ヒイラギってたまに釣れるよね
専門に狙ってみてもいいかも…
逆を言えば穴場的ターゲットなので、既成概念に囚われずにヒイラギを狙う人もずいぶん増えてきました。
ということで今回はヒイラギの釣り方を徹底解説!
この記事を読んで是非あなたも美味しいヒイラギを狙ってみてください♪
餌釣り、ルアー、フライなどジャンルを問わず身近な水域での釣りを楽しんでいます。
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ヒイラギってどんな魚?
ヒイラギは10cm前後のものがよく釣れ、大きくても15cmまでしか成長しない魚。
市場的な価値が無いのでほとんど流通することはなく、釣りにおいても専門的に狙う人は少なくキスやハゼ釣りの外道扱いされることが多いんです。
たまに心無い釣り人によって防波堤に放置され干からびて転がっていることも…。
体表が粘液で覆われていること、ヒレが大きくて刺さりやすいこと、小さくて身が少ないことなどが不人気の理由。
でも実はヒイラギとても美味しい魚で高知ではニロギ、島根ではエノハなどと呼ばれて重宝されているのをご存知ですか?
近年では魚種にこだわらずに釣りを楽しむスタイルが浸透してきたこともあり、徐々にヒイラギを狙う釣り人も増えてきたんですよ。
釣れる時期
私だけの釣果では信憑性に乏しいので、ANGLERSさんのヒイラギ釣果統計データを見てみましょう。
ヒイラギの産卵期は5~7月で、水温が上がってくる4月ぐらいから産卵を意識した群れが接岸し始めます。
その後は秋まで釣れ続けますが、11月になって水温が下がってくると徐々に深場に落ちて数が減っていきます。
よってヒイラギのシーズンは産卵の為に接岸し始める4月を皮切りに11月いっぱいまで、釣りやすい最盛期は5~10月頃ですね。
ポイント
ヒイラギは外見と違わず泳ぐのがあまり得意な魚ではないため、流れが緩い内湾部に多く生息しています。
つまりアクセスのいい都市部近郊の釣場の方が有利ということで、これはサラリーマンには嬉しいですねぇ。
低水温期は深場に落ちて岸から狙いにくくなりますが、それでも一年を通して大きく移動することはありません。
またヒイラギは塩分濃度が低めな水域を好み、水温が高い時期は河川にも入り込んできます。
秋にハゼが釣れるようなところは間違いなくヒイラギのポイントになるのでチェックしましょう!
ヒイラギは群れで行動するので釣れる所にはたくさんいるし、釣れないところには全くいません。
まずはネットで検索して実績があるポイントを中心に釣行しましょう。
投釣り
仕掛け
ヒイラギを狙う時には、キスやハゼを狙う時の投げ釣りの道具を流用しましょう。
特にシーバスロッドやショアジギングロッドは軽く感度もいいので使いやすいですよ!
天秤(オモリのこと)の先には市販の2本針の投げ釣り仕掛けを付けたちょい投げ仕掛けを付けましょう。
稀に15cmを超えるようなサイズもいますがほとんどは10cm未満の魚なので、口に合わせて針の大きさは7号くらいが無難。
また底を引いてくる釣りなので根掛かりしにくい流線形のものが快適です。
ヒイラギは割とガッツリ食ってきますしキスみたいに簡単に吐き出さないため、砂虫よりも耐久性のある青虫の細めがベスト。
丸ごと一匹付けると食えないため、タラシは3cmぐらいがいいですよ。
仕掛けに関してはこちらをどうぞ⇒ちょい投げ仕掛けの記事を読む
釣り方
投げ釣りでキスやハゼを狙っているとヒイラギがよく釣れますよね。
ヒイラギは高水温期&汽水の影響を受けやすいエリアに多いので、両者とポイントが被ることが多いんです。
またヒイラギは必ず群れで行動するので釣れる所では数が釣れるし、釣れない場所では全く釣れないという「1か0」の釣りになります。
そのため広く探って群れの居場所を見つけやすい投げ釣りは、ヒイラギの釣り方としては非常に理に適っていると言えるでしょう。
釣り方はキスの引き釣りと同じで、底を取ったらリールをゆっくり巻いて底を引いてくるだけというシンプルな釣り方です。
ヒイラギの群れを餌が通過する時にブルブル…アタリが伝わってくるので、いったん巻くのを止めて3秒ほど待ちましょう。
その後リールを巻いてみて魚の重みや引きを感じないなら針掛かりしていないので、また同じようにリールを底をゆっくり引いてください。
リールを巻いた感じが何だか重いor引きを感じるなら素早く取り込み、餌を付けて次のキャストに繋げましょう。
一匹釣れたら群れが移動する前に手返しよく攻めるのがコツです。
調子がいい時は写真のように一度に数匹掛かることもありますよ!
