またベラかぁ…リリースしよ
美味しいのにもったいない!
釣りをする人なら1度はベラという名前を聞いたことがあるのではないでしょうか?
鮮やかな体色はさながら熱帯魚のようで、それが毒々しいと感じるのか東日本ではあまり食用にはされません。
そのため釣りにおいても専門に狙われることは少なく、もっぱらゲストの餌取り扱いされています。
ですが実はとても美味しい魚だということをご存じでしょうか?
特に瀬戸内海では需要が高く、私が住んでいる岡山県ではスーパーでもよく目にしますね。
ということで今回はベラ釣りの分かりやすい記事を書きました!
この記事は約3分で読み終えることができるので、ぜひ参考にしていただき美味しいベラをたくさん釣ってください♪
餌釣り、ルアー、フライなどジャンルを問わず身近な水域での釣りを楽しんでいます。
「釣りの楽しさをお届けする」をモットーに、初心者の方にも分かりやすく釣りの情報を発信中!
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ベラってどんな魚?
ベラは沖縄を除く日本各地の浅瀬に広く生息しており、赤や緑の派手な体色が特徴的な10~25cmの魚。
ベラ科の魚は日本だけでも約130種類が存在するので区別されず「ベラ」という総称で呼ばれることが多く、今回の記事でご紹介しているのは最も代表的な「キュウセン」という種類。
食性は肉食で小型の甲殻類や多毛類を捕食しており、主に海底で生活しています。
生まれた時は基本的にみんなメスで赤っぽい色をしているのですが、その中の1匹がオスに性転換し緑色になるので見分けるのは簡単。
その体色からメスは赤ベラ、オスは青ベラと呼ばれることもありますね。
また昼行性なので夜は寝ているので釣れません。
ベラが釣れる時期
「産卵は地域差があって6月から11月ごろにかけて行われるが、この魚には冬眠する習性があるため、冬季を除く期間が釣りのシーズンとなる」
引用:ダイワ
上はダイワの釣魚図鑑からの抜粋ですが、確かに私が釣れる岡山県周辺の海域でも6~11月頃がメインになりますね。
12月になって水温が下がると砂に潜って冬眠し、6月になって水温が上がると砂から出てきて釣れるようになります。
全ての個体が冬眠する訳ではないので冬に大型が釣れることもあるんですが、基本的には夏~秋の釣りですね。
ベラ釣りのポイント
堤防
ベラに狙いを絞るなら堤防が一番おすすめ。
足場がよくて釣りやすく、足元から沖までベラが入っているのが理由です。
また岸壁直下から数m先までは基礎の捨て石が入っているため、根魚並に隙間を好むベラが付きやすくて数釣りも期待できます。
港内でも釣れますが、基本的には港外側の方が数が多いですね。
砂浜
ベラは砂地にもいますから投げ釣りでも狙えます。
ただしベラの密度自体は岩場ほどではなく、むしろキスやヒイラギなど他のライバルの方が多いです。
ベラに狙いを絞りたいなら磯の隣など石が点在している砂浜がおすすめ。
群れで動いているので1匹釣れたらその周辺で連発しますよ。
磯
磯はベラの数は多いのですが、足場が悪く根掛かりも多いので釣りには慣れが必要です。
また潮位によっては水没していてポイントに入れないこともありますし、あまり遠くに行くと潮位が上がって戻れなくなる可能性もあるので十分に気を付けて釣行してください。
ただそのぶん釣り人が少ないので魚が抜かれず多く残っており、大物が出やすいのも磯の魅力です。
ベラ釣りの餌
堤防のベラ釣りにはオキアミが最強です。
ベラは貪欲な肉食魚なので動物性の餌なら何でも食うのですが、釣果ではオキアミがダントツですね。
ただし針持ちが悪いので足元に落とす胴突き仕掛けでしか使えません。
サイズはMがちょうどよく、少しでも針から取れにくいハードタイプをおすすめします。
ただしベラは釣れる時期や場所がカワハギと被ります。
