ピンビームを初めて見た時、あなたはどんな感想を持ちましたか?
「細長くていかにも食いそうだな~」と思ったなら半分ハズレ!
釣れそうな見た目とは裏腹に使いにくいシーンも多くメインで使うことは難しい…それが私の感想です。
しかし同時に他のワームでは攻略できないシーンで大きな武器になるのも事実で、全ては投入シーンと使い方次第。
ということで今回はダイワの月下美人「ピンビーム」について徹底解説!
この記事は約3分で読み終えることができるのでぜひ参考にしていただき、今まであきらめていた難攻不落のアジを釣りまくってください♪
餌釣り、ルアー、フライなどジャンルを問わず身近な水域での釣りを楽しんでいます。
「釣りの楽しさをお届けする」をモットーに、初心者の方にも分かりやすく釣りの情報を発信中!
\SNSもよろしくね!/
使いにくい理由
細い(≒体積が低い)ため潮受けが悪く、ストンとフォールします食わせにくいです。
アジングで高比重なタングステン素材のジグヘッドではなく鉛製がいまでもメインなのも同じ理由なのをご存じでしょうか。
また一般的に小型のワーム=プランクトンパターン向けという傾向がありますが、ファットなデザインだったりリブが付いているものが多いですよね?
プランクトンは自力ではほとんど泳げず流されてくる存在なので、それを再現するためにワームにはある程度の体積(≒潮受け性能)が求められるのです。
よってピンビームは釣れそうな見た目とは裏腹に使いにくさも目立つんですね。
一応ピンビームにも控えめなカップがついており、ダイワいわく適度な抵抗を生むそうですが効果を実感できないレベル(笑)
逆に潮が速くて深いなどボトムが取りにくい場面ではこの特性が活かせます。
飛距離
ピンビームの飛距離はかなり優秀です!
セッティングは5.7fのアジングロッドに0.3号のエステルラインといった一般的なジグ単タックル。
最初に0.6gなど軽いジグヘッドにセットしましたが、軽くロッドを振っても12~13mは飛んでいるので十分でしょう。
おそらくほとんどの人が一投目で「よく飛ぶな」と感じるレベルですね。
次に1.0gのジグヘッドにセットしてキャストしましたが、目測で16~18m前後は飛んでいます。
1.5g以上になると20mは軽く超えるのでジグ単の飛距離としては申し分ありません。
また単純な飛距離だけではなく風速が3~4m/sでも快適にキャストできる点が見逃せません。
向かい風や最悪5m/sでない限り釣りはできますね。
操作感
0.6g
抵抗感とはそのジグ単が受ける潮の水圧であり、その重みがロッドのティップにかかることによって釣り人は「あの辺にリグがあるな」と判断するわけです。
逆にこの抵抗が弱すぎると「何やってるのか訳がわからん…」というつまらない状態になり、これを一般的に操作感と呼んでいます。
まずは私が使用するジグヘッドの中でもっとも軽い0.6gと組み合わせて抵抗感を確認しました。
主に潮が緩めで水深7m程度までのポイントで多用するジグ単で、手前の明かりの中にいるアジをフォールで食わせるセッティング。
アップクロスに投げるとフォール速度が速いので糸フケが出にくく、極軽量リグとしてはまぁ優秀といったところでした。
逆にダウンクロスに投げると水圧を受けないことが災い?して他のワームと比較して存在感が感じにくいですね。
次に1.0gと組み合わせてアップクロスにキャスト!
恐らくアジングにおいて最も多用される範囲内の重量ですね。
たまにどこにリグがいったか再確認するためにロッドアクションを加える人が多いと思いますが、ラインがしっかり張るので明確にポジションが分かります。
ダウンクロスでの水圧はやはり他のワームに劣るので、潮受け面が広めのジグヘッドとの相性がいいですね。
最後に1.5gのタングステン製ジグヘッド。
ここまで行くとアップでもダウンでも操作感は問題ありませんが、やはり沈むのが速すぎてフォールでは食わせにくいですね。
フッキング
フッキングに関してはかなり優秀ですね!
ボディ自体がコンパクトでなのに加え、テールが極細なのでアジが吸込んだ時に水流で折れ曲がってバイトの邪魔になりません。
13cm以上のアジならバイト=フッキングできるし、10cmクラスの極豆サイズにすら有効ですね。
通常は極豆アジを狙う時はワームをカットして小さくしますが、ピンビームならこのままでで使えるので性能をフルに活かせます。
釣れる使い方
ピンビームはデイゲームでこそ真価を発揮します。
皆さんご存じのように日中のアジングの難易度は高く、普通のワームをただ巻くだけはなかなか釣れません。
そこで極軽量なジグ単によるドリフトで送り込むのがセオリーですが、これがまた流れを読んだり操作したりと難易度が高い…。
さらに風が吹いていたらお手上げで「何やってるか分からない状態」になりがちで敬遠する人が多いんですよね。
そこでピンビームは1.5~2.0gと言った重めのジグヘッドにセットしてシェイクで使います!
これなら初心者の方でもリグの存在感が明確なので全く問題なく扱うことができますよ。
明るい時間にアジが釣れにくいのは活性が低いのに加え、視界が効くのでリグを見切りやすいのが理由なのをご存じですか?
ピンビームをシェイクするとボディにワンテンポ遅れて極細テールがなびくのですが、これが「本物の生き物か?」というぐらいにナチュラルなんです。
釣行記
ナイトゲームで豆アジ3匹という貧果を味わった翌日。
ピンビームの汚名挽回をかけた起死回生の釣行となるか?
それとも「このワーム嫌い…もう2度と使わん!」となるか?
ボディの潮受け性能は明らかにドリフトには向いていないため、2.0gのジグ単でボトムまで落としシェイクで食わせる作戦。
まずはフリーフォールで一気に底まで沈め着底したら5秒ほどシェイク。
それでダメなら5mほど巻いてシェイクを繰り返しているとコツッ。
そこから想像を超える連発劇が始まります!
アジが少ない岡山県でデイゲームで1時間でこれだけ釣れるとは!
今まではドリフトやワインドなどあの手この手を尽くして広い歩いてこの半分程度でした。
ピンビームは大したものです!
まとめ
- 空気抵抗が少なくて飛距離は優秀
- 沈下速度が速くてフォールで食わせにくい
- シラスパターンなど巻きの釣りに合う
- 重めのジグ単でシェイクが効く
- デイゲームで強い
いかがでしたでしょうか?
シラスパターンにもアリですが、個人的にはデイゲームの救世主と言った感じ。
今まで月下美人シリーズのワームでデイゲームに特に強いワームはありませんでしたからね。
ぜひバッグに1パック忍ばせておき、今まで釣れなったアジを釣ってみてください!
月下美人ワームのまとめ記事に関してはこちらをどうぞ。
コメント