ハエ竿ってどうやって選べばいいの?
オススメも教えてよ!
得意分野です!
ハエ竿はあまりお店に置いてないし、なかなか買う前に触れないですよね。
ということで今回はハエ釣り歴20年の私が本当のオススメを解説します!
少なくとも「買って失敗した!」というのは防げる自信があるので、ぜひ読んでやってください♪
餌釣り、ルアー、フライなどジャンルを問わず身近な水域での釣りを楽しんでいます。
「釣りの楽しさをお届けする」をモットーに、初心者の方にも分かりやすく釣りの情報を発信中!
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ハエ竿とは
ハエ竿とはハエ=オイカワ=ヤマベを釣るための竿で、リールを付けない「のべ竿」と言われるタイプですね。
渓流でヤマメを釣ったり、漁港でメバルやアジを狙う時にもこの手の竿は使われます。
色んな長さがラインナップされており、ポイントまでの距離や水深によって使う竿を変えないといけません。
ハエは餌だけじゃなくて毛鉤で狙う釣り方もあるのですが、これは~用などはなく「ハエ竿」で統一されています。
釣具屋にハエ竿が置いていることは少なく、あったとしても3000円ぐらいの無名メーカーのイマイチなものがほとんど。
昔はハエ釣りの人気が高かったのでオリムピックや天龍もハエ竿を出していましたが、ずいぶん前にハエ釣り部門は撤退してしまいました。
ガマカツも「がまハエ凌景」といってハエ釣り師の憧れの高い竿があったんですが、こちらも撤退…。
今は少数のメーカーが清流竿=万能竿として出しているのが現実で、それなりのものを手に入れたいならAmazonなどネットで購入するしか方法はないです。
またハエ竿はとても肉薄ブランクで軽く仕上げられているので傷に弱く、中古での購入はオススメできません。
後でオススメのハエ竿を解説していますから参考にしてやってください。
ハエ竿の特徴
ハエ竿って渓流竿や探り竿と何がちがうの?
ザックリ言うと以下の要素が違いです
- 硬さ
- 曲がり方
- 軽さ
- グリップ
- 仕舞寸法
オイカワは渓流魚のように大きくならないし引きも弱い。
だからハエ竿と渓流竿では、同じパワー標記(硬調など)でも硬さが全然違うんです。
もちろんハエ竿の方がずっと軟らかく、細いハリスでも切れにくいのが特徴。
だから渓流釣りにはゼロ釣法といって0.1号以下の極端の細いハリスを使用する釣り方があり、それにハエ竿を流用する人もいるほどです。
またハエ釣りはウキ釣りがメインなので、渓流や海の探り釣りのように仕掛けをダイレクトに操作することはありません。
一応ハエ釣りにも脈釣り(≒ウキを使わない釣法)はあるんですが、99%の人はウキ釣りをしています。
そのためハエ竿は胴調子=真ん中近くで曲がるようになっています。
またウキ釣りメインということは竿に操作性や感度はあまり必要なく、軽量化に特化しているのも特徴ですね。
またハエ竿は細身に仕上がるため、片手で持ちやすいようにグリップ部が膨らんでいるものがほとんど。
渓流や海釣り用のべ竿は両手で持つことを前提に手元までストレートになっており、太さやグリップを見ればハエ竿との違いは見ただけでも分かります。
また海釣りでは道中が厳しいことがほとんどないので仕舞寸法を短くする必要がなく1m超えのものが多いのですが、ハエ竿の仕舞寸法は60cmに抑えらえています。
ハエ竿の選び方
長さ
ハエ竿は3m未満から6m超えまで幅広い種類があります!
