ヒイカは小さいので10や20釣っても大した量にはならず、家族で食べるなら100杯ぐらいは欲しいですよね?
そこで先日エギで数釣りする方法(記事はこちら)を書いたのですが、エギングは少しコツとお金が必要になります。
そこで今回は「誰でも簡単にたくさん釣る」をコンセプトに、ヒイカの餌釣りを分かりやすく解説!
この記事は約3分で読み終えることができるので、ぜひ参考にしていただき美味しいヒイカを釣りまくってください♪
餌釣り、ルアー、フライなどジャンルを問わず身近な水域での釣りを楽しんでいます。
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餌釣り向きのポイント
ヒイカは漁港や港湾部の明かりが効いているところで釣れます。
しかし日によって回遊の差が激しいので、いつでもどこでも釣れるわけではありません。
そんな時にエギングならどんどん移動して次のポイントを探せますが、餌釣りは準備や片付けに時間がかかるのでそうもいきません。
よってなるべく実績が高い(=釣れる可能性が高い)ポイントに入り、腰を据えてじっくりとヒイカの回遊を待つのが基本です。
一番いいのは地元の釣具屋さんで相談したり、釣果アプリでよく釣れているポイントに行くことですね。
しかしヒイカのハイシーズンは多くの釣り人が訪れるため、明かりの下はすぐに人で埋まって入れなくなります。
早めの時間に到着して余裕をもって夜を迎えましょう!
最強仕掛け
ヒイカの餌釣りにおいて最強の釣法は延べ竿の探り釣りです。
全国的には磯竿の電気ウキ仕掛けの方がメジャーなのですが、この仕掛けは私のホームである岡山県でヒイカの近縁種であるベイカ(広島ではチイチイイカ)を釣るために発展してきました。
延べ竿はリールを付けないので軽くて操作性がよく、糸がガイドに絡むなど煩わしいストレスもありません。
ウキ下を調整する必要もなく効率よく攻められ、挙句の果てにエギングに近いランガン性能まであわせ持ちます。
ぶっちゃけウキ釣りの上位互換と言っても差しつかえありません。
延べ竿の長さは3.5mがベストで、これより長くなると手前の明かりを攻めにくくなります。
私は以前4.5mの延べ竿を使っていましたが、短く持たないと釣りにくくて結局買い換えました。
ヒイカ専用の延べ竿はどのメーカーからも販売されていないので他の物を流用しないといけませんが、ハエ竿が軽量で操作性に優れて使いやすいので1番適しています。
詳しくはこちらをどうぞ⇒ハエ竿の記事を読む
道糸にはフロロカーボンの2号以上を使用してください。
引きの強さだけならヒイカなんて0.4号でも十分すぎるのですが、凶悪な牙で餌をガジガジ噛む時に糸もボロボロにされるのです。
1.5号でも切られそうになったことがあるので強度的には2.5号がいいのでしょうが、張りが強くて使いにくいので2号がちょうどいい感じ。
ケミホタルは37mmを使ってください。
25mmだと小さすぎてよく見えないし、50mmだと大きすぎて抵抗になり操作に影響が出ます。
以前はコスト対策でダイソーのケミホタルもどきを使っていましたが、曲げて破裂して部屋の絨毯がしばらく光るようになってから使っていません(笑)
目に入った時が怖すぎるので、私は少しくらい高くてもケミホタルをおすすめします。
針は性能を求めるならカン付チビイカ仕掛SBのようにシャフトを餌に通すタイプがおすすめ。
特にカン付チビイカ仕掛SBは性能的には最高なのに廃盤になったのですが、ユーザーの熱い声がメーカーに届いて工場に残っている部品で何とか再生産されました。
在庫があるうちに買っておくことをおすすめします。
ただし餌を付けるのが苦手な初心者の方には豆イカトリックがおすすめ。
ダイレクトな操作感や掛けやすさでは劣りますが、餌を付けるのが簡単で食い渋り時にもよく効きますよ。
詳しくはこちらをどうぞ⇒ヒイカ用の針の記事を読む
オモリはガン玉のG1(1号)があればOK。
これが20cm/秒ぐらいのベストな沈下速度で、それより軽いと手返しが悪くなり、重くなると食わせにくくなります。
延べ竿の釣りはリールがないので糸を巻き取ることができません。
そのため仕掛けを持って帰るor車でポイント移動するには仕掛け巻きが必要になります。
使用後は水道水で洗って乾かせば、そのまま次回の釣行で使えて便利!
