イマイチ数が出ないんだよなぁ…
基本が分かれば数が伸びますよ!
あなたは普段ちょい投げでどれくらいキスが釣れますか?
「数匹しか釣れなかったけど、ちょい投げってこんなもんだろ」
もしそう思っているなら、それは大きな勘違い!
ちょい投げってキスを釣るのにメチャクチャ効率的な釣り方で、始めたばかりの人でも50匹とか普通に釣っちゃうんですよ♪
こちらは先日ちょい投げで釣ったキスですが、100匹は楽に超えています。
でもキスなんてどこにでもいる魚なのに、どうして人によって差が出るのか知りたくないですか?
ということで今回はちょい投げでキスをたくさん釣るための方法を徹底解説!
この記事は約4分で読み終えることができるので、ぜひ参考にしていただき美味しいキスを釣りまくりましょう♪
餌釣り、ルアー、フライなどジャンルを問わず身近な水域での釣りを楽しんでいます。
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ちょい投げの時期
1~3月は低水温のためキスは深場に落ちているのでほとんど釣れませんので、あきらめて他の魚種を狙う方がいいです。
4月になると産卵を控えたキスが接岸し始めるのですが、まだまだちょい投げで届く浅場には数が少ないのが現実。
5月になれば波止など足元から水深があるポイントならちょい投げでも釣れるようになってきます。
数はまだ多くはないですが、産卵を控えた大型が狙えますよ。
6~7月は浅場にたくさんキスが入ってくるので数釣りが楽しめるハイシーズンで、誰でも簡単に釣ることができるでしょう。
8~9月は浅場の水温が高くなりすぎるため、高水温や酸素不足を嫌がって沖に行く群れが出てくるため少し食いが落ちます。
10月になると再び適水温になり越冬に備えて荒食いが始まるので再びチャンス到来!
そして11月になるとだんだんと浅場から数が減ってきて12月になると厳しいです。
しかしこの時期は数より型!
また秋~初冬は春以上に大型(25cmオーバー)が狙えるので、キス釣りファンならぜひ行ってみてください。
サイズアップに関してはこちらの記事をどうぞ⇒大型キスの釣り方の記事を読む
ちょい投げの時間帯
キスは一日中ちょい投げで釣れますが、最も可能性が高い時間帯はマズメと言われる日の出前後と日の入り前後です。
マズメはキスの活性が最も上がる=積極的に浅場に餌を探しに来るので、遠投しなくてもちょい投げで十分釣れますよ♪
また高水温期は浅場の水温が上がり過ぎるため、キスはマズメだけ食いにきて昼は沖に落ちることも。
低水温期も深場に落ちているキスがマズメだけ接岸したり。
「それほど飛距離を出せない」というちょい投げの特性を考えるとマズメを絡めた釣行が有利です!
真昼間は暑いですしね…。
ちょい投げのポイント
何kmも続く砂浜はいかにもキスのポイントという感じがしますが、ちょい投げの場合はよいポイントにはなりません。
※メッチャ魚影が濃いポイントは除きます。
ちょい投げは飛距離が出ないので、それを補うために横移動してキスのポイントを探し歩くのが基本。
とはいえ何もないオープンな砂浜をひたすら釣り歩くというのは非効率的ですし、日によって当たり外れのポイントがありますから今日はその一帯はダメかもしれません。
そこでちょい投げのフットワークの軽さを最大限に活かすため、最初は砂浜と漁港が隣接しているポイントに行くのがオススメです!
- 浅いor深い
- 手前or沖
- ストラクチャー
- 潮通し
- 地形変化
- 流れ込み
など様々な変化が満載なので当日キスの群れがどんなところに付いているのか消去法で探していくのです。
また、ある程度その一帯を攻めてダメなら車で大きく移動(10km以上)するとガラッと釣果が変わることも珍しくありません。
ちょい投げの釣り方
1.餌を付ける
虫餌って針に一匹まるごと付けるイメージがありませんか?
