ヒイカをの「仕掛け全体」の解説サイトは多いですが、肝心の針の部分について詳しく触れているサイトはほとんどありません。
とはいえ釣具屋さんに行ってみても置いているのはせいぜい1~2種類だけですよね。
しかも店員さんもいろんな種類を使い比べた結果、選りすぐった商品を置いているわけでもありません。
これでは買おうと思ってネットで検索してもどれを選べばいいのやら…。
ということで今回は、ヒイカ用の針を徹底比較!
この記事は2分で読み終えることができるので、購入時はぜひ参考にしてやってください♪

餌釣り、ルアー、フライなどジャンルを問わず身近な水域での釣りを楽しんでいます。
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ヤマシタ カン付チビイカ針SB

岡山県で絶大な人気を誇るベイカ(ヒイカの近縁種)用の針で、私の一押し!
「シンプルイズベスト」を体現したかのような無駄のない性能の塊ですが、岡山以外では人気がなかったので2022年に廃盤になってしまいました。
しかしユーザーからの復刻を望む声がメーカーに多々届いた結果、工場に残っていた部品を使ってMサイズが再生産!
本当はSサイズの方が小さなシラサエビにもマッチするのですが、Mサイズは大きめや海エビにも対応するのでこれもアリです。
今は釣具屋さんやネットにも在庫がありますので、欲しい人は多めに買っておかないと後悔しますよ。


構造としてはまず付属のゴム玉をハリスに通し、針上部の小さな穴に結びます。
次に針を餌に刺して、ゴム玉を針先にセットして取れないようにするだけ。
針の下にある糸を数センチ結んでガン玉を付けると効率よくタナを探れます。
また糸を長く結べば針を連結させることもできますが、
ちなみに何で人気がイマイチで廃盤になってしまったかというと、理由は2点あります。
1つめの理由は使い方が面倒なこと。
他の製品のほとんどは上部のサルカンにハリスを結ぶだけでいいのですが、こちらは付属のゴム玉をラインに通したり固定しないといけません。
慣れた方なら「それぐらい数手間じゃないよ?」と思うかもしれませんが、「結ぶだけですぐ使える」という方が初心者の方には安心感があるんですね。
慣れれば苦にはならないのですが、慣れるまでは面倒に感じるのです。
2つめの理由はゴム玉が無くなりやすいこと。
夜釣りでハリスに通す時に落としてしまったら、こんなに小さいものは絶対見つかりません。
また私のようにうっかり者は家で保管している時に無くすこともあるでしょう。
ソフト夜行玉を買って代用はできますが、やはり初心者の方はそこまでしたくないですよね。
つまり性能はいいけど最初に使う時はちょっと面倒というわけです。
「最初のセッティングが面倒」「2段針仕様がいい」という人にはゴム玉セット済の2段針(針2つ×1組)仕様もありますよ。
少し価格は上がりますが、これなら上部のスナップに糸を結ぶだけですぐに釣りが始められます。

オーナー ミニイカワンタッチ串

簡単にまとめるとヤマシタのカン付チビイカ仕掛けSBを使いやすくした商品といったところです。
一番の違いは餌に刺すシャフトの先端が矢じりのようになっており、穴が設けられていること。
つまり餌を付けた後にカン付チビイカ仕掛のようにゴム管をセットしなくても、付属の簡易スナップに引っ掛けるだけなので簡単で楽なのです。

また餌とハリスが離れているのでヒイカやフグにハリスがガジガジとかまれて傷む心配がないのもいいですね。
2本の針にはそれぞれ上部にスナップが付いているので、取り外しによって1段と2段をすぐに切り替えられるのも便利!
ここまで言うと上位互換のようですが、デメリットがない訳ではありません。
シャフトの先端が大きくなっているので餌のシラサエビへのダメージが大きく、ヒイカが食い渋っている状況では食いが悪くなりますね。

マルフジ 豆イカトリック

使いやすくて食い渋りに強いのが特徴で、よく釣具屋さんにも置いている人気商品です。
上で紹介しているシャフト系の針は初心者の方にはシラサエビをセットするのが少し難しいかもしれません。
また尻尾から胴を刺し抜くわけですから餌が弱るのも早いですよね。
しかし豆イカトリックは1本針にシラサエビの尾をちょん掛けするだけ。
誰でも簡単にセットできるし餌が弱りません。

またフロート(写真の黒い小さなウキのこと)の浮力により、水中でシラサエビと下の針(カンナ)が離れていきます。
ヒイカからすると金属的な異物が減るので警戒心が薄れやすく、アワセを入れると再び間が縮まってグサッと刺さる仕組み。
これだけ聞くとすごく便利なのですがダイレクトな操作感やアタリもボヤけてしまうので、一概に全てにおいて最強無敵な針とは言えません。
価格も高めなのが少しネックですね。

マルフジ チビイカ専務

簡単に言うと安くてすぐに使える針で、特徴は特にありません。
基本は豆イカトリックと同じように1本針にシラサエビの尾を掛け、アタリがあればアワセて下の針(カンナ)をヒイカに掛けるもの。
針の下部には割ビシ(オモリ)が最初からセットされているのも親切ですね。

ただ豆イカトリックのように誘導式になっていないので、餌と針(カンナ)の間が空いているので少し掛かりにくいのは否めません。
またシンプルでコスパが高いだけに、いっそビーズや夜行玉を無くして安くしてくれた方が好印象でした。
それと重箱の隅をつつくようで申し訳ないのですが、針(カンナ)と割ビシ(オモリ)間の糸が過剰に長く20cmくらいあります。
…と悪いことも書きましたが、コスパだけで言えばこの記事でもトップです。

まとめ

- カン付チビイカ仕掛けSB…シンプルイズベストな構造。使い方がやや面倒
- ミニイカワンタッチ串…使いやすくて高機能だが、活き餌が弱りやすい
- 豆イカトリック…活き餌が弱りにくく高機能だが、ダイレクト感が薄く価格が高め
- チビイカ専務…安くてすぐ使えるが、突出した性能はない
いかがでしたでしょうか?
ヒイカの餌釣りに関してはこちらの記事をどうぞ!

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