アジなんてサビキ釣りで簡単に釣れるイメージがありませんか?
確かに魚影が濃くてタイミングが合っていれば、それは間違いありません。
しかし現実にはそんな恵まれた条件に立ち会えることは稀で、経験が豊富な人ほど「アジは難しい」と口にするのが現実です。
そんなシビアな状況で初心者でも釣れる…そんな方法ががあったらいいと思いませんか?
そこで今回は一般的なサビキ釣りでは釣れないアジを攻略するための「ライト投げサビキ」をご紹介!
この記事は約3分で読めるので、ぜひ最後までご覧ください。
実際に釣っているシーンを見たい方は以下の動画もチェック!
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アジがサビキで釣れない理由
回遊が少ない
アジがサビキで釣れない理由のほとんどは「回遊が少ない」ことです。
釣具屋の釣果情報を調べていて、小さなお子さんがたくさん釣ってきた写真を目にしたことがある人も多いのではないでしょうか?
「それなのに釣り経験者の自分に釣れないのはおかしい…」
あなたがそう思うのも当然ですが、サビキ釣りはそういうものなんです。
これは地域的なポテンシャル(アジの絶対数)と、回遊してくるタイミングという2つの要素があります。
アジが回遊してくるのは朝マズメ&夕マズメで、昼になると岸を離れて沖を回遊する傾向は全国的に変わりません。
活性が低い
2番目に多い理由が「活性が低い」ことです。
その理由は主に時間帯で、アジは朝や夕方に活性が上がる傾向があります。
つまり人間にとって一番釣りをしやすい昼間こそ、もっとも食わせにくい時間帯とも言えますね。
また上で解説した回遊の話とも関わりますが、数が少ないということは「我先に!」と競いあって食おうとしないので、活性が上がりにくいということでもあります。
仕掛けが見切られるのもそれが原因ですね。
ここまでを読むと「魚影が濃い場所まで遠征して、朝夕マズメに絞るしかないのでは?」と思うかもしれませんね。
それではそんな状況で強さを発揮するライト投げサビキを見ていきましょう!
ライト投げサビキ
仕掛け
- 磯竿4.5m、1.5号
- スピニングリール2000番
- ナイロンライン2号
- 遊動ウキ4号
- 下カゴ4号
- サビキ1~3号
- シモリペット小
- ウキ止めゴム小
- ウキストッパー小
メリット
- 小さい針や細いハリスが使える
- 繊細な誘いを入れられる
- 掛けた魚をバラしにくい
- 手返しがよい
- 魚の引きを味わえる
- ウキを外せば足元サビキに変更できる
- 軽くて疲れない
一般的な投げサビキでは遠投3号などゴツイ磯竿が使われますが、この仕掛けは足元サビキなどに使用される1.5号を使うのが特徴です。
大きい針は大きい魚しか釣れませんが、小さい針は大きい魚も小さい魚も釣れます。
しかし一般的に販売されているサビキ仕掛けは、針が小さくなると幹糸も細くなりますよね。
そのためアジの活性が低くて小さい針を使いたくても、幹糸がカゴの重さに耐えられず、投げた時に切れてしまいます。
しかし軟らかい竿と軽いカゴを使えば、1号の針(幹糸1号、ハリス0.6号)でも軽く投げれば切れません。
「上カゴと軽いオモリを使えばいいじゃん」と思われるかもしれませんが、下カゴと吸い込みバケツの圧倒的な手返しの良さを考慮した形です。
またハリスが細くなれば渋いアジにも見切られにくくなり、竿の柔軟性によりバラシが減って少ないアタリも効率的にキャッチできるというわけですね。
私がこの仕掛けを知ったのは、以前広島県にアジを狙いに行った時のこと。
サッパリ釣れずに半泣きになっていた時、すぐ隣で爆釣している地元のベテランたちにこの仕掛けを教えていただきました。
ただし4号のサビキウキや下カゴは普通の釣具屋には置いていないのがネックです。
釣り方
一般的な投げサビキのように遠投はせず、10mから20m程度投げて潮に乗せて流していきます。
ライト投げサビキにおいて大事なのは飛距離ではなく、あくまで精度。
同じ場所に投げて同じコースを流していくことで、狙った場所にアミエビを効かせ続けてアジの密度を上げるんです。
使うアミエビの量はカゴの半分くらいでいいですが、その代わりに常に切らせないように注意しましょう。
釣り方を洗練していくとコマセの量は少なめで投入回数が増えるのは、コマセを使った他の釣りにも言えることです。
潮の向きや強弱が変わったら投入ポイントを調整して、アミエビが溜まる潮のヨレを常に意識しましょう。
そのため波止の先端のような潮通しがよく明確な変化が生まれる地形の方が、ライト投げサビキには適しています。
潮が緩くてただの横流れのようなポイントではこの釣りの良さは活かせません。
基本的には流すだけでいいですが、食わない時はソフトにさびいて誘うのもあり。
強いロッドワークは糸で水を切りアジに警戒心を与えるので、渋い状況では逆効果になります。
釣行記
2024年8月の釣行です。
今回向かったのは備前市の頭島港。
ただし岡山県はアジの魚影が薄く、それに加えて太陽が高く昇っているので状況は厳しい。
波止の先端で釣りを始めると、横に釣り人が来てサビキ釣りを始めました。
向こうは足元サビキなので、ライト投げサビキとの比較にちょうど良いデータが取れますね。
ここは常にアジがいるわけではないので、少ない回遊のタイミングに確実に拾い続けることができるかが勝負を分けます。
こちらは終始ポロポロと釣れ、運がいい時にはダブルヒットも。
お隣さんは結局アジは掛からずママカリ(サッパ)が何度かヒットしていた模様。
食べるぶんだけキープして終了!
このように魚影が薄く渋い状況では、一般的なサビキとはかなりの差が出ます。
まとめ
- 小さい針や細いハリスが使える
- 繊細な誘いを入れられる
- 掛けた魚をバラしにくい
- 手返しがよい
- 魚の引きを味わえる
- ウキを外せば足元サビキに変更できる
- 軽くて疲れない
- 魚影が薄くて渋い状況に強い
- コマセは少量ずつで切らさない
- 飛距離よりも正確に投げる
いかがでしたか?
実釣動画はこちらをどうぞ!
一般的な投げサビキ仕掛けについてはこの記事で解説しています。
コメント
コメント一覧 (2件)
ホープさんご無沙汰です!お元気そうでなによりです!なんと私6月に、40後半のアコウをつりましたー!これまではデカくても35センチ程度でしたが、まさかのサイズでびっくり!すみやかに写真をとって海にお帰りいただきました!が、その後7月に突入してからはさっぱり釣れなくなりました笑
かめこさん
お~!
デカアコウおめでとうございます!
7月はアフターなので大型は釣りにくいですよね。