オイカワのウキ釣りについて知りたいな!
どんな場所がオススメ?
仕掛はどうすればいいの?
オイカワ釣りの歴史は古く、日本各地で色んな釣り方で親しまれてきました。
しかしオイカワの最も王道的な釣りは?…と聞かれるとやはりウキ釣りでしょう!
子供達の遊びやアウトドアにもピッタリですし、そうかと思えば針1本の釣りとしては世界最速と言われるほど研ぎ澄まされた釣りでもあります。
ということで今回はオイカワのウキ釣りについて徹底解説!
道具選びの基本から競技用の数釣り仕掛けまで分かりやすく書きました。
さぁこの記事を読んでオイカワを釣りまくりましょう♪
餌釣り、ルアー、フライなどジャンルを問わず身近な水域での釣りを楽しんでいます。
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ウキ釣りができるポイント
町中を流れる水路にもオイカワはたくさん生息しています。
流れが緩くて釣りがしやすい環境ですが、足場が高いので長めの竿が役立つでしょう。
小規模な里川もオイカワのウキ釣りに適したポイントです。
少し深くなっている淵が狙いやすく、ここでは短めの竿が役に立つことが多いでしょう。
川幅が広くて流れが早い本流では、流れの早い岸際と流れが早い瀬の中間あたりが好ポイント。
ウェーダーや長靴を履いて川に入っていけると有利になります。
ウキ釣り仕掛けの全体図
こちらは初心者の方向けのウキ釣り仕掛けです。
川に入らず岸からスニーカースタイルで釣りをすることを想定したもので竿は長めで、仕掛け自体もシンプルで作りやすいのが特徴です。
後でご説明する競技向け数釣り仕掛けの前に、まずはこれから!
ウキ釣りで使うエサ
針に付けるエサで、水などで練って使う練り餌と呼ばれるタイプが一般的に使われます。
寄せ餌または撒き餌とよばれ、水で練ったもの握って川に投入するとオイカワが寄ってきてポイントになります。
詳しくはこちらをどうぞ⇒オイカワ釣りのエサの記事を読む
ウキ釣りのやり方
釣場についたらまず最初に撒き餌を投げてください。
5分ほど待てばそこにオイカワの群れが集まってくるので、それまでの間に釣りの準備をしましょう。
仕掛をセットして竿を伸ばしたら、今度は水深に合わせてウキ下を調整します。
ウキ下が短いと餌がオイカワのいる底まで届かないし、ウキ下が長すぎると糸が張らないのでウキが倒れたままになってしまいます。
ウキ下の調整ができたら針に餌をつけ、オイカワの群れの上流側に側に仕掛けを投入してください。
その時にウキがピョコンと動いたら食ってきた証拠なので竿を立ててオイカワを取り込みます。
竿
岸から釣りをする場合は3.9m~4.5mほどの長さの竿を選んでください。
川に入らないならどうしても打てるポイントが限られるため、竿が長いと有利になります。
ただし長ければ長い方いいのかというとそうでもなく、5mを超えるような竿は扱いにくいのでオススメできません。
そういったものは大河川の遠いポイントを狙うような特殊な状況下でしか使用しないので、あまり気にしなくていいです。
詳しくはこちらの記事をどうぞ⇒ハエ竿の記事を読む
道糸
長さ
仕掛けって竿と同じくらいの長さでいいのかな?
ウキ釣り仕掛けの全長は竿の長さプラス20~30cm程度にして下さい。
針に餌を付ける時は一方の手で針を持ち、反対の手で餌を持ちますよね。
その時両手は同じ高さにあるので、仕掛けが短ければ針を手元まで引っぱらないといけません。
すると竿が曲がって糸がパンパンに張ってエサをつけにくいんですね。
だから適度な長さ=弛みがあった方が使いやすく、その長さが竿+約30cmぐらい。
仕掛巻きは丸型の70mm程度の幅の物が糸癖が付かず早く巻けるのでオススメですよ。
太さ
竿先からハリスまで1本の糸(=通し仕掛け)でもしようと思えば釣りはできますが、それだと針を結びかえる度にどんどん仕掛けが短くなっちゃいますよね。
根掛かりした時に引っ張ってもどこで切れるか分からず、最悪は仕掛けを全部失うかもしれません…。
ということでハリスは道糸より細めを使うのが正解で、わざとそこで切れるようにしておきましょう。
と道糸0.4号&ハリス0.3号がスタンダードですが、ただオイカワは目がいい魚なのでシビアな状況では見切られることがあるんです。
そんな時は0.2号に落とすなどちょっとした工夫が釣果を分けることも。
道糸って素材が何をいいの?
