天秤ってどれ買えばいいの…?
本格的な投げ釣りの人口は減少し、その代わりにルアーロッドを用いた手軽な「ちょい投げ」が大人気ですね。
釣り人のスタイルが変化した結果、天秤の種類もどんどん増えて時代はまさに群雄割拠!
選択肢が増えるのはありがたいことですが、これだけ種類があったら何を選べばいいのか分かりませんよね?
- どんな種類があるの?
- 各種メリット/デメリットは?
- ちょい投げにはどれがおすすめ?
今回はそんなアナタのためにちょい投げ用天秤について分かりやすく解説!
この記事は約4分で読み終えることができるので、あなたにピッタリの天秤を見つけてください♪
餌釣り、ルアー、フライなどジャンルを問わず身近な水域での釣りを楽しんでいます。
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固定式L型天秤
- よく飛ぶ
- 絡まない
- アタリを弾かない
- 安い
天秤の代名詞とも言える基本のタイプで、買った時はL字になっていないのでアームを1本90度曲げて使いましょう。
オモリが固定されているため飛行姿勢が安定しており、安定した遠投性能はNo1です。
また道糸と仕掛けの距離がしっかり確保されているのでほとんど絡みません。
他に副産物的な効果としてはアームがしなって魚を弾きにくことなど。
シンプルな構造なので安いし、あまり釣行頻度が多くない初心者の方にはおすすめです。
- 根掛かりしやすい
- 感度が悪い
- 携帯に不便
デメリットは海底で倒れた時に横幅があるので引っ掛かりやすいことです。
砂浜で使うなら問題ないんですが、岩が点在する釣場ではストレスが溜まりますね~。
またアームがしなってアタリを弾かないということは、逆を言えば釣り人にもアタリが伝わりにくいということ。
よく分からないけど、いつの間にか釣れちゃった♪…というので満足できるならいいのですが、慣れてきたらストレスになります。
また幅があるので携帯にするのに不便で、ルアーケースに入らないのでバッグに直入れしないといけません。
ジェット天秤
- 根掛かりしにくい
- 感度がいい
固定式L型と真逆の性能を持った天秤です。
波止周りの捨石がなだらかに落ち込んでいくような釣場では、あまり手前まで引いて来ずに早めに仕掛けを回収しないと引っ掛かってしまいますよね。
でもジェット天秤は3枚の羽根がついており、リールを巻いたら浮き上がりやすいのでこれらを回避しやすいのです。
加えて海底で仕掛けが一直線になるため、固定式L型のように幅を取らないのも根掛かりしにくい理由ですね。
またアームがオモリの中央を貫通して誘導式になっており、アタリがダイレクトに手元に伝わってくるのもメリット。
- あまり飛ばない
- 絡みやすい
オモリが不安定なので飛行姿勢が安定せず、L型天秤ほどの飛距離は出ません。
またオモリが動くということは道糸~仕掛け間の距離も変動するので仕掛けが絡む確率も高めです。
弓型キス天秤
- 重さが可変
- アタリを弾きにくい
固定式L型天秤をキス釣りに特化させたタイプ。
一番の特徴としてはオモリが一体化しておらず、バネを上げることで好きなナス型オモリをセットできること。
4号など軽めのオモリも付けられるので、あまり飛距離の要らないボートでの釣りやライトタックルで使いやすいですね。
またアームが湾曲しているので更に曲がりやすくなっており、魚が吸い込みやすいのでヒット率が上がっています。
- 飛距離が安定しない
- 感度が悪い
デメリットとしてはオモリが固定されておらずブラブラ状態なので、投げ方によっては飛行姿勢が安定せず飛距離が落ちやすいことも。
またアームがしなりすぎるので感度が悪いのがネック。
アームの長さは10~15cmぐらいが使いやすいですよ。
遊動式キス天秤
- 重さが可変
- ノリがいい
- 感度がいい
こちらも上の弓型キス天秤とよく似ており、好きな号数のナス型オモリをセットして使えます。
遊動式とは片方のアームの輪が広くなっていて仕掛けが素通りし、もう一方のアームの狭い輪では止まる構造のこと。
つまり魚が食ってきたら糸がスルスルと出ていくので違和感を与えにくいということで、置き竿で使われることが多いですね。
またラインテンションを張っていれば魚の引きがダイレクトに手元に伝わってくるため、活性が低い時に小さなアタリを取るのにも使えます。
- 飛距離が安定しない
- 絡みやすい
弓型天秤と同じくオモリがぶら下がっている状態なので飛行姿勢が安定しにくいですね。
また仕掛けの構造が複雑化しているので絡みやすいのもネックです。
おすすめ☆自立天秤
特徴
このタイプの天秤はものによって違いはありますが、「底で横倒れにならずに立つ」「餌が底から少し浮く」というのは共通の特徴。
また底で立たせるにも「立つ形状をしている」ものと「浮力材で強制的に立たせる」ものに大別されます。
- 形状自立タイプ…流されにくくしっかり底を取りやすい
- 浮力材自立タイプ…浮き上がりやすく根掛かりしにくい
これらには概ね上記のような傾向があり、どちらにもメリット/デメリットがあるので状況に合わせて使い分けるのがベストですね。
メリット
根掛かりしにくい
ちょい投げでは根掛かりは付きものですが、ノット部(結び目)で切れてしまうと結び直すのはテンションが下がりますよね…。
でも自立タイプの天秤なら針が浮きやすく、石に引っ掛かって根掛かりすることも最小限に抑えられるので手返しがUPします。
何より楽しむために釣りに来ているのにストレスに悩まされるのは本末転倒ですよね。
餌取りを避けやすい
ヒトデ、ウミケムシ、メゴチなど餌取りが多く、釣りにならなくて困ったことがありませんか?
