堤防からヤリイカ釣りたいんだけど、釣り方を分かりやすく教えて!
読むの面倒くさいからサクッと頼むわ~
も~、ワガママちゃん!
そんなあなたのために記事を書きましたよ!
時期、釣場、道具、釣り方…何も知らないのに新しい釣りを始めるって大変ですよね?
いったん始めてしまえば何とかなるんですが、そこまでの敷居が高いというか…。
ヤリイカは船に乗らなくても堤防から釣れるとはいえ、はじめの一歩に必要なエネルギーは少なくありません。
そこで今回の記事ではそのハードルをグーン!と下げて、あなたがヤリイカを釣るまでに邪魔なものを全部取っ払ってしまいます!
手軽に挑戦できて、釣って楽しく、食べて美味しい…そんな大人気のヤリイカ釣りを覚えれば、あなたの釣りライフはもっとワクワクする有意義なものになることは間違いありません♪
ということで5分だけあなたの時間を頂けませんか?
この記事を読めばあなたも来週にはヤリイカデビュー!
餌釣り、ルアー、フライなどジャンルを問わず身近な水域での釣りを楽しんでいます。
「釣りの楽しさをお届けする」をモットーに、初心者の方にも分かりやすく釣りの情報を発信中!
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堤防からヤリイカが釣れる時期
地域によって差はありますが、堤防からヤリイカが釣れる時期は12~4月頃。
この時期にヤリイカが釣れるのは産卵のために接岸するからで、12月頃にまずオスが接岸して2月の中旬頃からメスが混ざってきます。
そして産卵が終わってしばらくするとオスもメスも死んでしまうのですが、それが4月の中旬頃という訳ですね…今までは。
最近は海水温の上昇の影響でヤリイカの接岸の時期が遅くなっており、一番よく釣れる2月に釣れなくて3月中旬からようやく釣れ始めるようになってきました。
スタートが遅い年はそのぶん遅くまで釣れ続けるので、それはそれでアリですね♪
時間帯
ヤリイカは夜行性なので夜になると接岸してきます。
夕暮れオレンジの時間帯はまだ早く、そこから30分ほどして上の写真のように「もうすぐ真っ暗になるな~」という時間に釣れ始めることがほとんどですね。
朝になって明るくなると岸から離れて水深100mくらいの沖に落ちてしまうので、堤防からではどうにもなりません。
もちろん昼間でも堤防から釣れることはあるんですが、群れからはぐれてしまった居残り個体しかいないので基本的にはボウズですね。
昼にちゃんとヤリイカを釣りたいなら遊漁船を利用して沖に出るしかないなので、我々オカッパリの釣り人は素直に夜釣りを楽しみましょう。
ウキ釣り
仕掛け
全体図
竿
ウキ釣りは仕掛け自体が長いので、竿もそれに合わせて長めのものを使うのがベスト。
2~3号の4.5mほどの磯竿ならバッチリで、3号にしておけば投げサビキなど他の釣りにも応用が効きますよ。
シーバスロッドやエギングロッドなども代用できるんですがウキ、からまん棒、テーラー2個付けなど本格的な仕掛けを使うには長さが不足してしまいます。
投げにくく、操作しにくく、抜きあげにくいといい事がないので安くてもいいので磯竿を使いましょう。
リバティクラブ磯風は安いですが胴がしっかりしており、遠投タイプはリールシートがパイプになっているのでしっかりリールがセットできるので大人気!
リール
リールは2500~3000番のスピニングリールで、ナイロンライン3号が150m巻けるものだったら何だってOKです。
しかし長く快適に使いたいなら糸ヨレしにくく軽めのものに越したことはありません。
ダイワやシマノなど日本のメーカーが扱っているものがオススメですがそれなりに値段もしますから、安さ重視なら知名度の高いプロマリン(浜田商会)がおすすめ。
釣具屋のワゴンに放り込まれている、無名メーカーの訳の分からないリールはやめておきましょう。
すぐ壊れて買い直すことになり、結局は損をします。
道糸
道糸はナイロンラインの3号が強度的に問題ないし扱いやすくてベスト。
色付でもクリアでも釣果は変わらないし、ゴワゴワしすぎな粗悪品じゃなければ何でも大丈夫!
