あ~あ、今日も釣れなかった…
シーバスは難しいですからね~
シーバスは海のルアー釣りの基本ターゲット的な位置付けですが、決して簡単に釣れる魚ではありません。
たくさんのルアーを買って何年も通わないと安定して釣れない上に、少し期間を置いて状況が変わればベテランですらボウズを食らいます。
貴重な時間を費やして釣果が得られないのは精神的にキツいですし、誰もがそんなストイックな釣りをしたいわけではありませんよね?
そこで今回は忙しいサラリーマンの間で人気上昇中のセイゴのルアー釣りの記事を書きました。
お手軽カンタン、だけど大人も夢中になってしまうセイゴイングとは?
この記事は約3分で読み終えることができるので参考にしていただき、あなたの楽しいフィッシングライフにお役立てください♪
餌釣り、ルアー、フライなどジャンルを問わず身近な水域での釣りを楽しんでいます。
「釣りの楽しさをお届けする」をモットーに、初心者の方にも分かりやすく釣りの情報を発信中!
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今セイゴのルアー釣りがアツイ!
- セイゴ…~39cm
- フッコ…40~59cm
- スズキ…60cm~
セイゴは出世魚なので大きさによって名前が変わりますが、従来のシーバス釣りで狙われてきたのはフッコやスズキと呼ばれるサイズですよね。
しかし今はターゲットにこだわらず自由に楽しむスタイルが主流の時代。
シーバス釣りもまた例外ではなく、社会で日々ストレスと戦うサラリーマンたちの癒しの釣りとしてのライトゲームスタイルが定着しつつあります。
大きなシーバスと違って潮が動かない場所にもいるので、場所取り争いに悩まされず空いた時間にサクッと楽しめる手軽さが受けているんですね。
ルアーの大きさ
セイゴのルアー釣りにはメバリング用の4~6cm程度のルアーを流用します。
釣れるセイゴのほとんどは20~30cm程度なので、7cm以上の一般的なシーバスルアーは大きすぎて向いていません。
またライトゲームタックルを使用する関係から、あまり大きい(=重い)ものは投げにくいといった事情もあります。
反対に小さすぎるルアーもNGで、セイゴは口が大きく開くので丸飲みされて外すのに苦労します。
また似たようなものを2つ持つくらいなら「アクションが弱いものと強いもの」といった感じで、対極なタイプを持っておく方がいろいろな状況に対応できますよ。
セイゴは冬でも釣れる
冬はシーバスのオフシーズンと言われる理由をご存じですか?
冬になると40cm以上のシーバスは産卵のために沖に落ちてしまい、2月中旬(地域差アリ)のバチ抜けシーズンまであまり釣れないんですね。
しかしセイゴは産卵に加わらないので、真冬だろうが関係なく釣ることができます。
「でも水温が低いとルアーを食わないんじゃないかな?」なんて心配は無用で、ベイトさえいれば例え1月の寒空だろうが平気でボイルしていますよ。
反対に水温が上がり過ぎて大型が沖に落ちる真夏だって元気いっぱいで、セイゴはまさにオフシーズンがない魚なのです!
夜釣りが簡単
1番釣りやすいのは夜に明かりがある状況です。
外灯のある橋周りや商業施設の明かりがボンヤリと効いている範囲が代表的な例ですね。
セイゴは昼間は橋のシェードやストラクチャーから離れようとしないのですが、夜になると大胆に泳いで餌を探しまわります。
特に明かりがある場所にはプランクトンが集まってくるため、セイゴの餌になる小魚もそれを目当てに寄ってくるんですね。
そのためセイゴのルアー釣りの入門として最適なので、まずはここから始めましょう。
しかし慣れてきたら昼間の釣り(デイゲーム)にもぜひチャレンジしてみてください。
ストラクチャーをタイトに狙わないといけないので夜より少し難しくなりますが、そのぶんゲーム性が高くてハマりますよ!
ポイント
昼はなんでもないような場所でも、夜になると道路の外灯が照らしてセイゴを集めてくれます。
車で海沿いを走っていると、意外なところに良いポイントが見つかるかもしれませんよ。
橋の影には昼夜問わずセイゴが居着いています。
人気ポイントですが奥まった潮通しが悪いところは大きなシーバスが入ってこないため、意外と釣り人が少なく狙い目です。
セイゴサイズは池のように水が動かないところにもいますからね。
足元の岸壁にもセイゴが付いているので、忘れずにチェックしましょう。
常夜灯が効いていると釣れる確率がグンとアップ!
