ミャク釣り面白そうだけど釣れるかな…
釣れるどころか大漁ですよ!
ハゼ釣りと言えばちょい投げのイメージが強いですが、手軽さならやっぱりミャク釣りですよね。
ミャク釣りは漢字で「脈釣り」と書き、リールを付けない”延べ竿”で脈を取るように魚のアタリを取るのが名前の由来。
魚の引きをダイレクトに味わえるのが醍醐味で「やっぱりコレでしょ♪」という根強いファンが多くいるんです!
でもミャク釣りは決して釣り味を求めるだけの釣法ではなく、初心者でもバンバン釣りまくれる強力な釣法だということをご存じですか?
ということで今回はハゼのミャク釣りについて分かりやすく解説!
この記事は約3分で読み終えることができるので、ぜひ参考にしていただきハゼ釣りを楽しんでください♪
餌釣り、ルアー、フライなどジャンルを問わず身近な水域での釣りを楽しんでいます。
「釣りの楽しさをお届けする」をモットーに、初心者の方にも分かりやすく釣りの情報を発信中!
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ミャク釣りの時期
ミャク釣りならシーズン初期~終盤までハゼを狙うことができます。
とくに序盤~中盤の浅場にハゼが多い時期には部類の強さを発揮する釣り方で、根強いファンが多いですね。
ただしリールがないので仕掛けを遠くに飛ばすことができず、ハゼが深みに落ち始める10月後半以降には広い河川には向いていません。
水路など足元にハゼがいるポイントなら冬でも釣れますよ。
ミャク釣りのポイント
写真のような町中を流れる小規模な水路が適しています。
ミャク釣りでは竿の長さ×2倍程度までしか餌を送り込めないので、一般的なハゼのメジャーフィールドである大河川は不向きなんですね。
手前に寄ってきている時はいいですが、潮が引いて深場に移動されると手の出しようがありません。
こんな所はミャク釣りの独断場!
杭、敷石、牡蠣殻などストラクチャーが多いポイントは釣りにくいので釣り人には敬遠されますが、ミャク釣りなら底を引きずらずピンポイントを攻められので苦になりません。
みんなが見落としがちなんですが、足元の岸壁は外せないポイントです。
ハゼは海底にいる魚ですが、吸盤のような胸ビレで岸壁に貼り付いて落ちてくる餌を待っています。
沖に何もないなら足元の方が魚影は濃いくらいなので忘れずにチェックしましょう。
ハゼが水路に入ってくるのは汽水を好むからであり、淡水が入ってくる水門周りは特に魚影が濃いポイントです。
写真のような小さな水門も馬鹿にできません。
また水門の前は深く掘れており、その深みがハゼの溜まり場になっていることもありますね。
水路の合流点は入っていくハゼ、出ていくハゼ、本流のハゼが一緒に狙える級ポイントです。
釣りきってアタリが止まっても、時間をおけばまた釣れるようになりますよ。
仕掛け
延べ竿
延べ竿とはリールを取り付けない竿のことです。
渓流竿や小物用万能竿も流用できますが、私は極軟らかい竿が好きなのでハエ竿(=淡水のオイカワ用の竿)を好んで使用しています。
詳しくはこちらをどうぞ⇒ハエ竿の記事を読む
種類は多くないですがハゼ専用の延べ竿も日新から出ていて好評ですよ。
長さは釣場によって2~5mを使いわけます。
イメージとしてはこの記事に載せているような写真の水路では、約4~5mが適しています。
足場がそれなりに高く水路幅もあるため、中央のミオ筋(深くなっているところ)を攻めるにはこれぐらいの長さがないと釣りになりません。
また私が住んでいる瀬戸内海では満潮と干潮の差が3mもあるので、短い竿で使える仕掛けの全長ではオモリが底に付かないのです。
しかし都会の方では運河が公園内を流れており、水門で潮位を調整している場所も。
足場が低くて岸壁沿いだけ攻めれば釣れるので、長さはわずか2mで足ります。
一番いいのはそこでミャク釣りをしている人に話しかけて、アドバイスをもらうことですね。
道糸
道糸はフロロカーボンの2号程度がおすすめ。
ハゼは基本的に底を攻める釣りなので、使っているとどうしても道糸が傷んできます。
リールがあれば傷んだところを切ればいいだけですがミャク釣りではそうも行きませんから、硬くて傷が入りにくいフロロカーボンの方が適しているんですね。
またミャク釣りはウキに頼らず手に伝わるアタリを感じとらないといけないので、伸び代が少なく感度がいいという点でもベターな選択と言えるでしょう。
最近では感度重視でPEラインを使用する人もいますが、強度がありすぎりて穂先が破損したりリリアンが切れてしまうことがあるのでおすすめしません。
スナップ付サルカン
道糸とハリスを接続するための金具で、スイベル(丸い穴)の方に道糸を結びます。
スイベルは自身が回転することにより、仕掛けが捻じれてしまうことを軽減するための道具。
その下のスナップはこの後に解説するオモリや自動ハリス止を接続するのに使います。
ハリス止
ハゼは海底にいる魚ですが海には岩やゴミなどいろんなものが沈んでいるため、常に根掛かりの危険があります。
そんな時に毎回いちいちハリスを結び直さなくても、自動ハリス止めなら引っ掛けるだけなので楽ちん!
