ダイソーのリールのラインナップ 1000~3000番
<<1000番>>
・価格…500円(税別)
・重量…211g
・ギア比…5.2
・糸…ナイロンライン2号(100m)
・メバル、アジなどライゲームに。
<<2000番>>
・価格…500円(税別)
・重量…213g
・ギア比…5.2
・スプール径…42mm
・巻上量…68cm
・糸…ナイロンライン3号(100m)
・ブラックバスなどに。
<<3000番>>
・価格…700円(税別)
・重量…231g
・ギア比…5.2
・糸…ナイロンライン4号(100m)
・シーバス、エギングなどに。
リールが500円~700円?!
ご存じでしょうか?
釣具屋さんにとって儲かるのは餌と安いリールや竿なのです。
原価が安いので、利益率が高いんですよ。
そんな美味しい部分を釣り具業界だけに独り占めはさせない!
そんなダイソーの本気が垣間見えます。
中でも3000番は注目を浴びています!
この記事でダイソーリールについてご紹介していますので是非読んでやって下さい。
ちなみにダイソーのロッドに関してはこちらの記事もどうぞ。
何で3000番が注目されているの?
対象魚 | 適合性 |
---|---|
バス | ○ |
シーバス | ◎ |
エギング | ○ |
ライトゲーム | △ |
ライトショアジギング | △ |
チョイ投げ | ◎ |
サビキ釣り | ○ |
シーバス、エギング、バス、チョイ投げといった人気の釣りにベストサイズなのが3000番だからです。
もちろんライトゲームファンの人達もいると思いますが、ダイソーのリールに興味を持つのはライトユーザーさんが多いと思いますし、ショアジギングをやる人はダイソーからは選ばないと思います。
汎用性では3000番がダントツなので他の番手よりも注目されている訳ですね。
ダイソーリールの特徴
外観
外観はこんな感じで、可もなく不可もない普通です。
数百円のリールとはいえカッコ悪いよりはいいですね。
プラスチック感が強いので玩具っぽいのは否めませんが、まぁ数百円ですから。
スプール
最初からナイロンラインが巻かれていて、このように糸止めがついています。
まぁどんなに安くても糸止めがないと釣りになりませんから、これは当然ですよね。
特に緩んで抜けそうということもなく、この糸止めは悪くありません。
ついでに横には3000番と表記もされていますね。
またスプールの下の方には穴が開いていて、軽量化&デザイン性を持たせています。
ハンドル
ハンドルがついている反対側にはハンドルキャップと呼ばれる部品がついています。
これを指で回して外すことで、ハンドルを引き抜くことが出来ます。
引き抜いたハンドルは反対側にも取り付け可能!
右利きの人は右手で竿を持って左手でリールを巻くことが多いので、左ハンドルにした方が使いやすいですよ。
ちなみにハンドル軸の太さがダイワと同じなので、ダイワのハンドルをそのまま取り付けることも出来ます!
する人はいないと思いますが…w
ドラグノブ
ドラグノブは大きくてそこそこつまみ易い形状です。
ハンドルノブ
おっ…これいいな!思ったのがハンドルノブ。
中央が凹んでおり、リールを回している途中に滑ってしまうことが減りそうです。
しっかり持てる良い形状です。
ちゃんと考えて作ってますね。
ギア比
いわゆるノーマルギアですね。
ギア比は高いギアをハイギアといって、糸を巻き取るのが早くなりますがその分巻き心地は悪くなるしパワーが落ちます。
逆にギア比が遅いと、一定速度でゆっくり巻くのは得意でパワーもありますが、巻取りが遅くなってしまいます。
ダイソーリールの使い方
基本的な使い方
ハンドルを左右入替える
ダイソーのリールのハンドルは購入時には右側についていますが、これだと右利きの人は投げた後に左手にロッドを持ち替えてから右手でハンドルを回さないといけません。面倒くさいですよね。
ですので右利きの人はハンドルを左右入替えてしまいましょう!
やり方は簡単!
ダイソーリールのハンドルの反対側にはャップが付いていて、このようにネジ式になっているので反時計回りに回せば簡単に取れます。
するとこのようにハンドルがスポッと引き抜けます。
左側にハンドルを差し込んだら、逆側にキャップをセットするだけ!はい左ハンドルの完成です。
ハンドルを折りたたむ
ハンドルって釣りをしない時は邪魔ですよね。何かに引っ掛かって折れてしまう可能性もあります。ということで、使わない時はハンドルを折りたたんでおきましょう!
