カワハギのアタリなんて取れないよ…
胴突き仕掛けでやってませんか?
確かにカワハギのアタリを取るのは難しく、日によってはこの道何十年のベテランですら苦戦します。
だけど投げ釣りなら初心者の人でも簡単に釣れるのをご存じですか?
投げ竿を何本も出して多方向に投げ分けて…なんて本格的なものではなく、お持ちのルアーロッドを使ったちょい投げで十分釣れますよ。
今回はカワハギの投げ釣りについて分かりやすく解説!
この記事は約3分で読み終えることができるので、ぜひ参考にしていただき美味しいカワハギを釣りまくりましょう♪
餌釣り、ルアー、フライなどジャンルを問わず身近な水域での釣りを楽しんでいます。
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投げ釣りが有利な理由
投げ釣りでカワハギが簡単に釣れる理由はアタリが大きく出るからです。
カワハギは餌取りという名前に負けず、海中で静止したりバックしてうまく餌だけを取っていきます。
「その難しさがカワハギ釣りの面白さだ」とも言われますが、目的がアタリを楽しむことでなく釣果ならどうでしょう?
胴突き仕掛けだと目の前に餌が浮いており、エダスで幹糸に固定されているのでカワハギにとってもは食べやすい状態なんですね。
その場で食って異物(=針)だけを吐くので糸が引っ張られず、その結果アタリも竿に出ないという理屈です。
しかし投げ釣りなら餌は浮いたり沈んだり、潮に流されたりと不安定な状態ですよね。
釣り人がリールを巻いているならなおさらで、さっさと食わないと餌が逃げていったり他の魚に食われるかもしれません。
その結果カワハギは餌をひったくるように乗り、大きなアタリとして竿に伝わります。
つまり誰でも簡単に釣れるんですね。
投げ釣り向いている時期
カワハギの投げ釣りに向いているのは11月以降です。
秋のカワハギシーズンは早くて9月から始まりますが、この時期はまだ10cm未満のサイズがほとんど。
小型のカワハギたちは安全な足元の岸壁に付いており、それを胴突き仕掛けで狙うのが一般的ですね。
しかし11月に入る頃にはカワハギも大きくなり、外敵に襲われる危険が減って堤防から離れて沖に出ていきます。
もちろん全てのカワハギが足元から消えるわけではないんですが数は減り、代わりに船釣りが本格的にシーズンインします。
それが「カワハギは船釣りがメイン」と言われる理由なんですね。
そして岸から沖を狙う方法は投げ釣り以外にありません。
ということで11~12月(エリアによっては1月まで)がカワハギの投げ釣りシーズンです。
ポイント
磯や磯の隣にある堤防やサーフがおすすめ。
カワハギは根魚顔負けで岩が好きな魚なので、投げ釣りでは沈んでいる岩(シモリ)の周りを攻めるのが鉄則です。
回遊している時に何もない場所を通過することもありますが、それを言ったらキリがないので捨てましょう。
とはいえ広い海の底にある岩を探すのは大変な作業ですから、磯の周りから投げるのが効率的というわけですね。
もちろんシモリが豊富なフィールドなら磯にこだわる必要はありませんよ。
近所に磯がない人はシーズン初期にカワハギが釣れていたら堤防から投げて探るしかありません。
サーフならサラサラの砂ではなく、砂利や小石が混ざるようなところの方がシモリが見つかる可能性が高いですね。
仕掛け
竿
10フィート前後、M程度の強めのシーバスロッドがおすすめです。
投げ竿で重い仕掛けを投げる方が飛距離面では有利ですが、カワハギの場合は岩周りを攻めなければいけません。
そのため仕掛けが岩に当たった時のコツコツという感触が分かり、食い込む前に根掛かりを回避するための感度が竿には求められます。
よってある程度の長さと硬さを兼ね備えているシーバスロッドが最適という訳ですね。
ラテオの100Mは値段も手頃でおすすめですよ!