次は昼のポイントを解説します。
堤防の内側の下は空洞になっていることが多く、昼は大きな影を作りセイゴの絶好の住処になっています。
正確なキャストで奥までルアーを送り込めればスゴイ数が出せるかも?!
水門が開いていればチャンス倍増!
ハク(ボラの子)やハゼ類など汽水を好むベイトが集まってくるため、セイゴも周りに潜んでいることが多いです。
昼のセイゴは警戒心が高めでストラクチャーにタイトに付きます。
その時ダメでも時間をおいて入り直せばセイゴが付いていることも!
向こう側にルアーを着水させて、なるべくギリギリを通すのがコツです。
タックル
この釣りはメバルやアジ用のライトゲームタックルが面白い!
ロッドは7~8フィートのUL~Lが適しており、ティップに適度な張りがあってMax10g以上背負えるものがベストです。
重めのプラグはチューブラーの方が投げやすいですが、軽いものはソリッドティップの方が投げやすいですね。
とはいえどちらでも似たような使い方はできるので、普段あなたがメバルやアジに使っているものを流用すればOKです。
もしこれから購入を考えているなら、私はソアレXRS80UL+Sをおすすめしますよ。
- ティップは繊細なソリッドで軽量ジグ単が投げられる
- ベリーは張りがあって10g以上のプラグも投げられる
- バットが強くて40cm以上の魚が掛かっても勝負できる
尖ったスペックの異端児ですが、これ1本で何でもできちゃう名竿です。
詳しくはこちらをどうぞ⇒ソアレXR S80UL+-Sの記事を読む
リールは1000~2000番のスピニングリールがおすすめ。
ドラグ性能は関係ないので高価なものを使う必要はありませんが、釣具屋のワゴンに入っている激安海外メーカー品はやめておきましょう。
海で使うとすぐにゴリゴリシャリシャリ異音がして不快ですし、長く釣りを楽しむなら結局買い直すことになりますから。
価格と性能のバランスを考えるとレガリスがおすすめで、コケて叩きつけない限り末永く使えるでしょう。
詳しくはこちらをどうぞ⇒レガリスの記事を読む
ラインはPEの0.3~0.4号がおすすめ。
以前20cm少々のセイゴとエステルライン0.3号で遊んだこともありますが、30cm超えが来た時は切れるのが怖くて抜き上げられませんでした。
プラグは決して安くはないし切れたらセイゴにも悪いので、この釣りには強度的に優れたPEラインがマストです。
また細PEはメーカーによる品質の差がモロに出ますし、長く使えるものですからあまり安いものは避けましょう。
私はもっぱらスーパープレミアムPEX4を使っています。
詳しくはこちらをどうぞ⇒PEラインの記事を読む
リーダーは1.2号のフロロカーボンライン。
2.0号でも食いは落ちませんが根掛かりした時にノットを組み直すのが面倒なので、本線のPEよりもワンランク弱いものもした方が無難です。
ライトゲーム用のロッドならまず切られることはありませんから大丈夫。
私のおすすめはグランドマックスFXで、品質がよく60m巻きで価格も安いのでこればっかりです。
ルアー
トップウォーター
トップウォーターとはその名の通り水面に浮くタイプのルアーのこと。
バス釣り用ならいろいろなタイプがありますが、メバリング用は左右に首を振るペンシルとポコッとポップ音を立てるポッパーぐらいしかありません。
ただしセイゴを狙う場合はどちらも綺麗にアクションさせる必要はありません。
スーッと水面に引き波をたてながら巻いてきて、たまに止めたりチョンとロッドアクションを加えるだけで十分。
バイトしてきたらバチャッという音と共に飛沫があがるため、非常にエキサイティングで魅力的なルアーです。
セイゴのボイルが多発している時が出番で、特に小イカを偏食している時には部類の強さを発揮します。
私のおすすめは定番ですがスミスのメバペンメバルで、ラインを張り気味にして潮に乗せて流すだけでバコバコ釣れます。
ミノー
ミノーとは小魚っぽい外観をしたルアーで、ヘッド部には水を受けてアクションを起こすためのリップが備わっています。
浮くタイプのフローティングと沈むタイプのシンキングが主流ですが、シンキングの方が比重が高くて飛距離が出やすいので有利な場面が多いですね。
また海は足場が高いことがほとんどなので、沈む方が足元までキッチリ泳がせやすいというのもメリットです。
夜はゆっくり巻くのが基本ですが、昼は速めに巻かないと見切られてしまうことも。
トゥイッチと言ってロッドでチョンとアクションを加えたり、一瞬ストップを入れると食ってくることもあります。
私のおすすめはジェイドINXカスタム。
実はフローティングとシンキングの他にも、止めると静止するサスペンドという変わり種があるんです。
レンジの違いもありますが、静⇒動のメリハリが効いたアクションが絶妙!
