やっぱりベイトタックルの方がいいの?
エギング用のスピニングじゃ無理かなぁ
キジハタ(アコウ)は魅力的なターゲットですが、専用タックルを揃えるまでの敷居が高いですよね。
ホントに釣れるか分からないし、適当に買って失敗するかも…みんな最初の一歩に時間がかかります。
しかもキジハタ用タックルは釣場や狙うサイズによっても、求められるスペックが異なるのが悩みどころ…
ということで今回はキジハタ用タックルの購入で失敗したくないあなたの為に記事を書きました!
- ロッドの長さはどれぐらい?
- ラインやリーダーの太さは?
- スピニングとベイトならどっち?
などなど、あなたの疑問を徹底的に解決します!
この記事は約3分で読み終えることができるので参考にして頂き、後悔しないタックル選びにお役立てください♪
餌釣り、ルアー、フライなどジャンルを問わず身近な水域での釣りを楽しんでいます。
「釣りの楽しさをお届けする」をモットーに、初心者の方にも分かりやすく釣りの情報を発信中!
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スピニングタックル
メリット
「誰でも簡単に扱える」「飛距離を出しやすい」ことがスピニングタックルのメリットで、「オープンエリア」「小型がメイン」なシーンで活躍します。
例えば港湾の護岸エリアや漁港の波止を思い浮かべてほしいのですが、大きな岩がゴロゴロ転がっていることは稀ですよね?
そういう場所ではキジハタが掛かっても逃げ込む岩の隙間がないのでドラグを出しながら対処できるし、根が荒めな場所でも20cm台の小型メインなら十分取り込めますよ。
「キジハタにはベイトタックルが向いている」というイメージが強いですが、ちゃんと投げられる自信がないのにロッド&リールをセットで購入するのは気が引ける…そんな人もいるのでは?
「そこまで本気でやり込みたい訳じゃないし…」と緩く楽しむのだってキジハタの1つの楽しみ方ですよね。
だからもしもそんな理由がネックになって手を出せないでいるのなら、スピニングでやってみればいいんです!
デメリット
「糸フケが出やすい」「パワーがない」ことがスピニングタックルのデメリットで、磯や強風下では扱いにくくなってしまいます。
風が強いとキャストした時にラインがバババッ!と流されて飛距離が落ちるし、糸フケが出やすいので着底感やキジハタのバイトが分からない「何やってるか分からない状態」になってしまいます。
また磯では自分と魚の間に岩がたくさんあるので、フッキングしたら素早く浮かせて寄せないとラインが切られてしまうかも…。
しかもスピニングタックルはロッド~ライン間の距離が広くパワーロスが大きいし、リールの巻き上げ力でもベイトに劣ります。
だからスピニングに不満を感じている人は後からベイトに買い替えることも多く、「本気でやり込みたい」「後から買い直すのは勿体ない」と思うなら最初からベイトタックルにしましょう。
ロッド
スピニングタックルは堤防などストラクチャーが少なく平均サイズが小さめな釣場で使われる傾向があります。
また堤防のキジハタは足元周りに多いので飛距離はそれほど必要ないので、7~8フィート程度のものでも問題はありません。
また硬すぎると軽量リグではブランクが曲がらず飛距離が落ちたり、せっかくキジハタのバイトがあっても弾いてしまうことが増えます。
でもぶっちゃけ「小型だけ」「足元だけ」を狙うためにキジハタ専用スピニングを買う人っていないですよね?
