マキジグスローとは?
- サイズ…20g、30g、40g、60g
- ノーマルカラー…9色
- ライブベイトカラー…6色
- ダメージ鱗カラー…3色
- 価格…748~1,155円
- 巻くだけで釣れる
- 食い渋りが少ない
- ブレードが超アピール
マキジグスローを簡単にまとめると、全長が短くて厚みがあるメタルジグにブレードを付けたもの。
またリアのトレブルフックに加え、フロントにはアシストフックが最初から付いています。
カラーは全18色でノーマル→ライブベイト→ダメージ鱗の順に値段が高く設定されており、さすが商売上手のメジャークラフトといったところ。
実売価格は700円前後~なので、他のブレードジグと比べても安い方ですね。
飛距離
マキジグスローを語る上で欠かせないのが安定した優秀な飛距離です。
よく飛ぶのは後方重心タイプの特徴ですが、「左右非対称設計&垂直アイ」によってさらに飛距離アップ!
ブレードジグはこのように凸面を下にして飛んでいくのですが、ブレードとフックが一体化して平らな面の上に乗るんですね。
つまりその他多くの製品に比べると、ブレードが空気抵抗を生まないので飛距離が落ちにくいということ。
これはショアジギングをする上で大きな武器になりますよ。
リトリーブ
低速巻き
ゆっくり巻くとブレードが回るだけでボディはほとんど動きません。
よってスローに巻かないと食わないシーンではアピール力は低いですね。
ボディではなくブレードで見せて食わせるマイクロパターンに向いています。
高速巻き
速く巻くとロールアクションを起こします。
よってアピール力ではウォブリング系のジグに劣りますね。
メジャークラフトのコンセプト通り、どちらかというとプレッシャーの高いシーンに向いています。
またブレードがウィロータイプ(長細い葉っぱ形状)なので、巻き抵抗はブレードジグとしてはやや軽め。
スローという名前が付いていますが高速巻きにも使い勝手がよいですね。
フォール
フォール時の姿勢は水平に近いです。
通常の後方重心メタルジグは尻下がり姿勢でストンと落ちるのですが、マキジグスローの重心は極端に後方に集中しているわけではありません。
またブレードがフォール時に回転しながら水の抵抗を受けているのも水平フォール姿勢に一役買っていますね。
フォール速度はやや遅め。
これは水平姿勢だからボディ片面の全体で水を受けているからですね。
スローフォールは活性が低めの青物だけでなく根魚やフラットフィッシュ、マダイなど他魚種狙いにも効きます。
サーフやゴロタ浜など浅い釣場でも使いやすいですね。
フォール時のアクションは弱めのロール。
ブレード無しメタルジグのようにヒラヒラと木の葉のように大きく揺れたり、左右に大きくスライドするようなことはなくゆっくり落ちます。
目立たせるより食い渋り向きであり、パッケージに書かれている「超アピール!!」はさすがに言いすぎかと…。
使い方
マキジグスローを青物に使う場合、中速リトリーブが主な使い方です。
実際には巻き抵抗が(ブレードジグとしては)やや弱めなので高速でも巻けますが、フォールが遅いためレンジを入れにくくて水面から飛び出すんですよね。
また高活性時ほど高速リトリーブが有効であると考えれば、もっと巻きで派手なウォブリングを出せる出せるブレード無しジグの方が向いています。
よって青物狙いの投入シーンは活性が低めな時で、中速リトリーブに反応がいい時というわけですね。
ただしサーフやゴロタ浜ではこの特性がメリット転じ、高速リトリーブが有効です。
例えば私がフィールドでは60m沖までゴロタが入っているため、底を取ったら一発で根掛かりしてしまうのでショアジギング勢は避けがち。
とはいえブレードの抵抗力でフォール速度を遅くしているブレードジグは、巻き抵抗が強いので高速リトリーブしにくく結局ボトムまで落ちてしまいます。
よって巻き抵抗が弱め&フォールが遅いのでマキジグスローは使いやすいですね。
またマイクロベイトパターンでは遅巻きが強いです。
小さくて遊泳力に劣るシラスや小イワシをメタルジグで演出するのは難しいですよね。
とはいえメタルジグのサイズ(重量)を落とすとナブラまで届かない…なんてシーン。
マキジグスローはゆっくり巻けばボディが動かずブレードだけが主張するため、小さなベイトとして認識させて攻略するのに有利です。
ジャークは巻いて釣れない時に交ぜる程度でOK。
これはベイトが多いor濁りがある状況で魚に気付かせるのが目的であり、ジャークのアクションそのものでリアクションバイトを狙っているわけではありません。
