23エアリティって結局買いなの?
忖度無しのインプレを頼むよ!
タフデジギア…エアドライブデザイン…必殺技の名前みたいな機能が付いていますが、我々釣り人にとって重要なのはそれっぽい専門用語などではありません。
- 実際の使用感
- トラブルの有無
- 他のリールとの比較
つまり結局23エアリティって買いなのか?ということに尽きるのですが、雑誌やメディアサイトは後ろ向きな記事が書けません。
ということで今回は個人ブログの強みを活かし、忖度無しで23エアリティを徹底レビュー!
実際に購入したのはPCLT3000XHですが、その他の番手を考えている方々にもお役に立つ内容となっています。
決して安いリールではないので、この記事を読んで購入の参考にしてください♪
餌釣り、ルアー、フライなどジャンルを問わず身近な水域での釣りを楽しんでいます。
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23エアリティのインプレ
重量感
- 2000番…145g
- 2500番…150g
- 3000番…175g
- 4000番…200g
23エアリティはトップクラスの軽量リールで、前作21ルビアスエアリティよりも5g以上軽くなっています。
ですがカタログ上の数グラムの差なんて釣場では関係なく、真に着目すべきは重量バランス。
今までのリールではスプールの頭が垂れ下がっていたんですが、ローター&スプール&ベール&シャフトが軽くなったこと(エアドライブデザイン)によって重心が手元に近寄って水平に近いバランスになっています。
それによって軽快に扱えるようになり、キャストした後にロッドティップが反動で揺れるといった悪影響もなく精度の高いキャストができるようになりました。
飛距離
スピニングの飛距離をアップさせるには密巻きぐらいしか方法がないのでは…?と思っていたんですが、見事にダイワがやってくれました!
ロングキャストABSというのですがエッジが2段になっているのが分かりますか?
この下側エッジのギリギリまで巻くと最高飛距離を叩き出すことができるのですが、ダイワに言わせると従来のスプールに比べて約5%飛距離が伸びるとのこと。
「ダイワの当社比なんか信じてたまるか!」…と実際に使ったのですが、キャスト時のライン放出の抵抗が減っており確かによく飛ぶようになりました♪
剛性感
リールは実用品なので、いくら軽くてもすぐ壊れるようなら性能以前の問題と言えるでしょう。
特に私は剛性を重視するタイプなので軽いだけが売りのリールには何の魅力も感じないんですよね。
しかし23エアリティはフルメタル(マグネシウム)なので強度が高く、モノコックボディ(一体成型でネジがない)なので負荷が掛かってもボディがたわみません。
つまり巻き上げのパワーロスがなくギアが長持ちするということですが、実際使えばメッチャ強いことが分かりますよ。
ダイワのLT(ライト&タフ)というコンセプトを色濃く表していると言えますね。
巻き心地
箱から出した瞬間のヌメっとした巻き心地は感動もので、これにやられて買う人も多いことでしょう。
以前のダイワリールはラインを巻き終える頃には負荷でシャリ感が出ていたんですが、23エアリティは精度が高いので初期の巻き心地を維持し続けています。
私が愛用しているのはPCLT3000-XHですが、これがエキストラハイギアか?!と驚くほどの巻き心地の良さです♪
正直ステラほどのスムーズさではありませんが、ローターがZAION(軽くて強いカーボン素材)なのでレスポンスの高さはエアリティの方が上!
巻きたいだけ巻いてピタッと止められるのでライトゲームや繊細な釣り方と特に相性がいいですね。
ドラグ
23エアリティにはATD TYPE-Lというドラグが使われているんですが、従来のATDとの違いをご説明させて頂きます。
ATDはフッキングなど瞬間的に強い負荷がかかった時はドラグが滑らず、魚の引きにはスムーズにラインが出るという特徴がありました。
しかし瞬間的な負荷でラインが切れたりロッドが折れるのを防ぐ防御的な意味では弱いし、大物がかかった時にテトラや根から引きはがさないといけない時には向いていません。
青物の時期なんてズラーッと釣り人が並んでいますし、掛かったらさっさと寄せないと周りの人に迷惑がかかりますしね。
23エアリティではTYPE-Lになったことにより、フルパワーフッキングや流れにのって走る魚の加速に対するレスポンスが向上したことによって前半の弱点は克服しました。
しかし後半の弱点であるドラグが出やすいのは変わっていないので「完璧で非の打ちどころがない!」とは言えないですね。
逆を言えばメバリングやトラウトなど細いラインを使う釣りと相性がよく、特にエステルラインを使用するアジングでは恩恵は計り知れません。
不具合
人間はメリットよりもデメリットを避けることを重視すると言われます…そりゃ5万以上出して買ったリールがポンコツだったら泣くに泣けませんよね?