ベラばかりの釣場ならともかくカワハギが多いならオキアミは秒で取られるので釣りになりません(笑)
そんな時はポイントを移動するか、アサリでカワハギメインに狙ってベラも持ち帰るようにしています。
ベロや水管も針持ちがよくて釣れるし、業務スーパーで買えばコスパがよくて冷凍庫で保管できますからね。
ただしベラはオキアミの方が3倍以上釣れます。
詳しくはこちらをどうぞ⇒塩締めアサリの作り方
オキアミは投げただけで吹っ飛んでいくので、投げ釣りなら青虫を使いましょう。
長めに付けても端から食われるだけなので、針から少し出るぐらいに切って使うのが経済的です。
釣れる順番で言うとオキアミ>青虫>アサリの順番ですね。
釣り方
探り釣り
堤防の足元や磯での釣り方です。
捨石周りや岩がゴロゴロ転がっているところでは、胴突き仕掛けの探り釣りが根掛かりしにくいのでおすすめです。
重いオモリを使うと根掛かりするので根掛かりするため「着底が分かるギリギリの重さ」を使うのがコツ。
堤防の場合は水深5mまで潮が緩いなら2号、水深7mを超えで潮流が速いなら4号くらいが使いやすいですね。
底まで落としたらピンと仕掛けを張ったまま5秒ほど待ちます。
この時に糸を緩めっぱなしにするとオモリが転がって石の隙間に落ちるので気を付けましょう。
投げ釣り
堤防の沖や砂浜での釣り方です。
手前を一通り探ったら今度は沖を攻め、さらに数を稼ぎましょう。
投げたら仕掛けが底から離れないようにゆっくりとリールのハンドルを巻いて手前の方まで攻めてきます。
コツコツと適度に岩が当たるようなところは良いポイントなので、見つけたら重点的に攻めてみてください。
穴釣り
敷石やテトラでの釣り方です。
餌を落としたらそのまま糸を張ってアタリを待ち、反応がなければチョンチョンと誘いを入れてみてください。
その穴にベラが入っていればすぐに反応があるでしょう。
足で数を稼ぐつもりで、一ヶ所で粘らずになるべく多くの穴を打つのが釣果の秘訣ですね。
上でご紹介したエギングタックルでやればいいのですが、敷石の上を歩いていけるところなど穴が豊富なポイントなら穴釣り専用のタックルが使いやすいでしょう。
詳しくはこちらをどうぞ⇒穴釣りの記事を読む
仕掛け
竿
エギングロッドが万能で、この記事で解説している全ての釣り方が一通りできます。
ベラは基本的に底を狙う釣りなので、感度がよくてある程度の張りがないと根掛かりを避けられません。
そのため胴調子で操作性がイマイチなシーバスロッドや、長くて重い投げ竿やショアジギングロッドは不向きですね。
また仕掛けを遠投したり、岩場から強引に引き抜くパワーも求められるのである程度の長さが必要。
そのためベラ釣りにはエギングロッドが1番適しています。
詳しくはこちらをどうぞ⇒セフィアXRの記事を読む
リール
2500~C3000番のスピニングリールが向いています。
ベラ釣りにはドラグ性能は特に求められませんが、仕掛けの回収や岩場から引き抜くためにギア比は高い方が便利。
高い物を買う必要はありませんが、すぐに壊れる激安海外品はやめておきましょう。
詳しくはこちらをどうぞ⇒23レガリスの記事を読む
ライン
PEラインの0.8号がおすすめ。
ベラの引きの強さだけを考えればもっと細くてもいいんですが、根掛かりを外したり重い仕掛けを遠投するためこれぐらいの強度があった方が安心です。
詳しくはこちらをどうぞ⇒ボーンラッシュWXの記事を読む
仕掛け
探り釣り
探り釣りではカワハギ用の胴突き仕掛けを流用しましょう。
お店でよく売られている胴突き仕掛けは根魚用ですが、ベラの口は小さいので針が掛かりません。
そこで吸い込みやすい狐針の1~2号が使われているカワハギ用が適しているんですね。
3本針のものが多いですが、根掛かりしやすくなるので2本針のものにしましょう。
オーナーの堤防カワハギならオモリもセットですぐに釣りができますよ。
投げ釣り
投げ釣りではルアータックル対応の天秤と、ちょい投げ用の仕掛けを使いましょう。
