サビキでアジを狙ってるんだけどイマイチ数が伸びない…
それは釣り方や仕掛けがマッチしていないのかも…
ネットで調べると爆釣している人もいるし、アジなんてナンボでも釣れる!なんて耳にしますよね。
こりゃ勝ったな!と海に出向いてみたらロクに釣れない…よくある話です。
結論から言うとサビキ釣りならアジが簡単に釣れるのは本当ですし、もっと釣りたいならその事実を受け入れないといけません。
じゃあどうして自分にはあまり釣れないのかって?
サビキ釣りには3つの種類があって使いどころを間違えなければ釣果は約束されたようなものなんですね。
つまりアジ釣りを難しくしているのはあなた自身である可能性が高いのです。
ということでは今回はアジを釣りまくれる3つのサビキ仕掛けを分かりやすく解説!
この記事を読めば誰でもアジは大量に釣れますから、次の週末はアジの刺身と天ぷらで決まりです♪
足元サビキ
仕掛け
サビキ釣りの基本となるのがこの仕掛けで、単にサビキと言ったり逆サビキとも呼ばれます。
初心者の方はまずはここから始めるといいでしょう。
仕掛けの上部に道糸を結び、下部にコマセ(撒き餌)を入れるためのカゴを取り付けるだけというシンプルな仕掛けなので初めての人でも理解しやすいではないでしょうか?
そしてシンプル=扱いやすいということなので、釣りの経験がない人や小学生のお子さんでも十分に釣果を出すことができます。
時期
初夏~秋
足元から水深がある
波返しが低い
この釣り方には3つの弱点があります。
1つめは足元周りしか攻めることができないこと、アジが岸近くを回遊している季節でないと強みをを発揮できません。
具体的に言うと岸近くに豆アジ(10cm程度までのアジのこと)が多い7月から11月までは逆サビキこそ最強だと言えるでしょう。
もちろん冬~春でも足元でアジが釣れることはあるんですが、その時期のアジは大きいので基本的には潮通しがよいちょい沖を泳いでいることが多いので、この釣り方は適していません。
2つめは足元周りが浅い、捨て石が積まれているポイントでは物理的に釣りができないこと。
だからサビキ釣りができるポイントをいくつか知っておかないと、釣り人が多いハイシーズンには竿を出せるところがなくて困るなんてことになりかねません。
3つめに波返し(塀)が高いと邪魔になって、仕掛けを上下にサビく(上下に動かす)ことができないので釣果が落ちてしまうんですね。
特に漁港の波止は波返しが高いことが多く、この釣り方に不向きな場所が多くなります。
釣り方
底カゴにコマセ(撒き餌)を入れたら、目の前にゆっくりと仕掛けを落とします。
するとコマセが落ちていくのでサビキの針を同調させてアジ食いつかせる…まではご存知の人も多いでしょう。
でもここで重要になってくるのが逆サビキの特性で、底カゴはコマセの出がよすぎるので底まで届きにくいのです。
落ちていく間に流されてしまい、あなたの目の前の底には溜まらないんですね。
潮が動かなくて池みたいな場所は別ですが、そういうところはアジも少ないのでおすすめできません。
釣り場にサビキの釣り人がずら~っと並んでいたら他人のコマセがあなたの目の前の底まで流れてくることもあるでしょう。
しかし底まで届く頃にはかなり拡散されているのでコマセの効果は半減され、本来のサビキの強さはもうありません。
この釣り方はコマセを短時間に大量に表層~中層に利かせられるのが強みであり、アジがなかなか寄ってこない&釣れない場合は粘らず、他のポイントに行くなりこれからご説明する別のサビキ釣りに仕掛けを組み直しましょう。
投げサビキ(底カゴ)
仕掛け
飛ばしサビキとは遠投サビキとも言われ、上記の逆サビニにウキを付けた仕掛けのことで少しだけ複雑になりますが攻められるポイントがグッと広がります。
具体的には道糸にウキ止め、ウキ、ウキストッパーの順にセットして、その下に上記の逆サビキをセットすればOK!
