「キスを狙っていたらヒイラギが掛かって邪魔」…なんて扱いを受ける悲しき魚・ヒイラギ。
逆を言えば生息数が多いので身近で手軽に楽しめるし、実は食べても美味しい魚なんですよ。
そんな魚がルアーで釣れるのに狙わないなんて勿体ないと思いませんか?
ということで今回はヒイラギのルアー釣りを徹底解説!
この記事は約3分で読めるので、ぜひ参考にして頂きヒイラギを釣りまくって下さい♪
餌釣り、ルアー、フライなどジャンルを問わず身近な水域での釣りを楽しんでいます。
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ヒイラギをルアーで釣るコツ
いきなり最初に答えを書きますが、ルアーでヒイラギを狙う最大のキモはポイントとタイミングです。
ヒイラギは群れで行動しており釣れる時はいくらでも釣れるけど、釣れない時は全く釣れないということを覚えておいてください。
この回遊性にはちゃんとパターンがあり、私がいく漁港では朝は港内にいるけど日が高くなると港外に出ていきます。
そして漁港の横の砂浜一体に散らばり、17時頃になるといなくなってまた港内で釣れ始めるんですよ。
真実を知るのは魚のみですが、潮が緩く安全な港内で夜を過ごしているのかもしれませんね。
ということで最初は1つの釣場に固執せずに多方面に足を運び、他の釣り人がヒイラギを釣っているか観察をするのが釣果への近道です!
また夏~秋にかけては他の魚種で海中が賑やかになりますが、遊泳力で劣るヒイラギは先に餌を取られてしまうのでポジションを微妙にズラしているように思います。
真っ直ぐ投げてチャリコ(鯛の子)などが永遠アタリ続ける時は、投げる方向や立ち位置を変えてみると釣れることも。
一匹釣れたらその周辺にはまとまった数がいるはずなので粘るのもアリです。
ヒイラギの生態と使用ルアー
ヒイラギの口は普段は引っ込んでいますが、餌を捕食する時にはニュッと伸びて餌を吸い込みます。
口の形状をよく見ると下方向に伸びており、底の餌を取ることに特化していることは明白ですね。
実際ヒイラギを捌くと砂利が大量に入っていることが多く、これは底にいる多毛類(イソメなど)や甲殻類などの小型生物を食べている証拠でもあります。
ルアー釣りとはいえ魚の生態を無視することはできませんから、トップウォーターやミノーで釣るのは諦めましょう。
実際にはヒイラギはもう少し上の方にもいますしサビキ釣りなら上の針に食ってくることもあるのですが、ルアーで狙う場合は効率面から中層は捨てて構いません。
その点だけ見ればメバルやアジのようにレンジを刻む必要がないため、釣りやすいターゲットであると言えるでしょう。
また10cm超えの良型?ならそこそこ口は開くのですが、それでも口の広さは知れたものなので大きなフックは入りません。
そのためトレブルフックで絡め取るかゲイプ幅(懐)の狭い極小フックを使うしかないため、ヒイラギのルアー釣りに使用できるルアーは大きく分けて次の3つになります。
- メタルジグ3g~7g
- 豆アジ用ジグヘッド#16
- キャロライナリグ&キス針7~10号
メタルジグ
メタルジグは飛距離が出るので群れをサーチするのに適しているし、トレブルフックで高確率でバイトをキャッチできるのでヒイラギのルアーフィッシングにおける主力アイテム!