ササメの特選SLエアーシンカーならエギングロッドでの使用が前提にされており、よく飛んで根掛かりもしにくいのでおすすめですよ。
詳しくはこちらをどうぞ⇒ちょい投げ天秤の記事を読む
仕掛けはエギングロッドでも背負いやすいように、ちょい投げ用のショートタイプが販売されています。
胴突きと違って完全に針が底に付くので、根掛かりしないように流線針のものにしましょう。
がまかつのちょい投げリグなら刺さりもよく、パッケージがコンパクトでバッグやケースに収納しやすいのでおすすめ。
穴釣り
ブラクリは消耗品なので安いものを買いましょう。
2~3号があれば大体どこでも攻略できますよ。
最近は100均でも売っているのでそれを利用するのも手ですが、確実にベラを釣って帰りたいなら刺さりがよくて信頼できる釣具メーカー製をおすすめします。
ベラのアワセ方
ベラが食ってくればアタリが手元に伝わりますが、この時アワセても針が口に入っていないので掛かりません。
針を吸い込ませるために糸のテンションを少し抜いて2~3秒待ち、軽くピシッ!とアワセれば針掛かりします。
食ってなかった、あるいはタイミングが早かったとしても構いません。
ベラは同じ場所に餌を置くか、少し誘いを入れてやれば再び食ってくるので大丈夫。
それよりもアワセが遅い方が餌だけ取られたり、奥まで飲み込まれてハリスを切ることになりますよ。
ベラの料理
淡白な白身魚なので煮付けや刺身、天ぷらなどいろいろな食べ方がありますが、塩焼きで食べるのがおすすめです。
ベラの鱗は薄いので取る必要がなく、内臓だけ出して洗えばいいので楽なのもGood!
塩を適当に振ったらグリスで軽く焦げ目がつくまで焼けば完成!
ベラは非常に身離れがよいので「小骨が多いから魚嫌い」という人もよく食べるんですよ。
Q&A
- ベラが釣れる時期はいつですか?
-
地域差はありますが6~11月によく釣れます。12月から5月までは砂に潜って冬眠するのでオフシーズン。
- ベラの釣りのエサは何がいいですか?
-
口が小さくてかじり取るように食べるため、針持ちのよいアサリや皮付きの切り身が適しています。
- 釣り人からベラが嫌われる理由は何ですか?
-
食用としてのなじみが薄く、小さな口で餌を取るため本命の魚を狙うには邪魔な存在だと思う人が多いためです。
- ベラは食べられますか?
-
西日本では食用として流通しており、特に瀬戸内海では高級魚として取引されます。
- ベラはどこにいる?
-
沖縄を除く北海道南部以南の全国に分布し、主に浅場の底にいます。
- 赤ベラと青ベラの違いは何ですか?
-
赤べラは赤いメス、青ベラは緑のオスの呼び名です。
- ベラ釣りのコツは?
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口に入りやすい小さな針を使う、針持ちのよい餌を使う、底を攻める、根掛かりしにくい仕掛けを使うなどです。
- ベラの別名は何ですか?
-
日本にはベラの魚が約130種類おり、それらの総称としてベラと呼ばれます。一般的にベラと呼ばれるのは数が多いキュウセンという魚のことです。瀬戸内海ではギザミという地方名で呼ばれることもありますね。
まとめ
- 全国に生息しており、どこでも釣れる
- 赤いのはメスで、オスに性転換した個体が緑になる
- 6~11月によく釣れる
- エギングロッドなど軽くてシャキッとした竿がいい
- 探り釣り、投げ釣り、穴釣りで狙う
- 餌は何でもいいが青虫やアサリがおすすめ
- 食べ方は塩焼きが簡単でおすすめ
いかがでしたか?
25cmクラスの良型になるとギュンギュンに引くので楽しいですよ。
釣って楽しく食べて美味しいベラを釣りまくってください!
ベラのルアー釣りに関してはこちらの記事をどうぞ。
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