まいどです!
ほーぷれす(@hopeless_orz)です。
世はチニングブーム。
私も数名のチニングビギナーさん達からお問い合わせを頂いています。
しかし皆さん苦労しておられるようで。
それもそのはず。
季節の変わり目など、環境変化が大きい時期は意外と難しいのです。
そこで今回は、そんな時に役立つミノーのお話です。
釣行は前の秋なのですが、すっかり記事にするのを忘れていましたw
3~5月のノッコミ、6~7月の梅雨、9~10月の気温低下などで役立つメソッドですので、是非参考にしてやって下さい。
チニングにおけるミノーの可能性
チニングと言えばボトムゲームとトップウォーターが主体の釣りですよね。
チヌやキビレは貝類や藻類や甲殻類など基本的には底の餌を食べるのでボトムゲームは理に適っていますし、好奇心が強い魚ですからトップウォーターでスイッチを入れてしまうのも非常に有効なのは皆さんご存知の通り。
ミノーによるチニング攻略の記事だというのにこんなことを書くと萎えるかもしれませんが、チニングの7割程度はボトムゲームとトップウォーターゲームで攻略出来てしまうのです。
だからユルく楽しんでいる人たちはそこで満足しても全然構いません。
ただし
「俺はもっと上手くなりたいんだ」
「チニングを極めてやる」
そんな熱いガチ勢は、もう一つ踏み込み検証する必要がありますよね。
そこでチニングにおける第3の選択肢として中層という道は避けては通れません。
中層の釣りと言えば思い浮かぶのはバイブ、メタルバイブ、シンキングペンシル、軽量ジグヘッド…そして今回あなたが知りたくてこの記事に辿り着いたミノーと言った所でしょうか。
実はこの中層という選択肢…ボトムでもトップでもチヌ・キビレが反応しない時に非常に有効な一手となります。
ただし上に書いた中層系のルアーの中でもミノーは使い方が異質な為、使い方にコツがあります。
時に爆発することもありますので身に付けておいて損はありません。
ミノーで釣ってる人達のほとんどが適当
さてあなたは恐らく「チニング ミノー」で検索してこの記事に辿り着いたのではないでしょうか。
だとしたらすでに他の動画やブログも調べたはず。
で、どうでした?
チニングにミノーを使用する上で実用的なことってそんなに書かれていましたか?
「ただ巻きでOK」
「反応が悪ければたまにアクションつけて」
実際にはこんなのがほとんどじゃありませんでした?
私も軽くネットで検索して見ましたが、チニングにおけるミノーを突き詰めた人はいないように感じました。
いやいやそんなことないよ!
YouTubeの人はちゃんと釣ってたし、たくさん釣ってるブログもあったぞ?
バイブは?
シンキングペンシルは?
それってミノーじゃないと釣れない状況でしたか?
たくさんチヌ・キビレがいて活性が高ければ何やっても食ってきます。
それをミノーの使い方として解説することに私は違和感を感じるのですが、あなたはどうですか?
もちろん突き詰めている人たちは一定数いるとは思いますが、あまりブログやYouTubeでは見当たりませんでした。
ということで「ミノーが使いやすい」「ミノーだからよく釣れる」を考察していきましょう。
ミノーが活きるシチュエーション
小魚系ベイトを捕食している時
チヌやキビレは一般的にはあまり小魚を積極的に追いかけまわして捕食しません。
これは釣ってきた魚の胃の中を見れば分かりますが、海藻・甲殻類・貝類がとても多いですよね。
ただし時に例外があります。
カタクチイワシが入っている時はミノーへの反応が著しく上がります。
何で?チヌやキビレは積極的に小魚系のベイトを追わないんでしょ?