オモリ
ハゼのミャク釣りでは最大でも竿と同長の深さまでしか攻めないため、0.5~1号(1号=3.75g)と言ったごく軽いオモリを使います。
真ん中に道糸を通す穴が開いている中通しオモリや、両端に糸をむすべるタル付きオモリもありますが、今回の記事ではより効率的なナス型オモリを使いましょう。
針
ハゼの脈釣りには掛かりやすい形状の袖針と、ハゼ針とも言われる流線針の2種類が主に使われます。
ほとんど根掛かりをしないところでは袖針の方が有利ですが、私は基本的にはハゼ針しか使いません。
- 吸い込みやすく小型の口にも入る
- 軸が長くて青虫を付けやすい
- 奥まで飲み込まれにくい
などいろんな面で使い勝手に優れるからです。
サイズは8月までは6号、9月は7号、10月以降は8号がおすすめ。
道具類
餌&餌箱
近所に釣具屋にあって青虫が手に入るならそれが一番。
一匹丸ごと付けなくても半分くらいに切って使えばいいので、2~3時間遊ぶなら200円もあれば足ります。
木製の餌箱に入れれば長く活きのいい状態をキープできるのでおすすめ。
またミャク釣りは投げないので餌が取れにくいので、軟らかくて針持ちが悪い餌でも使うことができます。
人気があるのはボイルホタテで、近所に釣り具屋がない人でも仕事帰りにスーパーで購入すればOK。
小分けして冷凍しておけば便利ですね。
釣具屋さんが近くにないとか営業時間外など入手が難しい人は、ハゼ用の常温保存できるホタテが便利ですよ。
クーラーボックス
ハイシーズンである夏~秋にかけては気温が高いので、釣ったらクーラーボックスに入れて持ち帰りましょう。
6~8Lの小さめのクーラーボックスが1つあると、ハゼ以外にもサヨリやアジ、イワシなど小物釣り全般に使えて便利ですよ。
魚つかみ
ハゼの体表は粘液でヌルヌルしているので素手で触りたくないですよね。
また鋭いヒレを持つ魚が釣れることもありますから、魚つかみは必要です。
詳しくはこちらをどうぞ⇒ワニグリップの記事を読むあると便利な道具
ジップロック
ハゼのミャク釣りは歩きながら釣りをするのが基本です。
でもクーラーボックスを持ちながら歩くのは大変なので、釣ったハゼはジップロックに入れながら歩くのがいいですよ。
ある程度まとまった数が釣れたり、場所を大きく移動する時にクーラーボックスに移しましょう。
仕掛巻き
ミャク釣りでは糸の長さが竿と同じなので、車で移動する時or釣りを終えて帰る時に仕掛け巻きがないと困ります。
他の釣りでも使い回せるし、帰ったらそのまま水で仕掛けを洗えば次回も使えて経済的ですよ。
釣り方
フロロカーボン2号の道糸を延べ竿のリリアンに結んで取り付けましょう。
後でほどけるように軽く結び目を入れておくとすっぽ抜け防止になりますよ。
延べ竿を伸ばして同じぐらいの長さでカットしたら、スナップ付サルカンを結んでください。
スナップに0.5~1号(水深によって調整)のナス型オモリを通します。
ハリス止を通したらスナップを閉じてください。
ハリス付きのハゼ針をハリス止めに通すのですが、ハリスを切って10cmぐらいの長さにしておきましょう。
青虫は1/3から半分ほどの大きさに切って針に付けます。
写真の付け方は通し刺しといって、青虫の付け方のもっとも基本です。
仕掛の準備が整ったら釣りを開始しましょう。
竿を上げた状態から竿先を下げていき、ゆっくりと餌をポイントに落とし込んでいきます。
オモリが底に付いたら張っていた道糸が緩むので、糸を張った状態で5秒ほどアタリを待ちましょう。
