釣り用のハサミは適当に選んだら後悔します

※2022/5/13　スパシザーを長く使用した上で、切れ味が落ちるのか？ということについて追記しました。

ダメなハサミのデメリット

「ハサミなら何でも良いんじゃないかな」
あなたもそんな風に思ったことがありませんか？

適当なハサミを選んでしまうと困ることを挙げてみました。
どれか１つでも該当する人は今からでも遅くないので、釣りに使っているハサミの買い替えをおすすめします。

①時合を逃す

例えば根掛かりなどラインブレイクした後や仕掛けやルアーを交換したい時。
手持ちのハサミがよく切れないとどうなるでしょう？

朝マズメや夕マズメなど魚がせっかく回遊してきたチャンスタイムを逃してしまうかもしれません。
何の為に早く釣場に来て頑張っていたのか分からなくなりますよね。

②ストレスが溜まる

当然ですが①のようなことがあるとストレスが溜まります。
①のようなことがなくても、何かある度になかなか切れなくてモニュモニュとハサミで何度も切ろうとすると、段々とイライラしてきます。

楽しむために釣りに来ているのに面白くないなんて本末転倒ですよね。

③ルアーや仕掛けをロストする

釣りをしていたらラインはだんだんと傷んでくるものです。
そこで定期的に先端を少しカットして結び直すことは必須。

でもハサミに問題があってそれを怠りがちになると、キャストと同時にパツーン！
1個1500円のルアーが海の藻屑に…。

ハサミ1つのお金を惜しむと、逆にお金を損します。

④大物をロストする

「今の魚は大きかったのに～！」

誰もがそう言います。
でもそれ、運要素だけじゃないんです。

大きい魚の方がバラすことが多いのは当然です。
要は備えをちゃんとしなかったあなたに半分の責任はあるのです。

ハサミを適当なものにしたら、こんな後悔をするハメになりますよ～

釣りに使うハサミはこう選べ！

①切れ味

最近ではダイソーやセリア、キャンドゥなど100均にもたくさんハサミがありますよね。
はい、ハッキリ言うとダメです。

安物のハサミはすぐに切れなくなりますから使い物になりませんよ。
細めのナイロンラインやフロロカーボンラインならそれでもしばらくは何とかなりますが、糸が太くなればなるほど切れなくて使いにくくなってきます。

結局すぐに買い直さないといけなくなります。
その手間や店舗までのガソリン代考えたことありますか？
結局ちゃんとしたハサミを買った方が最終的には安くつくのです。

更に色んな釣りで今や必須のPEラインを使用する釣りをする場合、絶望的です。
釣具屋で販売されているハサミですら選択を間違えると切ることは出来ません。
これから長く釣りをするつもりならＰＥライン対応であることは釣り用のハサミに求められる必須の性能です。

PEライン対応の物と普通のハサミって何が違うの？というとPEライン対応のハサミは刃にギザギザが付いています。
このギザが、しなやかで張りのないPEラインを逃がさずに固定することでスパッと切れる訳ですね～。

切れ味が良いＰＥライン対応のハサミ

②錆びにくさ

せっかく良いハサミを買っても錆びたら切れ味は一気に落ちます。
100均の安物なんて論外です。

特に海で使用するならどうしても金属に錆は付き物です。
その為釣りに使うハサミは家庭で使用するものと違い、錆びにくさは必須です。
そこで各社、材質や加工な様々な工夫を凝らしたハサミを発売しています。

錆びにくい工夫がしてあるハサミ

サイズ

あまりに大きなハサミは邪魔ですよね！

でも小さすぎても握りにくいしバッグの中でどこに行ったか分からなくなります。
家に忘れてしまう可能性も高まりますね。

ということでこの辺は自分がやってる釣りに合わせるべきでしょう。

あなたは荷物をコンパクトにまとめたいランガン派のルアーマン？
それとも更に最小限にしたい磯フカセ師？
もしかしてハサミで魚を締める派？

この後ご紹介するハサミの中から適したものを選んで下さい。

釣り用のハサミはこれがオススメ

①スミス　フィッシングシザース

・切れ味が良い
・コンパクト
・先が細い

スミスのフィッシングシザースは、釣りにおいて定番中の定番です。
コンパクトであることから特にランガン派のルアーマンに好まれる傾向がありますね。

特にメバリングやアジングなどライトゲーマーの人達にオススメ！
その理由は細いＰＥラインとリーダーを結束した後に、残ったラインのヒゲをカットする為には先端の細いハサミが必要だからです。

フィッシングシザースの先端の細さはトップクラス！
そういう意味ではなかなか代えが効きませんね。

ただし先端が開いていたら手に刺さりますので、バッグの中での収納時は注意して下さい！

このハサミは420ステンレスに無酸化焼入れで硬い刃に仕上がっていて切れ味も抜群！
値段も千円少々ですし。

ただ初期の素晴らしい切れ味はそう長く続きません。
1年に一度は買い換えたいですね。

　

②ダイワ　エメラルダスプチリガーＰＳ

・ＰＥラインに対応
・クリップオンリール付き
・コンパクト

最初に言っときますが、この手の収納式のラインカッターは普通のハサミの代わりとして考えてはいけません。
小さすぎるし握りにくいし、切れ味も普通のハサミに比べて劣る物が多いのです。