イワシは魚へんに弱いと書くように、本当に弱りやすく捕食が容易なのです。
カタクチイワシの群れが大量に回遊してきたら、弱って死んだカタクチイワシが底に散乱するんです。
そしてチヌ・キビレはそれを食べる、と。
そこでカタクチイワシを食べるのに慣れたチヌ・キビレは、次は群れの中で弱ってフラフラしている個体を襲うようになります。
ここがミノーの使い時です。
最終的には元気な群れを追いかけて、水面で捕食します。
ズボッと音がするほど豪快に食っている時もありますよ。
ここまで来るともうトップの方が良いですけどね。
湾奥でハク(ボラの幼魚)が大量にいる時はどうだろう?と何度も試しましたが、ハクはカタクチイワシほど良い餌にはなりませんね。近くに海藻・甲殻類・貝類が多ければそちらが優先されるようです。
魚がニュートラルになっている時
上記の場合は厳密にはミノーじゃなくても他の中層ルアーでも釣れるのです。
それに関しては下のミノーの使い方編でご説明するとして。
この食い気の無いニュートラルなチヌやキビレにスイッチを入れて無理やり口を使わせる。
これこそがジャークベイトたるミノーの最も活きる使い方だと言えるでしょう。
これはリップを持たないシンキングペンシルでは出来ないことですし、水中でステイの間を入れられないバイブレーションでも出来ません。
リアクションならボトムバンピングとかでも良くない?
浮いている中層の魚に口を使わす為のミノーなんですよ
流れの中にいる時
シーバスのように流線形ではなく扁平な体系を持つチヌ・キビレ。
当然それほど速い流れを好まないだろう…そう考える人は多いと思います。
実際チニングで最も釣りやすい流れの速度は、人が歩く半分くらいの流れだと思います。
確かにチヌやキビレも流れが強い時は流芯を避ける個体は多いです。
しかしルアーがどんどん流されて行くような速い流れの中にも入る個体は確実にいるのです。
具体的にはただの横流れではなく流れがぶつかり、曲がり、逸れる場所の表裏に出来るヨレですね。
こういう速い流れの中にポツンと定位出来る場所はフィッシュイーター全般が好みます。
これは海ではないですが、普段小魚を追いかけない鯉でも強い流れの中ではフィッシュイーター化します。
そしてそんな流れの中に入っていくやつは決まって活性が高いのです。
食うためにそこにいるんですから。
チニングでも同じことが言え、こういったピンを把握する潮読みスキルが釣り人にあればミノーで高確率で狙って釣ることが可能です。
ミノーが有効なポイント
チニングでミノーを使うポイントの水深は深くても水深3mまで。
本的には~2.5mまでの水深のポイントがミノーの主戦場です。
もちろんシンキング+ロングリップのミノーなら3mより深い場所にも到達出来るのですが、そのラインまで到達するのに助走距離を要する為、攻められるゾーンが減ります。
その為それより深いポイントはバイブ、メタルバイブ、ボトム系リグの出番となります。
ということで何故比較的浅い場所なのか?というとチヌの目線から目線のやや上を通すことが前提だからです。
カタクチイワシなど小魚を追いかけている時の巻きによる食わせはもちろんですが、ジャークさせてリアクションで釣る場合も同じです。
いかに優れたミノーでもチヌやキビレのずっと上でアクションしても意味がないのです。
トップウォーターだってリアクション要素が強いじゃないか、と思うかもしれませんがリアクションの質が違います。
トップウォーターが興味を引いて水面までおびき寄せるならミノーのジャークは反射食いなのです。
以上のことから水深的には干潟、河川、水路などに特に適しているルアーと言えるでしょう。
大型船が停泊する大規模港湾のように足元からストンと水深がある場所では、カタクチイワシが追いつめられている状況を除いてほぼ食いません。
ミノーが有効な季節
春
春の乗っ込み期はチヌが産卵前の荒食いに積極的にシャローに入ってきます。
その為ミノーでレンジを合わせやすい為、ミノーで釣りやすい時期と言えるでしょう。