- ナイロン…柔らかくて沈みにくい
- フロロカーボン…硬くて沈みやすい
一説にはウキ釣りには沈みにくいナイロン、ミャク釣りには沈みやすいフロロカーボンなんて言われますが誤差の範囲内と言えばそれまで。
クセが付きにくくて扱いやすく、値段も安いナイロンがオススメですよ。
ウキ
サイズ
オイカワ用のウキは「ハエウキ」という商品名で売っておりパッケージに号数=サイズが書いているはずです。
この数字は8号シズ(ガン玉)の個数と釣り合う浮力であるという意味で、5号、6号、7号がメインが売れ筋。
イメージとしては…
- 5号…流れが緩くて浅い
- 6号…流れも水深もほどほど
- 7号…流れが速くて深い
ザックリ言うとこんな感じ。
軽すぎてなかなか底が取れないな~とか、こんなに重くする必要ないよなぁ~とか、使っていればおのずとポイントごとに適したウキが分かってきますよ。
形状
ハエウキは一般的に長細い形状になっています。
細長いということは水中に沈む時の抵抗が少ないので小さなアタリも分かる=感度がいいということで、流れが緩い場所でよく使われます。
まずはこの形状でチャレンジしましょう。
しかし流れが速い場所で細長いウキを使うと、アッチやコッチへ倒れそうになったり勝手に沈んだりと安定しません。
そんな場所では丸っこいハエウキの方が安定しています。
取り付け方
ハエウキを道糸に取り付けるには長さ2cmほどに切ったウレタンチューブを使うんですが、内径は使用するウキの足の太さに合わせます。
上でご紹介した宇崎日新のハエウキなら内径0.6mm程度のものウレタンチューブを使えばOK。
自動ハリス止め
オイカワ用の針は基本的にハリスが最初から結ばれています。
ハリスが傷んだり針先が鈍った時に素早く交換できるように、V字になった溝にハリスを通すだけで固定できる自動ハリス止めというパーツを使用している人がほとんど。
最小のものがウキの浮力に影響を与えにくく、強度的にも問題ないのでオススメです。
また一部商品には道糸を結ぶ輪が溶接されていなくて抜け落ちるものもあるのでご注意を。
しっかり止まってオススメなのは完全ハリス止という商品です。
ガン玉(シズ)
ガン玉の重さはウキの号数に合わせるのですが、5号のウキならG8=0.07gのガン玉5個分プラスアルファ(針やハリス止めの重さ)に対応する浮力になっています。
よってが0.07×5つ=0.35gにもっとも近いG2(0.33g)のガン玉を1つ付ける感じですね。
針
オイカワの餌釣りに使われるのは袖針と言われるタイプで、カワムツやウグイも釣れる川魚のスタンダードな針です。
アップで見るとこんな形状。
練り餌用と書かれている商品もありますが、練り餌の色と同調するように赤いメッキが施されていたり、練り餌用のシステム(今はもう販売されていない)に引っかからないようカエシがなかったりするだけです。
サイズは2.5号が万能で、小型でもバンバン釣りたいという数釣り志向の方は2号も使います。
3号はちょっと大きいので出番は多くありませんが、平均サイズが10cmを超えるポイントでは使うこともありますね。
私のオススメはこちらです。
競技向け数釣り仕掛け
こちらはガチなハエ釣り師の数釣り競技志向の仕掛けです。
オイカワのウキ釣りは針1本の仕掛けの中では世界最速の釣りと言われます。
今は川鵜が増えてしまったのでオイカワが減りましたが、ハエ釣り全盛期時代は上手な人なら時速300匹!