- ~3m
…小場所用 - 3.3~3.6m
…ウェーディングの標準的な長さ - 3.9m
…岸釣りの基本となる長さ - 4.5~5m
…足場が高い、ポイントが遠い時 - 5.4m~
…大河川用
自分がメインで通うであろうフィールドに合わせるのが一番ですが、ビギナーの方はよく分からないなら3.9mにしておくと大きく失敗することはありません。
岸釣りでも足場が高いところに対応できるし、長靴やウェーダーを履いて川に入っても使える長さです。
小場所だと使いにくいですが、短く持つなど工夫すれば何とかなるでしょう。
硬さ
ハエ竿には大きく分けると軟調(軟らかい)、硬調(普通)、超硬(硬い)と3種類あります。
その中で硬調がハエ竿の基本となる硬さと覚えておいてください。
周りに何もなくて糸を切られる心配がないなら軟調の方が細いハリスにも対応します。
しかし岩や藻が多くて素早く取り込みたいなら超硬の方が強い使いやすいでしょう。
…とここで終われば分かりやすいのですが、現在ではただでさえ軟らかいハエ竿に軟調はないんです。
例外的に無名メーカーが激安竿に何も考えず適当に軟調と名付けているものが残っているに過ぎません。
ということで軟らかい竿が欲しいなら中硬というモデルを選んでください。
ここからは更にややこしくなりますが…硬調と中硬の間の硬中硬や、硬調と超硬の間の硬硬中なんてのもあります(笑)
とりあえず最初は硬調にしとけばOKですよ。
ハエ竿おすすめ5選
ダイワ・清流X
- 値段はそこそこ
- 品質そこそこ
- 海釣りにも使いたい
そんな人には清流Xがオススメです。
ちなみにアマゾンのレビューみたら「柔らかすぎ!」とみんなから酷評されていますが、これは買った人達の認識違い。
これは清流竿=ハエ竿なのに、渓流竿だと思って購入したからこうなるのです。
というのも清流Xの穂先は0.7mm。
硬調のハエ竿の穂先は基本0.6mmだから、むしろ硬いぐらいなんですよ(笑)
だからハエ竿としては超硬と思って使った方がよいでしょう。
清流Xは「ハエ釣りもしたいけどハゼやメバルなど海釣りもやりたいな!」という人にオススメです。
シマノ・寒流NI
- シマノ派なのでダイワはちょっと…
- お金出すからして性能アップしたい
- 海釣りもしたい
ダイワが7,000~8,000円ぐらいで買えるのに対し、シマノの寒流NIは12,000~16,000円ぐらいと強気のお値段!
ダイワよりも軽くてシャキッとしており竿自体はこちらの方が品質がいいな、というのは持てば分かるかと。
またタフテック=丈夫な穂先と、しっとりグリップ=持ちやすいというのも違いですね。
こちらも海釣りにも流用するために少し硬め。
ダイワよりいいものが欲しいシマノ派にはオススメです。
宇崎日新・ファインモード流
- ハエ釣り初心者
- なるべく安い方がいい
- でも信頼できる竿が欲しい
ここからご紹介するのはどれも海釣りへの流用を考えていない、生粋のハエ竿だと思ってください。
別に流用しようと思えばできますけどね(笑)
宇崎日新というメーカーを知っていますか?
釣具屋にあるARES(アレス)というブランドのルアーロッド、あれも宇崎日新なんですよ。
知らないですか、そうですか…まぁアレスはユーザーからの評価が低いですからね(笑)
でもハエ竿や渓流竿に関しては長い歴史とノウハウがあり、ユーザーからも高評価!
その証拠にダイワやシマノが申し訳程度に1つのシリーズしか出してないのに、宇崎日新はハエ竿だけで7シリーズ!