自立タイプの天秤なら餌が底についていないので、うっとうしい餌取りに悩まされることもなくなります。
つまり本命の魚のヒット率が上がるわけですね!
食わせやすい
餌が少し浮いているため、石/藻/起伏などに邪魔されずに広範囲の魚に見つけてもらいやすくなります。
またフワフワと自然に漂う餌に魚は違和感を感じにくく、容易に口を使ってくれるので釣果もアップ!
軽めのラインナップが充実
本格的な投釣りで使う25号(75g)の天秤になると、シーバスロッドやエギングロッドではとても投げることは出来ません。
しかし自立タイプの天秤はルアータックルでのちょい投げを前提にしているため、それらで投げやすい30gまでの軽量なランナップが豊富です。
収納しやすい
従来の天秤はアームが長くてルアーケースに収まらないものが多く、ちょい投げもやりたいルアーマンにはそれが悩みの種でした。
しかし自立タイプの多くはアームが短く設計されており、更に折り畳んでコンパクトにできるものまであります。
メイホーのマルチケースSサイズにも楽々収納♪
カラフルで美しい
従来の天秤はオレンジ色の「いかにも餌釣り用」といったものばかりで、それが若い方々に古臭いと思われる一因でした。
しかし底で立つ天秤はピンクやイエロー、グリーンなどルアーマンに人気が高いキレイなカラーが使われています。
おすすめ7選
ハヤブサ 立つ天秤スマッシュ
自立タイプ天秤の火付け役ともいえる存在で、今や置いてない釣具屋を見ないほどの人気ぶり!
飛行姿勢が安定しているので飛距離も出るし、従来の天秤に比べれば浮き上がりやすいので根掛かりも少なめです。
アームをオモリ底面の溝に入れておけばコンパクトに収納できるため、小さなケースにも入るのでルアーマンにピッタリ。
全てにおいて安定した優等生といったところで、迷ったらこれを選んでおきましょう。
ハヤブサ 立つ天秤スマッシュプラス
大人気のスマッシュの上位アイテムで、魚を釣るためにできることを全部やった感があります。
スマッシュは底面が平らなのに対し、プラスは底面が丸みを帯びているのが分かりますか?
これによって海底に面ではなく点で接地するため、ボトム感知能力が向上&引き抵抗が軽減されています。
ホログラムシールが貼られてアピール力が上がっているのも見逃せませんね!