シンキングペンシル
シンキングペンシルはミノーからリップを無くしたようなデザインのルアー。
シンキングであることに加えて空気抵抗になるリップがなく、その飛距離はセイゴのルアー釣りでも大きなアドバンテージになります。
アクション的にはミノーよりも大人しくてユラユラと動くものが多く、ミノーにスレて見切るナーバスな個体に特に効果的。
使いこなせると強力な武器になりますが、巻くと浮き上がりやすいためレンジを入れにくいなど使い手に技量が求められる面もあります。
私のおすすめはS.P.M.65で、サイズ違いの55や75と違って水平バランスになるよう設計されています。
それによりスローに激しく明滅しながらシミーフォールするので、巻きだけでなくフォールでも食わせられる秀逸シンキングペンシル。
メバリングでは全てのプラグ愛好家が持っていると言われるほどマストなルアーで、その性能はセイゴ相手にも発揮されます。
詳しくはこちらをどうぞ⇒S.P.Mの記事を読む
ジグ単(ジグヘッド+ワーム)
プラグが主に表層付近を攻めやすいのに対し、ワームは表層からボトムまでオールレンジ攻めることができます。
ボディとフックがぶつかる音もしませんし、ナチュラルなアクションと質感で警戒心の高いセイゴを食わせるのが可能。
プラグより釣れるシーンも多く価格も手頃なので、セイゴイングに興味がある人はここから始めるのも悪くありません。
ジグヘッドは1.5~2.0g程度のものが使用率が高く万能ですね。
おすすめは月下美人SWライトジグヘッドSSで、バイト=フッキングする刺さりの良さには目を見張るものがあります。
またラインを通しやすい大型アイなど使いやすい工夫も施されています。
詳しくはこちらをどうぞ⇒月下美人ジグヘッドの記事を読む
ワームはシャッドテールと言われる上記写真のような形状のタイプを準備しましょう。
これはテールが水を受けてアクションするタイプで、アピール力が強いので広範囲からセイゴを探すのに適しています。
ただし私がご紹介したいのは異質な個性を持つシャッドテール「月下美人ビームフィッシュ」
水をしっかりと受けながらもウォブリングが控えめなので、警戒心の高い大型メバルを釣るのに最適というコンセプト。
もちろんセイゴにも抜群に効くので自信をもっておすすめします!
詳しくはこちらをどうぞ⇒ビームフィッシュの記事を読む
そしてもう1つのおすすめワームが月下美人「ソードビーム」!
こちらは水を切って受け流す形状をしており、テールも余計なアクションを起こさず直線性を高めるためのフィンがついています。
独特な形状ではありますが分類的にはストレートワームの一種(発展型)ですね。
大きなシルエットとローアピールという相反する性能をもたせており、何をしても食わないセレクティブな状況で1本をひねり出す「奥の手」的なワーム。
ビームフィッシュとソードビームがあればバッチリです!
詳しくはこちらをどうぞ⇒ソードビームの記事を読む
メタルジグ
セイゴのルアー釣りで欠かせない最後のピースがメタルジグ。
鉛の塊なので強風下でもキャストでき、他のルアーでは届かない沖のポイントも直撃できます。
また足元の岸壁に居着いているセイゴをリアクションで誘うのは、他のルアーでは決して真似することができません。
私のおすすめはインクスレーベルの「ナッゾジグ」!