しかしキスの場合は口が小さいので、タラシ(針から出ている部分)だけを食べて針が掛からないことが多々あります。
そこで餌の長さを針と同じ~プラス1cmまでにしておくことによって、針ごと口の中に吸い込ませるんですね。
砂虫がキス釣りに向いていると言われる理由も根本は同じで、「細くてキスに吸い込ませやすい」&「軟らかいので針に合わせてちぎりやすい」からです。
2.遠くに投げる
餌を付けたら目の前の海に向かってフルキャストしましょう!
キスはすぐ5m先の波打ち際にもいるんですが、もちろん遠くに飛ばせた方がたくさん釣れる可能性が上がります。
写真の波止のように沖に突き出しているところもいいですね。
3.底を引く
キスが一番よく釣れる方法は「引き釣り」と言って、底をゆっくりと引いてくる釣り方です。
最初の頃はリールのハンドルを1回転/~3秒ぐらいの速さでゆっくりと巻くのが簡単でいいでしょう。
慣れてきたら竿を動かして引いてきて、また竿を前に向けながらリールを巻いて糸フケを取るのがおすすめ。
ストップ(=食わせの間)をしっかりと入れることができるし、リーリングに比べてキスのアタリを弾いてしまうことが減りますよ。
4.釣り上げる
キスが食ってきたらプルルル…という独特のアタリが感じられるので、糸を緩めないようにゆっくり巻きましょう。
バシッ!とアワセたりリールを速巻きすると、キスの口は軟らかいので身切れしてバラしてしまいますよ。
それにゆっくり巻けば1匹目につられて食いに来た2匹目も掛かる「連掛け」が狙えますよ。
5.針を外す
キスのちょい投げをやっていたら、針を奥まで飲み込まれてしまうことは防げません。
そんな時はこんな風に両側のエラに親指と人差し指を突っ込んでグッと押してやります。
するとアラ不思議!
キスが口を開いてくれるので、後は糸を持って引っ張れば大体は針が外れます。
厳密に言うとキスの口の中は軟らかいんで、肉を裂いて針が取れる感じですね。
魚体を直接持つのに抵抗がある人は魚掴みでしっかり掴み、細いペンチで頑張りましょう。
6.移動する
アタリがないのに広い砂浜でずっと同じ立ち位置にいてはいけません。
置き竿でアタリを待っている人もいますが、それはキスがそこに回遊してくることを実績で分かっているベテラン向きの釣り方です。
それにちょい投げは飛距離じゃなくてフットワークの軽さが武器なので、どんどん自分から動いてキスの群れを探すのがコツですよ!
投げて引いてアタリがなければ10mくらい横に歩きましょう。
濁っていても釣れるの?
結論から先に言うと濁りが入るとキスのちょい投げは厳しくなります。
6月は梅雨の時期だし、9月は台風シーズン…キス釣りは雨の濁りとの戦いなんですね。
でも濁りは河口から入ってきますし、水深がある場所から底の方は影響を受けるのに時間がかかります。
濁りがあっても釣る方法はちゃんとありますから、慣れてきたらチャレンジしてみてください。
詳しくはこちらをどうぞ⇒濁りの中でキスを釣る記事を読む
夜でもちょい投げで釣れるの?
キスは夜になると砂に潜って寝る習性があるのをご存知でしょうか?
しかし全てのキスが寝る訳ではなく、起きて活動しているキスもいるので夜釣りは成立します!
夜は涼しいしポイントも空いてるし、何より大型のキスが釣れる確率が高いのも魅力。
難易度は高めですがチャレンジしてみては?!
詳しくはこちらをどうぞ⇒キスの夜釣りの記事を読む
ちょい投げに必要な道具
タックル
キス釣りは遠投のイメージが強いですが、実際には20~30m投げるだけでたくさん釣れるんです。
だからルアータックルでちょい投げをしている人をよく見かけませんか?
