まいどです!
ほーぷれす(@hopeless_orz)です。
レッドペッパーってどんなルアー?
浮いているルアーに水面を割って出る魚のバイト。
視覚的にエキサイティングなトップウォーターの釣りには熱狂的なファンも多い。
しかしこのような声をよく耳にします。
トップってこれで釣りたいっていう釣りだよね
釣果では水中系の釣りには劣ると。
もっと言うとただの自己満足の釣れない釣りだと。
これは全くもって違うんだけど、確かに水面という特殊な状況であることは否めない。
乱暴な言い方をすれば、特殊=型にハマれば強いけどそれ以外ではダメ…この釣りには確かにそんな一面もある。
しかし少なくとも今から30年以上昔、そんな法則を無視した反則ルアーが世に登場!
それがレッドペッパーです。
レッドペッパーはその圧倒的釣獲力によって瞬く間に定番となったルアー。
一応ジャンル的にはペンシルベイトなんですが厳密には違う。その辺はまた記事の中で。
発売以来衰えを知らぬレッドペッパーは、今後も永遠に釣れ続けるでしょう。
元々はバス用なんですがソルトやトラウトでも使えるように今では多数のシリーズが追加されています。
それでは、どうぞ。
アクション
最初は説明よりもこの動画を見て貰う方が手っ取り早いですね。
どうですか?
レッドペッパーはスイ~スイ~と水面をドッグウォークする既存のペンシルとは全く違うことが分かって頂けたかと思います。
垂直立ちからピチャン!とダイブし、チャチャチャッ!と水を切り裂いてダート。
止めた瞬間に即、水面に頭を出すんですね~。
その様、まさに小魚逃走アクション。
ベイトがパニックになっている状況そのまんまです。
このレッドペッパー、ご想像通り誰にでも簡単に扱えるルアーではありません。
しかし使い手によって色んな動きが演出出来るまさに唯一無二のルアー。
ただし激しいアクションをさせようとすると手首への負担が大きいという諸刃の剣w
それでも釣れるなら構わないという猛者は続きを読むべし!
圧倒的釣獲力
先日のレッドペッパーによる釣果です。
恐らくは岡山県におけるチニング史上最多記録でしょう。
レッドペッパーは脅威の71枚という数字を叩き出し、使っている本人の私もびっくりしましたw
どうせ何投げても釣れる状況だったんじゃないの~?
恐らくあなたはそう思ったのではないでしょうか。
でも違うんですね。
確かにトップが効く状況なんですが、そのパターンを知ったのはずっと前。
当然検証の為に何度も他のトッププラグも投げてきました。
ちょっと他のルアーも使ってみて、釣れないからすぐレッドペッパーに戻す…そんなことはしていません。
一枚釣れるごとに毎回他のルアーに交換し同じ時間使い、結果20対3。
これがレッドペッパーの実力です。偶然ではありません。
レッドペッパーは完成されたルアー
他人の釣果話を聞いているとこんなことがよく言われています。
このルアーは無茶苦茶釣れる!
このルアーじゃなきゃ釣れない!