上の写真のようにハンドルの根本近くにボタンがついているので、それを押し込みます。
するとこんな風に90度折りたたむことが出来ます。
こんなにコンパクト!
糸を出す
例えばキャスト時にはリールを巻いて、ルアーの垂らしを適切な長さに調整する必要があります。
しかしリールを巻きすぎた時にベールを返して糸を出して、また巻いて調整して…結構面倒くさいんです。
ということでリールのスプールを逆転させて必要なだけ糸を出す方法です。
このストッパーをカチッと倒してやると、ハンドルを逆回転させられますので出したい分だけラインを出せるんですよ。
逆転ストッパーはあまり使われなくなって最近のリールからは消えていってるんですが、個人的にはあっても良い機能だと思います。その代り防水性は落ちますけどね。
ここがダメだよ、ダイソーリール!
ラインローラー
このラインローラーが全然回らないのですw
スピニングリールは糸をここで90度曲げて巻き取る為、ここがスムーズに回らないと糸がどんどん撚れていきます。
そして最後にはグシャグシャになって釣り終了!
これはちょっと頂けないです…
性能以前の問題かと。
だからダイソーリールを改造して楽しんでいる人達は、ここにベアリングを追加して使っています。
改造とか分解という難しく思えるかもしれませんが、写真のネジを外して、中に入ってるプラスチック(カラー)をベアリングに交換するだけで、小学生でも余裕で出来ますよ。
これです。
DDL-740ZZ…外形7mm+内径4mmのベアリング。
ドラグ性能が悪い
これは数百円のリールに望んで良いことではないかもしれませんけど。
ドラグとは、大きな魚が掛かった時に糸がリールから引張り出される仕組み。
これによって糸が切れるのを防いだり、竿やリールが壊れるのを防ぐ防御の機能な訳です。
一応金属板とフェルトが3枚ずつ入っているのですが、これが意味がないくらい効かないです。
繰り返しますが数百なんで、ここは最初から期待すべきではありません。
ただしドラグ性能はグリスによる部分が大きいので、ドラググリスを塗ってやれば大丈夫。
全部ボディが全部同じ
勘のいいあなたは、上で紹介した自重を見た時に分かりましたよね?
ラインを巻いた状態で1000番、2000番、3000番…重量差がほとんどありません。
つまりボディは共通で、糸を巻くスプールの大きさだけを変えてコストを下げているのでしょう。
通常はリールはスプールサイズだけでなく、本体のサイズも数種類あるのです。
そうしないとライトゲームには重かったり、大きな魚を釣るにはパワーが足りないなど問題があるからです。
でも値段を考えればしょうがないですよね。
巻き心地が悪い
巻くとシャカシャカうるさいですw
遊びでチョイ投げにはいいですが、ルアー釣りの人にはストレスが大きいんじゃないかなぁと。
この辺は個人差があると思います。
慣れればそんなに気にならない…かもしません。
本体を分解して内部にもベアリングを組み込む人もいます。
そこまですればいくらかマシになるでしょうが、本体フレーム自体が改善させる訳ではないので限界があります。
ダイソーリールのメンテナンス
必要な道具
ゴリゴリ言い出したな~。やっぱり安物だもんな。捨てるかぁ~
ちょっと待った!それ直せるんです!
リールのメンテナンスというと難しいというイメージを
ということでダイソーリールのメンテナンス方法のご説明です。
普段は水洗いして乾かしてからハンドルノブとラインローラに注油すればいいんですが、すぐにリールはゴリゴリ言い始めます。
どうせ安物だから…と捨てるなら、分解して壊してしまったとしても惜しくないですよね?この機会にメンテナンスを覚えましょう。分解したのはいいけど組み直せないという方も参考にしてやって下さい。大丈夫!小学生でも出来ますから!
必要なのは以下の道具です。
最初はちょっとお金がかかりますが、これらがあったら基本的に釣具メーカーのハイエンドクラスまで全部分解出来ます。これから長く釣りをやっていく人なら分解は絶対出来るようになるべき。
ダイソーリールは練習にピッタリですね!