リール
リールは竿に合わせて4000番クラスのスピニングが適しています。
ドラグや回転性能が釣果を左右するような釣りではないので、手頃な価格のものでOK。
ただし快適に釣りを楽しんだり、他の釣りにも長期にわたって使用するなら1万円前後はかけた方がいいですね~。
あまりにも安い激安海外製は数回使っただけで錆びたりゴリゴリと違和感が出るので、結局買い直して安物買いの銭失いになります。
ダイワのレガリスクラスがおすすめですよ。
詳しくはこちらをどうぞ⇒リールの記事を読む
糸
PEラインの1.0号がおすすめ。
細くて飛距離が出るのはもちろんですが、この釣りには何よりも感度が求められるからです。
ナイロンラインなんかで何十メートルも投げると地質なんて全く分かりません。
PEラインは購入時こそお金はかかりますが半年~1年ぐらい使えてしまうので、性能のよいものにしておいた方がお得です。
ボーンラッシュは最高峰の品質で値段も抑えられているのでおすすめ。
安物のPEラインは標記よりも太くて飛距離が落ちたり、品質が安定しないので簡単に切れてしまうことがあります。
詳しくはこちらをどうぞ⇒ボーンラッシュWXの記事を読む
リーダー
PEラインの先にフロロカーボン25lbのリーダーを80cmほど結んでください。
ナイロンリーダーは伸びるので魚が乗りやすい反面、感度が犠牲になるので不向き。
また硬度がフロロカーボンよりも低いので傷が付きやすく、吸水性が高いので劣化が早いので向いていません。
20lbでもいいんですが細くすることによって釣果が増えるわけではないので私は25lbを使っています。
長さは80cm程度でOKです。
天秤
ちょい投げの天秤8号(30g)までが適しています。
これより重くすると根掛かりが増えたりアタリも分かりにくくなるため、これが感度と飛距離のバランスの上限ですね。
特にルアーロッド対応の自立タイプがおすすめで、浮力体が使われているものならほぼ根掛かりしません。
これは岩礁帯を探して攻めるカワハギの投げ釣りにおいて大きなアドバンテージになりますよ。
詳しくはこちらをどうぞ⇒ちょい投げ天秤の記事を読む
投げ釣り仕掛け
狐針と流線針をポイントによって使い分けます。
狐針は口が小さいカワハギでも吸い込みやすい掛かり重視の形状。
それに対して流線針は掛かりの良さでは1歩劣りますがやや根掛かりしにくい形状。
基本は狐針を使い、根掛かりしたりすぐに針先が潰れるようなら流線針に交換してください。
ちょい投げ用として販売されている仕掛なら短くてルアーロッドでも投げやすいのでおすすめ。
餌
餌は青虫か本虫(=マムシ)を使います。
カワハギの餌と言えばアサリが代表的ですが、胴突きならともかく投げ釣りのキャストに耐えられりません。
水管やベロ自体の針持ちは悪くありませんが虫餌のように簡単に通し刺しにできませんし、内臓なんてすぐにボロッと崩れ落ちてしまいます。
針持ち&食いの良さでは本虫(マムシ)ですが、コスパでは青虫が上回るので難しいところですね。
我が家は貧乏なので青虫のダンゴ刺しで対応しています。
ダンゴ刺しとは「青虫の側面から針を刺して反対面に抜き、針軸に青虫を巻いてまた刺して固定」を繰り返すというもの。
針持ちが良いのはもちろん、餌自体が大きくなってアピール力も上がるのでおすすめですよ。
釣り方
まずは仕掛けを遠投して底まで沈め、リールを巻きながらズルズルと底を引いてください。
この時に「流れが速い」「水深がある「足場が高い(=ラインの角度がキツイ)」など状況によっては仕掛けが底から浮いてしまいます。
確実に底を取りながらも、重すぎて引き抵抗が強すぎない適切な天秤をセレクトするのがコツですね。
この時に「コツ」とか「ゴリゴリ」という感覚が伝わってきたらチャンス!
ギア比にもよりますがハンドル一回転に10秒以上かけ、秒速5cmのイメージでゆっくり餌を動かしてください。
「モサ…」とか「ググ…」など岩とは別の動的な感覚があれば食ってきている証拠なので神経を集中!
これは前アタリなのでここではまだ合わせず、この後の「ゴン!」という強い本アタリで一気に合わせてください。
またこの時に「ピシッ!」とティップでシャープに合わせる人もいますがこれでは掛かりません。
自分とカワハギの間にある何十メートルものラインは潮で弧を描いており、軽いシャープな合わせではカーブに吸収されてしまうんですね。
そこで素早くリールのハンドルを巻いてラインを一直線にした状態から竿を立てて、「グ~ン!」とバットでスイープに合わせましょう。
カワハギの歯は硬いので瞬間的な合わせでは針が弾かれたり針先が潰れるのです。
岩礁帯の位置が分かったらその周辺を集中的に攻めましょう。
岩の上自体をゴリゴリ引いてくると流石に根掛かりしてしまうため、その際を引くのがコツですね。
竿が他にもあるなら置き竿(=投げて放置)も有効ですよ。
まとめ
- 時期…11月以降
- ポイント…磯、磯に隣接する堤防&サーフ
- 仕掛け…シーバスタックル、天秤、ちょい投げ仕掛け
- 餌…青虫のダンゴ刺しがおすすめ
- 釣り方…着底したら底を引いて岩礁帯を探す岩の際を秒速5cmで通す
- 小さな前アタリで意識を集中その後の本アタリでしっかり合わせる
いかがでしたでしょうか?
肝がパンパンに詰まったカワハギを釣りまくってください!
堤防の胴突き仕掛けに関してはこちらの記事をどうぞ。
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