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ヒラとは
見た目は巨大なママカリのような魚です。
玉島近辺でたまに釣れるのですが、5月~9月くらいの産卵期に釣果が集中します。
最大で70cmぐらいまで成長する魚で、ルアーへの反応もとても良いです。
北海道以南から生息しますが主に西日本に多いようで、たまにスーパーや市場などでも売られています。
小骨が大変多いのでほとんどの地域では食べません。食べるのは岡山県、香川県、有明海周辺だけでだけみたいです。
捌いてる時は金属臭がして食える気がしないのですが、味自体はとても良くて、塩焼きにしたらタチウオと同じ味です。骨切りといって、捌いた後は1mm間隔で細かい切れ目を入れて小骨を断っていきます。
ヒラが釣れるフィールド
倉敷市の玉島周辺が有名ですが、瀬戸内市の宝伝や玉野市の胸上なんかでも釣れるのを見る限り汽水が絡む周辺が有望なのだと思います。
高梁川でも釣れますしね~。
敗北
ここは玉島の黒崎漁港です。
ああああ!今アタッたのにー!!
閑散とした暗闇の中、悲痛な悲鳴がその静寂を破る。これでもう何度目だろうか?
1時間前のこと。メバリング用のジグヘッドとワームを投げているとノらない小さなアタリがあることに気付きました。”コッ”という明確なものもあれば、”モゾ…”という分かりにくいものあります。
アタリの正体は分かっています。この時期、この場所、このアタリ…おそらくは30cmほどのヒラです。
しかし恐ろしくフッキングしません。当然ムキになってはいたのですが、次の日も仕事なので仕方なく通算30回目のフッキングミスで、その日は納竿。
バカにしやがって!ムキー!
とういこで自分のヒラ補完計画が始まりました。
自作フック
フッキングしない理由は分かっています。竿が硬いとか、アワセが遅いとかじゃありません。
魚に対してフックが大きいからです。
市販されているジグヘッドの中で最小と言えば…ツーバイツーのレベロクマメアジヘッド#16。
しかしあまり身近な釣具屋においてないし、通販で届くまでなんて待ちきれません。
というこで…
ということで手元にあったこれらを活用することに決定。
フライ用の#20のフックと、ガン玉の8号。
ということで自作の#20ジグヘッド!(写真上)
ちなみに写真下のフックは、メバリング用として標準的な#8。
ここまでやるか?と思われるかもしれないが、この時の自分は昨夜の出来事に怒り狂っていたのです!
「意 地 で も 釣 る」
自分でも大人げないと思います。だが、釣れないよりはいい……w
次にワーム。
ワームは1インチアンダーの極小な製品もあるけど、そのどれもが#20フックには大きすぎます。ということでピンテールワームの”テール部だけ”をカットして使用することにしました。
リベンジ
そして昨夜と同じ波止に行きましたが先行者に良い場所を押さえられていたので、磯に行ってみました。
この魚、表層でも中層でも底でも食ってきます。ゆっくり巻いていても食ってくるし、強いアクションをつけても食います。掴みどころがありません。
しかし何でもいいのではなく、やはりその日のその時の当たりパターンがあります。
表層ただ巻きで食ってこないので、中層を連続トゥイッチしていると…
ググン!
参ったかこのヤロー!
さてこのヒラという魚ですが…自分にとって他人事とは思えない所があります。
“出世魚”という言葉があります。スズキもチヌもボラもブリも出世魚ですよね。
人間もそうです。
平社員→主任→係長→課長という具合に出世していきます。
でも……ヒラ(平)は、生まれてから死ぬまでずっとヒラです。
市場価値もなく、有明海でよく釣れることから付いたあだ名が”有明ターポン”
でも本当のターポンはイセゴイ科で、ヒラはニシン科。
顔が似ているから、ということで芸能人に例えられたようで不名誉なあだ名に感じます。
でもそんなに駄目な魚なんでしょうか…?
悪い事なんてしてないのに。
みんなからバカにされて。
一生平社員で。
遠いどこからか流れ着いたこの魚に、普段の自分を重ねて…少し鬱になりました。
最後までお読み頂きありがとうございました。
またどうぞ。
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コメント
コメント一覧 (4件)
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まいどです。ヒラは味もいいのにあまり食べられないかわいそうな魚ですね。かなり大きくなるし、釣れたら相当の引きをたのしめるんじゃないでしょーか!?
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かめこさん、まいどです!
ほとんどの地域で食用にされないようですし、岡山でも食べるのは今では一部の人だけではないでしょうか。
食ってみましたが味は良いですね。また記事にしますね!
20cmぐらいの小型が数が多いんですが、フッキングしなくて釣るのが難しい事…
逆に50cm級のでかいヒラの方が釣りやすいです。引きは同サイズのシーバスには及びませんが、最初のスタートダッシュでは軽くドラグを出してくれることもありますよ。
ただ鱗が取れやすく、口もボロボロになるのでリリースの釣りには向いていないかもしれませんね。
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岡山の郷土料理、祭り寿司につかったりもするようですね。岡山には「ヒラの味、小骨がなければ献上魚」ってキャッチフレーズ的なものがあるらしいっすよ!!やはり小骨があり料理に手間がかかるのが不人気の原因なんでしょーね。ハモは人気あるのに!!
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ばら寿司に使われるとか、「小骨がなければ高級魚」というのは自分も聞いたことがあります。
味は確かに良いと思います。
あまり注目されない魚種なんですけど、岡山では貴重なルアーの対象魚なので見直されて欲しいですね!