ただもちろんボトム系のリグでも同じように釣れる…というかそっちの方がよく釣れますw
じゃあミノーを使う意味はないかというとそんなことはありません。
この時期は特に警戒心が強い個体がよく混ざっています。
型の春、数の秋という言葉があるぐらい春は大型を釣るチャンスがあるのですが、逆を言えば産卵を控えた大型ですから頭がよく警戒心が高いのも頷けますね。
そういう難攻不落の年無しクラスを狙うのにミノーのリアクションメソッドが効くのです。
や秋のターンオーバーで水質が悪化した時、チヌやキビレは底ベタではなく浮くことがあります。
夏
夏はご存知のようにチヌは浅場にうじゃうじゃいます。
トップウォーターでよく釣れるし、ボトムゲームでももちろん釣れるチニングのハイシーズンです。
ただし、このどちらでも反応しないことがあります。
それはまとまった雨や、打ち付ける強風による底荒れなどによる急激な環境変化。
こうした時にシャローは影響を受けやすい。
チヌに限らずですが魚というのは何でも環境が安定すれば口を使いやすいのですが、逆を言えば急激な変化は悪く転ぶことが多いのです。
そんな時にチヌ・キビレはいなくなる?
いえ、そこにいるのですが口を使わなくなるのです。
底から浮いてプカーっとニュートラルな状態になるんですね。
こういう個体はトップでもボトムでも釣れないし、長い距離を追わないのでバイブの巻きにも反応しません。
短い距離でダート→ストップを繰り返せるミノーの独断場になります。
そんなシビアなシチュエーションだけだと使う機会がイマイチ多く無さそうな夏ですが、底が牡蠣殻や岩だらけの浅場でも底を切って巻いてこれるのでミノーはやはり使い勝手がいいのです。
まぁこれに関しては別にシンキングペンシルでもいいんですけどね。
秋
冬に備えてチヌに限らず魚が荒食いするシーズン。
秋はベイトが多くチヌのミノーへの反応も良いですね。
上で書いた流れのヨレにも小魚捕食系の大型チヌが入ってくることが多い時期なので、ベイトと流れをキーワードに流れの変化を効率よく攻めていくことが大事です。
また皆さんはターンオーバーという現象をご存知でしょうか。
バス釣りをしている人なら知っているでしょうが、実はターンオーバーは海でも起こります。
ご存じない方の為にターンオーバーを説明しますと、秋が深まり気温が低下すると上層の水が冷やされ比重が高くなります。
それによって底の方の温かく比重の軽い水と入れ替わる現象が起きるのですが、その時に底の泥や不純物が巻き上げられてしまうんですね。
この現象が起きると魚の活性が一気に下がるのはチニングでも同じで、回復までに1週間程度はかかります。
チヌは中層に浮いてニュートラルな状態になってしまい、ボトム系のリグやトップで食わせるのは困難になります。
そんな時の2つの方法をご説明。
1つは水質のいいエリアに大きく移動すること。
そしてもう1つがミノーのリアクションで無理やり口を使わせる方法、という訳です。
冬
冬はミノーが活きるシチュエーションは少ないです。
というのもミノーで攻めやすい浅場にチヌ・キビレが密集しているということが少ないです。
では飛距離の出る沖を狙えばどうか?というと、基本的に低水温期は魚が底ベタなのでミノーを食いに上がってきません。
真冬でも浅場にいることもあるのですが、活性的に速い横の動きをするルアーを追うことが難しい季節。
もちろん可能性はゼロではありませんが、飛距離が出て底を攻められ、止めやシェイクが使えるテキサスリグやフリーリグには敵いません。
あえてミノーを使う必要性はないと考えます。
チニングにおけるミノーの使い方
ただ巻き
まずは基本ですが、ミノーはただ巻きだけでも十分釣れます。
だだしミノーのただ巻きで釣れる状況の多くはシンキングペンシルでも釣れます。
というか一般的なシンキングペンシルの方が飛距離も出て使いやすいシチュエーションの方が多いんですよ。
