- 美味しい
- よく引く
- カッコイイ
そんなグレ(メジナ)はたくさんの魚種の中でも特に釣り人から人気のターゲット!
一般的にはフカセ釣りで狙われますが、実はルアーでも釣れるのをご存じでしたか?
フカセは撒き餌の準備や後片付けが大変ですが、ルアーならスタイリッシュな装備で手軽に狙うことができます。
ただし釣り方にはコツがあり、それを知らずにやっていたら”偶然釣れた”の粋を出ることはありません。
そこであなたが無駄な時間とお金を費やすことがないよう、今回はグレのルアー釣りの記事を書きました!
- グレがルアーで釣れるポイント
- グレに効くルアーの使い方
- グレが釣れるルアーの種類
この記事は約3分で読み終えることができるので、ぜひ参考にして頂きグレをルアーで釣りまくってください♪
餌釣り、ルアー、フライなどジャンルを問わず身近な水域での釣りを楽しんでいます。
「釣りの楽しさをお届けする」をモットーに、初心者の方にも分かりやすく釣りの情報を発信中!
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グレのルアー釣りのコツ
魚影が濃いポイントに行く
グレと同じくフカセの代表的なターゲットであるチヌも、以前はチヌもルアーでは釣れないと言われていました。
しかし今ではチニングという1つのジャンルとして大成し、専用のルアーも数多く発売されています。
「それならグレだってルアーで釣れるんじゃないか?」という考えが頭をよぎった人も少ないでしょう。
かくいう私もその1人であり、毎週のように修行に明け暮れたものでした…。
しかし全然釣れない(笑)
夢を砕くようで悪いのですが、その辺で適当にルアーを投げただけでグレがポンポン釣れたりはしません。
そうならすでにグレのルアー釣りはすでに1つのジャンルとして広まっているはずですよね。
シーバス、チヌ、アジ、メバル…まず他のターゲットが先に食ってくるでしょう。
と思えばSNSでポロポロと流れてくるグレのルアー釣果…この差はなんだと思いますか?
一番大きな違いは魚影の濃さ=ポイントであり、そこにタイミングや釣り方の要素などの偶然が一致したわけですね。
そこで私はフカセ師がよくいる釣場を歩き回り、目視でグレの群れを探して回りました。
釣っている人がいればそれは大きなヒントになりますし、「グレ釣れてますか?」と聞いているのもいいでしょう。
1から自分の力だけで開拓するのもいいですが、それは途方もないお金と時間がかかります…私のように(笑)
グレのルアー釣りは両極端
グレのルアー釣りは丁寧に食わせるかorリアクションで無理やり口を使わせるかであり、中途半端が一番釣れません。
ようやくグレの居場所を突き止めた私でしたが、今度は「どうやって食わせるか?」という大きな問題にブチ当たりました。
まずはメバルを狙う感覚でジグ単やスリムミノー、シンキングペンシルを巻いてみましたが相手にされないんですね。
それならば!とポッパーやペンシルベイトなどトップウォーター作戦に出ましたが撃沈…。
繰り返しているとグレがルアーを嫌がって逃げていく始末。
そこで軽量ジグ単を潮に乗せて流し込むナチュラルドリフトでゴンッ!とついに口を使わせることに成功しました!
これによって行く度に3~4匹は釣れるようになりましたが、まだ少し物足りない。
もっと釣る方法があるはずだ…!
そんな時にグレのルアー釣果を検索していると、遊漁船でグレを狙う「グレジギング」の存在を知りました。
目の前でジグをチラつかせると、私達のように手がないグレは口で邪魔者を排除しようとしてくるんですね。
これは完全にリアクションの釣りだ…。
さらにタックルハウスの方がプラッギングで釣った話もリアクション要素を彷彿させます。
ルアーはショアーズ シリーズの中では最もファットなシルエットのプルシャッドが不思議と反応が良かったです。
あの”おチョボ口”なのでフッキングしないバイトも多く、小さいルアーの方が釣れるだろうと思い、ショアーズ ストリーマーやマイクロジグのナブラ刑事1.5gなどを投げるもあまり釣れなかった記憶があります。
※引用:タックルハウス
そして食わせ&リアクションを徹底することで、ついにルアーでの数釣りに成功したのでした♪
時期で釣り方を変える
具体的には水温が20℃ならハードルアーで速い動き、それを下回るならワームでスローに攻めます。
本来ルアーフィッシングのターゲットはシーバスや青物など、小魚を捕食するフィッシュイーターですよね。
しかしグレは雑食なのでその時期その場所で食いやすい餌を食べており、食性を無視して年中同じ釣り方をしていては釣れません。
地域によって違いますが夏のグレは甲殻類(カニ、エビ)、多毛類(イソメ)、シラス等の小さな稚魚類が胃の中から出てきます。
つまり動くものを積極的に追いやすいので、メタルジグやミノーなどハードルアーで素早くサーチするのが効率がよいと言えます。
それが水温が下がってくるとグレの食性がだんだんと草食寄りになってくるのをご存知でしょうか?
