
ハゼクランクを始めたいけど仕掛けが分からない…どれを選べばいいの?
ハゼクランクは子供から大人まで楽しめる手軽なルアーフィッシング!
しかも他の釣りに比べて比較的安く仕掛けを揃えることができます。
でも適当に選ぶのはNG!
買って後悔して買い直すことほどもったいないことはありませんよね?
ということで今回はハゼクランクの仕掛けを徹底解説!
この記事を読んでハゼを釣りまくりましょう♪


- 元釣具屋店員
- 釣り歴…20年超
- 釣りのジャンル…ルアー、餌、フライ等
- 2022/10「ダイソー釣具」検索2位獲得 (公式を除く実質日本1位)
- 住所…岡山県
- Twitter…@hopeless_orz
- instagram…@hopeless_orz


ハゼクランクの仕掛け
仕掛けの全体図


ツールはペイントです。スゴイでしょ!
…じゃなくてこれがハゼクランクの仕掛けの全体図です。
ライトゲームらしい繊細なタックルですね。
それでは一つずつ解説していきます!
ロッド
ハゼクランクに使うロッドは6~8fのライトゲーム用のものがピッタリでアジングロッド、メバリングロッド、トラウトロッドなどが流用できます。
ロッドは長い方が飛距離も出るし足場の高さにも対応しやすいので短くても6fは欲しいですね。
逆に長い分には飛距離も出るし足場の高さにも対応しやすいので、できれば7f以上がオススメ。
ちなみにハゼクランクは向こうアワセの釣りですから、高級なロッドを買う必要はありません。
硬さに関してはUL(ウルトラライト)と表記されているものを選びましょう。
またハゼ用のルアーの重量は大体2~3gと軽量なのでティップじゃないと投げると時に曲がらず飛距離がでません。
硬すぎるロッドだとハゼが食ってきた時に弾いてしまうことが多く、釣れる数も減っちゃいますしね。
ただし柔らかすぎてボトムの感触が伝わってこないのもダメで、ルアーが底を引いてこれているかどうか分からないと仕掛け以前の問題です。
ということでベナンベナンの乗せのロッドでもなく、ガチガチの掛けのロッドでもなく、しなやかだけど適度なハリを兼ね備えたソリッドティップのロッドが必要。
ということで長さと硬さと値段を考えると76ULSのメバリングロッドという答えが導き出されます。
そこからブレなければ高級品を買う必要はありません。
オススメはソアレBBのS76UL-Sで、コスパがよくてデザインもかっこいい人気のロッドです。


リール
リールはなるべく小さく軽いものにすればOKで、高級なものを買う必要はありません。
ただしいくつか購入する時に失敗しないために注意する点はあります。
結論を言うと2000SHGが最適解で、他の番手のリールはハゼクランクには不要!
・1000番ボディで軽い
・2000番スプールで飛距離アップ
・シャロ―スプールで下糸要らず
・HGで速巻きも遅巻きも自在




ライン
ハゼクランクに適しているのはPEラインです。
ハゼのアタリは小さいのでナイロンラインやフロロカーボンラインでは伸びてしまって感じることがむずかしいです。
またハゼの口は意外と硬いのでアワセを入れてやらないといけませんが、その点でも伸びないラインの方が優位なのでPE一択と言ってよいでしょう。
太さに関してはハゼの引きの強さだけを考慮するなら0.1号だって問題ないのですが、底を攻める釣りですから岩、牡蠣殻、人口ストラクチャー…なにがあるか分かりません。
細い糸は傷むとすぐに切れるので、1個1000円を超えるルアーを根掛かりでロストする可能性が高まります。
また少しラインを太くしたぐらいではハゼの食いは落ちたりしませんから、0.3号が最適!
値段、強度、使いやすさ、リーダーとの結束など色んな面で比較した結果バリバスがオススメです。
ハゼクランクは他の釣りほど遠投出来しませんから100mの物を買っておけばおけば長く使えることでしょう。


リーダー
リーダーとはPEラインの先に結ぶ糸のことで、ハゼクランクの仕掛けでは大事な部分。
PEラインは滑りやすいのでそのままルアーに結んだら、ちょっと引っ張るとすぐにほどけてしまうんです。
それにPEラインは細く根ズレに弱いので、ハゼクランクみたいに底をコツコツ巻いてくるような釣りでは傷みやすいという弱点があります。
パツーンと切れて高いルアーをロストするのは嫌ですよね?
ということで硬くて傷がつきにくいフロロカーボン製のラインを別に買って接続する必要があるんですね。
太さは1号=約4lbもあれば十分ですから必ず接続しましょう。
使用する長さは70cm~1mもあれば十分です。
私がオススメするリーダーは


ルアー


ハゼクランクで使われるのは3cm前後の小型クランクベイトで、当初はトラウト用のものが元になっていました。
もちろんそのままではなくハゼの口に入りやすいようフックサイズをダウンさせ、ハゼ専用のカラー塗装を施し、ハゼが好むと言われるシャララ…という高音系のラトルを入れるなどチューンされた物が一般的。
そのままでも十分釣れるんですが、今ではハゼクランク専用のものも各社から発売されさらに選択肢が広がっています!
ハゼクランクは巻くとリップが抵抗を受けて潜り底に到達しますので、底をリップでかき回して砂埃を巻き上げてハゼの興味を誘って釣り上げるのが基本的な使い方。
ハゼはルアーが浮上する時に襲い掛かることが多いのと、根掛かり回避の効率からフローティング(浮く)タイプのものがほとんどです。
ハゼクランクの種類
MR


