釣り物が少なくなる冬は釣りには厳しい時期ですよね。
しかしそんな冬でも日本全国で手軽に狙えるターゲット…それが寒バエ(=冬のオイカワ)です!
特にこの時期のオイカワは臭みもなく、脂がのって非常に美味♪
ということで今回は寒バエの釣り方を徹底解説!
この記事を読んで、ぜひ新たな冬の釣りにチャレンジしましょう♪
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餌釣り、ルアー、フライなどジャンルを問わず身近な水域での釣りを楽しんでいます。
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時期
寒バエ=何月から何月まで…という決まりはありませんが、私の経験上では11月中旬~3月中旬をそう呼ぶ人が多いです。
ちなみに寒バエは食べて美味しいことから有名なだけであり、オイカワ自身は寒さに強いわけではありません。
実際は夏の方が圧倒的に反応がいいですからね。
寒バエの時期の中で最もよく釣れるのは11月~12月で、1月~3月は釣りにくくなります。
4月になると早い個体では色が付き始めて臭いが出てくるので、寒バエとは言えないでしょう。
また1月以降は良いサイズは姿を消し、10cm未満の小型ばかりになってしまいます。
実際には大型もその周辺にいるのですが岩やテトラの隙間、水草の中に隠れてしまうんですね。
寄せ餌をうっても小型が群がるだけで出てこないので、残念ながら良型はあきらめましょう。
ただこれは私の住んでいる岡山県の場合であり、他の地域でもそうとは限りません。
また岡山でも水量がある環境で暖かい日が数日続けば、良型がワラワラと出てくることもありますよ。
ポイント
寒バエを釣りたいなら川幅が20m程度の支流に行きましょう。
水温が下がると本流に下って深みに落ちるイメージが強いですよね?
実際そういうオイカワもたくさんいますが、川幅が何百メートルもあるような大河川では越冬場所を見つけるのは困難です。
それ以前に仕掛けが届かない沖にいるなら、そもそも攻略自体が不可能です。
ということで確実に近くにオイカワがいる支流の居残り組を探すのが正解!
ただし支流といっても長いので、それだけでは絞り切れませんよね?
そこで砂防堰堤(小さい堰)などに挟まれた区間を止水域と見なし、その中で越冬場所を探していくのです。
堰が無ければ浅い瀬に挟まれた淵もその代わりになりますよ。
こうした場所はオイカワにとって足止めになるので、間の淵に溜まっているのです。
でもそういう区間もたくさんありますよね?
ということで更にポイントを絞る方法を教えましょう!
それはテトラや水草が豊富にある場所です!
オイカワの最大の敵は鵜ですから、水草やテトラなど鵜が追い切れない区間の方がオイカワの絶対数が多いのです。
またワンドも流れが緩くて越冬場所になりやすいですね。
ただしワンドは浅くなっていることが多いので、ある程度の水深と底に水草が豊富であることは必須!
グーグルマップを使い、これらの条件を満たす場所をいくつかピックアップしてから釣りに行きましょう。
仕掛け
冬であろうが夏であろうが、のべ竿のウキ釣り仕掛けで釣るのは変わりません。
ただし先ほどご説明したように支流を狙うということは、浅い&狭いということなので竿と仕掛けの長さもそれに合わせる必要があります。
よって一概には言えないのですが私が住んでいる岡山県では3.3mの竿が標準で、人によって3.6mを使っていますね。
夏のオイカワはどこでもいますが冬はいる場所が決まってくるため、底にある寄せ餌と魚影を目視できないと釣りになりません。
よってあまり遠く&深い場所を攻めることは少ないため、これぐらいが丁度いいのです。
道糸はナイロンやフロロなどモノフィラメントラインの0.4号が扱いやすくてオススメ。
ベテランの方の中には鮎用のメタルラインを使用する人もいて、確かに仕掛けの馴染みは早いのですが金属特有の折れなど扱いにくさもあります。
ハッキリ言うと仕掛けがパーになる危険性を持ちながら釣りをするぐらいなら、ベテランの方以外はナイロンラインの方がよいですよ。
