仕掛けが分かればハゼクランクはすぐ始められる!

ハゼクランクとは、その名の通りクランクベイトでハゼを釣る方法。
すなわちルアーフィッシングの一種です。
昔はハゼをルアーで釣るなんて考えられなかったことでした。
今でこそ自由な発想で釣りを楽しむ風潮だったり痒いところに手が届く色んな釣具が発売されていますが、一昔前はそんなことをする人はいませんでした。
せいぜいごく一部の人がガルプで狙っていた程度でしたね~。
普通に考えればハゼは小型のマゴチのような存在ですから餌じゃなくても釣れるんですけど、最初にハゼクランクを思いついて確立した人はスゴイ!
簡単、お手軽、美味しい、それでいてゲーム性が高い…パーフェクト!
そんなこんなであっという間に全国に普及したハゼクランク。
それが2015年頃でしたので、ハゼクランクはまだ歴史の浅い釣りなんです。
ハゼクランクに興味が出てきたなら、あなたも始めてみませんか?
ハゼクランクは仕掛けさえ知れば、すぐにでも始められるお手軽な釣りなのです♪
それではそれではこの記事を読んで、ハゼクランクの仕掛けを覚えましょう!
ハゼクランクの仕掛け
仕掛けの全体図

ツールはペイントです。スゴイでしょ!
…じゃなくてこれがハゼクランクの仕掛けの全体図です。
ライトゲームらしい繊細なタックルですね。
それでは一つずつ解説していきます!
ロッド
ハゼクランクは向こうアワセの釣りですから、高級なロッドを買う必要はありません。
ハゼクランクは基本的にガキガキの底が荒い場所を狙う訳でもありませんし、バイトを弾かない為にティップはある程度柔らかい方がいいです。
またハゼ用のルアーの重量は大体2~3g程度。
飛距離を出す為にはその程度の重量のクランクでもバックキャストでロッドを曲げてやらないといけないので、そういう意味でもティップにはしなやかさが必要なのです。
ただし柔らかすぎてボトムの感触が伝わってこないのもダメです。
クランクが底を引いてこれているかどうか分からないのなんて、仕掛けがどうこう以前に論外です。
ベナンベナンの乗せのロッドでもガチガチの掛けのロッドでもダメ。
いわゆる乗せ掛けと言われる適度なハリのあるソリッドティップのロッドがいいですね。
加えて海というフィールドにおいては軽快さを損なわない範囲で長いロッドの方有利です。
飛距離も伸びるし、ティップを海面に近付けることである程度の水深にも対応出来るからです。
ということで導き出される答え。
7フィート半ばのソリッドティップのメバリングロッドもしくはアジングロッドがハゼクランクには最も合ってあっています。
その中ではソアレBBのS76UL-Sが一番のオススメです!
この価格帯では性能とデザインがともに良く、コスパのロッドです。
リール
リールも高級な物を買う必要、一切ありません。
ただロッドに合わせてなるべく小さいものが良いです。
軽いロッドに重いリールではバランスが悪くて投げにくいですし、キャスト時にループ(スピニングリールから放出されるラインが螺旋状になっている様)がブランクを叩いてしまい飛距離が落ちます。
ラインも細い物をちょっと巻けばいいだけですし、1000番~2000番のスピニングリールを選びましょう。
シャロ―スプールなら下糸不要なので更に良し!
ということで21ナスキーC2000SHGが最適解。
・1000番ボディで軽い
・2000番スプールで飛距離アップ
・シャロ―スプールで下糸要らず
・HGで速巻きも遅巻きも自在
21ナスキーはハンドルがねじ込み式になったおかげでエントリーモデルの価格帯の中では性能が抜きん出ています。
見た目もシルバーでカッコイイですしね。
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ライン
ハゼクランクには0.3号程度の細いPEラインが適しています。
風の抵抗が少なくて飛距離が出ますし、ハゼの引きはシーバスやチヌに比べれば全然弱いので強度的にも大丈夫です。
魚の引き的にはもっと細くて良いんですが、ボトムを攻める釣りですしハゼ用クランクは1個1000円超えるものが多いですからね。