ではミノーのただ巻きが活きる場合はというと、水に濁りが入っている時や風が強い時など、シンキングペンシルではアピールが弱いと感じる時です。
そのような時はリップで水を撹拌してより強い波動を出せるミノーの方がチヌ、キビレに気付かせやすい点で有利です。
次にリーリングスピードに関してですがスローリトリーブは基本的に見切られます。
通常はミディアムリトリーブでOKなんですが、どれぐらいをミディアムと呼ぶかという明確な定義はありません。
一般的には1秒間にハンドル1回転と言いますが、スプール径やギア比でも変わりますよね。
私はチニングには複数のリールを使っていますが、中心はダイワの1012G1SVスプールのハイギアです。
ハンドル1回転辺り86cmとカタログ上では書かれていますが、実際には投げた分だけスプール痩せしますし、劣化した分のラインはカットする為スプールに巻かれたラインは短くなっていきます。
イメージ的にはにはハンドル1回転辺り80cmぐらい(最大巻上量-5cm)ぐらいで考えるのが良いかと。
つまり私にとってチニングにミノーを使用する場合のミディアムリトリーブは約80cm/秒と考えます。
ストップ&ゴー
釣りにおいていけないことは同じことをやり続けることです。
ただ巻きして投げた後でもう一度そこへ投げたいなら、次はファストリトリーブにして見切られないようにしましょう。
ファストリトリーブはミディアムリトリーブのおよそ1.5倍から2倍の速度。
約120cm~160cmが基準ですね。
ファストリトリーブと言ってもミノーの姿勢が崩れるほどの速度ではいけませんから、その辺は実際にお持ちのミノーと相談して下さい。
でここがファストリトリーブ最大のコツなのですがハンドル4~5回転に一度ストップを入れることによって食わせの間を演出して下さい。
これによって食わせとリアクションの相乗効果が生まれ、バイト率に雲泥の差が出ます。
単なるファストリトリーブではチヌやキビレの活性が低ければプラグを追いきれないし、本来釣れる魚を逃がしてリアクションに反応する魚だけを拾っていく釣りになってしまいます。
結果、数が伸ばせません。
具体的なストップの間は0.5秒くらいで十分です。
ワームと違ってプラグは止めすぎると見切られます。
トゥイッチ&ジャーク
まずトゥイッチとジャークの違いはご存知でしょうか?
これも弱いロッドアクションを加えるのがトゥイッチで、強くロッドアクションを加えるのがジャーク…という程度の物であり厳密に定義はありません。
といっても分からない人には訳が分からないと思いますので目安で。
ミノーの移動距離5cm~20cmくらいの優しいロッドアクションがトゥイッチ、移動距離30cm以上になると一般的にはジャークと言われます。
その中間はどちらとも言えませんので「強めのトゥイッチ」とか「弱めのジャーク」などあなたのお好きな方でw
自由にいろいろ組み合わせればよいのですが経験上チヌ、キビレの反応が良いのはトゥイッチ→トゥイッチ→ジャークの1セットです。
トゥイッチ2回で誘いを入れ、ジャークで一気に目の前から飛ばしてリアクションで食わせるにはこの誘いが一番。
是非お試しあれ。
ドリフト
トゥイッチ&ジャークがリアクションの釣りなのに対し、ドリフトは食わせアクション。
ほとんどのフィッシュイーターがこれに弱く、その威力はチニングでも健在。
チニングではナチュラルドリフトではなくテンションドリフトを用います。
何故ナチュラルドリフトではないのかというと、一つ目にルアーは餌ではなく餌と同じように流しても釣れません。
もう一つは仮にバイトしてきても、ラインテンションを緩めている為釣り人側がそれに気付けないからです。
チニングにおけるテンションドリフト釣法ですが、シンキングペンシルでも同じことが出来るんですが流れが速いポイントでダウンに入ってしまうと水面まで浮いてしまいます。
ということで流れのある場所ではダウンに入れつつレンジを入れてチヌ、キビレの目線に送り込めるミノーが有利な訳です。
ミノーでチヌ・キビレとシーバスは釣り分けられるのか?
