「キスってこんなにたくさんいるんだから、ルアーで釣れればいいのになぁ…」
海のルアー釣りをする人なら、誰もが一度はそう思ったことがあるのでは?
どこにでもいて、昼間でも釣れて、引きが強くて、美味しくて…キスはパーフェクトな魚ですからね。
そんな夢のような釣りが成立するなんて10年前までは考えられませんでした。
近所で餌が買えない…
手が汚れるのが嫌…
そんなものは過去の話。
今やキス釣りは空いた時間に手軽に遊べるスタイリッシュなゲームに進化しました。
キスイング?メタルキスゲーム?呼び名なんてどうだっていい…
ぜひこの記事を最後までご覧いただき、めくるめくキスのルアー釣りの世界へ足を踏み入れてください♪
実釣シーンを動画で見たい方はこちらをどうぞ!

餌釣り、ルアー、フライなどジャンルを問わず身近な水域での釣りを楽しんでいます。
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キスがルアーに反応する仕組み

まずキスがルアーフィッシングの対象になる理由を理解しましょう。
このことを知っているのとそうでないのでは、ルアーの操作に必要なメージに大きな差が出ます。
あれは水の透明度が高い日のことでした。
水中のキスを観察していると、何やら底にいる餌を追い掛け回しているようです。
そこでそのキスを餌で釣って針を外そうとしたら、口の中から甲殻類の足が出てきました。
おそらく小さなカニだと思うのですが、とてもではありませんがキスが丸呑みできるはずがありません。
これはつまり足など口に入りそうな部分をもぎって攻撃しているんですね。
ウソ~?と思うかもしれませんがこれはハゼなども同じであり、海の中では珍しいことではありません。
ちなみにハゼは集団でシャコを襲って、一匹くらいなら平らげてしまいます…。
勘が良い方は私が何を言いたいのかもう分かったはず。
そう、キスはルアー本体じゃなくてフック自体に食いついてくるんですね。
これがキスのルアー釣りの正体です。
ポイントの探し方

こんな小さな水路も見逃せません。カニや多毛類(ゴカイ)が多いため、キスの餌場になります。
シモリなどストラクチャーの周り、潮が引いた時に水が残るような掘れている箇所は、キスが身を隠せる定番ポイント。


藻場はピンギス(10cm前後の小型)がフィッシュイーターから身を隠したり、良型キスがアミやワレカラを食べにくる餌場でもあります。
単調に見える砂浜ですら明らかにアタリが多い範囲とそうではない場所があるのは、普段キスの投げ釣りをしている人たちの多くが経験していると思います。
これは偶然ではなく、必ず何かしらの理由があります。
それは餌が豊富な場所であったり、身を寄せられるストラクチャーやウィードが近くにあるという証拠。
よく釣れる場所って、根掛かりしたり仕掛けに海藻が引っ掛かったりしませんか?
そんなの無いよ!というなら、地形が窪んでいたりブレイク(カケアガリ)があるはずです。
おすすめルアー
メタルジグ

「メタルキスゲーム」と呼ばれるくらいキスのルアー釣りでは小型のメタルジグが有効です。
キスは底にいる魚なので残念ながらプラグでは攻めにくいんですよね。
一応ハゼクランクなら釣れることもあるんですが、近距離専用になるので回遊するキスを相手にあえて使う必要性は少ないです。
メタルバイブは普通に釣れます。
さてどんなメタルジグでも釣れることは釣れるんですが、その中でも断然おすすめはナッゾジグ。
よく釣れるのはもちろんですがほとんど根掛かりがないのも理由で、私のナッゾジグは底面の塗装が完全に剥げています。
3.5~8gがあれば大体どんなフィールドにも対応できますね。

詳しくはこちらをどうぞ⇒ナッゾジグの記事を読む
ワーム

これはどっちかという餌釣りに近いような気もするんですが、一応ワームなのでご紹介します(笑)
キスはアジングをやっていても釣れるように通常のワームにも食ってきますが、釣れる確率はとても低い…
食わないのではなく、針が口に入るまで飲み込んでくれないんですね。
それを解決するのがパワーイソメで、ぶっちゃけ置き竿でも食ってきます。
私にとってはこれはルアーフィッシングというより、餌がない時の代わりみたいなものかなぁ。


