ハスを釣ってみたいな~
ポイントや釣り方を教えて!
ハスは関西ではケタバスと呼ばれる淡水魚で、日本では鯉科唯一の肉食性であることで知られています。
身近な水域で釣れるので「淡水の釣りにも興味があるけどヤマメやイワナがいるような山奥は遠いしな~」なんて方にもおすすめ!
さらに琵琶湖周辺では鮮魚店でも取り扱われており、釣った後は舌鼓を打ちながら一杯…な~んてのもアリ♪
ということで今回はハス(ケタバス)のポイントや釣り方を分かりやすく解説!
この記事を読んであなたも純国産&鯉科唯一のフィッシュイーターを釣りまくってください♪
餌釣り、ルアー、フライなどジャンルを問わず身近な水域での釣りを楽しんでいます。
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ポイント
河川
元々は滋賀県の琵琶湖水系、福井県の三方五湖にしかいなかったのですが、稚鮎の放流に混ざって今や全国で釣れるようになりました。
ハスは下流側に大淵やダムがある河川に多く生息していますが、そんな所は広すぎて居場所が特定できませんよね?
ということで少し上流の川幅が狭くなる辺りに遡上してくるハスを狙うのがセオリーです。
またハスは泳ぐのが得意なので「こんな速い流れの中にはいないだろうな…」と思われがちな流芯にもいますよ。
とはいえハスはヤマメやイワナが釣れそうな沢までは遡上してきません。
こんな所まで来てしまったら少し下流まで戻り、他の川と合流して広くなっている所をチェックしてみましょう。
そこがハスの足止めポイントになっている可能性が高いですよ。
水路
手っ取り早いのは堰などがあって物理的に留まらざるを得ないポイントですね。
こういう場所から下流にかけて探り歩けば高確率でハスに出会えるはずですよ!
5月後半からの田植えの時期になると水門が開き、川から水路に魚が入ってきます。
こんな町中の幅2~3mの水路でもハスは入ってくるので手軽に釣りを楽しむことができますよ。
ただし餌となる小魚の姿が見られないところにはハスもいませんから、そういう時は思い切って川筋を変えるのが賢明です。
またハスは特に砂礫底(砂と小石が混じる場所)を好む傾向があります。
流れが無い水路の底は泥や藻だらけになるので避けましょう。
時期
ハス釣りの時期は初夏~晩秋にかけてです。
もちろん魚自体は川にいるのですが、上で解説した「川幅が狭い所までハスが上がってくる」というタイミングがキーとなります。
ハスの産卵期は5~8月ですが、砂礫底(砂と小石がある底)に産卵するために遡上してきたらシーズン開幕!
また高水温期ということもあり他の小魚も酸素や涼を求めて上がってくるのですが、水温が低下して下流に落ちる11月頃まではハスもそこに留まります。
琵琶湖では一部の人達が冬~春も下流でメタルジグをド遠投して深みを狙ったりしますが、一般的な河川では5月後半~11月前半までですね。
ルアーフィッシング
タックル
釣れるハスのサイズは20~30cm台が主ですからトラウト用・アジング用・メバリング用など他のライトゲームタックルを流用すればOK。
ロッドは川幅が狭い支流なら5.6~6.6フィート、川幅が広い本流なら6.6~7.6フィートくらいが適切なので自分が行くフィールドに合わせて選択してください。
私は河川本流域に行くのですが7.6フィートのメバリングロッドも遠投・メンディング・フッキングなどで有利でしたね。
リールは1000~C2000番のスピニングがおすすめで、1~2g台の極軽量ルアーを多用するハス釣りにおいてはベイトリールは飛距離面で少し不利になります。
ラインはPEラインの0.2~0.3号で、その先のリーダーはフロロカーボン0.8~1.0号程度で十分ですよ。
おすすめロッドはこちら⇒記事を読む
釣り方
やっかいなことにハスは手前~流芯まで広く散る魚です。
そこで不用意にザブザブと水に入らず岸から軽く上流側に投げ、手前にいる個体からチェックしていきましょう。
ハスは流れの中で上流側に頭を向けており、下流側にいる個体には私達の存在が気付かれている可能性が高いんですね。
手前のチェックが終わったらいよいよ川に入って上流側に進み、本命である流芯(一番流れが速い筋のこと)を攻めます。
最終的には川の地形に合わせるしかないのですが、この「下流→上流」「手前→流芯」の順にサーチしていくのはハス釣りの基本となります。
釣りにおいて流芯は魚が留まりにくいのですが、ハスの場合は欠かせないポイントになります。
というのも奴らは泳ぐのが得意なので流速をものともせず、むしろ遊泳力で劣る小魚を捕食するのに好都合な条件として利用するんですね。
つまりハスは待ち伏せ型ではなく追い掛け型のフィッシュイーターで、瀬脇(岸際の流れがトロい範囲)よりも流芯に入っている個体の方が活性が高く釣りやすいということに他なりません。
とはいえ流芯にボチャンとルアーを着水させるのは、ハスからすれば石を投げ込まれているのと変わらないのでNGですよ!(笑)
その為にウェーダーor長靴を履いて近付き、遠投して流芯の向こう側に着水させるんです。
とは言えずっと速い流れの中にいたらハスだって疲れるので、瀬脇に横移動or淵に縦移動するなど時間帯によって行き来しているんですね。
しかし流芯に沈んでいる大きな岩の後ろに出来る流れのヨレは、そこに入るだけで休めて餌も流れてくるというVIPルーム!