サビキ釣り
仕掛け
2号の磯竿4m前後、2500番スピニングリール、糸はナイロンラインの2号、サビキは4号のスキン/魚皮どちらでもOKです。
と言っても小さい魚なので竿は繊細な1号でも大丈夫ですし、投げサビキにも使いたいなら3号でもいいでしょう。
釣果はどれを選んでも大差ありませんが、汎用性を考慮すると2号くらいにしておいた方が無難ですね。
この釣りで一番大事なのは針のサイズであり、ヒイラギの数釣りを楽しみたいなら3号がおすすめ。
と言ってもアジ狙いの6号針でも釣れますから「他の魚のついでか」or「ヒイラギをメインに狙いたいか」で号数を選べばOKです。
また集魚板があると無しでは大違いなので、必ず付けてください。
詳しくはこちらをどうぞ⇒サビキ釣りの道具の記事を読む
釣り方
サビキの場合はタイミングが合えば爆釣できますが、広く探ることができないため難易度は少し高め。
コマセには遠くにいる群れを寄せてくるほどの力はない為、ヒイラギがいない所でやっても無駄です。
まずカゴにコマセを詰めるのですが、最初は多めに入れて周りの群れを足元まで寄せてください。
周りの人達もコマセを使っているなら、ヒイラギの群れを奪うくらいの気持ちでケチらずに使いましょう!
あとは普通に足元に仕掛けを沈め、竿を上下に動かしながら(=さびく)アタリを待つだけです。
ヒイラギは好奇心が旺盛な魚で動く物に強く反応するので、積極的にさびいた方が釣れますよ!
食ってきたら手元にブルブルブル…というアタリが出ますのでリールを巻き上げて釣り上げてください。
ルアーフィッシング
タックル
手っ取り早くヒイラギをルアーで釣るなら、エギングタックルなどでメタルジグやキャロライナリグ&パワーイソメを投げて底を攻めるのが一番です。
7~8.6フィート、リールは2500番スピニング、PEラインは0.6~0.8号、フロロカーボンのリーダー3号を80cmほど付けてください。
また足元から水深があるポイントならアジングタックルとジグ単を用いたライトゲームも面白いですよ!
飛距離が出ないので難易度は上がりますが、繊細な操作でアタリを掛けていくのはアジングに通じる所がありますね。
釣り方
メタルジグは3~7gのマイクロジグと言われるタイプを使用してください。
キャストして着底させたら2~3回シャクリ上げてって落とすのですが、この時バイトはフォール中に集中します。
少しでもバイト時間を多く稼ぐためにラインを張りながらカーブフォールさせるのがおすすめですよ!
キャロで釣る時は5~21g程度の中通しシンカーとキス針(流線)にパワーイソメをつけて底を引いてきます。
要は投げ釣りでやってることをルアータックルとワームで行うわけですね。
パワーイソメは必ずソフトの中タイプを選んでください。
ジグ単で釣る時はヒイラギの小さな口にも入るように豆アジ用の#16の極小ジグヘッドを使ってください。
ワームもアジング用の軟らかくて吸い込みやすいものをにした方がフッキング率が上がります。
詳しくはこちらをどうぞ⇒ヒイラギのルアー釣りの記事を読む
夜釣り
釣果アプリの釣れる時間帯統計を見てみると、どうやら明るい時間帯に釣果が偏っているようです。
しかしこれは釣り人の数そのものが夜少ないので、あまり参考にはなりません。
実際にはこのようにヒイラギは夜釣りでも狙うことが可能!
ただチャリコ(鯛の子)など夜でも元気な魚種が先に釣れやすくなるのですが、そんな時はヒイラギの群れは少し奥まったところに追いやられている感じ。
立ち位置や投げる方向をズラして群れを見つけてやりましょう。
暑い日中をさけ、仕事が終わった後の夜釣りも楽しめるのは嬉しいですね!
おすすめのヒイラギ料理
下ごしらえ
ヒイラギは鱗がほとんどないので取る必要が無く、下ごしらえがメチャ簡単!
まずボールに入れて塩を振り、菜箸でグルグル混ぜてヌメリを取りましょう。
次に頭を斜めに落としたら内臓が簡単に取れるので、お腹の中を流水で洗えば完了です。
唐揚げ
子供から大人までみんな大好きな唐揚げ!
ビニール袋の中に唐揚げ粉と一緒に入れてフリフリしたら、160℃で10分以上揚げれば骨まで食べられます。
豆アジなら7分ぐらいでもOKなんですが、ヒイラギの方が骨が強いのでしっかり揚げないとトゲが口に刺さるので注意。
煮付け
ヒイラギ本来の素朴な味わいを楽しむなら煮付けが一番!
「小骨が多くて食べにくそう…」というイメージを持たれがちですが、実際には身離れがよいので食べやすいんですよ。
みりん、酒、醤油、砂糖に生姜を加えて10分ほど煮るだけの簡単な料理で、酒の肴にもピッタリです♪
刺身
ヒイラギの刺身なんて普通は食べられないので釣り人の特権ですよ!
普通に3枚に下ろすだけなのですが、小さい魚ですし身が薄いのでまぁまぁ苦労しますけど(笑)
しっかりした歯応えがありとても美味しいので、大きめの個体が釣れたら是非試してみて下さい。
まとめ
- 5~10月が釣りやすい
- 内湾や汽水域に多くいる
- 投げ釣りが広く探れて最も簡単に釣れる
- サビキ釣りは群れがいる場所でやれば爆釣
- ルアー釣りはパワーイソメのキャロとメタルジグで狙う
- 夜でも釣れる
いかがでしたでしょうか?
美味しい身近な好敵手・ヒイラギを釣りまくってください♪
ヒイラギのルアー釣りに関してはこちらの記事もどうぞ。
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