海のルアー釣りの対象には難しい魚も多く、初心者はもちろんベテランですら釣れないことは珍しくありません。
近場で簡単、明るい時間、装備はお手軽、食べても美味しい…そんて都合のいいルアー釣りなんてあると思いますか?
あるんですよ…ハゼクランクがなァ!
しかも他の釣りに比べると安く仕掛けを揃えることができるので、興味があるなら始めないと損!
今回はタックルや釣り方、ポイントや時期などハゼクランクに関するまとめ記事を書きました。
この記事は約5分で読み終えることができるので、ぜひ参考にしていただきハゼクランクを楽しみましょう♪
餌釣り、ルアー、フライなどジャンルを問わず身近な水域での釣りを楽しんでいます。
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時期
ハゼクランクの時期は夏~秋で、具体的には7月後半から10月中旬まで。
7月というとまだ早いと思われますが、ハゼクランク用のルアーには10cm未満の小さなハゼも食い付いてきます。
また早生まれの個体は大きくなるのも早く、大きい個体ほど先にハゼクランクへの反応もよいので十分釣りにはなります。
ただし数はまだ少ないのでハイシーズンは8月~9月ですね。
10月に入ると水温が低下して浅場のハゼが減ってきて、11月になるとハゼクランクで釣るのは難しくなってきます。
冬でもハゼクランクで釣りたい人はこちら記事をどうぞ⇒冬にハゼクランクで釣る記事を読む
ポイント
ハゼは海水と淡水の混ざる汽水域の砂泥底に生息する魚。
そのためハゼのポイントと言えば、大河川の河口部が紹介されていることが多いですね。
試しにスマホで検索すれば、あなたの住んでいるエリアの有望ポイントもすぐに見つかるでしょう。
ただしハゼクランクはちょい投げのように遠くに投げられないため、岸のすぐ近くにハゼがいることが条件。
よって釣具屋さんに言ってハゼクランクができる場所を聞いてみるとよいでしょう。
釣り方
ハゼクランク用ルアーをリーダーに結んだらなるべく遠くに向かって投げましょう。
目安としては20mぐらいは投げられた方がいいですね!
そこからリールを巻くと少しずつ潜って、底に当たるとガリガリッとこする感覚が分かるはずです。
そうしたらリールを巻くのをやめて、1~2秒ほどまってルアーを少し浮かしてから巻くのを繰り返すのが基本的な釣り方になります。
詳しくはこちらをどうぞ⇒ハゼクランクの使い方の記事を読む
しかしハゼクランクではよく釣れる人と釣れない人がハッキリと別れています。
- 下げ潮でポイントに入っている
- ハゼクランクに向かない深場でやっている
- 釣れない場所に通っている
- 巻きっぱなしで浮かせていない
- フックを交換していない
- 濁りが強い
こんなところが釣れない人に共通する点かと。
詳しくはこちらをどうぞ⇒ハゼクランクで釣れない理由の記事を読む
ハゼクランクの仕掛け
仕掛けの全体図
ツールはペイントです。スゴイでしょ!
…じゃなくてこれがハゼクランクの仕掛けの全体図です。
ライトゲームらしい繊細なタックルですね。
それでは一つずつ解説していきます!
ロッド
ハゼクランクに使うロッドは6~8fのライトゲーム用のものがピッタリでアジングロッド、メバリングロッド、トラウトロッドなどが流用できます。
ロッドは長い方が飛距離も出るし足場の高さにも対応しやすいので短くても6fは欲しいですね。
逆に長い分には飛距離も出るし足場の高さにも対応しやすいので、できれば7f以上がオススメ。
ちなみにハゼクランクは向こうアワセの釣りですから、高級なロッドを買う必要はありません。
硬さに関してはUL(ウルトラライト)と表記されているものを選びましょう。
またハゼ用のルアーの重量は大体2~3gと軽量なのでティップじゃないと投げると時に曲がらず飛距離がでません。
硬すぎるロッドだとハゼが食ってきた時に弾いてしまうことが多く、釣れる数も減っちゃいますしね。
ただし柔らかすぎてボトムの感触が伝わってこないのもダメで、ルアーが底を引いてこれているかどうか分からないと仕掛け以前の問題です。
ということでベナンベナンの乗せのロッドでもなく、ガチガチの掛けのロッドでもなく、しなやかだけど適度なハリを兼ね備えたソリッドティップのロッドが必要。
ということで長さと硬さと値段を考えると76ULSのメバリングロッドという答えが導き出されます。
そこからブレなければ高級品を買う必要はありません。
オススメはソアレBBのS76UL-Sで、コスパがよくてデザインもかっこいい人気のロッドです。
リール
リールはなるべく小さく軽いものにすればOKで、高級なものを買う必要はありません。
1000~2000番のシャロースプールなら下巻きがいらないのでピッタリですね。
ダイワのレガリスはコスパが神なのでおすすめですよ!
