蛙スプーンとは
スプーンと言えばあなたは何を連想しますか?
おそらく多くの人が渓流や管理釣り場でニジマス等を狙うシーンを思い浮かべることでしょう。
しかしソルト界において今や定番まで上り詰めたスプーンがあることをご存知ですか?
それこそが蛙スプーンです!
蛙スプーンは沖縄ならではのリーフ(サンゴ礁)での釣りの為に生まれたもので、遠投性と浮上のしやすさが要求される環境だったのでスプーンが必要だった訳ですね。
蛙スプーンと普通のスプーンの違い
とはいえスプーン自体はトラウト用の物が沢山売られています。
しかしそれでは沖縄ではダメだったのです。
というのも沖縄の海の魚は大変引きが強いのですが、食べているベイトの平均サイズが小さいのです。
つまりトラウト用ではフックが弱いというのも理由の一つだった訳ですね。
また、蛙スプーンは通常のスプーンとはアクションも違います。
スプーンのアクションは厚みやカーブなどによって変わるのは当然ですが、実はスプーンのエッジの部分も影響をしています。
通常のスプーンは表側のエッジが丸くて(=角が取れている)、裏側のエッジが立っているものです。
しかし蛙スプーンはそこが逆になっているんですね。
製作所の方が色んな事を試した結果、その形状がベストなアクションを生むことが分かったとのこと。
実際に投げて巻いてみると、蛙スプーンはヌメヌメとした艶めかしいライブ感のあるアクションをします。
これが作りたかったんですね~。
とはいえそれが失敗だったら売れてない訳で。
蛙スプーンのサイズ別ラインナップ
重量(g) | 価格(円) |
---|---|
2.5 | 539 |
3.2 | 550 |
5 | 620 |
7 | 630~781 |
9 | 680~950 |
14 | 710~1001 |
20 | 900~1001 |
25 | 1001 |
35 | 1100 |
重量によって金額が違うのは当然ですが、同じ重量でもカラーによって値段に差があるものもあります。
簡易的な塗装の物は安く、アワビ貼りなどは高くなる傾向があります。
蛙スプーンのカラー
スプーンですから様々なカラーラインナップが魅力。
サイズによっても有る色無い色が存在するので、その一部のご紹介です。
青物に効きそうなブルーピンクなど如何にもソルトを意識したものや、珍しいマジョーラカラー、アワビグローなんてものまであります。
メタルルアーはハードルアーに比べて安いのがありがたいので、その分カラーとサイズを複数種類持っておいて使い分けたいところです。
蛙スプーンで釣れる魚
ちょっと待った!
それって沖縄に限らず、ソルトの釣り全般に向いているのでは?!
ソルトにおける蛙スプーンの可能性は無限大です!
もちろん淡水だって色々行けちゃいます!
今写真が残っているだけこれだけですが、他にも色々と釣ってきました。
岡山の海は魚種が少ないので、他県の人達ならもっと使い道があるんじゃないでしょうか?!
蛙スプーンの使い方
ただ巻き
ただ巻きなら簡単そうだな~
ちっちっちっ!甘い甘い!
蛙スプーンの基本はただ巻きです。
しかしただ巻きって難しいんですよ~。
遅く巻くとアクションしないし、速すぎるとアクションが破綻してクルクル回っちゃうのです。
明るい時間に動きを確認して練習しましょう。
普段ミノーばっかり投げてる人は、長年釣りをしているのに自分が基本のただ巻きが全然出来ていなかったことにショックを受けるかも?!
逆を言えば誤魔化しが効かないので、釣りの腕を上達させてくれるルアーだとも言えます。
フォール
ある程度巻いたら竿先を下ろしてフリーに近い状態でフォールさせて下さい。
他のルアーには絶対に出来ない「ヒラヒラと舞うようにフォールするアクション」が出せます。
蛙スプーンはただ巻きだけのルアーじゃないのです。
シンプルだからこそ使い手によって色んな動きが出せるんです。
トゥイッチ
ボトムを取ったらチョンチョン!→糸フケを取る。
この繰り返しがソルトでは多くの魚を魅了します。
特にチヌやキビレには圧倒的に強いですね。
リアクション+フラッシング+スローフォールを同時に演出出来る驚異的なアクションです。
良かったら下の記事もどうぞ。
ドリフト
スプーンはその遠投性と浮上のしやすさからドリフトに大変向いています。
下の釣行記も良かったら読んで下さい。
蛙スプーンで実釣してみた!
ルアーの元祖であり、トラウトフィッシングでは基本とされるスプーン。バスやナマズにもよく効くルアーなんですがソルトで使う人はまだまだ少ない。今回はソルトにおけるスプーンの可能性についての記事となります。
私も最初の頃は否定的でした。
- 海釣りは足場が高い事が多く、スプーンは足元まで攻められない。
- ダウンに投げて巻くとアクションが破綻してクルクルと回転する。
- フッキング率が悪い。
などが理由です。スプーンの浮き上がりやすさは川では有利ですが海においては使い辛いことが多いのです。更にスプーンというのはシンプルな分とても難しいルアーです。早く巻くと動きが破綻するのです。
そんなこんなで毛嫌いしていたのですが、ある日その有効性に気付きます。メタルルアーゆえの圧倒的な飛距離、浮き上がりやすさ、ゆっくり巻けること。そしてフォール中もアクションすること。これらが合わさると何が起こるのか?そう、普段フロートリグでやっているドリフトの釣りに最適なのです!
このスプーンドリフトの最大の利点は、1つのタックルでジグ単とドリフトが使えることです。通常フロートリグを投げる様な竿は軽いジグ単は扱いづらいのです。ソルトはバス釣りのように何本もタックルを持ち歩けないケースが多いので、これはとても便利。
もちろんチーバスにも効きます。他のルアーでは釣れなかったのに何故かスプーンでは釣れるということが多いもの不思議ですね。スプーン=ブレードの一種として捉えるならば、万能ルアーというのも頷けます。
ということでスプーンは使い方によってはソルトでも強力な武器になります。是非みなさんもどうぞ!
最後までお読み頂きありがとうございました。
またどうぞ。
コメント
コメント一覧 (2件)
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いつも楽しく拝見させて貰ってます!
玉島には何度かシーバス狙いに行ってますが、腕がなさすぎて全く釣れません(泣)
スプーン是非試してみたいです!
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名無しさん、いつもブログを見て頂きありがとうございます!返事が遅くなりすいません。
コメントは見ていたので玉島にシーバス釣りに行ってました。また記事にしますのでお待ち下さい。
玉島はサイズはなかなか出ませんがシーバスは釣りやすい場所ですよ!大事なのは足です。灯りが有るところをランガンすればすぐに結果が出ると思います。