潮ってエギングと関係あるの?
海釣りにおいて潮は大変重要です。
それは相手が魚じゃなくてイカでも同じこと。
この記事を読んで潮を知り、釣果を伸ばしませんか?
・潮の基本
・潮がエギングにもたらす影響
・エギングでよく釣れる潮とは?
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潮のサイクル
エギングに行く時は潮をチェック!
…って言った所で、まずは潮を知らないければ話になりません。
ということでまずは潮のサイクルの話をしましょう。
若潮
潮サイクルで一番初めに来る潮。
長潮になって小さくなった潮がここから再び大潮に向けて大きくなっていきます。
そのことから潮が若返る=若潮と言われます。
潮はあまり動きません。
中潮
大潮の前の潮です。初日はあまり潮が動きませんが、大潮に近付くほど潮がよく動きます。
大潮
新月と満月の日の数日間が大潮で、月に2回訪れます。
潮のサイクルの中で最もよく潮が動きます。
エギングに限らず釣りの世界ではチャンスと言われることが多いです。。
中潮
大潮の後の潮です。初日は潮がよく動き、大潮から離れるほど潮が動かなくなります。
小潮
満潮と干潮の潮位差が少なく、潮はあまり動きません。
エギングではあまり良い潮周りとは言われません。
長潮
小潮よりも更に潮が小さくなって終わる潮です。
エギングにおいては最も釣れない潮回りと言われます。
まとめると
小さい潮=満潮と干潮の潮位差が小さい
大きい潮=満潮と干潮の潮位差が大きい
ということですね!
エギングに最適な潮確認アプリ
私も使わせて頂いているタイドグラフBIというアプリ。
これはとても便利なのでエギングに限らず使わせて貰っています。
ただBI値とかいう釣れる期待度指数はあまり意味がないかと。
魚種(イカ種)やフィールドによっても釣れる潮は変わりますしね。
ちなみにこのアプリでは大潮周りは期待値が高く、小潮は悪いようです。
潮がエギングに与える影響
流速
潮が小さい場合、海水の流速が穏やかとなります。
エギが流れによる影響を受けにくい為、エギが沈むのに合わせて「1、2、3…」と数えることで釣り場の水深を比較的正確に測ることが出来ます。
市販されているエギのパッケージには沈下速度が表記されています。
例えば3.5秒/mと書かれていたら、約3.5秒で1m沈むという訳ですね。
潮が大きい場合、海水の流速が速くなります。
エギが流れの影響を強く受け、釣場の水深を測ることが困難になります。
狙ったポイントにエギを送り込む為にどこにエギを投げれば良いか?が課題となり、エギだけでなくラインが受ける流速も加味しないといけない為、難易度は高くなります。
水深
潮が小さい日は干潮時の水深が2m、満潮時でも3mといった感じで常に一定の水深があります。
大きく潮が引くこともなければ、大きく潮が満ちる訳でもありません。
その為魚影の濃いポイントなら時間帯や潮位に関わらず一日中アオリイカがいるので、常にチャンスがあると言えます。
潮が大きい日は干潮時の水深が1m、満潮時では4.5mといった感じで潮位の差が激しくなります。
干潮前後では潮が引きすぎて水がなくなりアオリイカはいなくなり、満潮前後では水深が深くなりすぎてボトムを攻めにくくなります。
そこにアオリイカがいる時といない時が明確に出来る為、タイミングを選ぶと言えるでしょう。
活性
潮が小さい日は流れがなく、日によっては池のような状態の時もあります。
アオリイカもフィッシュイーターなので、潮が動かない時は活性が上がらない為エギを抱かすのが難しくなってきます。
エギのサイズやカラー、沈下速度の調整、シャクリ方など様々な要素を巧みに組み替えて攻略する必要があります。
潮が大きい日は流れがしっかり効いており、アオリイカの活性も上向きます。
難しいことを考えなくてもアオリイカがいる場所にエギを通せれば比較的すんなりエギを抱いてくれるので小難しいテクニックは不要になります。
エギングに良い潮
後に説明しますが、潮ごとに狙い方やポイントを変えればエギングはいつでも成立します。
ただし釣りやすい潮というのも実はあるのです。
これを理解してくれた上でこの後の潮別の攻略法、エギングを簡単にする道具などを駆使すればアオリイカを釣るのはそう難しくありません。
結論を言うと大潮です。
ただし大潮は活性が~云々ではありません。
理由その①スレ
アオリイカはシーズンともなれば多くのエギンガーによって一日中エギを見せられています。
イカもスレるんですよ。
スレたイカはなかなか釣れません。
トンとイカパンチをエギに食らわせてくれればいい方で、大体は後ろに付いてきてもエギを抱いてくれません。
付いてくるのはごく一部で、見えない所にアオリイカはいっぱいいます。
あ~もったいない!
