ダイソーシンキングペンシルが注目される理由
シンキングペンシルはミノーのようにリップを持たない、細長くて後方重心のシンプルな形状のルアーです。
よく飛ぶし、派手すぎないナチュラルなアクションで魚種を問わずに使えるんですよ。
ただストラクチャー回避能力がないことや、強い水流を受けると水面まで浮き上がってしまう為バス釣りや渓流釣りなどでは使われることは少ないです。
その代わり海では、特にシーバスやメバルには絶対に欠かせません。
金が無い…
しかしこれが結構高いのです…。
釣具屋で販売されている物は1000円~1500円くらい。
もちろんもっと高い物だってあります。
いくら良いルアーだって高すぎるのは…ねぇ?
でも絶対必要なルアーだから皆我慢して釣具屋で買ってたんですよ。
それが2021年11月ダイソーで販売開始され、釣具業界に激震が走りました。
そこで今回はダイソーのシンキングペンシルを徹底レビュー!
この記事を読んで、安くて楽しい節約釣りライフを送りましょう♪
餌釣り、ルアー、フライなどジャンルを問わず身近な水域での釣りを楽しんでいます。
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仕様
- 価格…100円(税別)
- サイズ…45mm(4g)、60mm(12g)、80mm(5.5g)
- カラー…イワシ、コットンキャンディ
- 素材…本体:ABS樹脂、針:炭素鋼
- スプリットリングにラインを結んで投げ、巻いたり止めたりする
- 子供の手が届かない所に置く
- 使ったら水で洗って乾かす
- 直射日光、高温多湿を避ける
ダイソーのシンキングペンシルで釣れる魚
ボートでの東京湾の釣り。ダイソーのシンキングペンシルにシーバスが水面まで飛び込んで食ってきた。 pic.twitter.com/rR341kqZSs
— たにせん (@tanisengyo) April 16, 2022
ダイソーのシンキングペンシルには45mm、60mm、80mmと3種類のサイズがあります。
それぞれのサイズに応じて以下の魚が釣れるので参考にしてください!
シーバス | ヒラメ | 青物 | メバル | |
---|---|---|---|---|
45mm | ||||
60mm | ||||
80mm |
シーバスやチヌには80mmが抜群に効きますよ~。
なんせアクションは下手な釣具メーカー製によりも上なくらいで、流れに乗せてドリフトしてたらよくバコーン!と出ます。
重さも割とあって12gなのでL~MLのロッドで十分投げられます。
0.8号PEラインとシーバスタックルの組み合わせで飛距離は40m~50mほど。
ラインテンションを抜けばそこそこ速さで沈むので、着底させてからゆっくり巻いて落として…を繰り返しているとヒラメも釣れます。
主に河川下流でのウェーディングに適していますね。
青物も釣れるんですがフックは最初から付いてるものじゃダメなので、太軸のものに交換してください。
60mmは港湾の40cmぐらいの小型シーバスや、メバルのサイズ狙いにピッタリ!
45mmはメバルやカマスにはど真ん中ですよ!
外観
本当に110円?!と驚くような綺麗な仕上がりですね~。
ダイソーのシンキングペンシルはイワシとコットンキャンディの2色。
日中や水が澄んでいる日などはリアル系のイワシカラー。
ナイトや濁りがある時はアピール系のコットンキャンディという使い分けましょう。
ま~コットンキャンディはクリアウォーターでも十分釣れるんですけどね。
イワシの背中は黒く塗られており、ベイトフィッシュを忠実にイミテートしています。
コットンキャンディはヘッドだけピンクですね。
シンキングペンシルはフォールでも使うのですが、シーバスにとって自分より下にルアーが位置する時にこのピンクはバイトマーカーになります。
腹側はシルバー。
ホワイトではなくシルバーなのはアピール度をちょい上げしたかったからでしょう。
イワシの口元だけオレンジなのもこだわっていますね。
前から見た写真。
後ろから見た写真。
カラー名のイワシに恥じない塗装。
側線の黒点までちゃんと付いています。
オレンジ、青、金、緑…美しいグラデーションですね。
ダイソーシンキングペンシルは多分シーバスに相当詳しい人が開発に携わっているのでしょう。
大きなアイシールもアピールに一役買っています。
ダイソーシンキングペンシルのアクションを動画でチェック!
110円のシンキングペンシルなんて…と思うかもしれませんが、このように10倍以上の金額の物と比べてもそんなに見劣りしたアクションではありません。
少なくとも10倍の性能差は絶対にありません。
ダイソーシンキングペンシルの使い方
ストップ&ゴー
ストップ&ゴーというかリトリーブ&フォールと言うべきか…
シンキングペンシルはシーバスの活性が高い時は巻くだけでも全然食うのですが、アクションが大人しめな為一旦見破られると食わなくなることも多いルアーです。
よってただ巻きだけなく、間でフォールを織り交ぜると魚のやる気にスイッチを入れてくれることが多々あります。
まずはここから始めましょう。
ドリフト
シンキングペンシルは、飛ぶ、沈む、浮き上がりやすいというドリフトに最適な性能を兼ね備えているルアー。
左から右に流れている場合、流れと垂直にフルキャストして下さい。
着水したらラインスラッグを取り、その後は流れに任せて流します。
ただしどんどん糸がフケてくるので、のそのフケたラインを巻き取る+アルファで少しだけ巻きを入れて下さい。
貼らず緩めずの状態ですね。
そうするとどんどん下流に流されるシンキングペンシルが、ある場所でU字を描いてターンします。
このアクションが出る時が最大のチャンス!