リップの長さに注目。
これらはハゼクランクの中心的な存在でMR…ミッドランナーとかミディアムランナーと呼ばれるタイプ。
だいたい1mちょっと潜る物がほとんどで、干潟のような足場が低い場所で使いやすい潜行深度となっています。
DR


こちらはDR…ディープランナーと呼ばれMRよりもよく潜るようになります。
ものによって潜行深度は違いますが、ハゼクランクでは概ね2mまで潜るものが多いですね。
やや足場が高い場所でも底が取れるのでもっておくと戦略の幅が広がります。
シンキング


中にはシンキング(沈むタイプ)も販売されていて、飛距離が出しやすいことや底が取りやすいなどメリットもあります。
デメリットとしてはハゼによく効く”浮かせるアクション”が出せないので食わせにくい一面も。
おすすめのハゼクランク
ハゼクランクMR


現在もっともスタンダードなハゼクランクがこれ。
ローリング主体のアクションでよく動き、ちゃんと釣れ、値段もそこそこ安いと弱点のない一品です。
潜行深度は1.3mで浮上の早さも適度なスタンダードルアーと言えるでしょう。
ハゼがフックにバイトしてくることに注目してケイムラピンクの塗装をフックに施しているのは芸が細かい。
最初に買うならコレで決まり!
ハゼクランクDR


こちらはハゼクランクMRのロングリップバージョンです。
弱点としては風が強いと長いリップが抵抗を受けて姿勢が崩れるので飛距離が落ちてしまいます。
その代わりMRよりも急潜行が可能なのでハゼのバイトゾーンをより長く引いてこれます。
また2mまで潜れるので多少深いところも攻められ、リップが長いので根掛かり回避性能もこちらが上。
こちらも是非もっておきたいルアーですね!
ハゼクランクJr
MRのボディ全長が32mmなのに対し、Jrは27mmと5mmサイズダウン。
しかしサイズは小さくてもウォブンロールは激しくアピール力は必要十分!
7~8月のシーズン序盤に特に有効で、小型のハゼも乱獲できちゃいます。


ディープクラピー


ディープクラピーはラッキークラフトのトラウト用ルアーで、ジャストエースがコラボでハゼクラピーという名前で出したのがハゼクランクの元祖です。
ハゼ用にカラーとフックを変更しラトルを入れたものでしたが、いつの間にか廃盤になったみたいですね。
その後はディープクラピーのハゼ用カラーという形で現在もラッキークラフトから販売中。
最大2mまで潜るように設計されておりピッチ速め、水押し強め、浮上の速さも適度。
スタンダードなルアーと言えるんですが、後発のダイワのハゼクランクDRとスペックが被っています。
ただしダイワがローリング主体なのに対し、こちらはボディが扁平(平べったい)でウォブリング主体のアクションを出すので投入シーンは変わってきます。
ハゼクランクの元祖として1つはもっておくべきルアーですよ。
ザンム35つぶアン


これも元々はトラウト用のルアーです。
ハゼ用カラー&リアのスプリットリング6連結というユニークな発想でエドハゼという名前で販売しましたが、人気がイマイチで廃盤。
更にゴルビーという名前でヤリエとコラボカラーがハゼ用に販売されていましたがこちらも廃盤。
今はつぶアンという名前で販売されていますが、これもメーカーのHPには載ってないので廃盤かもしれません(笑)
ただし性能は悪くない、値段も控えめ、カラーも豊富で、何よりハゼクランク愛好家達の間で評価が高いんですよ。
ただのトラウト用のハゼカラーバージョンではなく、フックを#5→#8に落としてラトル音を入れるなどハゼクランクとしてちゃんと使えます。
アクションのピッチはやや遅めでヌメヌメ感アリ。
ミノー形状なのでクランクよりも浮力を抑えやすくスローに引けるのが特徴で、ハゼの活性が低い時はコイツのデッドスローが効きますよ。
はぜむし45SS


ハゼクランク用ルアーにしては珍しいシンキング仕様!
クランクというよりミノーですね。
この細長さを利用して、ボトムでステイさせていればユラユラと動いてハゼのバイトを誘います。
止めてたままでボトムで食わせられる唯一のハゼクランク用ルアーなんじゃないでしょうか?
鮎掛け針を使用していてフッキング率もなかなかのもの!
その他


一番下の2つをご覧ください。
これはメガバスのチニング用のクランク「ピークス」のハゼチューンモデル。
チヌ用がシンキング&トレブルフックなのに対し、こちらはフローティング&シングルフック2個付けです。
ラトルもゴトゴト音からハゼの好むシャラシャラ音に変えられていました。
その重量はなんと4.3gとハゼクランクとしては最大。
風があってもよく飛ぶのが魅力で、リップ形状も相まって根掛かり回避率が高く、砂煙を上げながらS字に蛇行してアピール力もすごかった!
ベイトフィネスタックルでも十分投げられて使い心地もよく、小型のハゼも一応釣れる優れものでした。
なのに残念ながら廃盤!
メガバスさん、金型はチヌ用と使い回しでしょうから再販してもらえませんか?!
ムチャクチャよくて代えが効かない唯一のルアーでした…。
まとめ
- ロッド…6~8fのライトゲーム用ロッド
- リール…C2000番のスピニングリール
- ライン…0.3号のPEライン
- リーダー…1号のフロロカーボンライン
- ルアー…ハゼ用クランクベイト数種類
ハゼクランクの仕掛けについて、いかがでしたでしょうか?
分からないことがあればお気軽にコメントをください。
ハゼクランクのまとめ記事に関してはこちらの記事を読んでください。


コメント