フカセ釣りでも海苔グレ(海苔メジナ)といってマキエに海苔+砂、サシエにも海苔が使われます。
つまり動くものを積極的に追わなくなり、その場にある藻を食べるようになるんですね。
ルアーの場合も激しく動く物や横への反応が薄れ、ゆっくりとワームを漂わすような釣り方へとシフトしていきます。
時期
グレのルアー釣りに向いている時期は6~8月と10~11月です。
「春になるとグレは産卵の為に接岸し、梅雨グレといって6月頃からアフター回復個体の荒食いが…」とかそれっぽい根拠を書きたいところですがそうではありません。
残念ながら(基本的に)グレングは塩焼きサイズ(20cm台)がメインであり、産卵に絡む30cm以上を見据えたものではないのです。
単純に6~8月は水温が高いので小型グレの活性が上がってルアーに反応しやすく、港内にも群れで入ってくるのでそれを狙い撃ちするんですね。
しかし9~10月初旬はその年生まれた新子(木っ端グレ)がウジャウジャ湧きますが、こいつらはフックが口に入らないので釣れません。
その後10月後半に入って水温が下がってくるとルアーで狙えるサイズも再び接岸してきて冬を超えるための荒食いが始まります。
そして12月になって水温が下がるとルアーに反応しにくくなり、水深のある場所に移動する個体が増えるのでオフシーズンと言った感じですね。
稀に冬でもルアーでグレが釣れることはありますが、再現性に乏しいので素直にメバルでも狙いましょう。
釣り方
ジグ単
グレ単は堤防周りのグレを狙う時に多用します。
岸壁の付着物、捨て石の甲殻類、先端やコーナーのヨレに流されてくる稚魚類がベイトになっている時によく釣れますね。
基本的な釣り方はアップに投げて
メタルジグは堤防について食い気がないグレを狙うのに有効な釣り方です。
ワームがグレの半径1mに入ったらチョンチョンとロッドで跳ね上げ、積極的にリアクションバイトを誘ってください。
やる気がある奴は一発で食ってきますから。
もちろんそれを嫌がる個体もいるのですが、そういう奴はルアーにびびってるので何をしても食いません
さっさと見切って口を使う個体を探して歩きましょう。
マイクロジギング
上で書いたように目の前でジグをチラ付かされると、グレは怒って口で排除しようとしてきます。
「グレジギングが成立するんなら漁港のライトゲームでもイケるのでは?」と思ったら、やっぱり食ってくるんですよね。
船では100gを超えるジグで水深50mを攻めたりしますが、ライトゲームでは1.5~3g程度がよく釣れます。
深くて潮が速いポイントでも5gまでかなぁ。
それを超えるとフォールが速すぎるのか一気に反応が悪くなります。
具体的には足元に落として2~3回シャクリ上げてフォールを繰り返すだけの単純作業。
グレはチヌほどベタ底ではないので、根掛かりの危険をおかしてまで底を取らなくても構いません。
ただしレンジはコロコロ変わるので全層キッチリ探りましょう。
プラッギング
グレをプラグで釣った!…と言えば聞こえはいいんですが、やってることはメバリングと変わりません。
釣り方も小型ミノーのただ巻きですし、ポイントも被りますし…ただ夏&昼でも釣れるという点が違うぐらい。
下手にトゥイッチを入れると食い損ねたり追わなくなるので、普通にゆっくり巻くのが一番です。
プラグの釣りで大事なのはポイントとタイミングです。
釣れないのはそこに居ないかスイッチが入っていないかのどちらか。
そういう時は粘っても無意味なので移動しましょう。
朝マズメor夕マズメだけシャローに差してくることや、ナイトゲームで入り直すとフィーバーすることも。
フロートリグ
フロートリグは低水温期の磯周りに付くグレを狙うのに有効な釣り方です。
あまり動かず海苔など海藻を食べているグレに対し、口元にワームを流し込んでいくイメージで流しましょう。
ポイント
潮通しのよい堤防
まずは堤防に行くのが手っ取り早いです。
潮通しが良ければ港内でもグレは入ってくるので、ルアーフィッシングの強みであるフットワークの軽さを活かして釣り歩きます。
そうやってまずは「この辺りには確実にグレがいる」という範囲を絞ってください。
シーバスやアジよりは釣れる可能性が低いルアー釣りなのは間違ですから、いるかどうかも分からないポイントでやるのは愚の骨頂!