一匹釣り上げても時間をおいて休ませれば次の個体が入ってくるので、見つけたら場所を覚えておくとよいでしょう。
岩より向こうの上流側に着水させ、流れに乗せてヨレに送り込めば一発ですよ!
ルアー
スプーン
スプーンはよく飛んで根掛かりにくく川釣りでは欠かすことができない万能ルアー。
ハス釣りでは流れが速い流芯を攻めることが多くなるため2.8~3.5gがメインに使われ、エリアのように1g台など極軽量なものは使いどころがほとんどありません。
カラーは朝夕マズメのゴールドや日中のシルバーは鉄板ですが、ハスはスレるのが早いのでギラギラ系ばかりじゅなくてマット系も用意しておきましょう。
スプーンってどれも同じに見えるんだけど…
MIUをおすすめしますよ!
数あるスプーンの中でも「弱」系なので、ルアーを見切りやすいハスにピッタリなのがコレ!
またスプーンは遅く巻けば動かず速く巻けばアクションが破綻する扱いの難しいルアーですが、MIUはとにかくアクションが安定しているのが特徴です。
でも水圧の変化でフラッと一瞬抜ける千鳥アクションを出してくれるので、場所もタイミングも選ばず釣れるんですよ。
ろくなスプーンがなかった20年前によくこれだけ完成度が高いものが…という優れもので、今もエリアの超定番(ネイティブでも)として確固たる地位を築いています。
カラーも豊富なので是非使ってみて下さい♪
スピナー
スプナーは時にスプーンやミノーでは比較にならないほどの爆発力を誇るジョーカー的な存在。
スプーンやミノーが小魚を演出しているのに対し、スピナーは正体不明な昆虫系で特に高水温期に魚のスイッチを入れてしまうんですよ。
スプーンみたいに巻き速度がシビアではなく、ミノーよりもアップに投げても泳がせやすく、巻きでもフォールでも使える万能ルアーと言った感じ。
おすすめは最強と言われるARスピナーで、レスポンスが高くブルブル振動が来るタイプで釣果は折り紙つき。
スピナーに苦手意識がある人は目から鱗ですよ。
詳しくはこちら⇒スピナーの記事を読む
ミノー
スプーンだとダウン側に入ると浮き上がり過ぎたり水圧がかかってクルクル回ってしまいますが、ミノーなら誰でも一定のレンジを安定して巻くことができるのが強み。
流しながらU字にターンさせて沈んだ岩の裏に送り込んだら大体一発で食ってきますから試してみて下さい。
逆に流れが速すぎる場所ではアップ側に投げると泳がせるのが難しいので、上手くスプーンと使い分けて攻略の幅を広げましょう。
またハスは目がよく警戒心が高い魚なので2~3数匹釣ったら学習されて食わなくなるのですが、トゥイッチを入れてダートさせリアクションバイトを誘えるのもミノーの強みですね。
浮くタイプのフローティングもありますが、ハスにはよく飛んでよく沈むシンキングタイプの方が合っています。
おすすめはこちら⇒ミノーの記事を読む
ウグイをルアーで狙う記事もあります⇒ウグイのルアー釣りの記事を読む
フライフィッシング
タックル
ハスのフライフィッシングでは#6程度のタックルを使用します。
釣れるハスのサイズはほとんどが20cm程度なので、引きの強さだけを考えれば本来はこんなに強いタックルは不要。
しかし奴らは動き回り遠くにも移動してしまうので、町中の水路を除けば飛距離を出せた方が有利なんですね。
また大きめなフライも使用するので#6クラスのタックルじゃないとキャストができないんですよ。
ロッドの長さは水路など小場所では7f、河川本流など大場所では9f、間をとって8fが万能です。
リーダーは9fの2Xが基本ですが、バックスペースがない小場所では7.5fのショートリーダーが無難。
フライは#10~#8のストリーマーがよく釣れるし愛用者が多いのですが、タイミングが合えばドライにもよく出ます。
ドライは少しサイズにシビアで#16~#12の出番が多いでしょう。
釣り方