もちろんリールによって内部構造は違うんですが、十分応用が効きます。1つ出来るようになると他のリールも分解出来るようになるんですよ~。
分解手順
まずはラインローラーを外しましょう。ドライバーでネジを外すだけです。
中にはこんなのが入っています。パーツクリーナーで汚れを飛ばして新しいグリスを入れましょう。ちなみにここはオイルなら分解せずに外から注油出来ます。毎回注油するよ、という方はグリスじゃなくてオイルでいいです。
グリス=硬くて揮発しない=長持ち→回転重い
オイル=サラサラで揮発する=毎回注油→回転軽い
ラインローラーが回らないと糸が撚れていきますので、ここは大事。
ここでちょっと改造しましょう。このカラーをベアリングに変更することで回転性能が格段にアップします!
さぁここからが本格的な分解ですよ!まずはスプールを取り外しましょう。ドラグを反時計回りに回して取り外します。
はい、取れました。軸についてるプラスチックのリングと金属のギアも引き抜きましょう。
スプール軸のナットをレンチで外します。
取れました。すると…
ローターが引き抜けます。
さぁボディを分解していきますよ!
軸に通っている黒いプラスチップパーツを引き抜き、見えているネジを外してプラスチックパーツを取ります。どんな風についていたか覚えておいて下さいね。忘れたらこの画像をよく見て九d歳。
側面にもネジが見えているので外します。
するとカバーが取れるのですが…
反対側にはカバーに隠されたネジがあります。こいつも取りましょう。
やったぁ!ボディ内部が丸見えだぞ~!
左がカバー側、右がギアボックス側です。
ここでカバー側についているこのカラー(白いプラスチック)も洗ってグリス塗っておきましょう。摺動部(回転する時に触れあう所)には基本グリスを塗るのです。
このカラーはボディ側に入っているドライブギア(ダイソーリールのメインとなる一番大きいギア)の両端に入っているので、この後分解していくギアボックス側にも入っています。
こだわる方はここでも改造!
この白いプラスチックも2個ともベアリングに交換しましょう!巻き心地がアップ!
ギアボックス側。ドライブギアを引っこ抜くと内部が丸見え!
ん?先ほど説明したカラーがないですね。もう取り外しております。
そう、ドライブギアを外せば後はピンセットやマイナスドライバーでカラーは取れるので、ベアリングチューンしたいだけの人は分解はここまでで大丈夫です。
次にウォームシャフト(さっきまでついていた長い棒)を引き抜きます。上には引き抜けませんがから、ダイソーリールの下に向かって引き抜きます。
後はこんな感じ。分解はここまでで良いでしょう。パーツクリーナーで古くなって固まったグリス、汚れを洗い落として乾かしたらグリスを塗って逆の手順で戻していくだけ。
これだけで巻き心地は全然変わりますし、何より面白い♪
ダイソーリールの3000番は買いか?無しか?
使えないことはありません、というぐらいです。
ビギナーさんが普通に使うには…2~3ヶ月の使い捨て感覚で買うリールかな、と。
買いか無しかで言えば、用途によります。
例えば会社の釣り大会などのイベントでしか釣りをしない人用、もしくはお子さん数回遊ばせてあげる用としてはアリかと。
もしくは上で紹介したようにラインローラーのベアリングを交換したりドラググリスを塗ったり、分解して楽しむ人達の遊び用には良いかと思います。
月に1~2回、それなりに趣味としてそこそこ長く使いたいならオススメ出来ません。
何故ならダイワやシマノといった一流メーカーから、2000円ちょっとでちゃんと使えるリールが発売されているからです。
ダイソーよりもオススメの3000番リール
ダイワのジョイナスは同じ3000番が2329円ですよ。
おまけに配送料無料…ダイソーで買う必要は感じられません…。
ワゴンのリールとはいえ、そこはダイワ。
段違いで作りがしっかりしています。
回せばギアの精度がいいこともすぐ分かると思いますし、スピニングリールにおいて大事なトラブルを軽減するスプール形状など、釣り具メーカーとしての基本は押さえています。
それに比べればダイソーは悪く言えば玩具です。
いくら安くてもすぐに買い換えないといけないのでは結局高くつくし、途中で壊れて肝心の釣りが続行出来なくなったら困ります。
ジョイナスを買ってオイルを差して大事に使って下さい。後悔しない為には、それが一番だと私は思います。
ダイソーの釣具の一覧記事はこちら!
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