ちなみに堤防でグレがよくいるポイントは先端、コーナー、捨て石周り、係留ロープ(狙っちゃダメですよ~)、スリットケーソン(内部が空洞になっている護岸)など。
まとめると「潮通しがよくて変化があり、餌が豊富で身を寄せられる障害物周り」と言ったところを重点的に探しましょう。
テトラ帯
グレがいる堤防を見つけることはできましたか?
その近くにテトラがあれば確実にグレがいるので、今度はそこを開拓してみましょう。
テトラは臆病なグレにとって身を隠しやすい住み家であると同時に、カニなど甲殻類などの餌も豊富。
また基本的にテトラは波を和らげる目的で設置されるため潮通しがよいことが多く、特に小型のグレは居着きやすいです。
ルアーを通せばいつでも釣れるほど甘くはないですが、夕マズメや急に曇った/晴れたと言った時にはグレにスイッチが入りやすくアッサリ釣れることも。
ただしテトラの上は滑りやすくて危険なので決して無理はしないでください。
地磯&ゴロタ浜
堤防から釣れるならそこから近い磯にも必ずグレはいるので開拓してみて下さい。
フカセは浅すぎるポイントでは釣りがしにくいので知られていませんが、実はグレは水深1~2mといったごく浅い地磯にも普通に入ってきます。
ストック量は水深があるところの方が多いでしょうが、シャローに入ってきている個体は食い気があるのでルアーで釣りやすいんですね。
また浅い=強制的にレンジが合うこともあり、プラグを巻いたら立て続けに釣れることもあります。
タックル
ジグ単・メタルジグ・プラグ用
ロッド
7フィート前後のアジングロッドが使いやすいです。
軽量なジグ単をキャストするにはしなやかさも大事ですし、メタルジグをしゃくったりプラグを遠投するには適度な張りも必要。
そんな相反する要素を高次元で備えているのはアジングロッドだけです。
詳しくはこちらをどうぞ⇒ロッドの記事を読む
リール
1000~C2000番の小型で軽いものなら何でもOK。
グレのルアー釣りにはドラグ性能やらはほとんど関係ないので、高い機種を買う必要は全くありません。
ただ1~2回の使用でゴリゴリ言い出す激安海外製だけはやめましょう。
詳しくはこちらをどうぞ⇒リールの記事を読む
ライン
軽量ジグ単用にはエステルラインの0.3~0.4号がおすすめ。
軽量ジグ単を投げてアタリを取るにはエステルの潮馴染みのよさがどうしても必要になります。
PEラインだと風があるとフワフワと浮いて何をやっているか分からなくなりますから。
詳しくはこちらをどうぞ⇒エステルラインの記事を読む
しかしメタルジグやプラグにはPEラインの0.3号の方が合っていますね。
エステルラインの強度ではメタルジグやプラグなんて怖くて投げられません(笑)
詳しくはこちらをどうぞ⇒PEラインの記事を読む
リーダー
フロロカーボンの5lbがおすすめ。
長さは80cmぐらいが適切で、ジグ単やメタルジグなら3.5ノットなど楽で早い結び方にしましょう。
ただし磯でプラグを遠投する時はガイド抜けのいいFGノットで結束してください。
ジグヘッド
豆アジ用の0.6gが適しています。
よほど強い流れがない限り、1g以上のジグヘッドではナチュラルドリフトさせることはできません。
しっかり流されるためには0.6~0.8gでないといけないのです。
また20cm前半がメインターゲットになるため、豆アジに使う#14クラスのサイズのフックを使わないと口に入りにくくキャッチ率が下がります。
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ワーム
チヌと一緒にされがちですが、グレは口が小さいので大きなワームは食えません。
アジング用の細身でしなやかなもので、なるべく小さなワームが適していますね。
アジングビームは状況に応じて好きな位置でカットして使えるので便利ですよ。
詳しくはこちらをどうぞ⇒アジングビームの記事を読む