ライン
ハゼクランクに適しているのはPEラインです。
ハゼのアタリは小さいのでナイロンラインやフロロカーボンラインでは伸びてしまって感じることがむずかしいです。
またハゼの口は意外と硬いのでアワセを入れてやらないといけませんが、その点でも伸びないラインの方が優位なのでPE一択と言ってよいでしょう。
太さに関してはハゼの引きの強さだけを考慮するなら0.1号だって問題ないのですが、底を攻める釣りですから岩、牡蠣殻、人口ストラクチャー…なにがあるか分かりません。
細い糸は傷むとすぐに切れるので、1個1000円を超えるルアーを根掛かりでロストする可能性が高まります。
また少しラインを太くしたぐらいではハゼの食いは落ちたりしませんから、0.3号が最適!
値段、強度、使いやすさ、リーダーとの結束など色んな面で比較した結果バリバスがオススメです。
ハゼクランクは他の釣りほど遠投出来しませんから100mの物を買っておけばおけば長く使えることでしょう。
詳しくはこちらをどうぞ⇒アバニライトゲームスーパープレミアムPE X4の記事を読む
リーダー
リーダーとはPEラインの先に結ぶ糸のことで、ハゼクランクの仕掛けでは大事な部分。
PEラインは滑りやすいのでそのままルアーに結んだら、ちょっと引っ張るとすぐにほどけてしまうんです。
それにPEラインは細く根ズレに弱いので、ハゼクランクみたいに底をコツコツ巻いてくるような釣りでは傷みやすいという弱点があります。
パツーンと切れて高いルアーをロストするのは嫌ですよね?
ということで硬くて傷がつきにくいフロロカーボン製のラインを別に買って接続する必要があるんですね。
太さは1号=約4lbもあれば十分ですから必ず接続しましょう。
使用する長さは70cm~1mもあれば十分です。
私がオススメするリーダーは
ルアー
ハゼクランクで使われるのは3cm前後の小型クランクベイトで、当初はトラウト用のものが元になっていました。
もちろんそのままではなくハゼの口に入りやすいようフックサイズをダウンさせ、ハゼ専用のカラー塗装を施し、ハゼが好むと言われるシャララ…という高音系のラトルを入れるなどチューンされた物が一般的。
そのままでも十分釣れるんですが、今ではハゼクランク専用のものも各社から発売されさらに選択肢が広がっています!
ハゼクランクは巻くとリップが抵抗を受けて潜り底に到達しますので、底をリップでかき回して砂埃を巻き上げてハゼの興味を誘って釣り上げるのが基本的な使い方。
ハゼはルアーが浮上する時に襲い掛かることが多いのと、根掛かり回避の効率からフローティング(浮く)タイプのものがほとんどです。
ハゼクランクの種類
MR
リップの長さに注目。
これらはハゼクランクの中心的な存在でMR…ミッドランナーとかミディアムランナーと呼ばれるタイプ。
だいたい1mちょっと潜る物がほとんどで、干潟のような足場が低い場所で使いやすい潜行深度となっています。
DR
こちらはDR…ディープランナーと呼ばれMRよりもよく潜るようになります。
ものによって潜行深度は違いますが、ハゼクランクでは概ね2mまで潜るものが多いですね。
やや足場が高い場所でも底が取れるのでもっておくと戦略の幅が広がります。
シンキング
中にはシンキング(沈むタイプ)も販売されていて、飛距離が出しやすいことや底が取りやすいなどメリットもあります。
デメリットとしてはハゼによく効く”浮かせるアクション”が出せないので食わせにくい一面も。
おすすめのハゼクランク
ハゼクランクMR
現在もっともスタンダードなハゼクランクがこれ。
ローリング主体のアクションでよく動き、ちゃんと釣れ、値段もそこそこ安いと弱点のない一品です。
潜行深度は1.3mで浮上の早さも適度なスタンダードルアーと言えるでしょう。
ハゼがフックにバイトしてくることに注目してケイムラピンクの塗装をフックに施しているのは芸が細かい。
最初に買うならコレで決まり!
ハゼクランクDR
こちらはハゼクランクMRのロングリップバージョンです。
弱点としては風が強いと長いリップが抵抗を受けて姿勢が崩れるので飛距離が落ちてしまいます。
その代わりMRよりも急潜行が可能なのでハゼのバイトゾーンをより長く引いてこれます。
また2mまで潜れるので多少深いところも攻められ、リップが長いので根掛かり回避性能もこちらが上。
こちらも是非もっておきたいルアーですね!
ハゼクランクJr
MRのボディ全長が32mmなのに対し、Jrは27mmと5mmサイズダウン。
しかしサイズは小さくてもウォブンロールは激しくアピール力は必要十分!