- 軽くて長時間持っていても疲れない
- 感度がいいからキスのアタリが分かる
- 手軽に移動しやすい
などの理由でルアータックルは性能的にちょい投げにピッタリなんですよ。
ただアジング用orメバリング用は穂先が軟らかすぎて、投げられる仕掛けが極端に限られるのでおすすめできません。
シーバスロッドやエギングロッドが最高で、リールやラインもそれに合わせた標準的なもので大丈夫ですよ。
詳しくはこちらをどうぞ⇒ロッドの記事を読む
詳しくはこちらをどうぞ⇒リールの記事を読む
天秤
リールから糸を竿のガイドに通したら、次に天秤に結びましょう。
天秤とはオモリと針金が一体化したもので、遠くに飛ばせるし仕掛けが絡みにくくなる便利なアイテム。
重さはちょい投げなら5~10号がよく、軽いほどアタリがよく分かり重いほど遠くまで投げられます。
- L型天秤…よく飛んで絡みにくい
- ジェット天秤…浮き上がりやすく根掛かりしにくい
- 立つ天秤スマッシュ…餌が浮いて食わせやすい
などそれぞれに特徴がありますが、この中でも使い勝手がよくてキスのちょい投げに大人気なのが立つ天秤スマッシュ。
自立タイプはまだ天秤としての歴史が浅いのですが、飛距離や感度もそこそこ良くて、針が浮くので根掛かりも減るし、よく釣れると優秀なのでおすすめ!
ハサミ
糸を切ったりなどハサミはキスのちょい投げには欠かせない道具。
ただ最近の釣り糸は強度がありますし、100円ショップで買ったハサミはすぐ切れなくなるのでおすすめ出来ません。
錆びにくく切れ味が持続するハサミは快適ですし、一度買えば長く使えますよ。
詳しくはこちらをどうぞ⇒ハサミの記事を読む
ペンチ
ペンチは魚に針を奥まで飲み込まれた時に外したり曲がった針を矯正するなど、色々と使い道の多い釣具です。
でも大きくて先が太いものはキスの口に入らないので使いにくいのでダメ!
小型で先端がカーブしており、バネが効いて握りやすいものがキスのちょい投げにはベストです。
仕掛け
ちょい投げは竿が短いので、一般的な遠投用の仕掛けは長すぎて(1.7mくらい)投げられないので注意しましょう!
ショートロッド対応の50~100cmで2本針のものが使いやすいですよ。
上の写真ように針には(左から)競技用/早掛/流線と3種類あり、順番に根掛かりしにくくなりますがキスの口にも掛かりにくくなります。
真ん中の早掛というタイプの針がバランスが取れており、釣場を問わずに使えるのでおすすめ!
こちらは3セット入りでお買い得です。
餌箱
キスのちょい投げで使う餌の量など知れていますから餌箱は小さいタイプで十分。
6~9月の日中はプラスチック製の餌箱の中はサウナみたいなもので、餌がすぐに弱ってしまいます。
木製なら中を湿らせておけば温度と湿度が一定になり、餌が長持ちするのでおすすめですよ。
餌
ちょい投げではキスが吸い込みやすい(=細くて軟らかい)砂虫を使いましょう。
この写真では白い砂のようなものがまぶしてありますが、これは石粉と言って滑り止め効果があるものです。
釣具屋でサービスしてくれると思いますが、釣場に着いた後では遅いので念のためこちらから伝えましょう。
餌の臭いやで手が汚れるのが嫌な人にはパワーイソメもおすすめ。
フルーティないい匂いがするし、体液や石粉も手に付かないので女性やお子さんも抵抗が少ないのではないでしょうか。
詳しくはこちらをどうぞ⇒パワーイソメでキスを釣る記事を読む
魚掴み
キスは釣り上げた後もかなり暴れる魚なので、しっかり固定してやらない針を外すこともできません。
素手で握ると粘液やウロコが付きますし、一匹釣るたびにタオルで手を拭くのも大変なので魚掴みを利用しましょう。
安い物で構いませんがプラスチック製の方が軽いし錆びないのでおすすめですよ。
詳しくはこちらをどうぞ⇒ワニグリップの記事を読む
クーラーボックス