タックル

ロッド
色々試しましたが6.6~8フィートのアジングロッドがキスゲームには合っていますね。
一昔前のメバリングロッドのように軟らかすぎると何やってるか分からない(着底・操作感)し、フロートやキャロをガチ遠投するようなティップが強いのもでもノリが悪くなります。
張りとしなやかさのバランス取れていて感度がいいとなると、チューブラーよりもソリッドティップのライトゲームロッドに辿り着くでしょう。
まだロッドを持っていないor持っているロッドに不満がある人にはソアレXRのS76UL-Sをおすすめしますよ。
性能はハイエンドクラスに匹敵しますが値段は押さえられており、キスだけでなくアジやメバルにも最適な汎用性のあるスペックでお得です。

詳しくはこちらをどうぞ⇒ソアレXRの記事を読む
リール
リールは1000~2000番クラスのスピニング、シャロースプールのハイギア一択!
メバルやアジ、ハゼにも使い回せる万能の番手です。
レガリスは性能も十分で安いのでおすすめですよ。

詳しくはこちらをどうぞ⇒レガリスの記事を読む
ライン
PEライン0.3号程度がおすすめ。
ラインはキスのルアー釣りにおいて最重要なアイテムと言っても過言ではなく、ナイロンラインやフロロカーボンラインは飛距離&感度面で劣るため使うメリットがありません。
よってPEライン一択となり基本的には0.2号でもいいですが、岩の周りやカケアガリに群れが付いていることも多いのでポイントによっては0.3号の方が安心感があります。
特に5gから上のメタルジグを多用するならキャスト時にパツーン!と切れて飛んでいかないように、太めにしておいた方が無難かと。
おすすめはアバニのライトゲームスーパープレミアムPEが安定の品質(強度)で、飛距離も出るので頭1つ抜きんでています。

詳しくはこちらをどうぞ⇒ライトゲーム用PEの記事を読む
リーダー
フロロカーボンの4~5ポンド、強めの6ぽインドでも構いません。
常にボトムを擦るのでリーダーは傷みやすいので、長さは最低1mほど取っておきましょう。
キャストした瞬間にパツーン!と切れてお高いルアーとサヨウナラ…なんてことにならないように、リーダーはマメにチェックしましょう。

グランドマックスFXについてはこちら⇒記事を読む
釣り方
ストップ&ゴー

主に砂浜など足場が低いポイントのための釣り方。
キスが食っているカニを観察していると分かるのですが、ササーッと移動してピタッと止まります。
これをルアーで再現するわけですが、ルアーが浮きあがらないように注意しましょう。
底を10cm切るくらいなら全然OKですが、それより浮くとキスはまず釣れません。
手っ取り早く広範囲をサーチできるメソッドなんですが、そのデメリットがあるから足場が高いところでは使えません。
トゥイッチ&フォール

シャクって落とすというルアーマンが好きそうな釣り方(笑)
堤防など足場が高いポイントでもやりやすく、根掛かりも少ないし確実に底を取れるので、万能なメソッドです。
その反面、急なアクションはキスをスレさせることも実際あります。
大きく動かさず、チョチョンと小さなアクションを心がけましょう。
シェイク

メタルジグでもワームでも有効なアクションで、経験上一番バイトが多いのがシェイク。
ただし根掛かりしやすいし、上で解説したストップ&ゴーによりサーチ速度が格段に低く、トゥイッチ&フォールよりリアクション効果も少ない。
ちなみに応用技でシェイクしながらリフトしてフォールさせる合わせ技もあり、動画ではこのメソッドだけで数を稼いでいます。
私はシェイクは「ここぞ」という場所で足を止めてじっくり釣る時によくやります。
ズル引き&ポーズ