それってシーバスと釣り分けられるの?
無理ですね~
チニングは厳密にシーバスと釣り分けることは出来ませんが、ボトムゲームで底を中心に攻めることによってチヌ、キビレ中心の釣果にすることは出来ます。
しかし中層をミノーで攻めるとシーバスとの釣り訳はほぼ100%不可能になります。
だから中層プラグでチヌを連発させている人の多くはポイントで釣り分けているのです。
真昼間のシャローなどで見えチヌがたくさんいるようなポイントはよくありますよね。
もし「俺はシーバスは釣りたくない!チヌ、キビレだけ釣りたいんだ!」という人はそういうポイントに通うのが吉。
潮通しが良くてベイトがたくさんいたり、水深があって濁りも入っていたら素直に両方釣って喜べばいいと思いますw
チニングにオススメのミノー
X80SW LBO
- 82mm
- 12g
- シンキング
- MAX1.7m
トゥイッチ&ジャークによるリアクションの釣りなら自信をもってコレをオススメします。
X80はシーバスにおいては定番ですが、もともとはバスルアーです。
バスルアーをソルトカラーにしてソルトに流用する販売手法は昔からありますが、定着出来るルアーはそう多くありません。
X80はそのイレギュラーダートがキレッキレで、フィッシュイーター全般狂わせます。
これを使ったら他のミノーはどれも見劣りするかもしれませんね。
チニングに最適なサイズ感も良し。
そこまででも十分優秀なのですが「LBO」と名前が付いているのは更に性能がアップしています。
このLBOとはベアリングを使用した極めてスムーズな重心移動システムで、キャスト時は後ろに重心移動し、巻き始めると一瞬でフロントに移動します。
ONETEN LBO SW
- 115mm
- 14g
- フローティング
- MAX1.7m
ワンテンは世界一有名なミノーで「キング オブ ジャークベイト」とも言われます。
X80よりもサイズ・重量ともにアップさせてキャスタビリティを落とさずにフローティング化しています。
フローティング化に伴い根掛かり回避能力が向上すると共に、X80では出せない強アピールが魅力。
もちろキレキレダートは健在。
攻められる最大レンジは1.7m、実用1m~1.5mと非常に使いやすい設定なのでX80同様にワンテンも欠かせません。
フラップスラップLBO
フラップスラップは一般的なミノーやシャッドとはアクションが異なり、明確なロール。
一応ソルト界ではミノーやシャッドの一種と思われているんですが、実際のジャンル的にはブラックバス用のフラットサイドクランクに分類した方が良いと思います。
通常フラットサイドクランクは飛距離が出ないんですが、メガバスのお家芸のLBOでその点は解決。
X80のような強烈なダートはしないものの、タイトなバタバタロールアクションで食わせの能力がとても高い。
またジャークさせずともストップした時にシャフト状のバランサーによってユラユラと揺れるので、これも食わせ+リアクション効果があります。
他のミノーでは出来ないことを補ってくれるので、1つは持っておくべきです。
サイレントアサシン129フラッシュブースト
フローティング
- 129mm
- 22g
- 飛距離66m
シンキング
- 129mm
- 24g
- 70m
シーバスではあまりに有名なサイレントアサシン。
ジャークしてリアクションで食わせるにはX80やワンテンには敵いません。
しかし特筆すべきはMAX66m~70mという圧倒的な飛距離、強いウォブリングによるアピール。
ただ巻きやドリフトのチニングにおいてはそれらは明確なアドバンテージになります。
さらにフラッシュブースト昨日によりルアーがほとんど動かない時でも反射板がフラッシュアピールし続けてくれます。
これは濁りが入っている時や、ドリフトで見切られる時には本当に強いですよ。
こちらはMパワーのチニングロッド、あるいはシーバスロッドが適しています。