ただし砂浜ではなく、このようなストラクチャーがある場所や底に岩がある場所では0.5号ぐらいが安心です。
ハゼクランクもそれなりの値段がしますから、ロストはなるべく防ぎたいですからね。
10号と10.2号の違いは無いに等しいですが、0.3号と0.5号の差は果てしなく大きいです。
根掛かりした時のルアー回収率がまるで変わりますよ。
値段、強度、使いやすさ、リーダーとの結束など色んな面で比較した結果バリバスがオススメです。。
ハゼクランクは他の釣りほど遠投出来しませんから100mの物を買っておけばおけば長く使えることでしょう。
クランクベイト
フローティング

ハゼクランクの仕掛けは小型のクランクベイトを使うものであると書きましたが、その最も基本となるものがフローティングタイプです。
ハゼは底を巻き続けても釣れるのですが、もっともよく釣れるのはルアーが浮く時です。
その為底を巻く→止めるの繰り返しが基本となります。
フローティングタイプはハゼクランクにおいて絶対に欠かせない存在です。
シンキング

フローティングタイプに比べて珍しいのが、このシンキングタイプ。
浮かせることが出来ない為バイトの数は減ってしまうのですが、必ず必要な場面があります。
・比重が大きいのでフローティングタイプよりも飛距離が出る
・着水してから待つことによって沖のボトムを探れる
ハゼクランクでは飛距離が出る方が有利ですし、フローティングタイプだとある程度巻かないとボトムまでルアーが潜らないので引いてこれる距離が少ないのです。
おすすめのハゼクランク
私も色々使ってきましたから、オススメとそうでないものがハッキリしています。
ハゼのルアーは結構高くて店頭売価で大体800円~1500円くらいまでの物が多いですね。
ここではオススメな物をピックアップしてご紹介しますので参考にしてやって下さい。
ディープクラピー
ディープクラピーはハゼクランクの元祖であり火付け役。
私も愛用していますが、何だかんだで安定した釣果ではこれが一番。
34mm、3.3g、潜行深度2mでラトルありのフローティング。
どこでも誰でも使いやすいスペックですから最初はここから始めると良いでしょう。
ザンム35
ミノー形状なのでクランクよりも浮力を抑えやすく、ハゼクラピーよりもスローに引けるのが特徴。
ハゼの活性が高い時は広く探れるクラピーが有利ですが、活性が低い時はコイツのデッドスローが効きます。
ハゼクランクDR
ダイワがディープクラピーと張り合ってきました!
これまたスタンダードはクランクです。
特徴としてはロングリップを採用していることから急潜行が可能で、より長くボトムを引いてこれます。
多少の深場まで対応しているのはありがたいですね。
それだけでもハゼクランクとしては有利なんですが、3.2mmのボディに3.6gという重量をもたせており飛距離も出る方です。
フックはケイムラピンク針!
クラピーよりも歴史&知名度で若干劣るのですが、スペックは負けていません。
値段が抑えられているのは大きな魅力。
はぜむし45SS
シンキング使用の細長いクランク…というよりもミノー?!
この細長さを利用して、ボトムでステイさせていればユラユラと動いてハゼのバイトを誘います。
止めてたままでボトムで食わせられる唯一のハゼクランク用ルアー。
鮎掛け針を使用していてフッキング率がいいのも強みです。
その他