PEライン遠投できるし感度が高いのですが、仕掛けに絡みやすいしアタリはウキで取ればいいので堤防のヤリイカ釣りには適していません。
ウキ
ウキは視認性に優れた電気ウキで、浮力は3号のタイプがおすすめ。
理由としては堤防のヤリイカ釣りには餌巻きテーラという仕掛けを使用するのですが、2~3号しか使わないのでウキは3号さえ持っていればそれで事足りるのです。
堤防からヤリイカ釣りをしている人のほとんどはハピソンを使っており、明るくて全然壊れません。
また2点発光のウキはアタリが抜群にとりやすいのでおすすめです。
ただしシモリペットがついていないので別で購入しないといけません。
ウキ止め糸
ウキ止めを道糸に付けなければウキはどこまでもスルスルと動いていくので、ヤリイカのアタリを取ることができません。
ウキ止めには糸のタイプとゴムのタイプがありますが、オススメは糸の方。
理由はゴムだと体積が大きいので竿のガイドを通る時に抵抗になったり、それでズレてしまうからです。
上のタナしか攻めないから糸止めはガイドの先に出しておくよ~、という人ならどっちでも大丈夫。
餌巻きテーラ
餌巻きテーラとはいわゆる「スッテ」のことで、上部に餌を乗せて針金で括り付ける仕掛けです。
餌巻きテーラにはオモリの付いているタイプと付いていないタイプがあり、オモリがある方が先端でオモリ無しはその60cmほど上に取り付けます。
これによって広い範囲を探れるわけですね。
使用するのは2号と3号で、それぞれ以下のように使い分けてください。
- 2号…湾内、近距離、浅い場所、風が弱い日、食いが渋い時
- 3号…港外、遠距離、深い場所、風が強い日、食いがいい時
人気があるのはオモリ付きとオモリ無しがセットになっていて糸も最初から結ばれているタイプです。
おすすめセット
何か仕掛けが複雑そうで、買うのも作るのも面倒くさいな~
そんな人にはおすすめセット!
まだヤリイカ釣りを始めるハードルが高いと感じますか?
それならこのセット仕掛けを使いましょう♪
釣りの経験が少ない人はこのセットが入る人が多いとまで言われる人気商品で、まずはこれで釣りに慣れてください。
そのうち消耗したりロストした部品だけ買い足せばOK。
気付いた頃にはあなたも勝手にヤリイカ釣りに詳しくなっています♪
餌
安価、餌持ちがよい、手に入りやすいなどの理由でササミが定番ですね。
他にもキビナゴやイワシやサバ、コノシロやサメの切り身やイカも餌になります。
どの餌も釣具屋さんで買うことができますが、自宅で作ることも出来ますよ。
長さ6cm、幅2cm、厚さ5~7mmに切って塩をまぶしてキッチンペーパーでくるんで一晩冷蔵庫で寝かします。
すると水分が抜けて餌持ちがよくなるので、餌巻きテーラの背中に針金でグルグル縛るだけ。
ちなみに私の一番のオススメ餌はサヨリで、独特のフラッシングや臭いが効くのかムッチャ釣れます。
しかし残念なことにほぼ売ってないので、サヨリを釣ったら作って貯蔵しておきましょう。
釣り方
堤防では潮は必ず右から左、もしくは左から右に向かって流れています。
潮上側に仕掛けを投げて潮下側に流すのが基本的なヤリイカの釣り方なんですが、30秒に一度くらい竿をあおって仕掛けを動かしてください。
これが誘いになってヤリイカが仕掛けを見つけやすくなったり、「これ食えるかな~?何か違うな~?」と警戒している時のヤル気スイッチになってくれます。
ただしそれで逃げていく個体もいるのでやり過ぎは逆効果です。
ある程度流すと隣の人の方までウキが流れていくので、仕掛けが絡む前に回収しましょう。
それだけ?
すげー簡単そうなんだけど…
はい、これだけで大丈夫です!