フライフィッシングは写真のようにある程度の川幅が合って、後方や頭上が開けたフィールドと相性がいい釣り方です。
オカッパリでもやれないことはないですが、基本的にウェーダーを履いて入水しないと釣果は厳しいでしょう。
またドライ(浮くタイプの毛鉤)でもハスは釣れないことはないのですが、あまり反応はよくありません。
ハスは水面でハッチしている虫にはあまり興味が無く、むしろそれらを食べるためにライズしているオイカワなんかを捕食しているのです。
だからハスに使用するフライもストリーマーが定番なのも頷けますね。
同じ水中系のフライでもウェットが水生昆虫をイミテートしているのに対し、ストリーマーは小魚を模しているので流し方も異なってきます。
ウェットフライが上流から下流にドラッグフリーで流すのに対し、ストリーマーはクロスに投げてフライラインを手繰り寄せてリトリーブしながらスイングするのが基本。
釣り上がってもいいのですが、どちらかというと釣り下る方が合っている釣り方であると言えます。
オイカワをフライで狙う記事はこちらをどうぞ⇒オイカワのフライフィッシングの記事を読む
餌釣り
仕掛け
バスロッドやシーバスロッドなど胴がしっかりして軽くて取り回しがよいものが使いやすいです。
リールは2500番のスピニング、ナイロンライン3号を巻いておきましょう。
仕掛けは玉ウキの6号、ガン玉のB(瀬)~2B(淵)、小さめのマス針を結べば完成。
餌はミミズやバッタが手に入ればいいのですが、入手が面倒なら川底の岩をひっくり返して川虫を取ってもOK。
カワムツやオイカワの子も口掛け(針を口に入れて上アゴを貫通)にして使えますが、あまり大きな個体だとハスの口に入らないので小型の方がいいです。
釣り方
餌釣りはどこでもできる訳ではなく、仕掛けの関係上ある程度の水深が必要になります。
また流れが速すぎるとウキが流されてしまって釣りにならないので、どちらかというトロ場の方が相性がいい釣り方ですね。
つまり餌釣りが本領を発揮するのは、写真のように流れが緩やかで水深がある淵ということになります。
釣り方としてはまず上流側に仕掛けを投入し、流してウキが沈んだりポコポコ動いたらリールを巻いて寄せましょう。
…以上、他に書くことがありません(笑)
と言うのもたまにチョンチョンと動かしたくなりますが、餌釣りでは余計なことをすると見切られるデメリットの方が多いんですよ!
餌釣りはウキと流れに任せて流すだけでよく、接近戦がメインなるので「なるべく音を立てない「自分の影にも気を付ける」などアプローチの方がむしろ重要です。
餌釣りにはルアーやフライにはない優位点があります。
例えば足場が高い水路では足元までルアーをキッチリひいて来れないし、こちらの姿が丸見えなので恐れて追ってこなくなりますよね。
警戒心が高まるとフライでも釣ることはできないし、バックススペースがないとキャストすら難しいことも。
そんな時でも餌釣りなら問題もなく攻略できますよ。
警戒して岩の裏/橋の下/草の中に隠れても、ギリギリを流せば餌の臭いに負けて食ってくるのです。
まとめ
- シーズン…5月中旬~11月中旬
- 河川ポイント…下流に湖沼や大淵がある中流域
- 水路ポイント…堰下、砂礫底でベイトが多い筋
- 手前→流芯、下流→上流に向けてサーチする
- 流れの中にいる個体は活性が高い
- 流芯の岩裏は一級ポイント
- スプーン…飛距離が出て根掛かりしにくい
- スピナー…釣獲力が高く巻きでもフォールでも使える
- ミノー…レンジキープ力が高くダウンで使いやすい
- フライフィッシング…頭上や後方が開けたフィールド向き
- 餌釣り…ウキで淵を流して釣る
いかがでしたでしょうか?
是非ハスを釣りまくって淡水の釣りも楽しんでください♪
ウグイのルアー釣りに関してはこちらの記事もどうぞ。
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