まいどです!
ほーぷれす(@hopeless_orz)です。
ついにチニング専用リール、シルバーウルフSVTWが発売されましたね!
待ち望んだチニングファンも多かったでしょう。
使ってみてどうだった?
ジリオンSVTWとの違いは?
シルバーウルフSVTWは買いなのか?
そんな疑問にお答えします。
インプレを書きましたので、最後までお読みください!
※記事の一部画像元はダイワです。
動画で概要をチェックしよう!
まずはダイワのテスターであり、チニング界の神と言われるもりぞーさんの動画をご覧ください。
これでシルバーウルフSVTWがどういうものか、まずは概要をチェックしましょう。
シルバーウルフSVTWのデザイン
ボディ自体はジリオンSVTWと同じものですが、シルバーウルフSVTWではこのようにボディのカラーがブラックになっています。
落ち着いていてカッコイイですね~!
シルバーウルフのロゴも変わって一安心!
以前の小学生が好きそうなロゴはちょっとアレだったのでw
くぅ~、渋い!
この辺は個人にもよると思いますが、私的にはデザインは二重丸です!
シルバーウルフSVTWの特徴
仕様
モデル | 巻取長 (cm) | ギア比 | 重量(g) | 最大ドラグ(kg) | PE糸巻量(号-m) | スプール径(mm) | ベアリング | ハンドル長(mm) | 価格(円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1000XH | 90 | 8.5 | 185 | 5 | 0.6-180 0.8-150 | 34 | 10/1 | 90 | 47,500 |
1000XHL | 90 | 8.5 | 185 | 5 | 0.6-180 0.8-150 | 34 | 10/1 | 90 | 47,500 |
シルバーウルフSVTW仕様はこのようになっています。
ジリオンSVTWと似ているんですが仕様上では以下の違いがあります。
飛距離アップ
スプールにもシルバーウルフのロゴが入っているので所有欲が満たされます。
ダイワはこういうの得意ですよねw
シルバーウルフSVTWのスプールと飛距離についてご説明させて頂きます。
まずSVブーストスプールはブレーキが2段階になっていて、キャスト前半では強くブレーキが効き後半ではブレーキが抜けて飛距離が出る仕組みです。
ただジリオンもSVブーストスプールなのでここまでは同じです。
シルバーウルフSVTWに使わているスプールはPEラインの仕様を前提としたSVブーストPEチューンスプールなのです。
これこそがチニング用ベイトリールとしての最大の特徴かと思います。
PEライン専用って、どこが変わったの?
シルバーウルフSVTWはジリオンSVTWに比べてスプールがナロー化(幅が狭く)されています。
写真をよく見て下さい。
今まで細いPEラインだとどうしてもスプールの両端に段差が出来ていましたが、それが無くなっています。
これによってキャスト時の引っかかり抵抗が減ったのです。
これがPE専用チューンという訳ですね~。
これに加えてダイワ独自のレベルワインダーであるTWSのおかげ(ラインが出ていく際のレベルワインダーとの接触が少ない)もあって、シルバーウルフSVTWは非常にラインの抜けが良いのです。
糸巻量が減った
シルバーウルフSVTW | PEライン #0.6:90-180 #0.8:75-150 |
ジリオンSVTW | ナイロンライン 14lb-45-90m 16lb-40-80m |
シルバーウルフSVTWとジリオンSVTWの糸巻量の違いを見てみましょう。
といってもPEラインとナイロンラインなので同じように比較はできないので具体的に申しますと…
ジリオンSVTWは0.8号PEライン(アーマードフロロ+)を200m巻いてもまだ少し余裕があります。
つまり深溝のなので糸巻量が多いんですね。
ちなみにこの状態ではスプール重量は17.8gになってしまうのです。
それが何か問題があるの?
いっぱい巻ける方がいいんじゃないの?
と思う人もいるかと思いますが、ベイトリールは投げるルアーの重量を選ぶのです。
一般的なチニングで使用されるシンカーは5g、7g、10gです。
しかし17.8gのスプールでは10g以上のシンカーじゃないとキャストしにくいのです。
その為、別売りのRCS 1012SVG1スプールを購入して使っている人達が多いのです。
しかしSVブーストPEチューンスプールの搭載されているシルバーウルフSVTWはPEライン0.6号180m、0.8号150mでフルラインになるようシャロー化されました。
そしてもちろんPEラインの種類にって誤差はありますが、フルラインを巻いた状態でスプールの重量は15.5g~16g になるように計算されているとのこと。
この重量は5g、7g、10gというチニングのど真ん中のシンカーにベストマッチ!