でも大磯になると、流れに乗って新しい群れが接岸してきます。
新しく周ってきた群れにはスレはありません。
これ重要!
理由その②視力
視覚、嗅覚、側線…魚によって得意な感覚が違います。
捕食の際には1番得意な感覚をメインに、そして2番目に得意な器官を補助的に使います。
これはアオリイカでも同じですが、アオリイカは視覚に頼る部分が大きいのです。
一説には0.6ぐらいの視力があるそうです。
私よりも視力がいいじゃないですか。
そんな視力が活きるのが満月の大潮。
海を照らす満月の日には、闇磯や闇波止のアオリイカはその視力を存分に発揮します。
デイゲームは関係ありませんが、ナイトゲームでは満月の大潮に食いが立つことは珍しくありません。
潮周りごとのエギング攻略の基本
小潮/長潮/若潮
タイミングを狙う
流れが効かない為、基本的にアオリイカの活性は低くシビアな状況。
どんな釣りでもそうですが、シビアな時ほど釣る為にはタイミングが大事。
私の経験では潮が小さい日は以下の順にアオリイカの活性が高くなります。
- 夕マズメ
- 朝マズメ
- 夜
- 日中
フィールドにもよりますが、なかなか釣果が得られないなら日中は捨てます。
それが夕方になり光量が落ちてくると、今までの沈黙は何だったんだ?という瞬間があります。
個人的に夕マズメから完全に日が落ちて30分ほどは欠かせないチャンスタイム。
それから夜も釣れたり釣れなかったりとダラダラした時間が続き、朝マズメに再び活性が上がりパタパタと釣れて、完全に日が昇ると終わりという感じ。
潮が小さく動かない日だからこそ、食いが立つ時は一斉に立つんですね。
エギのサイズを下げる
潮が小さい場合はアオリはボトムからなかなか離れようとしません。
だからまずはボトムをしっかり取ることが大事。
そうしているうちにエギに付いてくるアオリがいるはず。
よほど風で海面が波立っていない限り、偏光グラスを使えばそういう個体は発見出来るでしょう。
ただこういう個体はなかなかエギを抱いてきません。
そこでエギ3.5号なら3号へ、3号なら2.5号へとサイズダウンします。
これは潮が動かず活性が低いエギにとても有効で、大きなエギは抱いてこなくても小さなエギなら抱いてくることは実際多々あります。
またエギのサイズを小さくするということはエギのフォールも遅くなるという点も大事。
3.5号エギが1m沈むのに3.5秒かかるとして、2.5号なら5秒の時間を稼げます。
エギについて来るけど抱かないということは
「食おうかなぁ、でもなぁ…」
とアオリイカもイマイチ乗り気でない状態。
そんなアオリイカでもエギをスローにフォールさせてやることによって、たまらず抱いてくるんですね。
これはイカに限らずフィッシュイーター全般に言えることですが、フォールはストン!と落ちるよりもフワ~と落ちる方が効くのは一緒です。
潮が効かずに活性が低いアオリイカでもバンバン釣れるならみんなディープタイプのエギを使いますよね。
飛ぶし、沈むし、感度や操作性もいいので。
でも実際にはディープタイプは潮がよく効いていて活性が高くないと抱かせ辛いという事実。
潮が小さい時はその反対という訳です。
しかしフォール速度は抑えたいけど飛距離は欲しいという場面は多いと思います。
そういう時はシャロータイプですね。
中潮/大潮
潮のヨレを狙う
この場合は小潮周りのエギングは全く違うものになります。
潮がよく動く日のエギングは、むしろメバリングに近い物になります。
潮が速いということは地形変化に伴い必ずヨレが発生します。
これが小潮周りならダラダラと流れ続けるだけで潮の変化が生まれないんです。
アオリイカもフィッシュイーターですからそのような流れのヨレでベイトを待ち伏せするのは全く変わりません。
ただそのフィールドや時期によってアオリイカがメバルやシーバスに代わるだけ。
そうしたヨレに3.5号など大き目のエギを送り込みましょう。
春も秋も関係ありません。
潮が効いているならアオリイカは自分の胴長と同じサイズのエギでも襲ってきます。
流石に釣ったら叩かれるような8月末~9月初旬の新子は厳しいですけど。
また潮が小さい日はフォールじゃないとダメですが、潮が大きい日は横の動きでもバンバンアオリイカは釣れます。
更に潮が効いているとアオリは浮く傾向がありますので、水深が6m程度ならボトムは捨ててもOK。
遠投&上のレンジと割り切って手返し良くランガンすると数が拾えます。
ただサイズ狙いならやっぱりボトムは捨てられません。
水深がある場所でも大潮の日にボトムをきっちり取る為にはやはりディープタイプじゃないといけない場面もあるのです。
潮通しの良い港内を狙う
とはいえ大潮の真ん中などあまりに潮がよく動く日も考え物。
あまりに潮が速いとエギの操作が出来なくなりますし、アオリイカ自体もそうした場所からは姿を消すことがあります。