これはワーム(パワーイソメ)専用の釣り方ですね。
見切られにくさを活かしてよりスローに誘うのに適していています。
やり方は引き釣りそのままですが、ゆっくりリトリーブするかロッドを動かして底をズル引き、1~2秒ポーズを入れて食わせの間をとるだけ。
餌じゃないけど、もはや餌釣り(笑)
スプリットショットリグにフック1つがルアー釣りっぽいのですが、パワーイソメを使おうとする時点でそれほどルアーにこだわっていませんよね?
メタルジグで釣れなかったから抑えにワームで釣ろうとしてるだけですよね?
だったらちょい投げ用の2本針を使いましょう。
最近ではルアーロッドでのちょい投げを前提としたショートタイプが出ているのでそちらがおすすめ。
ルアーロッドで扱えるようにショートタイプを選んでください。

ついでに天秤も使っちゃいましょう。
こちらもルアーマンを取り込むことを意識してか、グラム表示なのでプライドへのダメージも最小限になります(笑)
最小8gなのでちょっと強めのライトゲームタックルなら全然投げられます。
何だったらエギングロッドでもっと重いのぶん投げた方がいいのですが、どんどんルアー釣りから遠ざかっていく…

釣行
2023年6月
- 6月24日
- 小潮(満潮3:00、干潮9:29)
- 5:00~9:30
朝マズメは数&型ともに狙える一番美味しい時間帯。
干潮の潮止まりまでが活性のピーク&暑さがキツくなるのでそれまでの勝負!

まずは手前を攻めるべく3.5gで砂浜を探り歩きます。
「8gなら遠くから近くまで攻められるのでは?」と思うかもしれませんが、そろそろ産卵が絡んで警戒心が強くなっている時期。
産卵が終わって食いが悪い個体もいるはずなので、それらを考慮してなるべく軽い3.5gをセレクト。
ピンギスに混ざって20cm程度の中型?がポロポロ釣れてくれます。

砂浜ではサイズが上がらないので横の漁港へ移動。
トゥイッチ&フォールで底を叩いていると、手に伝わる感触が砂地から沈み根の硬質なそれに変わります。
岩でゴツゴツしているところはさすがに根魚やベラしか釣れないので、いったん回収して再度キャストして岩の横を通します。
砂地にたまにコツッと岩が混ざるくらいが最高なんですが、狙い通りにドンッ!
ドラグを鳴らしてメチャクチャ引くからチヌかでかいエソか?と思いきや、上がってきたのは26cmの良型でした♪

活性が高かったおかげで大漁でした~♪
2025年8月
※記事の最初にご紹介した動画で実釣シーンをご覧いただけます

今回は9月前半ともあって完全にピンギスの時期。
大きいのは適水温まで下がるまでお預けかな…ということで、今回は自作のアシストフックをテスト!
袖針の3号、不要なPEライン、フラッシャー2本、チモトには赤い塗料を使ってバイトマーカー(食う時の目印)に。
アシストラインの長さは5cmで、ルアーを追い掛けたら丁度鼻先にフックが来るといういやらしい仕様(笑)
これが大成功でピンキスだろうがバンバン食ってくる&掛かる!

一応20cmくらいのこの時期にしてや良い?サイズも出ました。
その後にも一度大きなバイトがあったんですが、そちらはバラしました…
小型フックは数が稼げるんですが、掛かったら良型はバレやすいというデメリットもあります。

サイズはアレですけど、31匹という好釣果!
これなら餌にも負けてないのでは?
やっぱり数狙いなら小型アシストフックは強い!
いかがでしたでしょうか?
あなたもルアーで美味しいキスを釣ってみてはいかがでしょうか。
キスの餌釣りに関してはこちらの記事をどうぞ!

コメント
コメント一覧 (4件)
大室漁港のところってできますか?解説お願いします!
はい、キスは砂地ならどこでもいるんで出来ると思いますよ!
間違えました多分高室港です!あそこの小屋気持ち悪いです・・・
何なんでしょうね、あの小屋は?