メタルラインに50匹⇒100匹に増えることはありませんし、扱いやすくて手返しがよいラインにすべきです。
特に寒バエ釣りの場合は手がかじかむような寒い中で釣りをするわけですから、仕掛けを一から作り直すのは大変ですし。
ウキは5号が標準ですが、私の場合はほぼ流れがない水深1m未満の逆ワンドで釣りをするので3号ウキを多用します。
ただしウキの号数=8号ガン玉の数なので、軽すぎると強風が吹いたら仕掛けを振り込むこともままなりません。
そのため風対策で6号ウキも常備しています。
また上の画像にはありませんが、ウキを道糸に固定するためのウレタンチューブ(0.5mm程度)が必要です。
3cmほどにカットしたら道糸に通してウキの足を差し込み、反対側には爪楊枝の先や4号程度のフロロカーボンハリスを短く斜めにカットしたものを差し込み固定してください。
ガン玉は仕掛けがナチュラルに流せる多段打ちが基本です。
8号ガン玉をウキに書かれている個数分だけ道糸に打ちましょう。
ただ意外とベテラン勢は重いガン玉2つでストンと落としていますね。
ナチュラルに流すことはできませんが、ゆっくり落としすぎるとウキが立つ前に食われてアタリが取れないこともあるのでそれもアリです。
針は2.5号が標準ですが、先ほどご説明したように小型しかいなくなるシーンでは2号にサイズダウンした方がよく釣れますよ。
あまり針を小さくすると飲み込まれたりセコイ気がしますが、状況には合わせないといけません。
練り餌を入れておくためのポンプです。
キツすぎないものが使いやすいですね。
最後に仕掛け巻きですが、これがないと仕掛けが収納できないので必須です。
寒バエといえどポイントによって竿や仕掛けの長さは変えないといけないし、予備も含めて複数仕掛けを準備していきましょう。
餌
寄せ餌(撒き餌)は普段使っているもので大丈夫。
餌は基本的には練り餌でOKです。
といっても”基本的に”と付けるのは、多くのベテラン勢たちが結局練り餌にたどり着くからという統計論に過ぎません。
紅サシ(ウジを食紅で染めたもの)で寒バエを爆釣しているベテランも知っていますからね~。
ただ練り餌は針から落ちやすく、粘りを持たせたり扱いに慣れていないうちは針持ちのいいサシの方が釣りやすいかもしれません。
とはいえサシは入手しにくいですし、暖かいところに置いていたらハエになって地獄絵図になる諸刃の剣なので何とも言えません(笑)
詳しくはこちらをどうぞ⇒オイカワの餌の記事を読む
釣り方
釣り場に着いたらまずは寄せ餌を投げてオイカワを集めましょう。
この時に数カ所ポイントを作っておくことで、どこか一カ所で釣れなかった時の保険になります。
またあまり遠くの深い場所ではなく、寄せ餌が目視できる程度の距離と水深に投げることがコツ。
当然水草だらけの中でも見えませんから、水草が途切れて底の砂が見えている範囲を見つけてください。
これによって沈んだ寄せ餌と、それに群がるオイカワが目で確認できるので釣りの精度が上がるわけですね。
「じゃあ足元でもいいのか?」というとそうでもなく、人の姿が近すぎると恐れて逃げてしまいます。
よって短い竿で釣るなら身を低くするなども有効になります。
実際の釣り方は寒バエだからと言って変わるわけではありません。
とはいえ寒バエは盛期ほど餌を食った時に走りませんし、瀬ではなく淵がポイントなのでウキにアタリが小さいのが違いと言えば違いでしょうか。
よってスパッ!と吸い込まれるような分かりやすいアタリだけでなく、ウキが左右に少し揺れたり止まったりという「違和感にアワセる」ことが出来るか否かが釣果を左右します。
まとめ
- 時期…11月中旬~3月上旬
- ポイント…支流の淵のストラクチャー周り
- 仕掛け…3.3m程度の竿と5号程度のハエウキ
- 餌…普段の寄せ餌と練り餌でOK
- 釣り方…ウキの微妙な違和感を捉える
いかがでしたか?
旬の寒バエを釣りまくって美味しく食べましょう♪
オイカワのまとめ記事はこちらをどうぞ!
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