それなら別に他の釣り用のロッドでもOKですし(笑)
ということである程度のサイズ(堤防なら50cmまでイケる)&他魚種(ヒラメやシーバス)も狙って広く使い回せるものがスピニングタックル派の中で流行ってきていますね。
以下は9.6フィートのMというソルトの釣りのど真ん中ストライトなスペックをキジハタ向けにしたようなロッドです。
リール
リールの番手(サイズ)は3000番ぐらいが適切ですが、コンパクトボディ(4000番ボディに3000番スプール)ならパワーファイトにも対応できるので汎用性が増します。
ラインブレイクが心配ならラインを太くすればいいのでドラグはシビアにこだわる必要はありませんが、巻き心地がいい方が水中の様子が分かるのでボトムゲームには合っていますよ。
キジハタの釣りはリールに負荷がかかりやすく、あまり安い物だとすぐに巻き心地が悪くなってしまうので国産メーカーの中級クラスから上がおすすめです。
詳しくはこちらをどうぞ⇒おすすめのスピニングリールの記事を読む
ライン
PEラインの0.8~1.0号がおすすめでこれ以上細くするとすぐ切れ、太くすると飛距離が極端に落ちてしまいます。
よくエギングの合間に0.6号でキジハタを狙ってる人がいますが、結構な確率で切られていますね~。
PEラインは引張強度は高くても根ズレには弱いし、ある程度使って少し傷んでからが本当の強度だと思った方がいいですね。
ボーンラッシュは性能トップクラスでお値段手頃な超・おすすめライン。
1.0号までしかないのでベイトには別のラインを使いますが、スピニングにはこれで決まり!
詳しくはこちらをどうぞ⇒ボーンラッシュの記事を読む
リーダー
リーダーは根ズレに強いフロロカーボンで、16~20ポンドを選びましょう。
堤防で使うなら長さは1.5m程度でよいですが、沈み物が多いようなら+1mほど取っておいた方が無難です。
ベイトタックル
メリット
「パワーがある」「感度がいい」ことがベイトタックルのメリットで、磯やストラクチャーが多いポイントで活躍します。
磯でキジハタを掛けたら素早く浮かせないと岩の間に潜られますし、杭などストラクチャー周りではラインを巻かれたらどうにもなりません。
そしてそんなポイントほどキジハタの魚影は濃いので、キジハタに主導権を渡さず一気に寄せられるベイトタックルが有利です。
またベイトはスピニングのようにラインが垂れ下がっていないので感度がよく、岩や藻などボトムの情報が伝わってくるので釣れそうな場所が分かるのもメリットですね。
デメリット
「投げるのに練習が必要」「軽い物が投げにくい」ことがベイトタックルのデメリットです。
ベイトタックルは投げ方が悪いとバックラッシュ(ラインがグチャグチャになる)してしまい、程度によってはその時点で釣り終了。
だからいきなり釣場でベイトデビューするのではなく、明るい時間に投げて少しずつ飛距離を伸ばす練習が必要です。
またキジハタは上からフワ~っと落ちてくる物に反応がいいんですが、ベイトタックルは軽いリグが投げにくいのでシンカーが重くなりがち。
小さいキジハタを狙う時はワームのサイズを1ランク落とさないと口に入りにくいのですが、そうすると更にフォール速度が速くなってしまうというジレンマに陥ります。
アベレージサイズが小さめの釣場なら無理にベイトタックルを使う必要はありません。
ロッド
ベイトタックルは磯やストラクチャーが多いポイントで、大型狙いの人が好んで使う傾向があります。
そういう場所ではキジハタを掛けたら穴に潜られる前に浮かせないといけない為、8~8.6フィート前後の長めのロッドが使いやすいでしょう。
また自分と魚の間に岩があるなら走らせたらラインが切られますから、MH~Hの硬めをチョイスするのが正解です。
詳しくはこちらをどうぞ⇒おすすめキジハタロッドの記事を読む
リール
ダイワのジリオン、シマノのメタニウムなど中型サイズのキャスティング用ベイトリールを使いましょう。
スティーズやアンタレスなど高級機を使う必要はありませんが、ベイトフィネス機と呼ばれるものは避けてください。
強い負荷がかかるとスプールが変形しますし、そもそも太いラインはあまり巻けないので使い物になりません。
数mの飛距離の違いよりもトラブルレス性能の方が大事ですが、DC機は重くなりがちなので個人的にはダイワがおすすめ。
右利きの人なら左ハンドルの方がキャスト→リトリーブで持ち替えなくていいし、利き腕でファイトできるので楽ですよ。
ハイギアでリグの回収が早い方が有利です。