シマノの密巻きにビビって23エアリティに手を出す人も多いはずですが、23エアリティには不具合はないので安心してください(笑)
シマノのスローオシュレート機構は性能を突き詰めようとした結果、ラインが弛みやすい釣りではライントラブルが起きてしまう可能性が高くなりますが、23エアリティはストレスフリーを目指しているので方向性が違うんですね。
私はPCLT3000XHを使っていますが一度もライントラブルは起きていません。
他のリールとの比較
VS 23ヴァンキッシュ
私はシマノのスピニングも好きなんですが…独断と偏見で恐縮ですが23エアリティの勝ちです。
19ヴァンキッシュが名作と言われた大きな理由として巻き始めの軽さがあるのですが、23ヴァンキッシュになってその良さがスポイルされてしまいました。
これは密巻きにするためにギアが追加になったことによるパワーロスのようで、悪くないけど中途半端なリールになった…という感じです。
密巻きを求めない方にとっては耐久性を筆頭に、あらゆる面で23エアリティの方が上です。
VS 22イグジスト
比較項目 | 23ヴァンキッシュ | 22イグジスト |
---|---|---|
スプール軸受 | カラー | ベアリング |
メインギア両端 | ノーマルベアリング | マグベアリング |
重量 | メッチャ軽い | 軽い |
無料アフターサービス特典 | 無し | 有り |
<無料アフターサービス内容>
①EXIST担当マイスターによるリールカウンセリング
②年1回のオイルチェック無料サービス
③初回オーバーホール手数料無料サービス
スプール軸受けのベアリングはドラグの滑り出しのよさに影響するのですが、これは簡単に変えられるのでどちらでもいいです。
メインギア両端のベアリングに関してはマグオイル特有の回転の重さがなくなったので、人によってはむしろアリかと。
重量的には23エアリティの方が僅かに軽くなっています。
イグジストオーナーには無料アフターサービスが付いてくるのはいいんですが、ぶっちゃけ私ならも2万円追い金して23エアリティ2台目を買いますね(笑)
23エアリティ巷でほぼイグジストと言われており、ハイエンド同等の性能をこの価格で手に入れられるのが大きな魅力と言えるでしょう。
金がある&ハイエンドの所有感を味わいたい人でなければ、もはやイグジストを買う必要はないほどです。
VS セルテート
おそらく来年NEWセルテートが出るでしょうから、今23エアリティを買うかどうかで迷っている人も多いのではないでしょうか?
無理に背中を押すわけではないのですが3000番までは23エアリティ、4000番から上はセルテートという風に分けて考えるといいですよ。
ここまでのご説明でご理解頂けたと思いますが、23エアリティは決してパワーゲーム用ではなくむしろ軽さや巻き感度を活かしたライト~ミドルな釣りに向いたシリーズだと言えます。
つまりライトショアジギング以上に使うなら耐久性で勝る(はず)のセルテートを選ばない理由がないんですね。
しかし軽量リール路線とはいえマグネシウム&モノコックボディで剛性感はとても高いので、アジングからシーバスまでの釣りなら23エアリティに分があります。
おすすめカスタム
リールスタンド
魚を釣ったらタックルと一緒に写真を撮る人が多いですが、リールの直置きなんてしたら傷が入ってしまいますよ。
気を付けるから大丈夫!…と思っているかもしれませんが、みんな気を付けていても傷を付けるんです。
魚が暴れたり何があるか分かりませんし、末永く使いたいならリールスタンドを取り付けておきましょう。
僅か数百円を惜しんで5万円のリールに傷が入るとあなたの心も傷つきますよ(笑)
ベアリング
23エアリティがイグジストに劣っている唯一の箇所…それはスプール軸にベアリングの代わりにプラスチックカラーが使われていることです。
ここをベアリングにすることによってドラグの滑り出しがよくなり、せっかく掛かった魚をバラしたりロッドを破損させる心配がなくなりますよ。
淡水で使う人はSHGプレミアムベアリング、サーフや渡船など波がかかる恐れがある場所で使うならHRCB防錆ベアリングにするとよいでしょう。
おすすめの番手
シーバス
シーバスにはPCLT3000XHがおすすめで私も愛用しています。
PCとはパワーカスタムでの略で4000番ボディに3000番スプールが付いているんですが、たった10g重量が増すだけなので十分に軽量で巻き上げパワーがグンとアップするお得な番手です。
またロッドの小径ガイド化の流れが進んでいるので、色んな釣りに使いまわすにもスプールが大きすぎない方がいいですよ。
XHギアなのでハンドル1回転で93cm巻き上げることが出来るので速巻きや高速回収なんかもお手の物♪
エギング
エギングにはLT2500S-DHがピッタリですね。
最大ドラグ力は5kgと控えめですがエギングには十分ですし、掴みやすくてピタッと止められるダブルハンドルはエギングにおいては間違いなく有利。
そのぶん値段は2,000円ほど高いですが、後からダブルハンドルだけ買い足すと14,300円もしますよ!
アジング
アジングにはLT2000S-Hを選びましょう。
エアリティの最初サイズである2000番にはLT2000S-PとLT2000S-Hがありますが、ギア比の差とハイギアモデルの方がハンドルが5mm長くなっています。
ぶっちゃけアジングに使うリールは軽ければいいのでどっちでもいいんですが、ローギアのメリット(巻き上げ力が高い)が活かされることはありません。
メバリングにも併用することやスローに巻くことも考えるとハイギアの方が応用力が高いのでおすすめですよ。
(※勘違いしている人が多いのですが、ハイギアの方が感度が高いのでスローに巻くのにも適しています)
付属品
袋がついていますが防水性や耐衝撃性はありませんし、ハンドルを入れる為の別スペースもありません。
実用というより箱の中でハンドルが暴れて本体に傷が付かないためのものかな?
エアリティの残りの付属品類です。
- 抽選でプレゼントが当たるアンケート
- 安全上の注意
- SLP(ダイワのアフターサービス)クーポン
- 糸巻の形状を調整するためのワッシャー
まとめ
- トップクラスの軽量リール
- 巻き心地がいい
- マグネシウム&モノコックボディで剛性感が高い
- ライントラブルが起きない
- イグジストと同等性能で安い
- 23ヴァンキッシュより剛性やトラブルレス性で上
- 4000番以上ならセルテート系の方がおすすめ
- シーバスにはPCLT3000XH
- エギングにはLT2500DH
- アジングにはLT2000S-H
いかがでしたでしょうか?
イグジストとほぼ同等の性能(むしろ上という声まである)で価格はグンと安くなっていますので、今後のあなたの快適な釣りライフの相棒におすすめですよ!
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