MLのチニングロッドでは少し投げにくいですね。
ミノーに適したタックル
プラグメインならベイトタックルのメリットは少ない
最初に言っておきますと基本的にミノーイングにはチニングロッドは適していません。
何故なら世にあるチニングロッドのほとんどはボトムゲームに適した物になっており「ミノーも投げようと思えば投げられるよ」という程度の物しかありません。
- ボトム感知能
- オフセットフックで口を貫通させる硬さ
- 糸フケの無さ
などをボトムゲームでは重視するので、チニングロッドでは一般的に張りのあるベイトタックルが好んで使われる傾向があります。
逆にスピニングタックルが使われるのは、オープンウォーターなどでベイトタックルで扱いにくい軽量リグを多用するケースぐらいですね。
ボトムゲームメインのチニングにおいて、ボトム感知能力やラインスラッグの少なさなどからベイトタックルを選ぶ人が多いのは理に適っているのです。
ただこれがミノー等、プラグメインになると立場が一転します。
ミノー使用におけるスピニングの利点
フッキングに悪影響はない
ミノーに限らずプラグ全般に言えることですが、2つ(あるいは3つ)のトリプルフックでチヌ・キビレのバイトを絡めとります。
更にジャーク直後などを除き、ほとんどの場合は糸フケが出ていない状態です。
よってミノーを扱うことにおいて、ベイトタックルからスピニングタックルに持ち替えることによるフッキングの低下はほとんどありません。
飛距離が伸びる
近年ベイトの飛距離が賛美される機会が多いですが、ベイトタックルは使うルアーを選びます。
テキサスリグやフリーリグと違って比重が軽く、飛行姿勢が安定しにくいミノーはベイトタックルでは飛距離が出しにくいのです。
実際に飛距離が物を言うシーバス釣りにはほとんどの人がスピニングタックルを使用しているように、チニングでもプラグメインならスピニングが有利なのは事実です。
私もこの記事にはベイトタックルの写真ばかり載せていますが、これはボトムゲームメインでやるつもりだったからです。
もし最初からプラグメインで行くと決めていたら、あるいはシーバスなど他魚種と一緒に狙いに行くと決めていたらスピニングを持ち出していたはずです。
スピニングならもうプラス3枚くらいは取れていたかと。
オススメは83MLエギングロッド
ロッドは何でもよいとい訳ではありません。
使い手にもよるので言い切りにくいのですがミノーだけでチニングを完遂させるという人は少ないので、ミノーに中心を当てつつもボトムやトップも扱える汎用性を持たせなければなりません。
- 飛距離
- 適度な粘り
- バットのパワー
の3つです。
つまり適したロッドは以下となります。
- 軽く先調子(操作性重視)のシーバスロッド
- マイルドなエギングロッド(オススメ!)
- 長いバスロッド
操作性重視の軽くてシャキシャキシーバスロッドや、長くてML~Mくらいのバスロッドというと選択肢がほとんどありません。
83MLのエギングロッドが最適ですね。
まとめ
チニングの道具・釣り方など総まとめの記事はこちらをどうぞ!
記事のポイント
常連の読者様へ。
今回の記事の5枚は笠岡市に釣りに行った日の釣果です。
あまりチニングの話題が出るような地域ではありませんが、実際には笠岡市はチニングに向いたフィールドなんです。
ベイトタックル+ミノー縛りの釣行なので5枚しか釣れませんでしたが、スピニングに持ち替えてバイブやワームも使って粘れば10枚くらいは狙えるポテンシャルがあるポイントです。
釣場が荒れるのでさすがにここにはポイントは書けないのですが、苦労している方は裏ブログの方で見てやって下さい。
ちょっとしたポイント選定のコツもついでに書いています。
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