チニングと言えばトップ!
そしてトップと言えばペンシルベイト!
ということで今回はチニングにおけるペンシルベイトについてお勉強しましょう!
・チニングにおけるペンシルベイトの使い所
・チニングにおけるペンシルベイトの使い方
・チニングにおすすめのペンシルべイト
餌釣り、ルアー、フライなどジャンルを問わず身近な水域での釣りを楽しんでいます。
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使い所
ペンシル、ポッパー、スイッシャー、ノイジー、ダーター…一口にトッププラグと言っても色々あり、そのいずれでもチヌ・キビレは釣れます。しかし特に強いと言われるのがペンシルとポッパーの2強。強いということは効くシーンが多いということですね。
ではこの2つはどう使い分けるのでしょう?簡単に分けると以下です。
現在のチニングは大河川など広大なフィールドで行われることも多く、投げれば対岸に届くようなシチュエーションばかりではありません。そんな広いフィールドでネチネチとポッパーで誘っていると魚を見つける前に日が暮れてしまいますよ。
どうやって食わせるか?や数を稼ぐか?というのはそもそも魚の居場所が分かっていることが前提。
いるかどうかも分からない場所でネチネチやるのは非効率的で、その為のペンシルベイトなのです。実際私のトッププラグ使用率は7割ペンシルベイト、3割ポッパーです。
1つ面白い話をしましょう。私が住んでいる岡山県の西部に高梁川という河川があります。
そりゃもう広くてフラットで狙い所が一見無いようなフィールドなんですよ。
ここで私はペンシルベイト、知人のYさんはポッパーという縛りで検証を行ったんですね。
2人ともそう離れた場所ではなく、大きな声を出せば会話が成立するぐらいの距離を保ちながら移動して歩きながら釣りをしました。
このYさんはトップに限らずプラグやボトムゲームでもよく釣る人で、決して私の方が腕がいいとかそんなことはありません。
明らかに使用したルアーの差で、Yさんも「途中からペンシルベイトが使いたくてたまらなかった」と言われていました。
結論!広いフィールドではペンシルベイトが圧倒的に有利です。
使い方
ドッグウォーク
ロッドを下に向けてチョンチョンとトゥイッチすることによってペンシルベイトは左右に首を振ります。
この首振りアクションがドッグウォーク。まぁこれは基本でみんな知ってますよね。
ちなみに比較的ゆっくりと左右にスイ~、スイ~と大きく長い距離を移動するアクションをスケーティング、あるいはスライディングと言います。
スケーティングをドッグウォークの1つと捉える人もいれば、ドッグウォークとスケーティングは別のアクションと言う人もいるんでややこしい。
ドッグウォークアクションの一つという認識の人が多数を占めるの傾向があり「スライド幅の大きいドッグウォーク」なんて表現が一般的ではあります。
このタイプは水平浮きの物が多いです。
それに対して早いピッチの左右へのスライド幅を抑えたドッグウォークは「移動距離を抑えた首振り」なんて言われます。
こちらは斜め浮き~垂直浮きのタイプの物が多いですね。
これはどちらが良い悪いではなく個々のペンシルベイトが持つ個性ではあるんですが、チニング用のペンシルベイトは比較的移動距離を抑えた物が多いというのが私の印象です。
確かにチニングではトップはあまりにも早い動きだとバイトが出ないですね。
ただし移動距離を抑えすぎると「それってもうポッパーで良くね?」になっちゃってペンシルベイトの意味が薄れてしまいます。
その辺のバランスが大事なんですよね。
ダイビング
やらない人が多いんですがチニングにおいて極めて有効なペンシルベイトの使い方!