巻いたらミノーのようにウォブリングし、落とせばフラフラとシミーフォールといった特殊&万能なブレードジグです。
セイゴには3.5gが一番使いやすいですね。
詳しくはこちらをどうぞ⇒ナッゾジグの記事を読む
釣行記
今回は仕事帰りに近所の汽水域にやってきました。
セイゴは塩分濃度が高い海にもいるんですが、やや汽水域を好むので手堅く釣りたい人にはおすすめです。
ここの攻略のキモは係留されている大型船。
セイゴは昼はその下に定位しており、夜になると明かりの周りでベイトを待ち構えます。
何も考えずに水辺に近付くのは厳禁!
セイゴと言えど明かりについている個体はプレッシャーが高く、自分の影を水面に落とすと食わなくなります。
これはルアーの操作なんかよりずっと大事なことなので気を付けてください。
そ~っと水面を見ると何やらパチャパチャと音を立てているではありませんか…これはもらったな!
せっかくボイルしているのだから、まずはトップウォーターで一匹釣りたい!
メバペンメバルを結んでキャストし、引き波を立てながら明かりの中へと巻いてきます。
そしてボイルが集中しているアタリでストップ。
トップウォーター系は動かしっぱなしだとセイゴが食いにくいため、こうして食わせの間を作り出すのは大事です。
でも長く止めすぎると見切られるため、ストップは2秒程度が無難ですね。
それで食わなければ再度リトリーブするのですが、動き出した直後にバコッと出ることが多いです。
もう一度通すと水面を割ってバイトしてきますが、こいつら食うのが下手なので乗りません。
さらにもう一度チャンスがあったのですがバラしてしまい、それでプレッシャーが掛かったのかトップに出なくなりました。
ということで次はミノーを巻いて50cmほど潜らせ、止めてからチョンとアクションを加えると2匹目がヒット!
後が続かないので今度はシンキングペンシルで沖の明暗の境を攻める作戦。
ボイルしている手前にとらわれがちですが、食わないならあえて外す方が釣果は出やすいのです。
ここで立ち位置を変えてダウンクロスにキャストし、明かりの向こう側へ着水させます。
若干の巻きを加えつつ潮に乗せて流し込み、明暗の境でルアーがターンするように調整するとこの通り!
そうこうしているうちに潮が緩くなり、ボイルがほとんど起こらなくなりました。
これは食いが立つチャンスタイムが終わりレンジが下がっただけであり、セイゴ自体がいなくなったわけではありません。
こういったシーンではワームの方が強く、大きなシルエットと強い水押しでアピールできるプラグの強みは薄れます。
そこで今度は1.5gのジグヘッドにビームフィッシュをセット。
シャッドテールワームは巻いて使うものと思われがちですが、テールが抵抗を受けてフォールがスローになって食わせやすいというメリットもあります。
投げたら糸フケを取って落としますが、手前に寄ったぶんだけラインスラッグができるので少しだけ巻きを入れてラインテンションを張るのがコツ。
すると中層でコツンとバイトが出たのでフッキング!
ラインがエステル→PEに変わっただけであり、やっていることはアジングと同じですね。
今日のセイゴたちはなかなか頭がよろしいようで、同じ釣り方では後が続きません。
ということでおさえのソードビームを投入します。
自発的アクションを起こさない地味なワームですが、だからこそスレにめっぽう強いんですね。
スーッと中層を巻きながらたまに軽くロッドアクションを入れると、ボディ中央のクビレが折れ曲がりライブベイト感を演出します。
次の瞬間、コツッ!
ほーらね、シャッドテールで釣れなくなってもストレート系なら絞り出せるんですよ。
後日談。
次の日用事の帰りに寄った漁港で15分だけライトゲーム。
足元の岸壁にナッゾジグを落として跳ね上げて~を繰り返しているとコンッ!
やっぱり昼はメタルジグですね♪
まとめ
- メバリング用のタックルを流用する
- セイゴにはオフシーズンがない
- 夜釣りが釣りやすい
- 昼はストラクチャーをタイトに狙う
- ボイルがあればトップウォーター
- 安定した釣果をもたらすミノー
- アピールを控えめなシンキングペンシル
- スレに強いジグヘッド+ワーム
- デイゲームで強いメタルジグ
いかがでしたでしょうか?
手軽で楽しいセイゴイングを満喫してください♪
メバリングの記事ならこちらをどうぞ。
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