アームはスマッシュよりも細く長くなり、形状も湾曲へと変更。
これにより魚の食い込みがよくなり、特にキス釣りには頼れる天秤になりました。
底面の溝にアームを引っ掛けてコンパクトに収納できるのは相変わらず。
海底の視線が不安定になっているので必ずしもスマッシュの上位互換とまでは言えませんが、守りを捨てて攻めに特化した攻撃的な天秤だと言えるでしょう。
デコイ ショア天スマート
使用感はスマッシュとほぼ同じですが、ショア天スマートは糸ヨレ防止のスイベルが付いています。
またこちらは収納時に金具をスライドさせてアームを固定するのも違いですね。
スマッシュには無い号数があるので必要に応じて使いましょう。
ガマカツ アッパーキャストジグ
こちらもスマッシュ系の天秤ではありますが、アームではなくオモリのアイに直接ラインを結ぶようになっていますね。
それに加えてアーム自体も短いので魚の引きがそれほど吸収されず、よりダイレクトにアタリを感じることができます。
またヘッド(オモリ部)が船底形状になっているためすり抜け性能が高く、接地面積が少ないのでリールを巻いた時の抵抗が軽いのも特徴。
余計なバーツを排除したシンプル形状なので飛距離が伸びることも、ちょい投げにおいて見逃せないメリットですね。
ただし形状的に立ち姿勢が不安定なので倒れやすく、そうなってしまうと針も浮かずに根掛かり率も上がってしまいます。
また引き抵抗が少ないのはいい面ばかりではなく、足場が高いところではもっと海底に食いついて接地感が欲しいところですね。
よってこちらは「底の起伏が少なくて倒れにくい」&「足場が低くて引き抵抗が強い」である砂浜で使うのがいいでしょう。
ササメ 特選SLエアーシンカー
立つ天秤スマッシュはオモリの形状を工夫することで仕掛けを立たせますが、たまに底で倒れることがあるので竿をシャクって体勢を戻してやらないといけません。
しかし特選SLエアーシンカーはオモリの上部に浮力体を組み合わせることで強制的に自立させるので、どんな時でも必ず立ちます。
また浮き上がりがスマッシュ以上に早いため、岩だらけの場所でもほぼ根掛かりすることがありません。
「浮力材があるから飛ばないだろうな」と思っていたのですが、空気抵抗を受けにくい形状なので飛距離もそこそこ。
これだけ書くと弱点がない完璧な天秤のようですが、浮力材系なので潮が速いポイントでは流されてしまうことがあります。
よって根掛かり少なめで潮が速いポイントではスマッシュ系、根掛かりが多くて潮が緩い場所では浮力材タイプを使いましょう。
大藤つり具 潮きーるシンカーR
大藤つり具とは「アングラーズ」「レジャックス」「まるは釣具」「ジャンプワールド」などの釣具屋を全国に展開している会社。
自社ブランドの製品も取り扱っており、潮きーるシンカーRもその1つです。
見た目は特選SLエアシンカーに似ており実際ボディも鉛&発泡素材のハイブリッドですが、羽根のようなパーツが付いているのが特徴的。
浮力体系の天秤はクルクル回転して仕掛けが絡まってしまうことがあったのですが、このパーツが潮を受けることによって一定の向きに固定することができるんです!
しかし空気抵抗も受けやすいので風が強いと飛距離が落ちやすいというデメリットもあるので、遠投が必要なポイントには向いていませんので使い分けましょう。
がまかつ バランスキャスター
バランスキャスターは浮力タイプの自立天秤の中ではもっとも高性能!
底部のオモリがむき出し&角が立っているので海底をコツコツ引いてくる感覚が分かりやすいです。
さらに仕掛けをつける方のアームには発砲シモリが付いており、これによってアームが回転せずに常に上を向いた状態を維持できるという訳ですね。
弱点がないと言っても過言ではないのですが、強いて言えばその分ちょっぴり高いのがネックでしょうか。
ただ根掛かりは極端に少ないのでそれほど気にする必要はありません。
おすすめ!
まとめ
- 固定式L型天秤…よく飛んで絡みにくい
- ジェット天秤…根掛かりにくくアタリが分かりやすい
- 弓型キス天秤…オモリが可変でノリがいい
- 誘導式キス天秤…置き竿と相性がよく感度もいい
- 自立タイプ天秤の特徴…
餌が底から浮くので根掛かりしにくい
餌が浮いている方が魚から見つけやすい
フワフワ漂う餌の方が魚が食いやすい
軽めのラインナップが多くルアーロッドで投げやすい
コンパクトなものが多く、ケースに入れやすい
ピンクやイエローなどルアーマンに人気のカラーが多い - おすすめ自立天秤
スマッシュ…自立タイプ天秤の王道で、迷ったらこれ
スマッシュプラス…姿勢は不安定になるが食わせ能力が向上
アッパーキャストジグ…遠投できてスリ抜けもいいが倒れやすい
特選SLエアーシンカー…根掛かりしにくく飛距離も出るが流されやすい
潮きーるシンカーR…回転しにくく仕掛けが絡まないが、飛距離が出にくい
バランスキャスター…よく飛んでトラブルもないが価格が高め
いかがでしたでしょうか?
あなたの通っているポイントに最適なものを選んで、キスやハゼを釣りまくってください♪
キスのちょい投げに関してはこちらの記事をどうぞ!
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