こういうことを言うと萎える人もいるかもしれませんが、ヤリイカはあの手この手を駆使して難攻不落の個体を何とか攻略する!…という類の釣りではありません。
回遊に会えるかどうかが全てと言っても過言ではないので振りこみ~取り込み~次の一投が正確に行えることが一番です。
エギング
タックル
全体図
ロッド
ヤリイカエギングには8~8.6フィートのMLのエギングロッドでソリッドティップのものが最高ですよ。
ヤリイカにメインに使われる3.0~3.5号のエギをしっかり背負って投げられるバットの強さ、エギの移動距離を抑えながら小さなバイトを絡め取る繊細なティップを両立できるのは、このスペックをおいて他にないからです。
上で書いたようにヤリイカではバシバシとエギをシャクることがないのでティップに硬さは必要ありません。
詳しくはこちらをどうぞ⇒セフィアXRの記事を読む
リール
2500~C3000番のスピニングリール、下巻きの要らないシャロースプールのタイプがピッタリです。
ヤリイカエギングにはそれほどリールに性能は必要ないので、軽くてある程度の性能が約束されたものなら何でもOKですよ。
ただ巻き心地や勝手にハンドルが動かないことなど、使い勝手ではダブルハンドルにハッキリと軍配があがります。
またヤリイカエギングのためだけのリールを買う人は少ないでしょうから、アオリや他のルアー釣りなどにも流用しながら長く快適に使うことを考えるとミドルクラスがおすすめ。
ライン
メインラインは0.6号程度のPEライン、リーダーは2号のフロロカーボンでOKです。
ぶっちゃけヤリイカ自体は細身なので引きが弱いのでもっと細くてもいいのですが、3.5号のエギも投げるしボトムも取るのでこれぐらいじゃないと安心して使えません。
またリーダーが太くても食いは落ちないので普通のエギングタックルのラインシステムがそのまま流用できます。
詳しくはこちらをどうぞ⇒ボーンラッシュの記事を読む
エギ
ヤリイカエギングには3.0~3.5号のエギが標準です。
ヤリイカは長いけど細いので体積自体は小さくアオリほど引かないので、ヒイカ感覚で2号エギを使用している人も多いのですがこれは大きな間違い。
餌巻きテーラだって3.0~3.5号の大きさなのに、エギなら小さくないと食ってこないなんて人間側の妄想ですよ。
エギも大きい方が飛距離も出るし、ヤリイカに気付かせやすいし、カンナが大きいのでノリもいいのです。
フラッシュブーストの「クリンチ ロングアピール」というモデルはステイ中でも反射板が動き続けて誘う上、沈下速度7.4秒/mというシャロータイプでヤリイカ専用かと疑うほど!
釣り方
ヤリイカはエギングでも狙えますが、アオリイカとは生態が全然違うので釣り方は全く異なります。
アオリイカがビシバシとシャクってエギを横にダートさせる風潮があるのに対し、ヤリイカはステイがメイン。
シャクってもいいしそれによって抱いてくるヤリイカも確かにいるんですが、基本はシャクるほど釣果は落ちていくと思って下さい。
エギはウキ釣りのように完全にステイさせることは出来ませんが、潮上に投げたら糸フケを取ってカーブフォールでゆっくり流してください。
表層付近の場合はそれでも沈みが早すぎるのでシャロータイプのエギは必須で、更に少しだけ巻きを入れてフォール速度を抑えるのが効果的です。
それでダメならノーマル沈下速度(3.5秒/m)のエギでボトム付近を同じようにカーブフォールで流しましょう。
ヤリイカエギングはステイメインと言いましたが、ダートで騙せない=エギが見破られやすいとも言えます。
だから基本的に釣果では餌釣りに敵わないのですが、エギングが餌に勝る可能性があるとすれば全てのタナを素早くサーチできることとフットワークの軽さ。
釣れない時はヤリイカが足元に見えていたり、周りの餌師が入れ食いでもグッと我慢して大きく移動することが重要です。
ポイント
先端
ヤリイカ釣りの最大のポイントは潮通しがよい場所です。
ヤリイカは回遊して来たきたにバタバタと釣れ、群れが通り過ぎるとパタッと止まる釣りなので潮通しがよいところ=回遊が多いところと思って下さい。
中でも先端は堤防において最高のポイントといっても過言ではなく、先行者がいなければ是非入りたいですね。
コーナー
コーナーは先端に次ぐ堤防の有望ポイント。
折れ曲がっているということは小さな岬のようなものなので、周りよりも潮が当りやすいのでヤリイカの回遊も多くなります。
ちなみに私は先端の人とコーナーの人の中間で釣りをしてて、お二人が爆釣してるのにボウズだったことがあります(笑)
テトラ
せっかく釣りにきたのに先端にもコーナーにも先行者が…とほほ。
ヤリイカは人気の釣りだから仕方ないとあきらめる前にチェックして欲しいポイントがあります。
堤防の外側にテトラが入っている漁港って多いですよね。
テトラは基本的には潮がよく当る場所に設置されているので、実はテトラ周りもいいポイントになります。
しかしテトラは足場があまりよくないので釣り人があまり入っていない優良物件(笑)
比較的足場のよいテトラはおすすめで爆釣することもありますが、スパイクシューズは忘れに!