ですが人によってはこれじゃなきゃダメ！っていうほど根強いファンがいる商品でもあります。
理由は当然ですが、その携帯性。
とにかく身軽になりたい人向けです。

エメラルダスというとダイワのエギングのブランド名で、ラインカッターにしては珍しくＰＥラインに対応しています。
ここが売りですね！
収納式ハサミでＰＥ対応ってなかなかないんですよ。

だからこれは道具を最小限にしたいフカセ師にもオススメです。
ＰＥフカセをやる人にとっては必須アイテムですよ。
そういう意味では代えが効きません。

でもＰＥ切る時はピンと糸を張ってないと切れません。

カハラジャパン　ＰＥラインシザース

・500円くらいで買える
・切れ味もそこそこ良い

カハラジャパンもそこそこ評判がいいです。
安くてそれなりに切れる…というのが特徴と言えば特徴でしょう。

注意点としてはＰＥ対応のギザ刃は根本の方にあるので先端の細い所じゃカットできません。
「ハサミに性能はそれほど求めない」
「どうせすぐ無くすから」
というならアリだと思います。

④ささめ針　魚絞めマルチシザース

このハサミはラインを切ることを目的としていません。
魚を絞める為の専用のハサミです。

硬い骨や背びれなどもよく切れる厚みがある刃を採用しており、持ち手も大きくしっかりとしているので持ちやすくて力も入れやすいのです。

少し高いですが性能はピカイチ。
安いキッチンばさみは使えなくなりますよ。

もちろんステンレスなので錆びにくいのも特徴です。

ナイフよりも使いやすいですよ。

⑤シマノ　スパシザー

ここまで書いといてアレですが、特殊な用途を除いてラインを切ることを目的としたハサミなら、最高峰と言われるスパシザーを買っておけば間違いありません。

何年も使うものですから、そこを惜しむ必要はないと思います。
ということでインプレです！

PEラインもスパスパ切れる！

PEラインをピンと張らせる必要はありませんよ！

これは弛ませてたってスパスパ切れますからね～。

釣り場では竿も持ってますし、足場が悪いとか、強風が吹いたりとか、手袋してたりとか、そんな状況の中で簡単に切れると気持ちいいです！

0.4号PEもスパスパ切れて気持ちええ#シマノ#スパシザーズRT pic.twitter.com/AuMqnLEBAH

— optimablue（とも） (@optima40248372) September 1, 2021

もう普通のハサミには戻れませんw

切れ味が長持ちする

「せっかくいいハサミ買ったってすぐ切れなくなるんなら一緒だろ？」
そう思う方もおられるのではないでしょうか。
だけどこいつは違います！

・ステンレス製
・フッ素加工
・遊びの少なさ

スパシザーはステンレス製＋フッ素加工という最高の組み合わせにより極限まで錆びを押さえています。
それによっていつまでも切れ味が持続する訳ですね！

「いや俺のハサミは錆びてないけど切れなくなったぞ！」
という方はよほど荒い使い方をして刃こぼれさせてるか、目に見えてないだけで刃先が錆びています。

更にスパシザーを最初に使った人はこう思います。

この遊びの無さが抜群の切れ味とその持続性を生み出しています。
普通のハサミのようにカチャカチャ！と楽には開閉しにくく、刃が勝手に動くこともありません。
指で動かした分だけ動く感じ。

※5/13追記
スパシザーをもう2年使っていますが切れ味が衰えません。
弛ませたＰＥラインもスパスパ切れます。
今まで色んなハサミを使ってきましたがこんなことは初めてです。
間違いなくおすすめです。

手袋をしていても使える！

真冬に釣りしてて指がかじかむことってありません？
手袋は必須ですよね～。
そんなあなたも安心のビッグホールハンドルを搭載！

…と書かれていますが、じゃあ大きすぎるのでは？と思っている人が多くて勿体ない！

写真のように素手でも丁度良いサイズ感なんですよ。
本当に使いやすいです。

持ち手に工夫あり！

このビッグホールハンドル、ただ穴が大きくて使いやすいだけじゃありませんよ！
こちらを見て下さい。

こんな風にハンドルの外側は柔らかくなっております。
こんな持ち方しないのになんの意味があるの？
と思った方もおられるでしょう。
私も思いましたw

でも上の方でスパシザーは開閉が固めだと書きましたよね。
開く時に指の外側に柔軟にフィットして、手の大きさに関わらず大変開きやすい！
更に指が痛くなりませんし、冬でも冷たくなりませんし、副産物として軽量化にも貢献しています。

ハンドル内側の凹みもグリップ感を向上させる為に一役買っています。
出来ること全部したハサミって訳ですね～

ラインナップ

カラー	ブルー ブラック サンイエロー ライトグレー※ (※2022年3月発売)
全長	120mm
価格	2450円 (※2600円)

今度発売するライトグレーだけ高いですね～。

RT

先端が丸みを帯びたタイプです。
先端に強度がある分、魚を締めるのにも適しています。

またSTシリーズと違って落下防止に紐で繋いでおく為の穴があります。
STシリーズにつけなかった理由が分かりませんw

ST

STシリーズは先端が細くなっているのが特徴です。
私が持っているのはこちらのタイプですね。

先端が細い方が何故良いか分かりますか？
PEラインを使う釣りをしている以上、リーダーを組むのが普通だと思います。
その際に余ったラインのヒゲをなるべく残さずカットする為です。

というかルアーマンがハサミを使用する時って、大体それが目的ですよね？
ということでSTシリーズの圧勝です！

…と言いたいのですが、上で述べたように紐をつける穴がありません。それが唯一の欠点ですね。