メタルジグ
1.5~3.5g程度のマイクロジグが適しています。
手持ちのもので挑戦すればいいのですが、釣果ではナッゾジグが頭一つ抜きんでているので1つは持って行きたいところ。
リアの極小ブレードがグレに限らず非フィッシュイーター全般に効きます。
詳しくはこちらをどうぞ⇒ナッゾジグの記事を読む
プラグ
水押しが強くシルエットが目立つファットなものがおすすめ。
シンキングペンシルやバイブレーションでも釣れますが、しっかり水を掴んでスローに引けるのでミノーが一番安定して釣れますね。
特にオルガリップレスは要件を満たしており実績も高いですよ。
フロートリグ用
ロッド
8フィート台前半MLのエギングロッドが適切です。
10gぐらいのフロートを遠投できる張りのあるベリーと、潮の強弱やアタリを感じ取れるしなやかなティップを兼ね備えたロッドとなると他に選択肢はありませんね。
セフィアXRの83MLは最高のエギングロッドですが、フロートリグにもピッタリですよ。
詳しくはこちらをどうぞ⇒セフィアXRの記事を読む
リール
フロートリグの釣りでは2500~C3000番のスピニングがおすすめ。
ダブルハンドルなら勝手に動くこともなく、ピタッと止まって回したいぶんだけ回せます。
ドラグが緩いのが好きなら2500、シーバス等他魚種にも使うならドラグの強いC3000ですね。
ライン
ラインはPEラインの0.6号が適切ですね。
グレには10g前後のフロートリグを使うため、これ以上強度を落とすとキャスト切れしてしまいます。
当然エギングにもそのまま使えますよ。
ボーンラッシュWXは最高クラスの品質なので、これにしておけば間違いありません。
詳しくはこちらをどうぞ⇒ボーンラッシュWXの記事を読む
リーダー
リーダーはPEラインより弱めの2号が最適。
よほどの良型でない限りグレに切られることはありませんし、フロートもしっかり振り切れる強度があります。
フロート
フロート(飛ばしウキ)はシャローフリーク一択。
グレ狙いなら浅いゴロタ浜や地磯メインが出番なので、F(フローティング)の10.5gがあれば大体なんとかなります。
ただそのままだと使っているうちに糸がヨレて絡むので、TKシステムにして使った方がいいですよ。
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Q&A
- グレリングとは何ですか?
-
グレ(メジナ)のルアー釣りのことです。グレング、グレイングなど呼び名はちゃんと決まっていません。
- グレがルアーで釣れるのはどうしてですか?
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雑食性なので色んな物を食べるから、また口で邪魔なものを排除しようとするためです。
- グレのルアー釣りは難しいですか?
-
数が多いところに行けばそれほど難しくはありません。
そうでない場所ではまず先に他の魚が食ってくるので釣れません。
- グレが一番簡単に釣れるのはいつですか?
-
ハイシーズンが6~8月で、次が10~11月の秋です。
- 食ってこないのですがどうすればいいですか?
-
ナチュラルにワームを流し込むか、ミノーやメタルジグで強気で誘ってください。
まとめ
- 時期…6~8月と10~11月がハイシーズン
- ポイント…潮通しがよい堤防、テトラ帯、地磯やゴロタ浜など
- ジグ単…豆アジ用0.6gジグヘッドでドリフト&チョンチョンする
- マイクロジギング…1.5~3.5g程度のマイクロジグで足元をバーチカルに探る
- プラッギング…水押しが強いファットなミノーをただ巻き
いかがでしたか?
引きが強くて食べても美味しいグレをルアーで釣りまくってください♪
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