まいどです。
釣り人の憧れ、そして幻の魚「サツキマス」
渓流で縄張り争いに負けたアマゴは居場所を求めて下流に下る。その過程で海水にも対応する為に銀毛化し、数年後生まれた川に戻ってくるという。
「遺伝子レベルで降海型と陸封型は違うのだ」という声もあり、その辺は私には分からないのですが何ともロマン溢れる話ですね。
5月~6月ともなれば一部のマニアックなトラウトファン達が川原にテントを立ててサツキマスを狙うのですが、当の本人達も本気で釣れるとは思っておらず、年に一度の仲間達のお祭りだったりします。
なのに地元の小学生がブラックバスを狙ってたら釣れちゃって「この魚なに?」…と。釣りは得てしてそういうものですよね。
普通に釣りのターゲットとして狙える地域もありますが、ここ岡山県南では狙って釣るのは不可能に近いレア魚種となります。本気で狙うなら県北まで行って、大きな淵やダムを海と見立ててそこから遡上するランドロックを狙うのが現実的です。
しかし県民の皆さん、ご存知でしょうか?数十年前は遡上するサツキマスの大群が酒津の堰で目撃されていたことを。現在でも玉島港や呼松港ですら迷い込んで来ることがあることを。
毎年この季節になるとそんな話を思い出してしまうのです。ということで今年も近場(倉敷~総社)のサツキに挑戦して来ました。

高梁川のサツキマス遡上を遮る潮止め。これが無ければ今でもたくさんのサツキマスが遡上してきていたのかもしれません。
ここで粘ってもシーバスかチヌが釣れるだけなので、素通りして上流を目指します。

しばらく車を走らせると、雰囲気のある場所に来ました。川がカーブし緩急を作り出しています。サツキが物理的に足止めを食いそうな地形が重なることもあって期待大。しかし当然それで釣れるほど甘くありません。
(今年も駄目だったか…)
最後と決めていた瀬。内心もう諦めていたのですが、魚が付くとしたらここだろうというヨレにミノーを通すと、バイト!
反射的にアワセを入れると、それなりの重量感です。
(恐らくニゴイだろう…)
と思っていたのですが、引きが違う。寄せてくると…
ギラッ!
一瞬見えた銀色の魚体!
(まさか?!)
そんな訳無い…と自分の過度な期待を制しようとしましたが、他に該当する魚が思いつかない!
「バラしたら一生後悔する」
慎重に、テンションを緩めずに、確実に寄せて浅場に追い込む。
(よし!!)
ランディングの時を迎え、高鳴る鼓動を抑えながら、一歩一歩魚に近づく。
夢にまで見たその銀鱗が、もうすぐそこにある。
「はぁ……はぁ……!」
自分の釣り暦も、そろそろ長い。
それなりに経験も積んできた。
その勘が、こう言う。
<俺は今日、憧れの魚をこの胸に抱く>
時間が止まったかのような濃密な時間の中、思わず声が漏れた
「…あ……!」
ようやく、逢えた。
「あ…あ…あっ…!!」
幻の

サツキ・シーバス
極まれに、潮止め越えて上がってくる個体ががいるとは聞いてはいましたが…。
せめて、潮止めでシーバス釣った人がいたずらで淡水側に逃がした個体ではないことを祈ります(笑)
幻は、また来年。
最後までお読み頂きありがとうございました。
またどうぞ。

サツキマスの定番。泳ぎの安定性、飛距離、動き出し、ロッドアクションへの追従など、高品質ながら良心的価格。バランスが良いのかバス、ナマズ、ニゴイ、ウグイ、ハスなど対象魚を選ばない優等生たが、サツキマスは釣れたことがない(笑)
コメント
コメント一覧 (4件)
サツキですか〜
以前は親父と良く行ってました!
もう15年前にはなりますが
中坊で既に数本釣りましたよ〜
その時は旭川水系でしたが…
余談ですが跳ね方で見分けがつくみたいですね
親父は数え切れないくらいあげてますが
わいはおこぼれをもらう感じで数本釣りました。
本気で狙うなら旭川水系が良く上がるイメージがありますね
総社yさん、コメントありがとうございます!
2つ類似したコメントを頂いていましたので、1つにまとめさせて頂いております。すいません。
中坊で数本ですと?!すごすぎです!
総社yさんの親父さんもすごすぎィ!
跳ね方で見分けとは…未知の領域です!
旭川水系は確かに遡上しやすいのかもしれませんね。
高梁川も昔は河口でアミ投げたらポロポロ捕れてたみたいです。
今では見る影もありませんが…。
また来年、がんばってみますw
グッジョブ
岡山メイデンさん、コメントありがとうございます!
そして褒めてくれてありがとうございます。自分は会社では役立たずの烙印を押されていますので、誰かに褒められるととても嬉しいですw