自分でPEラインが巻けるメリット

実は自分でリールにPEライン巻いたことないんだよね~。
巻き方なんて知らないし…

あちゃ…それずいぶん損していますよ!
PEラインの巻き方を知っていれば良いことがいっぱいあります!
①お金がかからない



お店でPEラインを購入すれば無料で巻いてくれるからいいじゃん!



PEラインはネット通販にかぎりますw
皆さんはPEラインは店頭で購入されていますか?
ちょっと待ったァ!
その場でスマホで検索してみて下さい。
Amazon、楽天市場、Yahooショッピング…どうですか?
店頭で3,500円のPEラインがネットだと2,500円なんてことはよくあります。
さらにネット販売の場合はポイントも高いことが多いですよね。
自分でPEラインをリールに巻くことが出来れば経済的にもお得です。
たかが1,000円の差と侮るなかれ!
あなたはリールを何個持っていますか?
シーバス用、エギング用、メバリング用…3つあれば3,000円。
年に1回しか巻き替えないとしても3年で9,000円。
釣行頻度が多い人やリールをたくさん持っている人は更にその差が広がります。
またライントラブルで数十メートルPEラインを無駄にしてしまった人も多いのではないでしょうか?
そんなこんなで結構PEラインは巻き替えることになるのです。
②適正な下糸量に出来る



釣具屋で頼んだ方がきちんと巻けるでしょ?



釣具屋で巻いてもらうのは危険ですよ…
私は釣具屋では絶対に巻いてもらいません。
必ず自分でPEラインを巻きます。
私の預けたリールに巻いてくれているのはバイトの若い女の子。
「出来ましたァ!」
渡されたリールにはPEラインがパンパンに巻かれていました。
このままではトラブルは必至。
しかしせっかく巻いてくれてニコニコしている女の子に巻き直せとは言えない私。
ありがとう、と告げ家に帰り自分で下糸を減らして巻き直すハメになりました。
感じの悪い店員のにーちゃん。
「出来ましたー」
渡されたリールを見ると下巻きが全然足りない!
「古いPEの下に巻かれてた下糸そのまま使ってます」
新しいPEラインは長さも太さも違うかもしれないのに、何故そのまま使えると思ったのか?!
結局別の店員さんに下糸を足してもらうことに…。
150m巻きのPEラインを適性に巻いてもらって気分は上々!
その時は全く疑っていませんでした。
釣場についてルアーをフルキャスト!
…あれ?!
何と下糸のナイロンラインが見えるではないですか!
そう、下糸を巻きすぎちゃった店員は巻き直すのメンドクセーとばかりにPEラインを途中でカットしていたのですw
私の150mPEラインは約半分になっていたのです。
次の日文句を言ってやろうと思って店に行ったら…
「うちはそんなことはしていません!」
しくしく…
③強度の低下を防げる
釣具屋でPEラインを巻いてもらうと、時々ラインにダメージを入れられることがあります。
器具の回転部にPEラインを巻き込んじゃうことがあるんですよね。
観察していたら普通に引っ張り出して巻き直していますが、PEラインには確実にダメージが入ります…。
またPEラインは熱に弱く、リールに巻く前に水に浸すとかPEにシュ!を掛けるなどして摩擦を減らす必要があるのですがそのまま巻かれていることもあります。



PEラインの巻き方を知っていれば、これらを全て防げるんです!
リールの糸巻量を確認



まずは自分の持っているリールの糸巻量を確認してみて下さい。
シーバスを釣りたい0.8号のPEラインを購入することにしました。
そこでシマノのホームページでこのリールの糸巻量を確認すると上のようになっていました。



あれれ?
1号が190mなら0.8号は?
1×190=190
190÷0.8=237.5
あなたが使いたい1号のPEラインをリールにパンパンに巻きたいなら237m必要ということです。
しかしシーバス用のPEラインの多くは150mか200mで販売されています。
つまり237-150=87m分の下糸が必要になります。
下糸は何でもいいのですが、ナイロンラインにしておくのが普通です。
ナイロンラインは安価なので500メートルで500円くらいで販売されていますので。
太さは2号程度が良いでしょう。
これならライトゲーム用のC2000などの微妙な調整もしやすしです。
それに極端に太いナイロンラインを下巻きに使うと、PEラインが短くなってきたら下糸にPEラインが食い込んでしまう恐れがあります。
この計算で”あなたが今持っている下巻き用のナイロンラインの残りで今回は足りる
か?”という目安にしましょう。
そして下巻きが87m必要なのに残りが足りない、もしくは怪しいようなら新しく下巻
き用のナイロンラインを購入しましょう。
今ある残りは別のリール用に取っておけば良いのです。
いくら残りの下糸を使い切りたいからって、下糸同士を繋ぐのはオススメしません。
結びコブが大きい為そこだけボコッと膨れ上がってしまいやすいからです。
そこまでしなくても安い物ですし。
適正な糸巻量の目安


しかし実際には上の通りの計算ではダメ!
そもそもPEラインだって同じ号数でもメーカーによって微妙に太さに差があります。
それに実際にはメーカーが書いている糸巻量は限界値なので、この通りにするとパンパンすぎてライントラブルが起きますから。
適正なPEラインの巻き量は上の図を参考にして下さい。
目安はスプールエッジより1.5mm少ないぐらい。
あるいはメーカー記載値の90~%95程度ぐらい。
赤の巻きすぎ状態はキャスト値にラインが抵抗なく出ていくので飛距離は出ます。でもラインがパラパラと下に落ちやすかったりドラグノブに引っかかりトラブルが多発します。
逆に黄色はトラブルは少ないですが、スプールエッジとの角度が付きすぎて抵抗になり、キャスト時に飛距離が大きく落ちてしまいます。



87mの下糸なんてどうやってピッタリ計ればいいの?
高速リサイクラーを使おう
PEラインの巻き方をご説明する前に、器具の使い方を知らねばなりません。
ということで高速リサイクラーのご説明です。



え~、何か買わないといけないの?
そこまでするのもなぁ…



高速リサイクラーはロングヒットのベストセラー商品で、割とみんな使ってますよ!


