ベラは肉食なのでルアーにも果敢にアタックしてきますが、口が小さいのでなかなか針掛かりしませんよね。
「ルアーじゃ無理なのかなぁ?」とあきらめた経験がある人も多いのではないでしょうか。
もし「どこにでもいて」「食べても美味しい」ベラをライトゲームのターゲットにできたら素晴らしいと思いませんか?
実はベラはルアーセレクトやちょっとしたコツによって、狙ってフッキングさせることが可能なんですよ!
ということで今回はベラのルアー釣りの記事を書きました。
この記事は約3分で読み終えることができるので、ぜひ参考にして釣りまくってください♪
餌釣り、ルアー、フライなどジャンルを問わず身近な水域での釣りを楽しんでいます。
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ルアー釣り向きのポイント
ベラをルアーで釣りたいなら堤防に行きましょう。
この後に解説している釣り方が関わってくるのですが、ベラのルアー釣りはキャストせずに足元に落として上下に探る釣りになるのが理由です。
これは干潮時に底が露出した堤防ですが、このように足元には基礎となる捨石が入っています。
ベラは「根魚か?」というぐらいに石が好きなので、堤防の足元こそがベラのルアー釣り最大のポイントという訳ですね。
砂浜でルアーを遠投しても上下に探ることはできないし、磯も多少は投げないとダメなので根掛かりは避けられません。
よってベラをルアーで狙うなら魚影・効率面両方において堤防一択です。
他のポイントは捨ててOK。
でもこのように斜めに落ち込む石積み堤防はダメですよ!
キャストの度に根掛かりしてしまって釣りにならないからルアー釣りには向いていません。
釣り方
ジグ単(=ジグヘッドリグ)
ベラの口は小さいので大型でない限り、ノーマルサイズのフックではなかなか掛かりらないので豆アジ用の極小ジグヘッドを使用しましょう。
釣り方は底まで落としたらゆっくり持ち上げて落とす(リフト&フォール)だけ。
アタった瞬間はワームの端っこをかんでるだけなので、一呼吸置いてからスイープにフッキングしてください。
ただし極小ジグヘッドには軽量なものしかないという弱点がありますよね。
1g少々ではどうしても攻略できるシーンが限られますし、深くて潮が動いてたら流されてボトムの釣りが成立しません。
そこでノーマルサイズのジグヘッドも使うのですが、勘のいい人は「普通のジグヘッドじゃフックが口に入らないんだろ?」と思ったはず。
ところがチョンチョンと跳ね上げてフォールさせるのを繰り返しているとちゃんと掛かるんですよ…口の下(外側)に(笑)
これは偶然ではなくてですね…ジグ単をフォールさせるとベラは下を向いて追い掛けるんです。
次の瞬間フックが口の下にグサッ!
これは意地でもカワハギを釣ろうとした時に考えたメソッドですが、ベラにも大変有効です。
「外掛かりは釣ったと言えるのか?」と賛否はあるでしょうが、私はベラを食べるのが目的なので別にどっちでも…(笑)
マイクロジギング
メタルジグはヒラヒラフォールでアピールしてベラを狂わせることができます。
でも石の上に落とすわけですからロストが怖いですよね~。
1個600円のメタルジグを×5個ロストしたら3,000円…いくらベラが美味いとはいえ、ラーメン+餃子2回分には及びません。
ということでメタルジグはトリプルフック付きはNGで、アシストフックを推奨します。
いくら小さいメタルジグでもベラの口には入らないのですが、本体にワンテンポ遅れてついてくるフック自体に食ってきます。
ティンセル付きのアシストフックならさらにギミック効果が高いのでおすすめ。
使い方はボトムから50cmをチョンチョンと跳ね上げて落とすだけです。
細軸のフックなら太めのPEラインとリーダーを使えばフックを曲げて回収できます。
プラッギング
どんなプラグでもベラに使える訳ではなく、底でユラユラとステイするタイプが有効です。
10~20cmほどシェイクしてからボトムに置いて止めていると、フックにバイトしてきます。
目の前でユラユラしているトレブルフックがプランクトンか小型の甲殻類に見えるのでしょう。
潮が速いポイントでは横に流されて石の隙間に落ちる可能性があるのでラインを出しっぱなしにしてはいけません。
ちなみに根掛かりした時は反対側まで歩いて引っ張れば大体取れます。
コツ
全てのルアーに言えることですが、キャストしたら根掛かりするので足元に落としてください。
沖にはベラはいないと決めつけて、釣れなければ横移動して広く探りましょう。
また岸壁には貝殻などいろんな付着物が付いているため、少なくとも30cm以上は離した方がいいですよ。
PEラインが擦れたりルアーがフォール中に引っ掛かってしまいますから。
タックル
ロッド
アジングロッドかメバリングロッドを流用しますが、遠投はしないし感度を求める釣りでもないのでどちらでも構いません。
ただジグ単を鋭く跳ね上げること、根掛かり外しやフッキングを考えるとティップに適度な張りがあるものが使いやすいですね。
詳しくはこちらをどうぞ⇒ソアレXRの記事を読む
リール
リールはスピニングの1000~C2000番のシャロースプールで、1万円ぐらいのそこそこな性能のもので十分。