垂直浮きのタイプが得意とするアクションで、ロッドのティップを下に向けて1回強めのアクションをいれてやります。
するとペンシルベイトはドポン!と一般的なポッパーほどではないですが大き目の音を立てて水中に潜るんですね。
主に使用する場面はチヌ・キビレがバイトしないまま手前まで追尾してきた時。残り少ない移動距離で何とか口を使わせる為には、移動距離を抑える必要があるんです。
ダイビングしてポーズ、ダイビングしてポーズ…この凝り返しですね。
次にミスバイトの時。
ペンシルベイトはポッパーよりもアクションが激しい為、ミスバイトも多めです。その時に諦めずダイビングしてポーズを2回ほどするとセカンドバイトが期待できるんですね。
ちなみにペンシルベイトのセカンドバイトの確率はボトムゲームよりも高いです。「そういう時もある」というレベルじゃなくて「高確率」と言って良く50%近い割合。
しかしミスバイトの直後にチャッチャッチャッと高速ドッグウォークをすると魚がペンシルベイトを見失うのです。その為のダイビング+ポーズ。
本来ポッパーの得意とする一点での誘いをペンシルベイトで行う為のメソッドな訳です。
ただ巻き
これも実はチニングに有効なペンシルベイトの使い方。
引き波を出しながらスーッと引いてくるというシンプルな釣り方です。ただしこれは巻きっぱなしじゃありませんよ。
2mぐらい引いたら少しだけポーズを入れて、見切られる前にまたスーッと引いてきます。
使用頻度ではドッグウォークには敵いませんが、ドッグウォークを見切る魚がこれにはたまらずバイト!ということもあります。
特にプレッシャーが高いポイントではその傾向が強いですね。
弱点
止めると見切られやすい
さてここまで読むと「ペンシルベイトはどんな時でも最強!」なイメージをもってしまうかもしれませんが、その実弱点もあるのです。
ポッパーの場合はポーズを入れるのは鉄則ですが、ペンシルベイトの場合はポーズを入れることによって見切られることが多いのです。
理由は魚じゃないと本当のことは分かりませんが、以下と予想。
・シルエットが大きく水中から観察しやすい
・音や泡によるギミックが少ない
ペンシルベイトが止めたら絶対見切られるとは言ってませんよ!
ルアーによっては3秒くらい止めていても見切られない物もありますし、そうでない物でもアクションの間でストップを入れる誘いは絶対必要だと思っていますから。
だからポッパーに比べるとペンシルベイトは止めると見切られやすいというのは大まかな傾向の話な訳です。
ストップは一瞬入れるだけでいいし、長くても2秒くらいにしといた方がいいですよ。
アピール力が弱い
中にはカップのついたペンシルベイトもありますが、それでもやはりアピール力は同サイズのポッパーに比べると弱い。
凪や多少水面がざわつくぐらいならいいのですが、風が吹いて水面が波立つぐらいになったらもうお手上げ。
また水深3m以上の深場でも同じことが言えます。
チヌやキビレは基本ボトム付近にいますから、水深が深いと水面でいくらペンシルベイトを動かしても食ってきません。
チヌ・キビレがペンシルベイトに気付かない&気付いてもスイッチが入らないんですよね。そういう時は「ゴボン!」と大きな音でアピール出来るポッパーに任せましょう。
プレッシャーに弱め
ペンシルベイトにバイトが出るということは、チヌやキビレが水面を逃げ惑う小魚を捕食するに等しい行為です。
活性が高くて警戒心がない魚ならバンバン出ますが、そうでないなら一ヶ所でネチネチ出来るルアーには敵いません。
素早くサーチ出来るというのは裏を返せば状況によっては弱点になりうるんですね。
チニングにおすすめのペンシルベイト
ラフトリック
淀川のチニングエキスパート達の間で伝説となったハンドメイドルアー「イマペン」をダイワが再現したもの。
90mmという大きめのサイズに13.5gという重量を詰め込んでおり、これまでのチニング用ペンシルとはコンセプト自体が違います。
遠投が効くので大河川など沖に魚がいるフィールドで有効で、強い水押しや大きなラトルも入っているのでオープンフィールドでめっぽう強いペンシルですね!
