ロックフィッシュ専用ロッドが欲しいな~
ロックライバー5Gってぶっちゃけどうなの?
今までのロックフィッシュ用ロッドとは全く違うテイストです!
バスやシーバスなら何本もロッドを使い分ける人も多いですが、ロックフィッシュはよっぽどガチでない限り1本で済ませる人がほとんど。
つまり1本のロッドと長く付き合うということなので、適当に購入すると後悔することになりかねません。
そんなあなたのために、今回は値段もお手頃で高性能なロッド「ロックライバー5G」を徹底解説!
瀬戸内海をホームにアコウ(キジハタ)を釣りまくっている土居 大紀テスターが妥協せずに作り込んだ専用ロッドとはいかなるものか?!
よくも悪くも従来のロックフィッシュ用ロッドとは違う仕上がりなので、是非記事を読んで購入の参考にしてください♪
餌釣り、ルアー、フライなどジャンルを問わず身近な水域での釣りを楽しんでいます。
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竿袋・保証
ロックライバーの竿袋はメジャークラフトのHPに載っていませんが、グレーを基調に淵がオレンジになっています。
竿袋にモデル名が書いていない製品が多いんですが、ロックライバーはちゃんと明記されているのが嬉しいですね。
誰もが1度は経験があると思いますが、時間をかけてようやく釣場に着いたら「別のロッドを持ってきていた…」なんて絶望することがありません。
元側から47cmほどチャックで開けられるようになっています。
中にはちゃんとティップセクション用に仕切られたスペースがありました。
これなら中でバットセクション側とぶつかってガイドでお互いに傷が入る心配はありません。
これが付属品一式ですが、読むことはないでしょう。
免責9,000円か~…別に高くはありませんが、そもそも本体が25,000円ぐらいと非常にお買い得なので微妙な感じです。
デザイン
グリップはセパレート式で全長440mm、リア138mmほど。
成人男性が持つとグリップエンドがちょうど肘に来るくらいで、取り回しがよく持ち重りを感じさせにくい長さです。
別角度から。
ブラック基調にゴールドのワンポイントで落ち着いたデザインと捉えるか、安っぽいと思うか別れるところでしょう。
シンプルで飽きにくいし、組み合わせるリールを選ばないので私は好きですけど。
リーダーを結ぶ時や釣った魚の写真を撮るにグリップエンドを地面に立てることはありませんか?
グリップエンドにメーカーのエンブレムがあると傷が入るのが精神的によろしくないし、そのぶん価格も上がるので何もない方がいいですね。
バットセクションに1つ付いているガイドは小さめで、小径ガイド化が進む時代の流れに乗っています。
バットにはロックライバーのロゴがあります。
裏側にはちゃんとモデル名やスペックも書かれていますよ。
ティップに続いて破損しやすいのが継ぎ目ですが、ロックライバーには強度が高くて軽量な逆並継(スリップオーバーフェルール)が採用されています。
断面を見て頂いたら分かるようにかなり肉厚なので、ロックフィッシュ相手に思い切りフッキングをブチかましても破損の心配はナシ!
ティップ側にもモデル名が書いているので、バットセクションとティップセクションを間違えて持っていく恐れがありません(笑)
ティップは軽量かつハリがあるチューブラー式で、負荷をかけるとティップ~ベリーがジワッと曲がり込みます。
パワーと操作性を兼ね備えたレギュラーファーストテーパーですね。
インプレ
パワー
ロックライバーには東レのT1100Gという強度が高くて高弾性な贅沢カーボンシートが使われています。
それを縦・横・斜め2方向に組み合わせたR360(4軸製法のこと)で、もうこの値段でここまでやっちゃっていいのかな…というレベル!
私が買ったのはRV5-852H/B…つまりパワークラスはヘビーなわけですが、なるほど確かにティップはヘビーですね。
天井に軽く押し当てた程度ではほとんど曲がりませんから、20cmぐらいのカサゴなどライトロックフィッシュを楽しみたいという人には無用の長物かと。
ここまではダイワHRF AIRなど他社のHロッドと比べて同じですが、ロックライバーの場合はバットが細めな印象。
個人的にはティップはHだけどバットはMHぐらいという感じで、軽量なこともあり従来のロックフィッシュロッドに慣れた方には少し頼りなく感じるかもしれません。
ただロックフィッシュといっても色々いますから東北の大型ソイなんかを見据えたロッドは、一般的に30cm台がアベレージであるキジハタにはゴツすぎるんですよね。
そう考えるとまさにキジハタど真ん中のロッドがようやく登場してくれたか、という感じ。
そして実際にはフルベンドさせて良型のアコウも釣れるので大物が掛かっても問題はありません。
飛距離
キャストする時にロッドが捩れたり潰れたりしてパワーロスをしているのはご存知でしょうか?
ロックライバーは4軸製法なのでネジレ・ツブレ耐性が高く、T1100Gなので張りがあるので飛距離は抜群ですよ!
しっかり曲げて弾性を活かすことが条件ですが、従来の一般的なロッドに比べて体感2割増しの飛距離が出ます。
ティップに張りがあるので重いリグでもショットの最後にしっかり押し出してくれるのですが、逆に5g等軽いシンカーに小さなワームだとスイング速度を上げないと曲がらないので使い手の技量も関わってきますね。
強度
ロックライバーのブランク表面に線が入っているのが見えますか?