もちろんベイトタックルでも可能ですが、高いのでベラ用に買う必要はないですよ(笑)
おすすめはダイワの23レガリスで、値段も手頃で性能も申し分ありません。
詳しくはこちらをどうぞ⇒23レガリスの記事を読む
ライン
ラインはPEラインの0.3号が強度的にもちょうどいいのでおすすめ。
ただこの細さになるとメーカーによる品質の差がモロに出るので、激安海外製はやめましょう。
品質がよくて長く使えるアバニライトゲーム スーパープレミアムPE X4がおすすめです。
詳しくはこちらをどうぞ⇒アバニライトゲームスーパープレミアムPE X4の記事を読む
リーダー
リーダーには4lb程度のフロロカーボンを1mほど結んでください。
5lbでもいいんですがPEラインが負けてノット部で破断することがあるため、ワンランク強度を落としてラインアイで切れるようにしています。
遠投はしないのでガイド抜けなど考慮しなくてもいいので、3.5ノットなど簡単な結束でOK。
ジグヘッド
豆アジ用のジグヘッドは針先が外に開いているものもありますが、それは口に入った後で掛かりやすくすための工夫。
しかしベラの場合はまずフック自体を口に入れるのを優先しないとダメなので、懐の狭いナローゲイプのジグヘッドの方が相性がいいです。
よって現状、月下美人SWライトジグヘッドSS極みの1.2g、#14が最適解と言えるでしょう。
詳しくはこちらをどうぞ⇒豆アジ用ジグヘッドの記事を読む
ベラの口の下引っ掛け用には月下美人ダーティングジグヘッドSSがおすすめ(笑)
もちろん他のジグヘッドでも釣れるんですが、ワインド(=左右にダートする釣法)の方がベラを狂わせることができます。
ダーティンジグヘッドはダートがキレッキレで刺さりも抜群ですよ。
しっかり底を取れる2.5gを使いましょう。
また針先を少し外側に開いて掛かりやすくする小細工でフッキング率が上がります!
詳しくはこちらをどうぞ⇒ダーティングジグヘッドの記事を読む
ワーム
極小ジグヘッドにはアジングビームがおすすめ。
細身で全体にリブが入っているのでどこでカットしても自然なシルエットなので切って使いましょう。
また「極み」とパッケージに書かれているタイプの方がアミノXが入って食いがよく、軟らかい素材なのでベラの口に入りやすいです。
詳しくはこちらをどうぞ⇒アジングビームの記事を読む
ダート系ジグヘッドに組み合わせるなら月下美人デュアルビームがおすすめ。
ベラはフグと居場所がかぶる上に双方ともワームをかんでボロボロしてくるため、耐久性の高いエラストマー性が適しています。
更にデュアルビームならダート性能を備えているのでベラに最適で、私はコレばっかり使っていますよ。
アピール度だけを考えればシャッドテールやカーリーテールも有効なんですが、これらは目立つテールにバイトが後方に集中するためフッキング率が落ちます。
詳しくはこちらをどうぞ⇒デュアルビームの記事を読む
メタルジグ
あまり速く落ちるとベラが追いつけないので、幅広でスローにフォールするタイプを使いましょう。
更にティンセル付きのアシストフックが2本あれば申し分ありません。
重量は水深にもよりますが2~3gが使いやすいですよ。
ということで、それらの要素を備えている魚子メタルがおすすめ!
プラグ
アミコン40Sはボトムで立ってフワフワとステイするのが特徴で、例外的にベラに使える稀有なプラグ。
後はブリーデンのミニマルもレオンさんが同じく監修したプラグで使えますね。
フロントフックを外して3gのシンカーをセットすることで沈下速度を速くして使います。
詳しくはこちらをどうぞ⇒アミコン40Sの記事を読む
釣行記
場所は岡山県・下津井のとある漁港。
広い砂浜の途中にあるような港では望み薄ですが、ここは100mほど隣には磯も続いているためベラもいるはずと判断しました。
港外側は深いとはいえ、波止の根本あたりでは水深は3m程度なので底が丸見えです。
プラグは高いので根掛かりしにくいアミコン40Sをセット。
一応狙いはベラですが、カサゴやソイなど釣れれば何でもOKと軽い気持ちで開始。
着底したらチョンチョン!と跳ね上げてボトムに落とすとガッ!
一投目でいきなり釣れてしまいました(笑)
ライトタックルなら20cm足らずのベラでも引きを味わえて楽しいですね。
その後もサクッとベラを4匹、カサゴを2匹追加。
根につく魚は釣りきってしまうと回復に時間がかかります。
今後も釣りを楽しんでいくために、必要なだけしか釣らないようにしましょう。
ということで、塩焼きにして美味しい晩酌に舌鼓を打ちました♪
まとめ
- 堤防の足元の基礎を狙う
- ライトゲーム用タックルが最適
- ジグ単
極小ジグヘッドか、跳ね上げて口の下に掛ける
耐久性の高いワームが適している
アタリがなければ横移動 - メタルジグ
トレブルフックは根掛かりするのでダメ
しゃくり上げてフォールを繰り返す - プラグ
底で立ってユラユラする系のみ使用可能
シェイクしながら持ち上げて落としてステイ
いかがでしたか?
釣って楽しく食べて美味しい新ターゲット、ベラの魅力を満喫してください♪
ベラの餌釣りに関してはこちらの記事をどうぞ。
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