名人クラスになると400匹とかとんでもない数釣りをしていたものです。
もちろん時代がよかったのもありますが、それを可能にしたのはこの仕掛けでした。
ウェーダーを履いて川に浸かることを前提にしているので竿は岸釣りで使うものよりも短めで、長さは3.3m~3.6mが標準です。
またハエ竿は長時間に渡って何度も仕掛けを正確に振り込む必要があるので、軽量さと振り込みやすさが竿には求められます。
これは相反する要素であり軽さだけなら柔らかい中硬に分がありますが、超硬の方が穂先がブレないので振込みは正確だけど重くなるという…。
間をとって硬調子が無難でオススメです。
仕掛けが誘導式になっていて糸の長さを微調整できるのも特徴です。
数釣りと言えど歩きながらポイントを転々とすることはよくあり、ポイントに応じて仕掛けの長さを変えられるとすごく便利。
これは道糸を天井糸(=空中にある糸)と水中糸(水に入る糸)の2つに分けて考えてください。
長さを変えられるのは天井糸の部分となります。
まず天井糸の片側にポリエステル(ミシン糸)編み付むのですが、編み込みが抜けないように天井糸の端には結び目を作っておきます。
次に天井糸作成用のジョインターの金属の輪を通してください。
これは極小のビーズやサルカンでも代用できますが、糸滑りのよさや軽量さから専用品をオススメします。
そして天井糸を折り返し、余った糸で編み込めば完成!
使い方はご想像の通りで、編み込み部を移動することによって天井糸を短くしたり長くしたりするだけです。
注意点としては緩すぎず硬すぎないようにテンションをかけながら左右20回ほど編み込まないといけません。
何度かやってちょうどいい感じを見つけましょう。
ちなみにいらないPEラインでも編み込みはできるんですが、コーティングしているものが多くて滑りやすいのが難点ですね。
次にガン玉が何故多段打ちされているかをご説明します。
重いガン玉1つだと餌がドスン!と速く落ちすぎるし、餌の流され方も不自然になりますよね。
とはいえ針からガン玉までの距離を大きく取ったのではアタリが出にくい。
ということでG8を多段打ちして仕掛け全体を張らせながら仕掛けを馴染ませるんです。
ガン玉間の距離は3cm~6cmぐらいになるように取り付けるのですが、シビアなものではないので適当で構いません。
また多くの人がガン玉を打つ時、歯で噛んでかしめるのですがこれはNG。
オイカワ用の道糸やハリスはとても細いのでガン玉によるダメージはバカにできません。
とはいえ普通に指でかしめるだけだと、緩くて動いちゃうことは確かにありますね。
というkとで一番いいのはゴム張りのガン玉です。
数釣り仕掛けの場合はウキの取り付け方にも工夫があります。
このようにウレタンチューブの真ん中をカッターで切り取って片側にラインを、もう片側にウキの足を差し込んでください。
道糸にチューブを固定するには3~5号のフロロカーボンラインを斜めにスプライスしたものでOK。
ちなみにウキは上(穂先側)にさすのではなく下(針側)から刺すのがコツです。
上から刺すとアワセを入れたり仕掛けを回収する時、ウキが表面張力で一瞬水面に張り付くんですよね。
これを何百回と繰り返していると糸でウレタンチューブがちょっとずつ裂けていきます。
そして限界がきたらウレタンチューブが切れて、ドンブラコ~ドンブラコ~とウキごと流されていくと。
下から刺すことによってウキの足から上がっていくため、ウキが水の表面張力から逃れられるというわけです。
まとめ
- 岸から釣るなら3.9m~4.5mの竿
- 川に入るなら3.3m~3.6mの竿
- 初心者の方はガン玉1つにのシンプルな仕掛け
- 競技向け数釣り志向なら複数ガン玉に誘導仕掛け
- ウキは5、6、7号がオススメ
- 自動ハリス止めはあった方が便利
- 針は2.5号が基準
オイカワ釣りの総まとめ記事に関してはこちらをどうぞ。
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