ライン
PEラインは1.2号を選んでおけば大体の場合は大丈夫ですが、磯ではこまめにラインチェックする必要があります。
それが面倒な人やいつか来る50アップを確実に取りたいなら1.5号の方がおすすめですが、太くなるほど流れの影響を受けやすくなるので注意。
スピニングと違ってベイトリールの場合はラインが太くなっても飛距離はそれほど変わりません。
リーダー
リーダーはフロロカーボンの20~25ポンドがおすすめです。
長さは堤防なら1.5m程度で構いませんが、磯の場合は4~6mほど取っておいたほうが安心でしょう。
いくらリーダーが強くてもその上(PEライン)が擦れてしまっては意味がありませんからね。
ストラクチャー周りで使っていると知らずに傷んでザラザラになっていることが多いので、もったいなくてもバッサリ切るかノットを組み直してください。
代用タックル
バス用
バスロッドは今回ご紹介する代用タックルの中では最もキジハタに向いています。
具体的には7フィート台後半でMH~Hのベイトタックルが最高ですが、パワースピン用のMクラスのスピニングも捨てがたいですね。
強いて不向きな点を挙げるとすれば、専用ロッドに比べてティップまで張りが強すぎる傾向があることでしょうか。
投げにくさ、弾く確率は上がってしまいます。
ショアジギング用
ショアジギングのタックルはパワーは申し分ありませんし、キジハタの釣果が上がるのは珍しくありません。
ただ一般的な「ロックフィッシュゲーム」ではなく、メタルジグや鯛ラバを遠投して巻いて落としすのを繰り返す釣り方になります。
それはそれで沖の大型が狙えるのですが魚探もなしで広い海で狙って釣るのは難しい一面も。
沖のシモリの位置を知っている場合や、青物やヒラメとセットの五目的なスタイルにはアリでしょう。
シーバス用
シーバスタックルは胴調子でしなやなか物が多くキジハタに向いて無さそうですが、巻きの釣りにはなかなか使い勝手がいいですよ。
そもそもキジハタは根魚のくせに昼間でも浮いていますし、2mぐらい食い上げてくることもあります。
ジグヘッドを使った巻きの釣りメインのスタイルならアリでしょう。
ただ感度はよくありませんしボトムにスタックしても外しにくいため、キジハタの面白さに目覚めた頃には買い替えた方が良さそうです。
エギング用
エギングロッドはしなやかなティップと強いバットを兼ね備えている万能タックルです。
ただ足元の25cmくらいの小型と遊ぶならいいですが、30cmを超えるとシーンによっては運が絡むといったところ。
そしてこの釣り方は幸か不幸か、20cm台が釣れるポイントでは40cmまでなら混ざってしまうのでいつか後悔することになるかもしれません。
それほど本気じゃなくて他の釣りの合間に少し…というスタイル向きのタックルですね。
チニング用
チニングロッドはキジハタ釣りにおいてメリットの多いベイトタックルが豊富で、適度な張りがあるためボトムの感度もよくてなかなか使い勝手がいいですね。
ただやはりバットパワーが低いため30cmを超えるサイズが来るとヒヤッとすることはありますね。
チニングがメインだけどたまにはキジハタもやってみたい、という方には張りの強いMクラスなら可能ですよ。
ただしPEラインは1号を使わないと泣きを見ます。
アジング用
昔キジハタが幻の魚と言われていた頃、「正体不明の何かに切られた!」と騒いでいる人がよくメバリングロッドを使っていましたね(笑)
結論から言うと手のひらサイズまでしか釣れないのでライトゲームタックルでキジハタを狙うのは止めておきましょう。
ワーム
ワームは3~5インチがよく使われますが、大物だけに狙いを絞らないなら3~4インチが口に入りやすく無難です。
巻きの釣りには小魚をイミテートしたシャッドテールやカーリーテール、ボトムの釣りには甲殻類に寄せた形状のクロー系ワームを使うのが一般的です。
とはいえキジハタは小魚だろうが甲殻類だろうが近くに来たら食い付く魚であり、シーバスやメバルなど他の魚のように偏食はしません。
だから巻いて使うなら大きなテールが活きる形状、ボトムの釣りならパーツがたくさん付いてて移動距離を抑えながら誘える形状…ぐらいに考えておけばOKです。
カラーローテーションは派手系でサーチ→地味系で拾うが基本で、グローやギラギラフレーク入りばかり使っていると口を使わなくなりますのでご注意を。
でも最初はキジハタホッグなど、水押しが強くて派手めなカラーのワームの方が釣果が出やすいですよ!