これはアンサンドフィニッシュといってブランクを焼いた後に、ラッピングしていたテープを剥がした素の状態のこと。
塗料を塗っていないので軽量で、凹凸を削っていないので強度も落ちず、アクションが損なわれない…そんな性能重視の仕上げです。
同じロッドがアンサンドフィニッシュになっただけで体感5,000円分くらい性能アップしますね。
重量感
8.5fで122gとロックフィッシュ用ロッドとしてはかなり軽い方で、初めてロックライバー5Gを手にした瞬間おもわず唸ってしまいました。
ダイワHRF AIRの8.3fのMと同じって、こっちの方がよっぽどAIRじゃないですか!(笑)
グリップ長さも操作性と持ち重りを感じさせない良い設定です。
感度
かなりキンキンで一般的には「ロックフィッシュ用ロッドにここまで感度いるんか?」っていうくらい高感度なブランク。
ただキジハタって活性が低いと本気食いしないというか、ワームの端を咥えているだけのことがあるんですよね。
そんな「小さなバイトを感じてブチ掛ける」という従来のロッドでは難しかったキジハタゲームがロックライバーによって可能になりました。
またどんなにパワーがあるロッドでもストラクチャーにラインを擦られたらどうにもならないので、そういう意味でも感度のよさは大きな武器になりますよ。
操作性
軽くてティップが硬くて感度がいい…そりゃ操作性もいいに決まっています。
ロッドを動かしたぶんだけリグも動くので思い通りの操作が可能で、テキサスリグのズル引きなんかメチャやりやすい!
もちろんリフト&フォールとの相性も抜群で、大きめのリフトや底スレスレをドリフト気味に流すなど器用にこなします。
ただアコウ(キジハタ)は活性が高い時はスイミングでもよく食ってくるんですが、852Hは曲がり代が少ないので少し弾きやすいですね。
巻きの釣りなら802MHの方がおすすめです。
モデル別おすすめ使い分け
RV5-802MH/B
私は持ってないのですが知人がベイトモデル3本とも持ってる(笑)ので使わせてもらいました。
これからアコウ(キジハタ)を始めたい人のほとんどが行くのは漁港の波止など護岸エリアになると思いますが、使いやすさでいえば802MH/Bが一番かと。
長さも適度で取り回しがよく、MHなので曲げやすいのでしっかりリグを飛ばすことができます。
これが長いHロッドだと軽いリグが投げにくかったり、後ろに大きく振りかぶって曲げないといけないので周りのスペースが広くないといけないので取り回しが悪いですからね。
護岸エリアで一番魚影が濃いのは足元の敷石の切れ目であり魚を掛けたら上に浮かせるので、ロッドにはそこまでパワーは要求されません。
標準的なスペックなので磯やボートなど幅広く使えるので一番おすすめですよ。
RV5-852H/B
私が持っているRV5-852H/Bですが、護岸よりも磯との相性がいいですね。
磯で魚がかかると護岸に比べて水平に近い角度で寄せてくることになりますので、気を抜くと一瞬でラインを切られてしまいます。
そうなる前にしっかり竿を立てて強引に浮かせながら寄せてくるのに最適なモデル。
ただし真剣に磯の50アップを狙っているなら、もう少しバットパワーが欲しいところ。
またティップが硬いのでジグヘッドの巻きの釣りにはキャスト・乗せ共に向いていません。
RV5-902H/B
これも知人に使わせてもらったのですがいいロッドですよ~。
長いので802MHのように取り回しはよくないので、後方にスペースがない磯なんかでは少し投げにくいですけどね。
瀬戸内は遠浅な地磯が多いのでフッキングしたら素早く浮かせないといけないんですが、そんなポイントではこのロッドが大活躍!
またキジハタは基本的に足元は小物が多く遠くで掛けたらサイズが出る傾向が強いんですが、ここに流れと水深が加わるとフッキングパワーが伝わりにくいんですよね。
そういうシーンでは9フィートの長さとヘビーの硬さが頼りになることは言うまでもありませんね♪
まとめ
正直に言うと私はメジャークラフトというメーカーはあまり好きじゃなかったんですよ。
安いだけが取り柄でロクにテストもせずに発売するメーカー…そんな印象が強く、駄目ジャークラフトなんて呼ばれることもありましたからね。
とはいえそれは20年近く昔の話であり、数をこなして竿作りのコツを掴んだのかなかなかいい物を作るメーカーになりました。
ロックライバー5Gは不必要なまでにパワー方向に振るのではなく、実用パワー&強度を保ちながら感度と操作性を求めた…ロックライバーはそんな感じの竿ですね。
初心者でも使いやすくてベテラン勢にはかゆい所に手が届く仕上がりで、さすが土井さん監修としか言いようがありません。
25,000円なのが信じらないほどお得で、もう1本予備が欲しくなるほど(笑)
自信を持っておすすめします!
キジハタの餌釣り仕掛けについてはこちらの記事をどうぞ!
コメント
コメント一覧 (4件)
シーバスXよりもうちょい安めで安心できるメーカーのシーバスロッドってありますか?教えて下さい
(できればブログに・・・)
すいませんがその価格帯のロッドを複数使い込んでいないため記事はかけません。
金額重視ならソルパラで良いかと思います。
ロックライバー5G
RV5-852H/Bのインプレ拝見させて頂きました。
磯のフカセのお供として検討してます。
磯フカセ用のロッドケースは仕舞寸法が長いと入れません。
メーカーのHPにも、仕舞寸法の記載はありません。
仕舞寸法を教えて頂きたいです。
遅くなってすいません!
今測ったところ約132cm、少し余裕を見て132.5cmです。