しかも長さやパワーの種類が網羅されており、かなり本気で作りこんでいます。
このファインモード流はそんな宇崎日新の入門ハエ竿。
見た目もシンプルで安っぽさはないし、まずはこれから始めるのもアリです。
特徴としてはこの竿はしなやかで細いハリスでも切れないのですが、悪く言えば柔らかすぎる。
曲がりもキレイだし引きを味わうには最適なんですが、振り込みの精度や手返しまでは求めちゃいけません。
初心者の人や「そこまでガチでやるわけじゃないし…」という人にはオススメです。
宇崎日新・ロイヤルステージ鼓
- お金は出せる
- 性能のいい竿がほしい
- 見た目がカッコイイ方がいい
短いモデルで15,000円からで、長いモデルでは25,000円超えとちょっと高め。
明らかにファインモード流に比べて硬く強いので、最初は「ハエ竿には強すぎんか?」となりました。
その分シャープなので振り込みの精度や手返し=性能面では間違いなく上です。
あとデザインもカッコイイですよね~。
楽しむだけに留まらず、数釣りの領域まで見据えている人は最初からこちらにしておいた方がいいです。
後から買い直すのは逆にもったいないですからね。
ゼロサム初梅
- お金は出せる
- とにかく軽い竿がいい
- カリカリに尖った竿がいい
- 見た目がカッコイイ方がいい
こちらもロイヤルステージ鼓と同じ値段帯です。
あちらがパワーやシャキッと感に舵を切ったモデルなのに対し、ゼロサム初梅は軽さに舵を切ったモデル。
この記事を書いている現段階で、全ハエ竿の中で最軽量!
ハエ釣りの究極は数をきそう競技であり、長時間一定のリズムで操作する軽さがハエ竿に求められるんですね。
またローリングトップ(穂先のリリアンが回転する)ことによってうっとうしい穂先絡みが減るし、絡んでもすぐ解けます。
ここまで言うと究極のハエ竿なんですが弱点もあるので正直に書きましょう。
ハエ竿の基本である硬調は穂先0.6mmが標準ですが、ゼロサム初梅では0.5mmと中硬の使用感に近い=柔らかいんですね。
このしやなかさは万能とは言えませんし、扱いには慣れも必要と言わざるを得ないでしょう。
新しモデルなのでラインナップも少ないし、在庫切れが多いのも難点。
とにかく軽くて持てる技術が注ぎ込まれているモデルが欲しい、という方にオススメです。
サンテック・紅
サンテックというメーカーはハエ釣りや鮎釣りをする人以外は知らないと思います。
もともと宇崎日新の人たちですが何かトラブルでもあったらしく、袂を別けてサンテックというメーカーを起ち上げたんですね。
だからサンテックの社長は宇崎さんで、宇崎日新の社長の親族と思われます(笑)
ハエ竿のノウハウは十分でとにかく軽く、ハエ釣り師たちは好んで使う傾向があります。
ダイワやシマノだったら同じ性能の竿を作ろうとすると倍近い価格になると言われており、良心的な価格で助かります。
ただし取り扱っている釣具屋がほとんどないのがネック…。
ゼロサム初梅の登場によってハエ竿最軽量の座は奪われましたが、ローリングトップを備えてこの値段は安い!
またラインナップが豊富なのも魅力ですね。
入手しにくいという最大の欠点はありますが、手に入るなら性能と値段の兼ね合いで一番オススメです。
ハエ竿で海釣り
こんな魚が狙えますよ!
- ハゼ
- メバル
- アジ
- チヌ
長くても軽いこと、軟らかくて魚とのやりとりを楽しめるなどハエ竿には他にはない魅力があります。
そのため海釣りにハエ竿を流用する人達は割といるんです。
海釣りで使いたいなら5mぐらいの長さを選んでおけば応用力が高いですよ。
私が住んでいる岡山では夏に水路ではハゼをのべ竿で釣る人が多いんですが、小さなハエ竿ならハゼの引きも楽しめます。
漁港では足元周りでアジやメバルが釣れますが、15cmぐらいのサイズでもギュンギュンにしなって楽しいですよ~!
また3~4mほどの長さのハエ竿を改造してチヌの落とし込みに使用するマニアックな人達もいます。
まとめ
- 軽くて軟らかいのがハエ竿の特徴
- 硬さは硬調が標準
- 長さは釣り場に合わせる
- 海の小物釣りにも流用できる
いかがでしたでしょうか?
あなたにピッタリの1本を見つけて、楽しいハエ釣りを満喫してください!
オイカワのウキ釣りについてはこちらをどうぞ。
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