高速リサイクラーはとてもシンプルな道具でして、上の部品だけで構成されています。
それでは使い方を見ていきましょう。


購入したPEラインの巻かれているスプールをこのようにシャフトに通します。


次にホルダーをシャフトに通します。


お次はこの黒いネジ締めをクルクルと回してスプールを締め付けて固定します。


今度は高速リサイクラーを机でも棚でも何でもいいので、このクランプで固定します。
下のネジを回せば締まったり緩んだりします。


ドラグ部です。
ここを右に回して占めることにより、スプールを回転させる為に必要な力を調整することが出来ます。
ここが緩すぎるとリールに巻くPEラインが弛み易く、逆に締めすぎても回る回らないのオンオフがハッキリしすぎてラインテンションが保てず緩みやすい。
リールを巻いたらラインが弛まない程度にスムーズに出るように調整しましょう。
PEラインの巻き方
①PEラインを水に浸ける


具体的な巻き方のご説明の前にまずは下準備。
PEラインは熱や摩擦にとても弱い。いくら高速リサイクラーなど専用の器具を使ったり抵抗の少ないSicガイドと介して巻くとはいえ、そのままでは確実にラインにダメージが入ります。
これはPEラインの巻き方の基本的なことであり、それを知らなずにそのまま巻いてしまう人が多いのです。



何だよ~14lbって書いてるのに簡単に切れるじゃん!このPEライン駄目だわ!



それはあなたが悪いのですw
②高速リサイクラーの準備をする


上の解説を参考にして高速リサイクラーにスプールをセットし、部屋のどこかに固定してドラグを調整して下さい。
③ロッドにリールをセットしガイドにPEラインを通す


何でもいいのでお持ちのロッドにリールをセットします。
次に高速リサイクラーにセットしているPEラインをロッドのガイドに通すのですが、この時ガイドを全部通す必要はありません。
一番グリップ側のバットガイドだけに通せば大丈夫です。
④リールのスプールにPEラインを結ぶ
先ほどバットのガイドに通したPEラインをリールのスプールに結んで下さい。
結び方はユニノットで良いですが、一度12cmぐらいの直径の円になるよう作っておきます。それをグリッと捻じって2重の輪にしてから結んで下さい。
これもPEラインの巻き方の基本みたいなもので、下糸が不要な場合でも同じです。
こうしないとリールを巻いてもPEラインが滑って空回りしちゃうんですね。
⑤巻き取る


リールにPEラインを巻き取るんですが、この時注意点があります。
必ずドラグを締めてリールのスプールが逆転しないようにして下さい。
スピニングリールはガイドから通ってきているラインをラインローラーで90度の角度を付けて巻き取っています。ドラグを使えば使うほど確実にラインがヨレていくのです。
⑥下巻き糸を巻く


0.8号150m巻きのPEラインを全て巻くとこのようになります。まだ足りませんね。
ここで高速リサイクラーのPEラインを下糸用のスプールと交換します。
先ほどまで巻いていたPEラインと下糸を電車結びなどで結束し、上で解説した適正な位置まで巻きます。
⑦ラインを裏返す
ここまででリールの下の方にはPE、上の方には下糸が巻かれています。
今度は高速リサイクラーに空のスプールをセットし、リールのラインを空スプールに巻き取ります。
これでラインが裏返り下の方に下糸、上の方にPEラインが巻かれている状態になります。
更にもう一つ空スプールを準備し、そちらに同じ手順で巻き取りなおします。
再びラインは裏返り下の方にPEライン、上の方に下糸が巻かれている状態になります。
⑧リールに巻く


それでは再びリールに巻きましょう。下糸をリールのスプールに巻いたら念の為テープで固定します。
これは結び目に上の糸が引っ掛からないことや空滑りを防ぐ意味があります。
次にリールのハンドルを回してPEラインを巻き取ります。


この時にリールとバットの間のPEラインを濡らしたタオルで掴んで下さい。
これをしないとどうしてもラインテンションが抜けてしまい、釣場でのトラブルにつながるのです。
タオルを塗らすのは摩擦と熱を減らす為ですね。


この時にPEラインと下の結び目にもテープを忘れずに!


完成!
自分は一般的な適正糸巻量よりも少し多目に巻いてます。飛距離の低下を防ぎたいことと、そのPEラインをなるべく長く使いたいことが理由です。
その分ライントラブルは起きやすいので、キャスト後はちゃんとテンションを掛けてから巻き始めるという注意は必要になります。
この辺は好みですが、トラブルレス性を重視するならもう少し減らした方が良いです。
ということでPEラインの巻き方、いかがでしたでしょうか?
巻き方が分かれば安く、正しく、好みに巻ける!
是非皆さんもやってみて下さい!
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