ドンコってどんな魚?
釣り方の前に、まずはドンコがどんな魚かを理解しましょう。
分類
- スズキ目
- ハゼ亜科
- ドンコ科
分布
ドンコは日本では中部地方よりも西の本州、四国、九州に分布しています。
生息場所
ドンコは河川の上流から下流まで生息している他、用水路にも多く見られます。
外見
ドンコは通常私達が目にするのは7cm程度から大きくて15cm、20㎝もあればかなりの大物と言えるでしょう。
しかし世の中には35cm級という信じられないようなサイズのドンコが釣れたという話も聞きます。
ドンコは頭でっかちで口が大きく、上の顎よりも下の顎の方が前に出ていてなかなかイカツイ顔をしています。
産卵
産卵は他の淡水魚に多く見られるように4月頃~7月頃で、オスが川底の沈み物の下に穴を掘ってメスに卵を産ませます。
その後は孵化するまでオスが卵を守ります。
ドンコに限らず、魚はほとんどの場合オスが卵を保護するのです。
食性
強い肉食性で、小魚、水生昆虫など動く物は何でも食べるフィッシュイーターです。
以前うちで飼ってたことがあるんですが、でっかいカワムツを食って口から体の半分以上を出していました。
結局呑み込めずに消化途中で吐き出すという…。
飼うんなら人工飼料に慣らせた方がいいですね。
釣り方
ルアーフィッシングか、生餌を利用した餌釣りで狙う。
海のドンコとは別種
上 アイナメと 下 エゾアイナメ(ドンコ)
— 太田釣り具クラブyoutube⭐︎海釣り、手漕ぎボート釣り⭐︎ (@c1y5P1clGwtFP60) February 19, 2021
が釣れました。
エゾアイナメはドンコと言われ、ぬめぬめしていてすぐ足が付きます。しかし、肝はとても美味です☆彡#釣り #エサ釣り #防波堤 #アイナメ #ドンコ #太平洋 #青森 pic.twitter.com/olq8He1m9d
淡水のドンコはハゼ科の淡水魚にしては珍しく海に下らず生涯を淡水で過ごします。
海にもドンコと呼ばれる魚がいるんですが、それはエゾイソアイナメといって全く別の魚です。
エゾアイナメは北海道や東北地方に多く生息していて、岩手ではドンコ鍋という郷土料理に使われるんですよ。
淡水のドンコも食べることは出来るようですが、一般的には食用にはされません。
ハゼの仲間だからさぞ美味しいのかと思いきや、普通の白身魚の味で特別美味しいというほどでもありません。
でも食べてみたい!という方は、この後ドンコの釣り方をご説明しますので参考にして下さいね。
ドンコ釣りに必要な道具
ロッド
ドンコの釣り方は基本的に穴釣りです。
穴に届くように少し長めでティップがブレない物がオススメ。
つまりメバリングロッドの7.6フィートのチューブラーモデルがこの釣り方に最適です。
リール
リールは1000~2500番のサイズなら釣り方的に何でも大丈夫。
普段メバリングやアジングをする人なら、そのタックルをそのまま流用出来ます。
安くて性能がいいのはダイワのレガリスですね。
詳しくはこちらをどうぞ⇒レガリスの記事を読む
ワーム
ドンコにというより、カワムツでもブルーギルでもメバルでもアジでもとにかく何でも釣れるライトゲームの王道ワーム、アジリンガー。
もう発売から随分ながく、その間たくさんのワームが出ましたが実績でこれに敵うワームはなかなかないですね。
ジグヘッド
ダイワ、シマノ、34…ライトゲーム用のジグヘッドはとにかく種類が多いんですがその中でもトップクラスのジグヘッドがこれです。
細軸で刺さりが抜群なのは当然として、魚が咥えた瞬間にアウトポイントのフックが口の中に引っかかり、アイの位置に工夫がしてあり勝手に貫通してくれるすごいフックです。
私の超・オススメジグヘッドです。
ドンコには0.8gぐらいが使いやすいですよ!
ドンコが潜んでいる場所
工事により昔に比べてドンコの住処は減ってしまいました。
しかしちゃんとした釣り方で挑戦すれば、ドンコに出会うのはそう難しくありません。
ドンコはウィードの下にももちろんいるんですが、居場所が絞りきれないのであえて捨てます。
攻めるべきはこのような穴!
ドンコは流れを嫌って入ってくる小魚をこの穴の中で待ち伏せしているんです。
それを狙うのがドンコの釣り方の基本の考えです。
穴の半分ほどまでしか水位が無くても大丈夫!