ルアーマンあるあるですよね。
これはほとんどの場合が気のせいであり、使い手の先入観による部分が大きいのが現実です。
釣れそうな気がするルアーは集中力が高まり、それを維持出来る。
その結果よく魚が釣れ、そのルアーの使用頻度が更に高まるという好循環。
しかし全てが気のせいという訳ではありません。
必ず釣れるルアーと絶対に釣れないルアーはありませんが、よく釣れるルアーとあまり釣れないルアーは実在する。
そして中には完成されたルアーというのが存在するんですね~。
以下はうろ覚えですが、昔バスプロ今江先生が言った言葉です。
とのこと。
そう、今回の記事で取り上げるレッドペッパーはペンシルベイトにおいて完成されたルアーです。
毎年新作ペンシルベイトが発売されますが、これを超える物には未だに出会えません。
釣れる理由
普通のトップウォータールアーはここまでは釣れません。
何故レッドペッパーがここまで釣れるのかという理由をご説明します。
上のレッドペッパーのアクションの動画を見て頂いて分かったと思いますが、レッドペッパーはロッドアクションを加えると水面下にダイブします。
水面ではなく水面下という所がミソで、この差は大きい。
バイトがなくても水中でルアーに興味を持って近付いている魚は実は多いんです。
あるいはイマイチ食い気が足りなくてバイトまでは至らない魚。
レッドペッパーはそんな魚をまとめて狙えちゃうんです。
更に普通のペンシルベイトのように水を噛んでスイ~と動くのではなく、水面下で激しく左右にダートします。
水を切り裂く…なんて言葉がよく使われますが、私からすれば別ですね。
レッドペッパーは水圧をうけ、水から逃げているのです。だからこそ一瞬目の前から姿を消すようなキレのあるアクションが出来るんです。
要はリアクション効果。レッドペッパーに興味を持って近付いてきた時に目の前でこんなことされたら…そりゃ思わず食っちゃいますよね~
そして最後に垂直浮きという特徴。
水平姿勢でダートしたレッドペッパーは次の瞬間にはもう水面に頭を出します。
そしてその勢いでそのままプカプカと上下動するんですね。
そう、つまり止めいても動くので見切られにくいのです!
特にチニングにおいてはペンシル(物によりますが)は止めると見切られることが多い。
その為ルアーを追わせ続けられない時は、止められる(というか止めないと食わない)ポッパーに立場を譲ることになりやすいですよね。
しかしレッドペッパーはチニングに限らずですが、止めて数秒(~3秒まで)は見切られません。
ハイスピードサーチと移動距離を抑えた一点食わせ、両方出来ちゃうんですね~!
ということでレッドペッパーが何故こんなにも釣れるのか、その簡単な理由を書かせて頂きました。
レッドペッパーは釣れるように計算して作られ、その結果計算通りに釣れるだけなのです。
外観
なかなかレアなクリアのレッドペッパー(ソルティ)。
内部構造が見やすいので今回はこちらを観察していきましょう。横から見たらこんな感じです。
特に目を引く物がない、ごく普通のペンシルに見えます。
レッドペッパーのラインアイは横アイになっています。これは少しでも左右にかっ飛びやすくする為ですね。
また頭尖っていることにって水圧から逃れ、水を切り裂いてくれます。
シンカーはリアだけ。極めてシンプルな配置です。これによって垂直立ちの浮き姿勢を維持することが出来ます。
これがレッドペッパーの浮き姿勢です!水中に入っている部分がかなり多いですね。
そして上下するのに合わせてフックがユラユラ…。実はレッドペッパーはフロントよりもリアへのアタックの方が多いのです。そして外掛かりが少なく、リアフックがすっぽり口の奥に入っていることが結構多いのです。
もしからしたら本体ではなくフックにバイトしてるケースもあるのではないか?と仮説を立てています。
使い方
レッドペッパーの基本的な使い方をご説明します。
高速ダート
魚を狂わすレッドペッパーの最も強気な使い方です。
小魚逃走アクションは、止まると逃走になりません。
ロッドを下に向けひたすらロッドワークでレッドペッパーをダートさせ続けます。
普通という言い方が適切かどうかは分かりませんが、普通のペンシルの倍近い速さで大丈夫。
普通のペンシル:ちょん、ちょん、ちょん…
レッドペッパー:ビシビシビシビシビシ!
ネットで擬音でアクションを伝えるのって難しいですねw
そしてダート5~6回につき1回ストップを入れますが、ストップというほど止めません。
さっきから抽象的ですいません…。
一瞬リーリングやロッドアクションを止めるだけ。それでレッドペッパーは垂直立ちして水面に頭を出します。
それでもうオッケー。次の瞬間にはまたビシビシビシビシビシ!
止めてプカプカさせることがストップの目的ではなく、姿勢を変えることによってレッドペッパーのアクションに変化をつけて魚の食わせのトリガーを刺激してやるのです。
ダート&ストップ
一番安定した釣果の使い方がこれ。高速ダートに比べてロッドアクションの感覚もちょっとだけ長いです。
ビシッビシッビシッビシッビシッ!