そもそもマキジグスローはジャークしても大きく飛び跳ねないし、直後のスライドフォールも起こしませんからね。
だから私にとってマキジグスローのジャークは食わせのアプローチであり、10回リトリーブにつき小さく2回入れるぐらいが実績が高め。
シャクリ倒さないと釣れない状況なら普通のブレードジグにした方がいいです。
他のブレードジグと比較
現在ブレードジグで最も人気が高いのはジャックアイマキマキであり、マキジグスローもコンセプト的には似たルアーです。
ここで「どっちを買えばいいの?」という問題が出てくるので、私の使用感や実績を元に比較します。
同じ30gであるにも関わらずマキジグスローの方が4mmほど短く、幅も1mmほど狭くなっています。
そのぶん厚みあるということですね。
これによりジャックアイマキマキがウォブンロールなのに対し、マキジグスローはほぼロールアクションで巻き抵抗が弱め。
フックに関しては左の巻きジグスローの方が1サイズ小さく、また針先が少し内側を向いていますね。
これにより初期掛かり率が少し悪くなりますが、根掛かりにくくなっています。
アシストフックに関しては、マキジグスロー(右)の方がティンセルが細く本数も少なめ。
これによってアピール力はやや劣っていると言えるでしょう。
またジグの全長が短くなっているぶん、アシストラインも短くしてフック絡みを抑えていますね。
ただ乗りの良さなら長めの方が有利です。
ブレードはマキジグスロー(下)の方が幅が狭く、振動(巻き抵抗)は弱め。
ジャックアイマキマキ(上)は真ん中にバイトマーカーのホロ塗装がされていますが、マキジグスローはどうでもいいメジャークラフトの刻印しかありませんね。
またジャックアイマキマキは連結スイベルでフックと距離を取り、スプリットリングの穴を熱圧縮チューブで半分塞いでいるのでフックと絡むことがありません。
マキジグスロー(下)はたまにですがフックがスプリットリングに入りますね。
- 飛距離…同等
- 巻き抵抗…マキジグスローの方が弱め
- アクション…マキジグスローの方が弱め
- フォール速度…同等
- トレブルフック…1サイズ小さく内向き
- アシストフック…やや乗りが悪い
- ブレード…たまに絡む
初心者の方にとっての使いやすさ、アシストフックやブレード周りなど総合的な完成度では少し劣りますね。
その代わりマキジグスローの方が100~200円ほど安くコスパは高い。
どちらの方が釣れるというよりローテーションのために両方持っておくのが正解でしょう。
詳しくはこちら⇒ジャックアイマキマキの記事を読む
釣行記
先週まではサヨリがまわっていたという情報があり、それに付いている青物を狙ってプチ遠征。
しかし2日前の雨により、釣場の状況は打って変わってベイトがいない…。
秋から冬への季節の変わり目の雨効果はデカいのです。
こういう時は消去法でベイトを追っていくのが正解。
まずマクロな視点で車で大きく移動して海域自体を変え、次にミクロな視点で浅い→深い、近い→遠いと選択肢を潰しながら調整するのです。
そうしてようやくベイトの付き場が分かったのですが、ずいぶん小さく5~6cmくらいのカタクチイワシでした。
中層からやや上の方にいるようで、時折追われて水面を逃げています。
このような小さいベイトは動きが遅く、通常のメタルジグでは青物を騙しにくい。
そこで有効なのがブレードジグというわけです。
使用したのはマキジグスローの30g、ケイムライワシ。
無駄に遠投せずボイルの15mほど先に投げますが、この時フェザーリングで極力糸ふけが出ないようにします。
着水と同時にロッドを立ててややゆっくりめのリトリーブ。
この使い方ならマキジグスローは水面下2~3m程度を引いてくることができます。
ボディを揺らさずブレードだけを動かすイメージでスーッと巻いてくるとゴン!
今日も美味しいサゴシを釣ることができました♪
まとめ
- 飛距離…よく飛ぶ
- 巻き抵抗…並~やや弱め
- フォール…ゆっくり
- アクション…弱いロール
- 通常時…中速リトリーブ
- シャローエリア…高速リトリーブ
- ベイトが小さい…スローリトリーブ
いかがでしたか?
ナチュラルなアクション&強すぎないブレードの波動を備えた、食わせのブレードジグといったところでした。
マキジグスローを使いこなして色んな魚を釣りまくってください!
ちなみにジャックアイマキマキの記事はこちらです。
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