繰り返しますがアオリもフィッシュイーターです。
ベイトが留まらないような場所にはアオリイカも留まりませんし、捕食しやすく定位にエネルギーを使わなくてもよい場所に移動するんです。
魚と全く同じなんですね。
具体的に言うと適度に潮が動く港内やワンドや、小潮の日は潮が全然動かないような場所などです。
潮とポイント選択の関係
まとめるとこういうことで、エギングにおける良い潮はポイントによって異なるのです。
小潮なら海峡などの激流部に、大潮ならワンドなど緩い場所に。
適度にトロトロと潮が動く場所が最適です。
いずれにせよ、全く潮が動かない場所はダメです。
アオリがいないことはないと思いますが、あえて捨てて下さい。
アバウト過ぎてもいけないのでハッキリ断言すると人が歩く半分くらいの速度の潮が目安だと思って下さい。
そういう場所にアオリイカが好む藻やストラクチャーが絡んできたらチャンス大です。
潮を簡単に読める為の道具
ここまででアオリイカが釣りやすい潮周り、そして潮周りごとの攻略法を書きました。
つまりエギングにおける答えとはその潮、その場所に合わせて釣り方をアジャストさせるということが結論なんですね。
なんだか雲を掴むような話だなぁ…
…と思われるかもしれませんが、それを簡単にさせる便利な道具が今はあるのです。
わざわざエギングを難しくする必要なんてないんですよ。
潮を読むのはロッドの役目
まずはロッド。
シーバスロッドで代用するのは駄目ですよ!
しゃくりやすさが~、一日中振っても疲れない~とか、そんなものはどうでもいいです。
それはただのメーカーの謳い文句で、アオリイカじゃなくて釣り人を釣る為ですから。
潮流変化を簡単に感じて、エギをちゃんと操作できるということが一番大事。
それが出来るなら4万も5万もするような高いロッドなんて要らないんですよ。
これ私が愛用しているエギングロッドですが、割と安いのに大変使いやすい名竿です。
潮の向きや緩み、走りが手にとるように分かるんですよ。
潮とかよく分からない…という人に使ってほしいですね。
潮に乗るエギ
重くてストンと落ちてしまう3.5号のエギばかりじゃ駄目です。
流速や水深によってはもちろん3.5g号は欠かせませんが、潮が読めない人はシャロータイプをオススメします。
沈みにくい。
つまりしっかり流される=潮が分かるのが特徴。
何かシャロータイプって特殊な感じ。
使い所が限られるんでしょ?
とか思ってるそこのあなた!
逆なんですよ。
シャローエギはどこでも使えます。
シーバスを釣る時にバイブでボトムばかり攻めますか?
メバリングで重いジグヘッドで底ばかり攻めますか?
上で書いたようにアオリイカは水面直下のエギだって抱いてきます。
浅い場所だけじゃなくて、水深がある場所だって有効なんですよ。
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コメント
コメント一覧 (6件)
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わかりやすい!すごく勉強になります!
最近のあまり釣り行けてなくて結局アオリも行けてなかったんですが、やってみたいも思います!
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ソルト初心者さん、まいどです!
アオリは今なら簡単ですがもうすぐ難しくなりますので釣りまくって下さい!
ソルト初心者さんなら釣れると思いますよ。
来年からはソルト中級者さんに改名しちゃって下さい!
それでは良い釣りを!
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僕も県外から下津井に来た時はイカいないし、ポイントに入れないし、流れが速いんで辞めていましたが、潮に乗せてドリフトで釣るようになって最近またよくやっています。
それでも数釣るのは難しいですね^^;
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こんにちは!
下津井は魚種に限らず流れを味方に付けないと厳しい釣場ですよね。
港もいいんですが、あのズラッと並んだ中に入って釣りしても楽しくなさそうだし自分は磯や砂浜に行っていますw
確かに沖に比べて数は少ないので数釣りは難しいですね!
分かりやすくて勉強になります。今年からアオリイカ始めようと思ってます。まだ、チニングで釣ってませんが。同様にポイントもまだ掴めてませんが。悩んだら、またメールさせて頂きます♂️
LANDYさん、まいどです!
チニングは丁度ノッコミ終盤なんで難しい時期だっただけですよ。
そして6月になると一気にチヌが汽水域に増え、7月~8月はハイシーズンになります。
来月からバンバン釣れ出しますよ~