逆に飛距離をそれほど要さない小場所では出番は多くないので、既存のペンシルと使い分けるのがいいでしょう。
またラフトリックはフロントフックがシーバス用よりもやや後方に配置されており、後方もしくは側面からバイトしてくれるチヌ・キビレに高いフッキング率を誇ります。
浮力が低いので視認性で劣るという弱点もありますが、総合的に見るとこれからのチニングでスタンダードとなる優れたペンシルベイトだと言えるでしょう。
詳しくはこちらをどうぞ⇒ラフトリックの記事を読む
フェイキードッグDS
全長 | 70mm |
重量 | 8.2g |
フック | ST46TN#8 |
リング | #2 |
価格 | 1550円税別 |
緩やかで規則正しいドッグウォークをするペンシルベイトで、チニング界では昔からの定番。
70mmというサイズはチニングにおいては一般的なサイズペンシルベイトですね。8.2gというやや重めな設定なのでタックルが合えば飛距離は40mに達します。
アクションはややゆっくり目かつ大き目のドッグウォーク。チョンチョンと一定リズムでロッドアクションをつければ簡単に動くのでビギナーさんにも使いやすい。
浮力が抑えられているのでフッキングも良いのですが、その分風が強いと水面の揺れに負けて沈みがち。
フックにはST-46#8が標準装備されており、平均点高めのなかなか優秀なペンシルベイト。
ただフロントフックがラインを拾いやすいのが少し気になります。ビギナーさんはペンシルベイトはフェイキードッグDSから入ることをオススメします。
チヌペンFW
モデル | FW |
全長 | 68mm |
重量 | 7.4g |
フック | ST-46#8 |
価格 | 1500円税別 |
シマノのテスター・黒田さんが度肝を抜かれたペンシルベイトがこちら。
ファットなボディで全長の割に重量もあり飛距離も出ますが、チヌペンの売りはそのしっかりとした水押し。
ペンシルベイトとしては強波動アピール系でドッグウォークならぬターンもこなす。
黒田さんがライズウォークや水泡を作るにあたって参考にしたペンシルベイトで「トータルで超えるのは無理」とサジを投げた逸品w
FWはフレッシュウォーターの意味で、より汽水域に対応させたモデルでこちらが人気です。
レッドペッパー
モデル | オリジナル |
全長 | 110mm |
重量 | 14g |
タイプ | フローティング |
価格 | 1680円税別 |
このペンシルベイトのアクションは皆さんがイメージするドッグウォークではありません。
水を切り裂き水中を激しくダートし、止めた瞬間に垂直立して水面に顔を出し、次のアクションで飛沫を挙げてダイブする。
その様は小魚逃走アクションと言われ、容易に魚にスイッチを入れてしまいます。
バスの世界では30年以上前からペンシルベイトの上位に君臨し続ける定番ですが、このペンシルベイトの特性はチニングではより一層引き立ちます。
よく「○○はエサ!」とか言うルアーの褒め方をする人がいますが、餌より釣れる反則ルアーです。
モアザンソルトペンシル95F
モデル | 95F |
タイプ | フローティング |
重量 | ノーマル:9.2g ラトル入:9.4g |
フック | ST-46#6 |
価格 | 1.500円税別 |
かの有名なTDソルトペンシルの後継。カップが設けられておりドッグウォークしながらポップ音&スプラッシュでアピールする仕様のペンシルベイトですね。それに加えてカップで捉えた水をエラから後方に逃がすように穴が開いており、これによって一点ネチネチ系になりすぎずに移動距離を伸ばし、ペンシルベイト本来のサーチ力を残しています。
また細身でベイトライクなシルエットはそれ自体が効くこともあると同時にフッキング性能のアップにも役立っています。
カップがブレーキになる為ドッグウォーク幅はあまり広くなく、アクション後のポーズによる立ち姿勢に戻るのはややゆっくり目。使いやすくて釣れるペンシルベイトの代表ですね。
95Fはチニングにはやや大き目に思われがちですが全然食ってきますし、9.2gという重量は大きな武器になります。
またアピール力を上げる為のラトリン(ラトル・イン)カラーがあるのも嬉しい所ですね。
クロナッツ67
全長 | 67mm |
重量 | 6.5g |
フック | ST46#10 |
リング | #2 |
価格 | 1600円税別 |
クロナッツは良いアイテムしか作らないタックルハウスの力作ペンシルベイト。そりゃ悪いはずが無いです。
説明の前にまずは動画でアクションを見て下さい。
このように水平浮きに近い斜め浮きで、小粒ならが非常に水噛みがよろしい。
小型ペンシルベイトはアクションさせるのが難しい物がが多いのですが、こいつはロッドワークに忠実に答えてくれて誰でも簡単に扱えます。
移動距離を抑えてなるべく一点でドッグウォークというかもはやターン。見えチヌや小場所で極めて強いペンシルベイトです。
シャワーブローズ77.7
全長 | 77.7mm |
重量 | 9.3g |
フック | フロント:#7 リア:#6 |
リング | #2 |
価格 | 1500円税別 |
チニングファンが待ち望んだシャワーブローズの小型版。
モデル名の77.7というのは77.7mという全長でトリプルセブンと呼ばせたかったみたいです。別に77で良かったと思うんですが。
こいつは戦闘力が高いですよ!
まずこの弾丸形状に加えリアにタングステンウェイトが入っていてこの全長では最高クラスの飛距離が出ます。
加えてカップでポップ音&スプラッシュを演出出来るんですが、その際に左右に大きくドッグウォークします。カップの横面が水を大きく水平に押せるようになっていてアピール力抜群です。
アクションはこちらをどうぞ。
トップ狂の人達は手放せないペンシルベイトですが弱点もあります。バス用なのでリアにフェザーフックがついていて、ソルトで使うとすぐ錆びるのでフック交換は必至です。
まとめ
チニングの道具・釣り方など総まとめの記事はこちらをどうぞ!
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