ドンコは自分の体高+少しの水位があれば積極的に入ってきます。
水路にはこのようなブロックや崩れた岩など、ストラクチャーがあるものです。
ドンコは昼間はこういう隙間にも潜んでいます。
ドンコの釣り方 ~水路編~
穴釣り
ドンコの釣り方は難しくありません。
ジグヘッドにワームをセットしたら、この穴の中に入れてチョンチョン、と軽くシェイクするだけです。
ドンコがいれば3秒~5秒もあれば必ず何らかの反応があります。
もしこの写真と違って穴が全て水没している場合は、ジグヘッドを入れられないと思いますよね?
そういう時はティップからジグヘッドまでの垂らしをゼロにするんです。
そしてティップごと穴の中にリグを入れます。
そして穴の中でリグを落とし、ティップを引き抜けばOKです。
ただしこの釣り方は慎重に行わないとティップが折れてしまうこともありえますから注意!
エグレの際で誘う
穴がなくても大丈夫です!
こういう場所は護岸の下が少しえぐれていることが多いんです。
穴が無ければドンコはエグレに潜みます。
エグレの際をジグヘッドリグでチョンチョン!と攻めてみて下さい。
ドンコはきっとそこにいるはずです!
ドンコの釣り方 ~小川編~
岩の隙間を攻める
ドンコは水路でしか釣れない訳じゃありません。
このような自然の小川でちゃんと釣れるんですよ!
フィールドが違ってもドンコの釣り方は基本的に同じです。
このような岩同士が生む隙間は一級ポイント!
とはいえ小さな石同士の小さな隙間ではドンコも小さな個体しかいません。
大きな隙間には大きなドンコが入りますよ!
ジグヘッドリグを隙間に入れてチョンチョンと上下に誘うのは水路と変わりません。
ただし小川は基本的に水路よりも流れが速いのでそれを計算してリグを送り込むとか、少し重めのジグヘッドを使用するなど釣り方を工夫しましょう。
流れに乗せて岸際のエグレを攻める
このような場所なら岸際の草の際を攻めてみましょう。
というのもこういう場所は岸際の下がえぐれていることが多いんです。
上の方の土は草の根によって支えられ、根が届かない下の方だけ土が流れに削られるのです。
リグを上流側に落として、流れを利用して自然に流していく釣り方でドンコを釣りましょう!
流れに鍛えられた、黒々とした立派なドンコ!
是非あなたも釣って下さい!
ドンコのアワセ方
ドンコは釣り方が分かっても、アワセが適切でなければ釣れません。
穴やエグレにドンコがいる場合、ジグヘッドリグが近くに来たら頭だけ出してジーッ!と2秒ほど見てきます。
そしてドンコは凄いスピードでジグヘッドリグを加えて穴の中に戻っていきます。
しかしこの瞬間アワセてものりません。
この時はドンコは口の先で咥えただけでなんです。
穴に戻って3秒くらい待ってやるとジグヘッドリグを咥え直しますので、それからフッキングしてやると良いです。
ただしドンコの口は硬いので、強めにフッキングを入れないとバレてしまいますので注意して下さいね。
ドンコ釣りに向いている釣場
<<ドンコ釣りに向いている釣場>>
・浅い(水深1m未満)
・水質がクリア(サイトが基本)
・流れが速すぎない(穴に送り込めない)
・ベイトがいる
ここまで読んで頂いたら分かっていただけたかと思いますが、ドンコを釣りたいなら水路でも小川でもフィールド選択が重要です。
上の4つの特徴が該当する釣場を見つけたら大チャンスです!
良かったらこちらの記事もどうぞ!
コメント
コメント一覧 (7件)
とても分かりやすいブログでとても参考になりました。
初心者のわたしでもドンコを試してみたい気持ちになりました。
T-SHOCKさん、こんにちは!
読んで頂いてありがとうございます。
手軽な釣りなんで是非やってみて下さい。
ドンコ釣りはテクニックはほとんど関係なく、ドンコ釣りに向いた水路を見つけられるかどうかです。
水質がクリアで浅くて穴や崩れがある水路、探してみて下さい。
水深10cmでも余裕で釣れます。
面白いですよ!
いいですね
僕もやってみます!
是非やってみてください〜
昨日早速釣りに行ったんですけど6匹くらい釣れました。本当に楽しかったです
この釣りは面白いですよね!
だんだんと水路が舗装されてドンコの住処が減っていくのが悲しいです…