
金が無い…
コロナ禍であらゆる物が値上がりする中、釣具も例外ではなく軒並み価格が上がってしまいました。そんな中、出来れば釣り糸くらいは安く済ませたい…そう思う人も多いのではないでしょうか?
ということで今回はダイソーの釣り糸を使ってみました。結果としては、まぁ100円だからこんなものだよね…といった所。ある釣り方では使い物にならないし、別の釣り方ではまぁ大丈夫と言った感じ。
この記事を読んでダイソーの釣り糸の特性を知り、適した使い道を考えて上手に利用しましょう!また、欠点を補いかつコスパの良い釣り糸も紹介しているので最後まで読んでやって下さい!
ダイソーの釣り糸に関して!
・仕様
・インプレ
・向いている釣り
・向いていない釣り
・おすすめの釣り糸


餌釣り、ルアー、フライなどジャンルを問わず身近な水域での釣りを楽しんでいます。
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仕様


- 素材…ナイロン
- 太さ…2号&3号
- 長さ…200m
- カラー…イエロー&ピンク
商品名はそのままですが「ナイロン道糸」です。
よく釣具屋のワゴンに無造作に置かれている安いリールに最初から巻かれているもので、釣り糸の中で最も安価かつ一般的なものです。
しなやかで伸びやすいという特性があり初心者の人でも使いやすいというメリットがありますが、伸びるので魚の口に針を貫通させにくかったり劣化が早いなどのデメリットもあります。
太さは2号と3号の2種類。ダイソーとしては餌釣りにもルアー釣りにも使って下さいと書いていますが、2号は一般的な餌釣りには最適な太さで、3号はややライト~スタンダードなバス釣り用と言った所でしょうか。
110円で長さが200mもあるのは破格としか言いようがありません。さすがダイソーですね。
カラーがイエローとピンクなのは視認性を考慮してのことでしょう。釣り人側からは釣り糸がよく見えた方が有利ですからね。その反面、魚からも見えやすいので敬遠する釣り人が多いのも事実です。
検証
平行巻き


スプールには平行巻きされています。これによってラインの潰れがなく、糸癖がつきにくくなります。
糸止め


ラインの端は隙間に挟んでシールで固定するようになっています。釣り具メーカーの物と同じですね。
重量


2号の釣り糸はスプール込みで30.0gでした。


3号の釣り糸はスプール込みで36.4gでした。
スピニングリールに巻くなら釣り糸の重さは関係ないのすが、ベイトリールはスプール+巻いた糸の総重量で投げやすいルアーの重量が変わります。
軽いルアーを投げるならたくさん巻きすぎて重くしたらスプールレスポンスが落ちて飛距離が出ませんし、逆に重いルアーを投げるのに糸巻量が足らなくて軽いと失速が速く飛距離が伸びません。
よってラインの重量を知ることは大切なのです。
2号は30.0g
3号は36.4g
1号200mは6.4gという訳ですね。
バス釣りの場合は釣り糸は100mも巻いておけば十分。その為釣具屋で売っているバス用のラインも100m単位で売っている物が多いですね。
ではダイソーの3号の釣り糸100m分の重さを計算してみましょう。
次に実際にリールに巻いた場合を検証していきます。人気が高く販売数の多いバーサタイルリールであるシマノの20メタニウムを例にしてみましょう。
これは1/4oz(約7g)からキャスト可能、3/8oz(約10g)からキャストがしやすく、1/2oz(約14g)程度で飛距離が望める設定です。
あなたが持っているベイトリールにダイソーの釣り糸を巻く時の参考にして下さい。
インプレ
飛距離
今回メインで投げてみたのは
・1/4oz(約7g)のテキサスリグ
・3/8oz(約10g)のクランクベイト
・1/2oz(約14g)のスピナーベイト
以上の3種類です。
まずテキサスリグは普通に投げられて25mほど飛びました。バス釣りでは十分釣りになる飛距離ですので合格!
ただしこれがプラグとなると比重が低く空気抵抗が多い為投げにくいことこの上無し。この重量だとフィネスリールか、やはりスピニングを使うのが正解でしょう。
こちらは30m前後は飛んでいるので十分ですね。この重量のクランクベイトとしてへは平均的な飛距離が出せています。
30m~33mほど飛びました。重量の割には上のクランクベイトと空気抵抗がそう変わらないのはスピナーベイトは空気抵抗が強いからです。
検証の結果、飛距離では1,000円のバス用ナイロンラインと比べてもほとんど変わらないということが分かりました。
感度
ダイソーの釣り糸は手で引っ張るとよく伸びます。普通のナイロンラインの2割増しぐらい伸びるんじゃないでしょうか?
テキサスリグでボトムをズル引いてみましたが、ボトムの底質やストラクチャーとリグの接触感度は不明瞭でした。
そういう釣りはフロロラインを使うべきだと言われればそれまでですが、バーサタイルタックル1つで何でも投げる人に参考までに。
次にクランクベイトのブルブルという振動についてですが、通常はナイロンラインでも3号の太さがあれば手元に伝わるはずですがダイソーの釣り糸だと何だかボヤけた感じ。
最後にスピナーベイトのブレードの振動ですがほぼ感じません。ブレードが回転しているかが不明確だとゆっくりと巻きたい人には使いにくいですね。
まとめると感度は悪い。
フッキング