更に下の3.5gシンカー、14gシンカーにも対応するというチニングのスプール重量の最適解と言われます。
しかしそこで終わらないのがもりぞーさん!
よくスプールは軽量化ばかりが取り沙汰されますが、それだとレスポンスは良いものの回転の失速も早くて飛距離が出ません。
慣性の法則という奴ですね。
軽いスプールは立ち上がりやすいですが、すぐに回転が止まってしまうのです。
でもチニングではヘチ狙いを除けば基本的には飛距離は大事です!
よってスプールをシャロー化しつつもあえて少し重くしてあり、ベイトフィネス用のスプールのように極端に軽くはしなかった訳ですね。
今までダイワのリールで、購入時からそのままチニングに使用出来るといったらスティーズSVTW(55,000円くらい)しかななかったのですが、このリールは買ったらすぐに実戦投入可能なお得リールとも言えます。
シルバーウルフのスプールはベアリング込みで12.8gです。
アーマードフロロ+の0.6号150mを巻くとパンパン状態。
カタログ上はPE0.6号200m巻きですが、アーマードフロロ+は他のPEに比べてちょっと太いのです。
150mで3.2gだから、50mで1.06g。
12.8g+1.06g=13.86g。
ということで今巻いているラインが傷んだら、13.9gなるようラインを残してそれを下糸にします。
そうすれば次から0.6号200m巻きを買って、100m巻けば2回使えるので経済的という訳ですね。
分かったぞ~!
ブレーキ設定が変わった
今までチニングにおいてスタンダードリール?であったスティーズAでは5g~10gシンカー+3インチクラスのクロー系ワームは3~5、ジリオンSVTWでは4~6のブレーキセッティングでノーサミングでキャスト出来るようになっていました。
でもこれ、正直不満があったんですよ。
ワームとシンカーのバランスや風にもよるんですが
- ブレーキ設定2だとすぐバックラッシュ
- ブレーキ設定3だと軽くラインが浮く
- ブレーキ設定4だと飛距離が一気に落ちる
ということがよくあり、間を埋める3.5が欲しいなぁ…と思っていました。
どうせ7から上のブレーキなんて使わないんですから。
しかしシルバーウルフSVTWの SVブーストPEチューンスプール はブレーキ設定8~12でノーサミング状態になるように設定されています。
更にサミングの使用を前提にして、ブレーキを5~7に落としてやることで飛距離アップが望めるというベイトリール本来の姿に戻った形です。
ハイスピードレベルワインド
シルバーウルフSVTVWはレベルワインダーが変更されていてこのようようにライン同士がクロスするように巻かれていきます。
これにはベイトリールとPEラインの組み合わせならではの理由があります。
釣りをしていると魚がかかったり根掛かりを外そうとロッドを煽るなどして、強い負荷がかかることがあります。
このような時に細いPEラインを使用していると上のラインが下のラインに食いこみます。
これこそがベイトPEの最大の弱点。
次のキャストではライン同士が摩擦で痛んでパツーン!と切れてしまいます。
それを防ぐ為にクロスに巻く訳ですね。
特にシルバーウルフSVTWのSVブーストPEチューンはナロー化されていますし、ラインの食い込みを防ぐ為には必須だったのでしょう。
ちなみにシマノでは逆の発想で平行巻きにしています。
これでは上のラインが下のラインに食い込むのですが、キャスト時に抵抗なくスッと抜けるのです。
食い込まない方がいいのか?
食い込んでも痛まない方がいいのか?
これは何とも言えませんが、どちらも有効です。
レベルワインダー両端がカラーになった
レベルワインド両端はベアリング(21ジリオン)⇒樹脂カラー(22シルバーウルフ)に変更しています👍
— もりぞー (@morizo57) May 12, 2022
これもカタログでは分からない変更ですね!
ベイトリールのレベルワインダー両端にはどうしても海水が入ってしまうんですが、定期的に分解して取り出すのが面倒な箇所なんですよ。
そこをカラーにしてくれたおかげでメンテナンス性が上がり、より一層釣りだけに集中出来ますね!
シルバーウルフSVTWのここが残念?
重い
皆さんが気になるのはここの所じゃないでしょうか。
ベースとなるジリオンSVTWが175gに対してシルバーウルフSVTWは185g。
10gほど重くなっていますが、それは以下の理由によるものです。
チニングにおけるボトムゲームでは感度は非常に重要となる為、ここはもう少し頑張ってほしい所でしたね。
しかし以下のパーツを組み込むことによって完全にデメリットは無くなります。
自分好みにカスタムしちゃいましょう!