ウキ止めがないとサビキがどこまでも落ちていくので狙いの深さを釣ることが出来ないので必ず取り付けないといけません。
ウキ止めゴムよりもウキ止め糸の方が小さくなるので、投げる時に竿のガイドに引っかからないのでオススメです。
ウキにはシモリペットと呼ばれる小さな穴がついたパーツが取り付けられているので、そこに道糸を通しましょう。
たまにシモリペットがついていないウキがあるので、そういう時は別で購入してくださいね。
ウキストッパーとはウキがそこより下に落ちていかないようにするための物で、これがないとウキがサビキに絡まってしまいます。
時期
投げサビキは時期を問わず使える釣り方ですが、特に有効なのは11~12月と4~5月頃です。
この頃はアジのサイズがよくて湾奥や岸沿いよりも、潮通しがよい沖狙い目なので投げサビキがマストアイテムとなります。
つまり上で説明した足元に落とすサビキと投げサビキを使えるようになると、通年アジを狙うことができるようになるんですね。
アジがあまり釣れない…と嘆いていた人が、投げサビキにすると爆釣なんてよくある話です。
釣り方
底カゴに撒き餌を入れたら仕掛けを投げて流すだけ。
基本はこれだけですが、アタリが無ければ途中で一度チョンと竿をあおってコマセを出して誘いをかけてください。
アタリはウキに出るのですがアジが下に潜ると沈み、食いあげると倒れ、横に走るとスライドしたり流されていくのが止まるなど。
ウキの動きに違和感を感じたらすぐに巻き上げないと仕掛けがグチャグチャにされるので気をつけて下さいね。
投げサビキ(上カゴ)
仕掛け
上記の底カゴ式の投げサビキと違う点はサビキの上部にカゴ、下部にオモリをつけることです。
上カゴ式のメリットはコマセの放出量を調整できるので、底カゴと違って深い場所にコマセを届けやすいこと。
底カゴ式が表層付近~中層に向いているなら、上カゴ式は中層~底を攻める時によく用いられます。
もちろんこの仕掛けで表層~中層を攻めることもできるんですが、それなら仕掛け作りが簡単な底カゴにすればいいだけです。
撒き餌を詰めるのも底カゴの方が楽で手返しも上がりますからね。
やはり他のサビキ仕掛けで苦手なシーンを補ってこそだと思うので、アジのアタリが底でアタリが多い時に使うべきかと。
そこから徐々にタナ(水深)を上げていくのがセオリーですね。
時期
上カゴ式の投げサビキは全サビキ仕掛け中もっとも汎用性が高く、オールシーズンどんな所でも釣りができます。
特にアジが岸から離れて越冬する1~3月は、底カゴ式が苦手な深場の底にコマセを届けられるのが大きな強みですね。
しかし後でご説明するぶっこみサビキの台頭により、深場の底に関してはそちらにシェアを奪われつつあります。
釣り方
まずはカゴを引っ張ると上下に分割するので、コマセをスプーンなどで中に入れましょう。
この時にギュウギュウに押し込むと水中でコマセの出が悪くなるので、7~8部の容量を目安にしてください。
またカゴはクルっと回すことでコマセが出ていく穴の大きさを変えることができるので最初は全開で。
投げて着水したらまずは1回大きく竿を大きくあおって中のコマセを出し、仕掛けを潮に乗せて流してください。
いったんアジが釣れだしたらコマセは量よりも切らせないことが大事になるため、穴を半分くらいに調整して節約しましょう。
あとはそのまま流しながら、たまに竿をあおってコマセを放出してください。
ぶっこみサビキ
仕掛け
シンプルな釣り方で釣果も得やすく数年前から流行ってきた釣り方がぶっこみサビキ。
ウキをつけないので仕掛けは一気に底まで沈むんですが、海底ではフロートの浮力によって仕掛けが立ってサビキの上からコマセが落ちてくる仕組みです。
上カゴ式の投げサビキは水深が深くなるほどウキにアタリが表れにくく、底を取れているか曖昧になることも。
しかしぶっこみサビキは糸が竿まで一直線なのでアタリが取りやすく、確実に底が取ることができるのがメリットですね。
ただし中層を攻めることが出来ませんし、底が荒い場所では根掛かりして仕掛けをロストしてしまう危険性がある諸刃の剣。
アジは基本的に沖で釣れる方がサイズがよく、底で食うことが多いので理には適っていますがオールマイティーではありません。
時期
ぶっこみサビキは年中釣れますから大物狙いの人は時期を問わずに使っています。
また1~3月の越冬期はアジの付き場をダイレクトに攻められるので強いですよ!
釣り方
カゴにコマセを入れたら穴の大きさを最大にして仕掛けを投入し底を取ってください。
底が取れたら竿をあおってカゴから撒き餌を放出するのですが、ここまでは上カゴ式の投げサビキと同じですね。
その後はアタリを待ちながら、20~30秒に一度チョンチョンと竿をあおってカゴを揺らしてコマセを効かせてください。
いったんアタリが出始めたらアジが寄ってきた証拠なのでカゴの穴を小さくして少量ずつ長時間コマセを効かせるように意識しましょう。
この時に道糸を緩めていたら手元にアタリが伝わらないし、貼りすぎていたらサビキが斜めになってコマセの煙幕に入らないので適度な張りを保ってください。
よくある質問
まとめ
- 足元サビキ…夏~秋、岸にアジが多い時、表層~中層に強い
- 投げサビキ…(底カゴ)オールシーズン、沖にアジが多い時、表層~中層に強い
- 投げサビキ…(上カゴ)オールシーズン、沖にアジが多い時、中層に強い
- ぶっこみサビキ…オールシーズン、沖に味が多い時、底に特化
いかがでしたでしょうか?
その時々で適したサビキ釣りをセレクトし、アジを釣りまくってくださいね!
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