位置 | 名前 | 感想 |
---|---|---|
中央上 | エドハゼ | 3.1g。極小リング6連結に努力を感じるのですがあまりフッキング率向上を実感しません。悪くはないのですが良い所もあまりなく特徴を感じない。 |
2段目左右 | ゴルビー | 3.4g。edo-hazeとそっくりですが、ムカイとコラボしたヤリエのオリジナルカラーです。edo-hazeに比べて重量もありラトル音も大きく内部構造を見直しているようです。下のハゼクラピーと比べると、動きのピッチが遅く大人しめでボトムに到達するまでの時間が少し長いです。また、無風時は変わりませんが風があると飛距離も負けます。リーリングを止めた時の浮上も遅いです。このように書くとハゼクラピーで良くね?となりそうですが、ハゼクラピーよりゆっくり攻められるおかげかバイトの数はむしろ多いです。 |
3段目左右 | ハゼクラピー | 元はラッキークラフトのディープクラピーで、ジャストエース(ファイブコア)とのコラボルアーみたいです。ディープクラピー3.3g、ハゼクラピー3.4g。カラー・ラトル・フックなどをカスタムしたそうです。特徴としてアクションのピッチが速く浮上も速いです。取りあえず最初はこれを買っておけば良い的な標準的ルアーです。ちなみに写真のクラピーは前後ともにジャストエースのハゼクランク用別売りフックに変えています。バイトのほとんどはリアのアシストフックに集中します。 |
4段目左右 | ピークスハゼチューン | メガバスのチニング用のクランクをハゼ用にフローティングにしてラトルをゴトゴト音からシャラシャラ音に変え、フックをトリプル→シングルフック×2にした物です。4.3gもあり風があってもよく飛ぶのが魅力です。リップ形状も相まって根掛かり回避率が高く、アクションも強めです。底を小突き砂煙を上げながらS字に蛇行のでアピール力は抜群です。ある意味でもっとも性能が高いような気もするのですが、その他のハゼ用クランクに比べて8月の小型ハゼのバイトは若干少ない印象。10月・11月は全然問題ないんですけどね。ハゼがサイズアップし、やや沖に定位するシーズン中旬~後半に効果を発揮するタイプかなと。ベイトタックルでも投げやすく飛距離も出るので自分は好んで使っています。 残念ながら廃盤。 |
ゴルビーはピークスほど飛ばずハゼクラピーよりアクションのピッチも遅いのですが、シーズン初期の小型ハゼ相手においては釣果では勝っています。
また、水が濁っている時は基本ゆっくり巻けるクランクの方がバイトが多いです。
ハゼクランクはミスバイトが多い釣りなので、スプリットリング追加・シングルフック2つ仕様など各社色々工夫しています。
その中でもハゼクラピーに取り付けている別売りのアシストフックは、シーズン初期の小ハゼに対するフッキング率は頭一つ抜きんでている印象です。
ただこのアシストフック…4本入りで500円近いのはちょっと。
ジャストエースさんがハゼクランクの火付け役なのは分かるんですが、いい商売してるなぁと思いますw
ハゼクランクの仕掛け ~ベイトタックル編~
ベイトタックルは使いやすい!

昔と比べてベイトタックルは格段に進化しました。
フィネス用のリールを使用すれば3g程度のハゼ用ルアーでもキャストできます。
ロッドもそれに合わせてベイトフィネス用にすることで、飛距離、感度、パワーなどベイトタックルの良さを最大限に活かせます。
ハゼクランクにおけるベイトタックルのメリット
リールがロッドの下にぶら下がっているスピニングと違って、ベイトリールはブランクの上に乗っていてラインがブランクに沿うように通っています。
それはつまりロッドの性能を最大限に活かせるということでもあり、包み込むようにリールをパーミング出来るので感度も良いのです。
ハゼクランクにおいてはボトムの質感やルアーの食い付き具合が分かるということは大きな強みです。
また、スピニングと違って単純に糸が太くなると飛距離が落ちるというものではないのでワンランク太いラインを使うのに適してます。
ハゼクランクはチニングのライトタックル版とも言える釣りですから、チヌが掛かることもよくあります。
強いラインとパワーファイトに向いたベイトタックルならスピニングよりもより確実にチヌを釣り上げることが出来ます。
ハゼクランクにオススメのベイトタックル
この竿、ムチャクチャいいです。
本当に2万円台半ば?!
しなやかなティップ、適度なベリー、強いバット。
まさにベイトフィネスロッドのスタンダード機種と呼ぶにふさわしいです。
6.9fと少し短めではありますが、投げてみて納得。
この張りや操作性を持たせて高性能にしたいならこのレングスがベストだな、と。
このロッドをそのまま長くしたら逆にティップの張りが足らなくて飛距離が落ちると思います。
いやよく考えられたロッドですよ、これは。
世に数多あるフィネスリールの中でも更に快適なのが、ダイワの月下美人AIR TW PEスペシャル。
28mm機の超軽量スプールならこんな小型プラグのキャストもゴキゲンです!
更にこの機種はブレーキシステムをPEラインに合わせて特化させており、オープンウォーターでのフルキャストというハゼクランクにピッタリのリールです。
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