同じように5回ほどダートさせたら
プカプカ
~2秒ほどストップして浮かべます。
そして再びロッドアクションを5回ほど。
最初のロッドアクションの際にダイブして飛沫を飛ばすのが効くんですよね~。
追いが悪い時はロッドアクションを3回まで落とすのも有効ですよ。
一点アクション
レッドペッパーの力を持ってしても魚を狂わせられずついては来るけど出ない。
あるいはストラクチャーに魚がついていてそこから離れようとしない。
そんな時の使い方です。
ロッドアクションを一回だけ入れます。
レッドペッパーはダイブして飛沫を飛ばした後、再び垂直立ちしてプカプカと揺れる。
3秒ほど止めたら見切られる前の再びダイブ!その繰り返しです。
そう、これはレッドペッパーのポッパー的な使い方な訳ですね。
このレッドペッパーはこの3つの使い方で大体OKですが、この3つを組み合わせたりアクションの間隔を変えることで反応が変わることもよくあります。
ラインナップ
モデル | 全長(mm) | 重量(g) | 税別価格(円) | 対象魚 |
---|---|---|---|---|
ナノ | 45 | 2 | 1,200 | メバル、トラウト、メッキ |
マイクロ | 60 | 3.5 | 1,680 | バス、チヌ、キビレ |
ベイビー | 75 | 5 | 1,680 | バス、チヌ、キビレ |
ジュニア | 100 | 9 | 1,680 | バス、ナマズ、シーバス、チヌ、キビレ |
オリジナル | 110 | 14 | 1,680 | バス、ナマズ、シーバス、チヌ、キビレ |
ソルティー | 110 | 16→現在は14 | 1,900 | シーバス、チヌ、キビレ |
マグナム | 140 | 29 | 3,410 | シーバス、ブリ、ヒラマサ、カンパチ |
マックス | 180 | 60 | 3,630 | ブリ、ヒラマサ、カンパチ |
レッドペッパーシリーズにはこれだけのシリーズがあります。
ただしマグナムとマックスはメーカーのHPから消えているので販売終了。
180mm60gのレッドペッパーをロッドワークで本来のアクションを演出しようとしたら手首が死ぬでしょうね~。
ナノはシリーズ最小。
メバリングや野池の小バス、ギル釣りなどに持ってこいです。
マイクロは野池のバスや小場所のチニングに最適ですね。
ベイビーはバス、チヌ、キビレのスタンダードサイズ。
ジュニアになるとそれなりに飛距離が出ますので川や大きな池でも使える他、ソルトではシーバスにも使いやすいです。
オリジナルは飛距離抜群!大河川やサーフなどはこちら。
ちなみにソルティーとオリジナルは全長も重量も同じなのでカラーが違うだけと思ってる方が多いと思いますが、そうではありません。
オリジナル | ソルティー | |
---|---|---|
フック | 無名 | ST46 |
ウェイト | 鉛 | 鉛+スチール |
価格 | 1680円 | 1900円 |
ソルティーはフックが錆びにくいST-46になっていることに加えて、それによる重量差を微調整する為にウェイトにスチールが混ざっています。鉛の比重は11.3、鉄は7.8です。つまりフックが重くなったということですね。
レッドペッパーを扱うならこんなロッド
トップのルアーのアクションはロッドによって全く変わってしまいます。レッドペッパーは基本的には少し柔らかいロッドを使った方が良いですよ。
硬いロッドだと左右にダートさせずらく、スーッと真っすぐ引っ張りやすいです。また移動距離も長くなってしまいますね。
ジュニア&オリジナルにはこれが最適。
粘りのあるしなやかなティップ~ベリーと7f台に収まるレングス。
先日のチニング釣果はこのロッドなくしてありえませんでした。
チニングの道具・釣り方など総まとめの記事はこちらをどうぞ!
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