今回釣れたのは小バスとギルだったので検証が不十分ではありますが、ダイソーの釣り糸は小バス相手でもフッキングの瞬間伸びます。
感度の話で想像して頂けると思いますが、釣り糸が伸びやすいということはアワセを入れても魚の口を針が貫通しにくいですよね。
近距離ならいいんですが、遠投してバイトがあったらしっかりとラインを巻きとってから大きくアワせるか、魚の中の柔らかい所にフックが刺さってくれることを祈る向こうアワセの釣りになります。
まとめるとフッキングしにくいです。
強度
おそらくここが皆さん最も気になる所でしょう。
ハッキリ言いますが、ダイソーの釣り糸は号数の割に強度は低めです。
とはいえバスはコンディション次第ですが基本的にはそこまで引きが強い魚ではありません。
普通に30cm少々のバスを釣る分には問題ないでしょう。
ただランカー(50cm)クラスがもし掛かったらラインブレイクする可能性はグッと高まります。
抜き上げなんて絶対やめて下さいね。
分かりやすい実験をしましょう。
ダイソーの釣り糸3号と釣具メーカーの釣り糸2.5号を接続して引っ張ると
このようにダイソーの3号ラインが切れるという…。
またダイソーの釣り糸は劣化も早めで、2釣行目では根掛かりしたルアーを外そうと引っ張ると簡単に切れてしまいました。
まとめると強度は低いです。
向いている釣り
- 小さな魚がメインの釣り
- 感度を求めない釣り
ダイソーの釣り糸が一番適しているのはサビキ釣りです。
小アジやサッパなら引きも弱いし、仕掛けをさびいて掛かってくれるのを待つ釣りなのでピッタリですね。
これならコストの低さが十分に活かせるでしょう。
向いていない釣り
- 50cmなど大きな魚が掛かる可能性がある釣り
- 底質や地形の把握、小さなアタリを取るなど感度を求める釣り
バス釣りや海のライトゲームにはあまり向いていませんね。
オススメの釣り糸
カーボナイロンCN500という釣り糸をご存じですか?
DUEL(釣具メーカー)製でナイロン繊維をフロロカーボンでコーティングしたハイブリッドラインです。
餌釣りにもルアー釣りにも使用出来ますよ。
すごく簡単に説明すると…
・しなやかだけど伸びにくく感度が良い
・吸水率が低く劣化しにくい
というナイロンとフロロの良い所取り。
Amazonのオススメにも入っていてレビュー数も2022/9/13現在で4,000件近いというベストセラーの釣り糸です。



どうせ高いんでしょ?
それがなんと500m巻きで441円(2022/9/13現在)ですw
確かにダイソーの釣り糸の安さ自体は魅力的ですよ。強度的にも小物釣りなら問題無いですしね。
ただし毎回巻き替えないといけないし、伸びやすくて使いにくいのがネック。
これほど性能差があるカーボナイロンCN500がこの価格では、どうしてもダイソーの釣り糸を買う必要性を感じません。


まとめ
・飛距離は普通
・感度は悪い
・フッキングしにくい
・強度が低い
・劣化が早い
・サビキや下巻き用にグッド
・カーボナイロンCN500の方がオススメ
ダイソーのハリスについてはこちらの記事も参考にして下さい。


ルアー釣り用のリーダーの記事はこちら!


ダイソーの釣具の一覧記事はこちら!


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