小型のクランクベイトの用途は広い!
バスだけに留まらず、トラウトや海の小物釣りなど使い道はいろいろありますよね。
そのためダイソーから発売されるのを待ち望んでいた人も多かったのではないでしょうか?
そしてついに「ベビークランク」が発売されたのだから、これはもう使うしかありません!
商品のインプレ記事や動画は褒めちぎっているものが多いですが、私はダイソーに雇用されているわけではないので忖度しませんよ(笑)
ということで今回はダイソーのベビークランクについて徹底解説!
お買い得なのか?
安物買いの銭失いか?
ぜひこの記事を読んで参考にしていただき、あなたの楽しい節約フィッシングライフにお役立てください♪
餌釣り、ルアー、フライなどジャンルを問わず身近な水域での釣りを楽しんでいます。
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仕様
- 全長…4cm
- 重量…3.4g
- カラー…レッドクラウン、ブラックゴールドカラー
以前ダイソーから45mm/5.3gのスモールクランクが販売されていたのをご存じでしょうか?
あれはベイトフィネスで投げるのにピッタリでした…すぐに浸水して沈むので廃盤になりましたが(笑)
しかし今回発売されたベビークランクベイトは4cm/3.4gと更にサイズダウン!
早い話がタイニーピーナッツの100均劣化版みたいなものということですね。
カラー
カラーはレッドクラウンとブラックゴールドカラー。
人気色ですがどちらも万能系なので用途がかぶりやすいですね。
バス釣りで定番のマットタイガー&ベイトカラーでは駄目だったのでしょうか?
背中のカラー。
腹側はクリアで中が透けて見えます。
塗装の仕上げは100均ルアーとしては悪くありませんが、トップコートが薄いのでやや弱めでした。
リップ
リップはラウンド(丸形)とスクエア(角型)の中間的な形状。
幅が広いのでストラクチャーを回避しやすく、とはいえ弾き過ぎないように角を取ってマイルドにしています。
フック
フックサイズはパッケージに記載がないのですが#12でOK。
海で使ったら一発で錆びたので淡水専用ですね。
また毎度のことながらダイソーのルアーは針先が尖っていないものが交ざっています。
せっかくのチャンスを逃さないために釣具メーカーのものに交換しましょう。
ラトル
振るとカラカラ…というラトル音が出ます。
シャラシャラ高音やゴトゴト低音ではなく、平均的なジャラジャラ中音といった感じ。
スモールクランクの弱点であるアピール力の弱さを補うのに一役買っています。
飛距離
アジング用のULスピニングタックルに0.3号PEラインで投げて12m程度。
「3.4gで固定重心ならこんなものか」といった感じの平均的な飛距離ですね。
前作は5.3gもあった上に浮力抑えめ&重心移動式だったので、ベイトフィネスでもよく飛ばせました。
ベビークランクベイトもフィネスリールなら投げられますが、スピニングタックルの方が快適に飛ばせます。
アクション
低速~ノーマル速度で巻くと速いピッチでウォブンロールします。
使っていたのは1000番スピニングリール(巻上げ量64cm/ハンドル1回転)ですが、「こんなによく動いて100円?!」と最初は驚きました。
しかし2投目からメッキがはがれます。
着水直後のラインが張っていない状態から普通に巻き始めると、リップが水を掴めず水面から飛び出してしまいました。
またリトリーブ速度が1回転/1秒ほどの速さに近づくと、アクションが破綻してチドる。
「安定感があるアクション」と言っている人もいますが、それは低速リトリーブに限った話ですね。
その状態で更に巻き続付けるとグリン!と1回転してしまいました(笑)
巻出しのレスポンスや安定感は釣具メーカー製に劣ります。
潜行深度
レンジ(潜航深度)は最大で約50cmと言ったところで、タイニーピーナッツで言うとSRに該当します。
野池の岸際or浅い水路をリトリーブするのに適していますが、レンジが浅すぎるため使う場面は限られますね。
今後よほどたくさん売れたらMRやDRも出るかもしれません。
リップが大きくなればそのぶんアクションも安定するでしょうし、ダイソーの今後に期待したいところです。
釣行記
今回は水深1~1.5m未満の浅い水路に行ってみました。
しかし最近の冷え込みのせいかターンオーバーが起きており、いつにも増してよく濁っていますね。
ターンオーバーとは表層の水が冷やされて底の水と入れ替わり、水質が悪化する現象でバスの活性は著しく落ちます。
嫌な予感がしますが気を取り直してベビークランクベイトをキャスト!
…う~ん、釣れない。
結局ワームで2匹小バスを釣って終了でした。
状況もですが販売された時期も悪いですね…。
ぶっちゃけ活躍するのは来年の夏頃になりそうです(笑)
ということで海に行って投げまくりました。
セイゴには反転されるしメバルには見向きもされず、唯一遊んでくれたのは小さなカサゴだけ…。
レスポンスがイマイチな上に速巻きにも対応しないので、できることが少ないんですよねぇ…。
ということでまた検証したら記事に追記しますが、現時点ではポテンシャルは低そうであまり期待できません。
他社製と比較
店名 | 全長 | 重量 | タイプ | カラー |
---|---|---|---|---|
ダイソー | 40mm | 3.4g | フローティング | 2色 |
セリア | 28mm | 1.5g | フローティング | 2色 |
セリアにも小さなクランクベイトがありますが、あちらは完全にトラウト用でダイソーはバスメイン。
40mmというサイズはソルトでも活躍の場があります…あまり釣れないけど(笑)
これはもう完全に別物なので比較するものではありませんね。
商品名 | 全長 | 重量 | カラー | 価格 |
---|---|---|---|---|
ベビークランクベイト | 40mm | 3.4g | 2色 | 110円 |
タイニーピーナッツ | 40mm | 4.5g | 11色 | 658円 |
次はベビークランクベイトのライバル?であるはダイワのタイニーピーナッツ。
ベビークランクベイトは0.9g軽いぶん飛距離で3mほど劣ります。
安定した時のウォブリングのピッチは同じぐらいですが、アクションの安定性では負けています。
フックの品質は間違いなく下ですが、コスパは圧倒的に上。
総合評価
個人的には60点ぐらいのルアーで、あえて使うほどではないかと。
確かにスロー~ミディアムリトリーブならしっかり動くし、それで通用するシーンなら悪くありません。
逆にダメなのはそれ以外の全てのシーン。
巻き始めのアクションが不安定なため、ラインを張ってからゆっくり巻き始めないとダメ。
クリアウォーアーならこれでもう見切られる。
また高速リトリーブや緩急を付けるとアクションが破綻しやすいのが残念ですね。
つまり釣り人側の操作に対応できるキャパが少ない。
適した投入シーンは小バスがウジャウジャいて何を投げても食う野池用です。
ここまで書くと粗悪品のような印象を受けたかもしれませんが、価格を考えればよく頑張っているのは間違いありません。
ただプラグはメタルジグのように単純な構造ではありませんから、この辺が100均の限界なのでしょう。
ダイソーには申し訳ないですがSRならどうせ根掛かりしないので、私ならタイニーピーナッツSRを選びます。
辛口なレビューで申し訳ありませんでした。
ダイソーの釣具一覧はこちらの記事をどうぞ!
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