フィッシュイーター全般この動きには弱いのです。
あとはターンさせる場所を明暗の境やヨレと同調させられればさらに食わせられる可能性は上がります。
ダイソーシンキングペンシルのフォールについて
シンキングペンシルにおいてリトリーブと同じくらい重要なのがフォールですが、ダイソーのシンキングペンシルはかなり優れています!
まず驚いたのが水平姿勢で沈んでいくこと。
これが出来るシンキングペンシルは結構少ないのです。
大体は尻下がりで落ちていきます。
次にシミーフォール。
シミーフォールというのはフラフラと揺れながら落ちていく様ですね。
これが食わせのアクションになります。
そして一秒で約50cmという沈下速度。
ダイソーのシンキングペンシルは割と沈下速度は速い部類に入ります。
これがレンジを刻むのに大変便利なんですね。
ワンダー80との違いは?
ワンダーとは?
これワンダー80のパクリなんじゃないの?
多くの人はダイソーのシンキングペンシルを見た時にこう思います。
ワンダーとはラッキークラフトから発売されているシンキングペンシルの元祖。
まさにお手本のような素晴らしいシンキングペンシルで実際よく釣れます。
ちなみにワンダーの元になったのはサムルアーズのリップレスサミングです。
ダイソーシンキングペンシルは記事を書いている現在、Amazonで1459円。
ダイソーのシンキングペンシルは110円ですから、ざっと13倍超え。
何がそんなに違うのか?
ではダイソーシンキングペンシルとワンダーの違いを解説していきます。
低速域ではアクションが小さい
ダイソーのシンキングペンシルは早巻きしている時はしっかり動くのですが、低速域ではアクションが小さくなります。
ワンダーは低速域でも安定してワイドに動きます。
ワイドに動く方がよく釣れるという訳ではないので、これは必ずしもダイソーシンキングペンシルの弱点ではありません。
ただしっかりアクションする=水を噛んでいる訳ですから、ロッドに伝わってくる重みが分かりやすく操作性が優れているとも言えます。
低速域では尻下がりになる
ダイソーのシンキングペンシルではゆっくりリトリーブすると立ち姿勢になります。
お尻が下がって頭が上がっている状態ですね。
でもワンダーだと水平に近い姿勢を保ちます。
スイム姿勢が水平だと、下からバイトしてくる魚にとってはフックが2つある状態ですから当然掛かり率もよくなる訳です。
アクションに差がある理由
さて上で解説した2つの相違点ですが、その差が生まれる理由はなんでしょうか?
2つのルアーの形状をよく見比べて下さい。
上がワンダーで、下がダイソーのシンキングペンシルです。
でも言うほど外観は似ていないですね。
これがパクリなら世のシンキングペンシルは全部パクリになりそうです。
皆さんはこの2つのルアーの差に気付きましたか?
1つはアイの位置です。
ワンダーが真正面についているのに対し、ダイソーシンキングペンシルは顔の下についていますね。
これでは巻くと当然ルアーは上を向いてしまいます。
もう1つの理由はベリー…腹側の形状です。
ワンダーが腹面が平面なのに対し、ダイソーシンキングペンシルは細く丸みを帯びています。
その為リトリーブした時に水流を受けにくいのです。
これら2つの理由が合わさってダイソーのシンキングペンシルは低速域ではアクションが弱く、立ち姿勢になるという訳ですね。
もっと釣れる改造法
チニングチューン
これはやっている人は昔からやっている改造?ですね。
シンキングペンシルはチヌやキビレにも大変よく効くルアーです。
その理由は遠投が効くことと、レンジが浅い事です。
この2つの要素がチニングにも最適なんですね。
ただしシンキングペンシルは根掛かり回避性能はゼロ!
このままではボトムを取るのが当たり前のチニングでは使い物になりません。
ということで前後ダブルフックにして下さい。
巻き&フォールだけじゃなくて完全にボトムまで落としてボトムスレスレを巻くのもよく効きますよ!
ブレードチューン
ダイソーのシンキングペンシルの弱点はアクションが単一になりやすいこと。
魚に飽きられやすい一面もあるんですね。
そこで#2程度のブレードを後ろにつけることによって、アピール力が格段にアップします。
特に朝マズメや夕マズメなどシーバスの活性が上がる&光量が不足しがちな状況においては抜群の効果を発揮します。
お試しあれ!
他に持つならこのシンペン!
ダイソーのシンキングペンシルはワンダーには性能では及ばないものの、絶対的なコストパフォーマンスの良さがあります。
初場所、根掛かりしやすい場所ではダイソーシンキングペンシル、ここぞという場所ではワンダーという風に使い分けると釣果を更にアップさせることが出来ます。
また、ダイソーシンキングペンシルは水噛みがあまり良くないという弱点があります。
とはいえ水噛みが良い=体積が大きいシンキングペンシルでは釣果は下がり気味。
ということでよりハッキリとしたルアーの抵抗感が欲しい、アピール力が欲しい。
でも細身が良い…という時はこちら。
ヘッドが平面の為水受けが非常に良いパンチラインスリム90。
ダイソーシンキングペンシルの対極にあるシンキングペンシルです。
先発=ダイソーシンキングペンシル、押さえ=ワンダー、攻め方を変える時=パンチラインスリム。
これを押さえておけば完璧です!
ダイソーの釣具の一覧記事はこちら!
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