餌
使う餌
ヒイカの餌にはシラサエビを使うのが一般的です。
釣具屋で200円分買えば3時間ぐらいは優に持つでしょう。
また「ブクブクで空気を送らないといけない」と言う人もいますが、釣具屋で買ってそのまま釣りに行くなら不要です。
水質が悪くなると死んでしまいますが、水道水でいいので1日1回かえてやれば2日くらいは生きてますし。
また死んだ餌でも釣れるのでスーパーの小さいガラエビでもいいし、余ったシラサエビを冷凍保存しておいても大丈夫。
ただし食いが渋い時は活き餌に軍配が上がるのは確かです。
エビ用のバッカンは上の小さなフタだけ開けることができ、横にブクブクをセットするポケットもあるので便利ですよ。
捕り方
ちなみにシラサエビ(モエビ)は淡水に生息しており、私はお金がもったいないので近所の水路でアミで掬っています。
足場が低くて水深50cmまでの水路が適しており、水草の中をガサガサやれば簡単にとれますよ。
ただし100均やホームセンターで売っている虫取り網は丸くて掬いにくく、すぐ曲がるので使い物になりません。
シラサエビは釣り全般に使える万能餌なので、多少高くてもガサガサ用のアミは1つ持っておいても損はありません。
付け方
カン付チビイカ仕掛SBのような軸を貫通させるタイプの使い方です。
シラサエビの尻尾から脳天にかけて中央を貫く人が多いのですが、これでは即死するので活餌を使う意味がありません。
上の写真のように身と殻の間に針を通して顔の横から抜く方が餌が弱りにくく、足がワチャワチャ動いてアピールしてくれますよ。
豆イカトリックのように針に尻尾付近をチョン掛けするタイプは、特に説明することはないので割愛します。
交換のタイミング
この釣りはヒイカだけでなくフグに餌をかじられることは常。
ほとんどの場合は頭がなくなっているので、その時は即交換しましょう。
シルエットが小さくなってヒイカに見つけてもらいにくくなる他、食い自体も悪くなります。
またカン付チビイカ仕掛SBのような軸貫通タイプを使っている場合、シラサエビの頭が針から取れていることがよくあります。
ヒイカが頭を抱いてきたらカンナとの距離が広くて掛かりにくいので、この状態で使い続けてはいけません。
刺す位置を変えても構いませんが、餌の残りが少なくて節約したいわけでない限り交換する方がおすすめです。
釣り方
ケミホタルと針の間を1mほど取り、ポイントに餌を投入します。
竿先を下げてケミホタルを水面からほど1mほど沈ませ、そこからケミホタルが水面下に来る程度に竿を立ててください。
つまり餌は水面下1~2mを上下に動いている状態ですね。
この水面下1~2mというのは非常に美味しい水深であり、活性が高い表層の群れと浮き気味の群れを一度に手っ取り早く狙うことができます。
餌は動かさなくても釣れるのですが、誘いを入れた方がよく釣れますよ。
これでアタリがなければ上の方にはヒイカはいないと判断し、一気に底近くまで落とします。
しかし沈めすぎるとケミホタルが見えなくなってしまうため、スライドさせて針との距離を広げましょう。
底でも餌を上下に動かして誘い、アタリがないならそのまま少しずつ上へと持ち上げて中層を攻めてください。
これでダメなら今度はく水面直下を攻めましょう。
水面を攻める時はまず仕掛けをなるべく遠くに振り込んで、そのまま餌を沈めず糸を張ってください。
すると空中にあるケミホタルの重みで、餌がゆっくりと水面下を手前に寄ってきます。
中層や底ではまるで反応がないのに、仕掛け回収時に表層近くで掛かることはありませんか?