ちょい投げは気温が高い時期向けの釣り方ですしキスは身が傷むの早い(ブチョブチョになる)魚なので、せっかく釣ったら美味しく食べる為にもクーラーボックスを用意しましょう。
キスのサイズは知れたものですし、あまり大きなものだと持ち運びが不便なので小型の方がキスのちょい投げには向いていますね。
中の空間が狭い方が保冷剤の効果も長持ちしますし、飲み物を少し入れておくことや値段を考慮しても内容量6~8L程度のクーラーボックスがベストです。
保冷剤
家の冷凍庫で作った氷を持っていく人がいますが、すぐに溶けるしキスの身が水っぽくなるのでおすすめ出来ません。
とはいえ釣りに行くたびに釣具屋で大きな氷板を買うのはお金がかかるし面倒なので、ハードタイプの繰り返し使える保冷剤を使いましょう。
0度タイプはすぐ凍るけど溶けるのも早く、氷点下タイプ(-16℃など)はなかなか凍らないけど長持ちします。
どっちがいいかは短時間釣行か遠征派かで変わってきますが、両方とも持っておいた方がいいですよ。
両方クーラーボックスに入れておけば中の無駄な空間を減らせるし、気温が下がって両方長持ちしますから。
ちなみに某100円ショップにもハードタイプの保冷剤はおいてますが、氷点下タイプですらすぐ溶けるのでおすすめできません。
タオル
砂虫を針に付ける時に体液が出るし、石粉(滑り止め)がまぶしてあるので手が汚れるのでタオルは忘れずに!
釣りの際中に使うものと、釣りが終わった後に手を拭くために2つ必要です。
キスのちょい投げは餌を触る頻度が高いため、タオルはメッチャ臭くなりますので家庭用の物を使うと奥さん大激怒。
家庭で使うものとは別に釣り用のタオルを持っておきましょう。
釣ったキスは美味しく食べよう!
背越し
ちょい投げで狙う手前は小型の割合が多いので、10cm未満のピンギスが釣れてしまうことも。
リリースしても助からなさそうなら、ウロコと内臓を取って輪切りにしましょう!
骨も柔らかくて食べやすく(むしろ旨い)生姜醤油で食べると絶妙です♪
ハンバーグ
もしくはフードプロセッサーでミンチにして片栗粉と豆腐を混ぜて焼けば、フワフワの魚ハンバーグの出来上がり!
大根おろしをタップリ乗せてポン酢でさっぱり頂くのがオススメ!
天ぷら
15cmクラスのキスは天ぷらにしましょう!
キス料理の中で最も人気が高く、安定の美味しさで頬っぺたが落ちそうになりますよ。
小さなお子さんも大喜びです。
刺身
もちろんちょい投げだって25cmクラスは釣れますよ!
20cm以上あるキスは是非とも刺身で頂きましょう。
透き通った淡白な白身は上品な味わいです。
まとめ
- 時期
早春~晩秋まで釣れるが真冬は釣れない
水温が上がり過ぎると大型は沖に落ちてしまう - ポイント
シモリ
藻場
ミオ筋
ワンド中央
潮通しがよい沖
流れ込み - 釣り方
餌を短めにつけてフルキャスト
底をゆっくり引いてくる
アタリがあったら連掛けを狙う
針を飲まれたらエラに指を入れて外す
釣れない時は横移動 - 濁り
濁るとキスの活性が落ちるので釣りにくい - 夜釣り
夜は砂に潜って寝るため難易度が高くなる - 料理
背越し…ピンギス
ハンバーグ…サイズを問わない
天ぷら…15cm前後
刺身…20cm以上
いかがでしたでしょうか。
ちょい投げを覚えてキスをたくさん釣りましょう!
キスのルアー釣りに関してはこちらの記事をどうぞ。
コメント
コメント一覧 (2件)
ブログ読んでキス釣り行ってきました
干潮周りで砂浜の水深がとても浅く、
砂浜からは全く釣れませんでした
磯へ移動したらキスの群れが溜まってて15cmくらいのが続けて6匹釣れました
これまで砂浜でやってましたが、磯のゴツゴツ荒いところでも釣れるんですね
意外でした
ランガン大事ですね!
ただ、釣ったキスが卵持ちばかりだったので
次のキス釣行時期を迷っています
状況の変化によって移動するキスの群れを追えたんですね。
いや参りました…
今夜が山田さんのセンスに脱帽です!