落ちていく餌を見ていたハゼが寄ってくるので、この直後がもっともアタリが多いのです。
アタリが無ければ竿を30cmほどチョン!と上に跳ね上げ、餌を動かして誘ってみましょう。
ハゼはリアクションに弱い魚なので、この動作を2~3回続けていると食ってくることがあるんです。
ただしやり過ぎはプレッシャーを与えることもあるので、適度に使いましょう。
アタリが無ければそのまま横に2mほど竿をスライドさせてアタリを待ちます。
ここでも反応が無ければ誘いを入れてみます。
足元の岸壁もに付いているハゼも意外と多いので、見逃さないようにしてください。
これでもダメなら5mほど歩き、同じことを繰り返しながら釣れるまで歩いてください。
それでもアタリがないor少ない時は、その水路にハゼはいません。
思い切って車で移動し、水路筋を大きくを変えてみましょう。
水路によって魚影の濃さには大きな差があるので、”当り水路”を見つけるのが重要です!
プルル…という小気味よいアタリがあったら、3秒ほど待ってからピシッとアワセを入れて釣り上げましょう。
4~5m
魚掴みでしっかりと魚体を掴んで、もう一方の手やペンチでハゼの口から針を外してジックロップに入れて釣りを続けてください。
一定数釣れたらクーラーボックスに入れるとよいです。
- 手前でアタリが出るのか、沖なのか
- 早くアワセるかor食わせの間を取るのか
ハゼが釣れたら状況を確認し、その日その場所のパターンを見つけましょう。
効率よく攻めれば爆釣だって可能です!
ハゼは個体によって生まれた時期や成長速度に違いがあります。
針を飲み込まれて助からないような個体は別として、あまり小さなサイズは逃がしてあげるのがおすすめ。
そうすればもっと大きくなって楽しませてくれますよ♪
ミャク釣りQ&A
- ミャク釣りとちょい投げってどっちが釣れるの?
-
町中の水路ではミャク釣り、大河川ならちょい投げです。
- ミャク釣りのメリットは?
-
シンプルで手軽な仕掛けと、魚の引きが手元にダイレクトに伝わることです。
- ミャク釣りって何月まで釣れるの?
-
ハゼが入っている水路なら7~1月までずっと釣れます。
- 竿の長さはどれくらいがいいの?
-
釣場によって異なりますが、この記事の写真のようなフィールドでは4~5mが適しています。
- 針は何号くらいがいいの?
-
7月は6号、9月は7号、11月は8号くらいがおすすめです。
- 餌は何を使えばいいの?
-
青虫で構いませんが、ボイルホタテもよく釣れます。
まとめ
- ミャク釣り向きの水路
川幅が狭い
ストラクチャーがある
投げ釣りがしにくい - ハゼがいるポイント
岩壁やストラクチャー、水門、合流点や深みなど - 仕掛け
竿…2~5mが使われるが、長めの方が応用が利く
道糸…竿と同長のフロロカーボン2号
オモリ…ナス型オモリ0.5~1号
スナップ付サルカンにオモリとハリス止を通す
針…ハリス10cmのハゼ針6~8号
餌…青虫やほたてなど - 釣り方
糸を張りながらゆっくりと落とし、竿で誘いを入れてみる
釣れない時は水路筋を変えてみる
アタリがあったら手前か沖かなどパターンを見つける
いかがでしたでしょうか?
美味しいハゼを釣りまくってください!
夜のミャク釣りに関してはこちらの記事をどうぞ。
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