詳しくはこちらをどうぞ⇒キジハタワームの記事を読む
シンカー
ロックフィッシュにはバレットシンカーと言われる三角形状のシンカーを組み合わせたテキサスリグが使われます。
シンカーは一般的に5~21gがよく使われポイントまでの距離や水深、潮の速さによって使い分けるのがセオリー。
とりあえず7、10、14gがあれば大体のポイントは攻略できるので数種類準備しておきましょう。
またシンカーには鉛製とタングステン製がありますが、後者の方が高比重で小さくて硬いのが特徴です。
飛距離や感度など色んな面でメリットが多いので、鉛よりも高めですが最終的にはみんなタングステンに落ち着きますね。
どうせ消費が早い釣りなので、大容量パックで購入する方がコスパがいいですよ!
フック
キジハタには根掛かりしにくいオフセットフックを使用するのが通常です。
40cmを超えるキジハタの引きは強烈なので、細軸だと伸ばされてしまうこともあるので購入時は注意しましょう。
サイズは3インチワームには#1/0、4インチワームには#2/0が標準ですが商品によって誤差はありますので調整してください。
おすすめはキジハタ用フックとして定番の岩礁速攻カウンターロックですね。
刺さりも強度もバランスが取れていますし、クランク部が長くてワームがズレにくいので非常に使い勝手がよろしい!
小物類
シンカーストッパー
シンカーストッパーを付けないとシンカーがラインを滑ってワームと離れてしまいます。
バス釣りではあえてシンカーを遊動にしてワームの自由度を高める釣り方もありますが、海は水深があるし遠投もしますからバイトがあっても伝わってこなくなるんですね。
おすすめはダイワのハードシンカーロックで、一つの針金に一つのストッパーが付いているので超・使いやすいですよ。
他の製品は大体3つくらい付いているので、1つ使ったら針金が閉じちゃって2つ目から付けにくくなるのです。
ビーズ
ビーズはフックとシンカーの間に付けて使います。
そうすることによってシンカーがビーズに当たり「カチッカチッ」と音がしますし、キラキラ光るのでフラッシングによる誘いも期待できますね。
ロックフィッシュゲームを本気でやるなら引き出しの1つとして持っておきましょう。
おすすめはダイワのノットガードビーズで、中にゴム管が入っていてフックの結び目を保護できるようになっています。
これがないとキャストの度に結びが傷んでいくので、割と重要なパーツです。
まとめ
- スピニングは誰でも投げやすく、軽い物が扱いやすい
- ベイトはパワーがあってボトム感度に優れている
- 堤防などオープンな場所では短くライトめのタックル
- 磯などストラクチャーが多ければ長めで強いタックル
- ワームは3~4インチで派手系と地味系を各種形状使う
- シンカーは7~14gが使用場面が多く、タングステンが使いやすい
- フックは太軸で刺さりがよく、ワームがズレにくいものがおすすめ
キジハタの釣り方に関してはこちらの記事もどうぞ!
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