色々な重量でヒイラギの反応を試しましたが3~7gがあればほぼ全てのケースに対応でき、10gまで行くと重すぎてフォールが速すぎて食わなくなります。
ちなみに餌と思って食ってくるのはメタルジグ本体ではなくフック、もしくは極小ブレードとなりますのでカラーは何でも大丈夫。
タックルはメバリング用やアジング用のUL~LにPEラインの0.2~0.3号、1号フロロをリーダーに1m取りましょう。
使い方は着底した後に2~3回ロッドでしゃくり上げて落とすだけで、群れの中をちゃんと通せれば一発で食ってきますよ。
ただしヒイラギのバイトのほとんどはフォール中に集中するため、その時間をいかに長く稼いでやるかが重要です。
つまりメタルジグはポイントまで届く最低限の重量に留めるべきで、ストンと落ちるフリーフォールよりもラインテンションをかけてカーブフォールさせる方が有利と言えるでしょう。
また遊泳力に優れた魚ではないので大きく跳ねあげすぎると付いてこれなくなるため、移動距離を抑えて軽くチョンチョンと動かす程度がおすすめ。
ちなみに根掛かりの心配がない砂浜でズル引きも試したんですが、メタルジグでは見切られやすいのかバイト数が激減しました。
また針先が鈍るのも早いのでメタルジグでズル引くメリットはありません。
詳しくはこちらをどうぞ⇒ナッゾジグの記事を読む
キャロライナリグ
キャロライナリグはメタルジグ以上の飛距離を出せ、止めても見切られにくく低活性時にも有効な釣り方です。
近距離~遠投もできますし、メタルジグでは根掛かりするようなポイントでも重宝しますよ。
フックは吸い込みやすく比較的根掛かりも避けやすい流線針を流用しましょう。
針の号数は釣れるヒイラギのサイズに合わせるんですが群れのアベレージが8cm程度なら7号、10cmを超えるなら10号と大小2種類を持っていれば大丈夫。
ワームはパワーイソメソフトの中が最強で、ちょっと活きの悪い青虫に釣果で匹敵(最大級の褒め言葉)します(笑)
ちなみに写真のパワーイソメは真ん中でカットしたので長さ5cmありますが、チモトを過ぎてリーダー部までスライドさせて中央から針を出しているのがミソ。
これによって大きさ(アピール力)を維持したままフッキングを可能にしています。
シンカーは5~21gシンカーまで幅広く使うので、エギングタックルやチニングタックルにPE0.8号がおすすめ。
釣り方はまんま引き釣りですが、ロッドを動かしてズル引く→ロッドを倒しながらリールを巻いてラインスラッグを回収の繰り返し。
ブルルッとアタリが出たら2~3秒送り込むのがコツですが、本物の餌ではないのでそれ以上長いとさすがに吐き出されやすくなります。
詳しくはこちらをどうぞ⇒パワーイソメキャロの記事を読む
ジグヘッドリグ
ヒイラギにはアジング用の#16/0.6g程度の極小ジグヘッドリグを使用します。
昔はメバリング用の#8くらいのものしか売ってなくて、フッキングできずにキーキー喚いていましたがいい時代になりましたね(笑)
オープンゲイプ(針先が外を向いている)の方が掛かりやすいのですが、根掛かりも増えるためボトムの底質によってストレート
アジングタックルを流用するのが好ましいですが、極軽量なジグヘッドを使用するためエステルラインじゃないと飛ばないし風が吹いてたら何やってるか分からなくなるので注意。
詳しくはこちらをどうぞ⇒エステルラインの記事を読む
またこのクラスのジグ単は15mほどしか飛ばないので足元までヒイラギが回遊してこない場所では出番がありません。
使い所は足元の水深が5m以上(できれば7m)あるような垂直護岸ポイントで、足元の岸壁沿いを回遊してくるヒイラギに最適です。
キャストしてボトムを取ったらロッドでリフトしてラインスラッグを回収してカーブフォールさせているとブルルルッと明確なバイトが出ますよ。
こちらはキャロと違って鉛の塊(ヘッド部)があるので吐き出されやすいため即アワセで。
詳しくはこちらをどうぞ⇒豆アジ用ジグヘッドの記事を読む
ヒイラギのナイトゲーム
ヒイラギは昼行性で夜は寝ているんですが、十分に餌を取れなかった群れは夜でもエサを求めて活動しています。
そういう群れは餌が多く視界が効きやすい常夜灯周りに集まりやすく、ナイトゲームで狙うと面白いですよ!
ただメタルジグの速い動きには付いて来れないようなのでワームで狙いましょう。
まずは灯りが効いている周辺をジグ単で攻めるのですがアジのように巻きでは食ってきませんから、上で解説したようにボトムにレンジを絞ってリフト&フォールで攻めてください。
もし足元が浅くて寄りにくい地形なら、タックルを持ち帰てキャロライナリグの7gで灯りの外を探っても効果的ですよ。
「灯りが効いてなくね?」というような距離であっても魚はちゃんと光を認識しており、工場や大型商業施設など灯りが多い釣場では14gで遠投した先ですら食ってくることもあります。
ヒイラギに関してはデイゲームとナイトゲームでは釣り方はほぼ変わりませんが、夜の方がスローに操作した方がバイトが出やすい傾向がありますね。
まとめ
- 群れで行動しておりポイントとタイミングが超重要
- 口が小さいのでトレブルフックか極小ジグ単を使う
- メタルジグ…3~7gでリフト&フォールで使う
- キャロ…パワーイソメソフトの中で引き釣り
- ジグ単…#16の豆アジ用を使う
- ナイトゲーム…常夜灯周辺をジグ単、外側をキャロで狙う
いかがでしたでしょうか?
もしルアーで結果が出ないようであれば、他の釣り方で楽しむのもアリですよ。
詳しくはこちらの記事をどうぞ!
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