7~8月のシーズン序盤に特に有効で、小型のハゼも乱獲できちゃいます。
ディープクラピー
ディープクラピーはラッキークラフトのトラウト用ルアーで、ジャストエースがコラボでハゼクラピーという名前で出したのがハゼクランクの元祖です。
ハゼ用にカラーとフックを変更しラトルを入れたものでしたが、いつの間にか廃盤になったみたいですね。
その後はディープクラピーのハゼ用カラーという形で現在もラッキークラフトから販売中。
最大2mまで潜るように設計されておりピッチ速め、水押し強め、浮上の速さも適度。
スタンダードなルアーと言えるんですが、後発のダイワのハゼクランクDRとスペックが被っています。
ただしダイワがローリング主体なのに対し、こちらはボディが扁平(平べったい)でウォブリング主体のアクションを出すので投入シーンは変わってきます。
ハゼクランクの元祖として1つはもっておくべきルアーですよ。
ザンム35つぶアン
これも元々はトラウト用のルアーです。
ハゼ用カラー&リアのスプリットリング6連結というユニークな発想でエドハゼという名前で販売しましたが、人気がイマイチで廃盤。
更にゴルビーという名前でヤリエとコラボカラーがハゼ用に販売されていましたがこちらも廃盤。
今はつぶアンという名前で販売されていますが、これもメーカーのHPには載ってないので廃盤かもしれません(笑)
ただし性能は悪くない、値段も控えめ、カラーも豊富で、何よりハゼクランク愛好家達の間で評価が高いんですよ。
ただのトラウト用のハゼカラーバージョンではなく、フックを#5→#8に落としてラトル音を入れるなどハゼクランクとしてちゃんと使えます。
アクションのピッチはやや遅めでヌメヌメ感アリ。
ミノー形状なのでクランクよりも浮力を抑えやすくスローに引けるのが特徴で、ハゼの活性が低い時はコイツのデッドスローが効きますよ。
はぜむし45SS
ハゼクランク用ルアーにしては珍しいシンキング仕様!
クランクというよりミノーですね。
この細長さを利用して、ボトムでステイさせていればユラユラと動いてハゼのバイトを誘います。
止めてたままでボトムで食わせられる唯一のハゼクランク用ルアーなんじゃないでしょうか?
鮎掛け針を使用していてフッキング率もなかなかのもの!
その他
一番下の2つをご覧ください。
これはメガバスのチニング用のクランク「ピークス」のハゼチューンモデル。
チヌ用がシンキング&トレブルフックなのに対し、こちらはフローティング&シングルフック2個付けです。
ラトルもゴトゴト音からハゼの好むシャラシャラ音に変えられていました。
その重量はなんと4.3gとハゼクランクとしては最大。
風があってもよく飛ぶのが魅力で、リップ形状も相まって根掛かり回避率が高く、砂煙を上げながらS字に蛇行してアピール力もすごかった!
ベイトフィネスタックルでも十分投げられて使い心地もよく、小型のハゼも一応釣れる優れものでした。
なのに残念ながら廃盤!
メガバスさん、金型はチヌ用と使い回しでしょうから再販してもらえませんか?!
ムチャクチャよくて代えが効かない唯一のルアーでした…。
カラー
ハゼは餌釣りではあまりに容易に釣れてしまう魚なので、ルアーの色なんかどうでもいいと思われがち。
しかし実際に釣りをしていると同じカラーだとすぐにスレてしまって後が続かず、よく見てるんだな~と感心させられます。
アピール力と実績でNo1のアカキンをパイロットカラーにしてピンク、オレンジ、チャートなどのアピール系や、ブラウンなどの地味系、クリアカラーといった感じでカラーローテーションをしましょう。
詳しくはこちらをどうぞ⇒ハゼクランクのカラー考察の記事を読む
アシストフック
アタリはあるけど乗らない…そんなことが多いハゼクランク。
フッキング率を大きく向上させてくれるのがアシストフックの存在です。
私の釣行データではアシストフックを装着することでハゼのバイトを乗せられる確率が1~2割上昇しました。
1~2割ってスゴイですよ(笑)
ハゼクランクにおいては必須ともいえるほどで、多くの人が装着しています。
長さ、太さ、カラーなど色んな要素があるのも楽しいですね。
詳しくはこちらの記事をどうぞ⇒ハゼクランク用アシストフックの記事を読む
まとめ
- ロッド…6~8fのライトゲーム用ロッド
- リール…C2000番のスピニングリール
- ライン…0.3号のPEライン
- リーダー…1号のフロロカーボンライン
- ルアー…ハゼ用クランクベイト数種類
ハゼクランクの仕掛けについて、いかがでしたでしょうか?
分からないことがあればお気軽にコメントをください。
クランク以外のルアーに関してはこちらをどうぞ!
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