高い
定価で言うとジリオンSVTW42,800円に対し、シルバーウルフSVTWは47,500円です。
4,700円ほど高くなっていますが、家族の外食を一回我慢しましょう。
長く使う物ですからね。
楽天でたまに高還元ポイントセールやってる時がオススメかなぁ。
私は41,000円の売価に対して5,000円くらいポイントがついたので実質36,000円くらいで購入出来たことになります。
通常時に買うのと3,000~4,000円の差ですから、安くなるまで待ちきれないなら買っちゃってもいいと思いますが、少しでも安く買いたいという方はこまめにチェックしてみて下さい。
汎用性で一歩劣る
シルバーウルフSVTWは専用リールなのですか汎用性がないのは弱点ではないのですけど、使い回しはあまり効かないですね。
チニング&ライトなシーバス&ライトなロックフィッシュに用途は限定されます。
とメーカーサイトには書いてあります。
ちなみにシマノのベイトフィネスリールでも同じようなことが書かれています。
これはどういうことかと言うと…
モノフィラメント系のラインはテンションをかけてまくと伸びるのでスプールにスゴイ力が加わります。
PE専用スプールはこの締め付けに耐えられずスプールの変形が起こります。
それを防ぐ為にこのような制限があるのです。
ちなみに魚がかかったくらいじゃ大丈夫ですよ。
根掛かりした時にラインを切ろうとして親指でスプールを抑えながらギューっと引っ張るのはダメです。
あれは壊れます。
ということでモノフィラメントラインが使えないのでバス釣りには向いていません。
また糸巻量が少ないので20gクラスのルアーを投げる釣りにも向いていません。
シーバスやアコウ(キジハタ)なども1台でやりたいならジリオンSVTWの方がオススメです。
10g以上のシンカーを使用するならチニングも出来ますし。
記事を書いている現在、アマゾンでは27,900円。
これは安いですね~。
実際にシルバーウルフSVTWを使ってみた!
シルバーウルフSVTW | ジリオンSVTW | |
---|---|---|
1回目 | 64m | 52m |
2回目 | 67m | 54m |
3回目 | 65m | 53m |
4回目 | 64m | 51m |
5回目 | 66m | 56m |
ブレーキ設定は5です。
最初は10から挑戦してみたんですが、7までは普通に落とせました。
6になると風が強い時は少し怖いかな、と言った感じ。
無風で空気抵抗がないワームなら4も、という所。
素晴らしい飛距離ですね!
結論!シルバーウルフSVTWはこんな人にオススメ
これからベイトチニングを始める人
これからベイトチニングを始めたいという人にははっきりとオススメ出来ます。
その理由はスプールの糸巻量、ハンドル長、ギヤ比などチニングにピッタリで買ってそのまま使えるからです。
スティーズSVTWも購入してそのままチニングに使えますが、古い機種なので性能的にはシルバーウルフSVTWが発売された以上買う必要性は全くありません。
それに対してジリオンSVTWを購入してチニング用にシャロースプールを別購入すると余計にお金がかかります。
とはいえAIR系のフィネスリールにすると10gシンカークラスには不向きです。
28mm軽量スプールはレスポンスは抜群なのですが、そのせいで重いリグを投げると回転が上がりすぎてバックラッシュの危険性が高まります。
飛距離も伸びません。
使うなら5gシンカーまでにしといた方が無難です。
ということで消去法で考えるとシルバーウルフSVTW一択であることが分かりますね。
飛距離が欲しい既存ベイトチニンガー
既存のベイトチニンガー達はすでに34mm径浅溝スプールを導入しているでしょう。
それなら小規模水路など近距離メインならシルバーウルフSVTWを導入する必要はありません。
ただし飛距離が欲しいなら別。
既存のダイワのベイトリールに比べてシルバーウルフSVTWは明確に飛距離が上がっています。
大河川など大場所では飛距離は釣果に直結する大事な要素ですから、迷わず買い替えて良いです。
大切なリールを長く使う為に
シルバーウルフSVTWは美しいマットブラック。
言い換えれば傷が入れば目立ちます。
ということで人気の保護デカール「YOROI」をオススメします。
\2,000程度の物ですし、貼るのを失敗しても新しい物と交換しくれますし(神!)、いつか手放す時に査定額が高くなります。
グリップ力も上がるしカッコイイしでオススメですよ。
人気がある物には、人気が出るだけの理由があるということでしょう。
チニングのまとめ記事はこちらをどうぞ。
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