水面は「餌を追い詰める壁」であり、ヒイカは上がっていく餌にとても弱いんですね。
つまり先ほど底から上へと探ってきたのも、底にいるヒイカに餌を追わせて強制的にスイッチが入る状況を作り出す意味もあるわけです。
それでも釣れない時は沖の明暗や深場を狙います。
ただし延べ竿は長くなると重くて操作性や感度も落ちるので、メバリング用などライトなルアータックルで投げるのがいいでしょう。
ケミホタルが見えなくなったらリールから出て行くラインが止まったり、出て行くのが速くなったりと変化を捉えるといいですよ。
ここまでやっても釣れない時はヒイカはそこにいません。
群れが回遊してくるまで待つか、見切ってポイント移動しましょう。
アタリの取り方
- 竿に重みが乗る
- ケミホタルが横に走る
- ケミホタルが落ちていかない
一番分かりやすいのが竿を上げた時にグッと重みが乗るアタリで、そのまま竿を立てて取り込めばOK。
次がケミホタルが横に動くアタリ。
これは餌を抱いて横に走っている状態で、高活性な時によく見られます。
ただし即アワセするとスッポ抜けてしまうので、少し竿を送り込んで糸フケを作り餌を抱き直させてください。
一呼吸置いてからアワセると大体掛かります。
そして意外と多いのが竿先を下ろしてもケミホタルが落ちていかないアタリ。
これは「居食い」といってその場でサスペンドして食っている状態です。
基本的に釣り人の反応の方が遅れがちなので、気付いた時点でアワセれば早すぎることはありません。
ヒイカのアタリは主にこの3パターンですが、微妙にケミホタルの軌道が斜めになるなど分かりにくいこともあるので、違和感を感じたら取り合えず合わせるのが正解ですね。
またいずれの場合にもおいてもヒイカは一度掛けたら糸を緩めてはいけません。
カンナには返しが付いていないので簡単にバレてしまいます。
釣行記
当日の海はいつにも増して濁り気味でした。
ヒイカの大きな目は伊達ではなく、視覚に頼って捕食を行うため強い濁りはNG。
そこでケミホタルと餌の距離をつめて餌を目立たせてみましたが、ここまでやると逆に警戒されてしまいアタリが減る始末。
そこで今回は餌の大きさでアピールする作戦に出ます。
本来ひとつテンヤで使用する大きな「海エビ」を使ってみると、これが功を奏してここからアタリが連発!
完全に一人勝ち状態であり、周りの釣り人から注目を浴びます(笑)
これでダメなら車で大きく移動しようと思っていましたが、どうやらヒイカの数自体は多いようで今夜はこの港で勝負することを決意。
そこから更にアピール力を上げるために仕掛けを2連結し、小型も掛けるために餌をシラサエビに戻します。
そこから分速2~3杯で釣れ続け、これが今夜の最適解と確信。
大きく動かし続けると餌を見失ってしまうのか、今回は軽くチョンと動かして止めた後にアタリが出るパターンでしたね。
終わってみればクーラーボックス満タンでした。
まとめ
- ポイント…常夜灯が効いており、回遊の実績が高い場所
- 仕掛け…延べ竿3.5m、道糸フロロ2号、ケミホタル37、ヒイカ用仕掛け
- 餌の量…200円分で2~3時間は十分遊べる
- 餌の捕り方…水路に茂っている水草をアミでガサガサする
- 針の付け方…身と殻の隙間を通して顔の横から抜く
- 餌の交換…かじられて頭がなくなったり、身が崩れて針から外れてきた交換する
- 釣り方…水深1~1.5m→底~中層→水面の順に探る
いかがでしたか?
美味しいヒイカを釣りまくってくださいね。
ヒイカのエギングに関してはこちらの記事もどうぞ!
コメント
コメント一覧 (6件)
おすすめポイントとかありますか?
今は瀬戸大橋の下らへんとかよく釣れていますよ!
ほーぷれすさん
いつも楽しく記事を拝見させて頂いています。
色々と勉強になり釣りに嵌っているアングラーです。
ベイカ釣りもその一つです。
倉敷・玉島がメインフィールドになりますが中々、数を伸ばす事が出来ず悩んでおります。
2~3年前に裏記事で紹介されていた倉敷方面は今でもお勧めな感じでしょうか。
①はレベル70⇒90と記事に書かれていたのでメジャーポイントかなと思っています。
出来るだけ一人でのんびりと釣りがしたいので穴場が非常に助かります。
購入したいと考えておりますので倉敷方面でアドバイスを頂けませんか。
また新しい記事でも大歓迎です。よろしくお願いします。
【裏記事】
①倉敷方面ベイカ事情!ポイント4ヶ所ごとの傾向や釣り方
②倉敷ベイカ・冬の陣
③知られざるベイカフィールド
えだまめさん
1は有名どころなのでみんな知っています。
2と3は全然ひっそりした場所ではないのですが、あまり着目する人がいないので人は少ないです。
ただベイカは毎日群れで回遊しており、暗くなったらその時近くにある灯りに集まる感じです。
そういう意味では運要素が強い釣りなので、どちらとも「行けば釣れる」とは言えません。
それで釣れない時は大きくエリアを変えるか、半月くらい間を空けて様子を見るかになります。
私も本来近場がいいのですが、備前から福山まで調査に行かないと群れに当たらないこともあります。
ただお近くの3の方は知っておいて損はないかと♪
ほーぷれすさん
こんばんは。
返信ありがとうございます。
備前から福山まで広範囲を調査されているんですね。
今はメジャーポイントを数ヵ所しか知らないのでお勧めして頂いた
③知られざるベイカフィールドで少し選択しを増やしたいと思います。
また新しい記事を楽しみにしています。
頑張ってくださ~い!