常夜灯
ヤリイカに限らずイカ類は灯りに寄る習性があり、湾内にも回遊してきます。
ただし潮通しのいい港外とどっちが釣れる?と聞かれるとよほど強い灯りを除けば劣るというのが正直なところ。
波止に入れないほど人が多い休日前の晩ならアリですね。
堤防ヤリイカQ&A
- アタリの取り方は?
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ウキがゆっくり沈む(食い下げ)、倒れる(食い上げ)、横にスライドするのどれかです。
魚のようにウキがスパッと吸い込まれることはありません。
また5号ウキに2号餌巻きテーラなどウキの浮力が強すぎると、ウキがしっかり立たない&アタリが出にくくなってしまいます。
- 合わせ方は?
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ヤリイカに合わせは必要ありません。
ヤリイカは足が短いので掛かりが浅いことが多く、バシッとフッキングするとすっぽ抜けたり身切れを起こします。
アタリがあったら竿を立てて緩まないようにリールを巻くだけでOK!
- 釣れる深さは?
-
ヤリイカが回遊する水深は表層付近~底までと大きく変化します。
ウキ釣り仕掛けの場合は底を攻めると根掛かりしやすいし仕掛けの作り直しにも時間がかかるので、表層付近から1mずつ徐々に深くしていくのがおすすめ。
- 好む場所は?
-
潮通しがよい場所、これに尽きます。
灯りやシモリもあった方がいいのですが2次的な要素なので、優先度は潮通しが一番。
先端、コーナーが開いていたら迷わず入ってください。
釣れない時の最終手段
ウキ釣り
餌巻きテーラには「デカ針」のモデルがあるのをご存知ですか?
ヤリイカは短足なのでノリにくくバレやすいのが悩み所ですが、デカ針モデルは掛かりやすくバレにくいのです!
じゃあ何で普通のモデルが存在するの?というと、長所がそのまま短所にもなるから。
つまり底を攻める時は根掛かりやすく、外れにくいという諸刃の剣でもあるんですね~。
釣果自体は間違いなく上がるんですが、根掛かりすると時間もロスするしお金ももったいないですよね。
しかし堤防なら水深があるので表層~中層がメインになるし、浅場で使う時もエダスだけデカ針モデルにするなどでこの弱点は克服できます!
エギング
餌を巻いて使うエギかぁ…それならもうウキ釣りでよくね?
エギングタックルでそのまま使えるのが強みです!
エギング派の人におすすめなのが漁師のエサ巻!
エギングタックルでそのまま投げられるのと、他のエギに比べて沈みが遅いのでヤリイカが抱いてきやすいのが大きなメリットです。
釣れなきゃ面白くないし腕も鈍りますから、エギで釣れない時は餌でサクッと釣っちゃいましょう♪
まとめ
- 釣れる時期は12~4月頃
- 釣れる時間は夜がメイン
- 釣れるポイントは潮通しがよい所
- よく釣れるのはウキ釣り
- 手軽なのはエギング
いかがでしたか?
思ったより簡単そう♪と思って頂けたら嬉しいですが、もし分からないことがあったらコメント欄で聞いてくださいね。
ご自分で色々調べるのも大事ですが、結局基本は今回の記事に書かれていることに集約されると思います。
案ずるより産むが易し!
ヤリイカは決して難しい釣りではありません。
サクッと道具を集めてパッと釣場に行ってみれば、案外なんとかなるものですよ♪
コメント
コメント一覧 (2件)
taihenn
良かった。
ありがとうございます~!