チニングを始めてみたいけど、時期的にはいつが良いの?
チニングでは一年中チヌやキビレを狙うことが可能ですが、やはりよく釣れる時期とあまり釣れない時期というのはあります。
また時期によって魚がいるポイントや食わせ方も変わってきます。
「よく釣れる時期に行きたいな!」
「厳しい時期はどうやれば釣れるの?」
今回はそんなあなたの為にチニングにおける時期ごとのパターンを解説します。
この記事を読んで楽しいチニングライフを送って下さい♪
・時期ごとの魚の行動
・時期ごとの魚の居場所
・時期ごとの釣り方
餌釣り、ルアー、フライなどジャンルを問わず身近な水域での釣りを楽しんでいます。
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釣れる時期
春(3月~5月)
春はチニングで釣りやすい時期です。
3月になるとチヌが産卵に備えて餌をたくさん食べる為に接岸してきます。この産卵前の荒食いはノッコミと呼ばれ、チニング・餌釣りをチヌを狙う人達にとっては問わず一大イベント!
産卵に絡める大きめの魚が活発に餌をとり、小型の魚はまだ水温が低いので活発に動くことが出来ません。その為チニングで釣れるサイズが大きいのもこの時期の特徴です。
50cmを超えた「年無し(何年生きたか分からない)」と呼ばれるランカーサイズのチヌも狙いやすいので、サイズを狙うならこの時期でしょう。
その後4月も前半は引き続き釣れますが、後半になると産卵の為に沖に出てしまう個体や産卵を終えて弱っている個体が増えて徐々に釣りにくくなってきます。
5月中旬になると多くのチヌが産卵を済ませていますが、地域によって差があります。基本的に南の方ほど産卵が早く、北上するに従って遅くなる傾向があるんです。
従って九州などでは早いですが、淀川など関西の釣場では少し遅れます。
夏(6月~8月)
夏はチニングで最もよく釣れる時期です!初心者の方でも場所や釣り方を大きく間違えなければ釣ることは難しくありません。
この時期はカニ・テナガエビ・シャコなどの甲殻類や、海苔などの海藻類、アサリやイガイなどの貝類が浅場に豊富にあるので、手前の方でチヌがウヨウヨといる光景を目にすることが出来ます。
6月になり産卵から回復傾向のチヌは活発に餌をとるのでルアーへの反応も良く、水温が23度を超えると魚も水温が低い所を好んで河川の魚影が一層濃くなります。
活性が高くて居場所も絞りやすいので、確実に釣りたいならこの時期がオススメ!
秋(9月~11月)
上がりすぎた水温も9月に入ると適水温になり、それに合わせてチヌの群れも広く散らばります。
夏ほど活性が高くなく居場所も絞りにくいので難易度は上がりますが、まだまだ釣れる時期。
10月後半になると一層水温が下がり、チヌ達も冬を意識し始めます。
越冬に備えて秋の荒食いが始まるので、「春はサイズ、秋は数」と言われタイミングが合えばたくさん釣れるので積極的に釣りに行きましょう。
冬(12月~2月)
冬はチニングには厳しい時期。
冷たい水を嫌うチヌ達は水温の安定した深場へと移動し、岸周辺には目視で確認出来なくなります。
とはいえ船でないと届かないような沖まで出る訳ではなく、水深3mぐらいの所まで投げられたらチヌはちゃんとそこにいます。
しかし餌を食べるタイミングが一日の中でも限られシビアな時期には変わり有りません。
水温低下によって活性が下がりあまり口を使ってくれないので、今まで培った釣り人としての総合力が試されます。
チヌとキビレの釣れる時期の違い
ここまではチヌの周年行動パターンを元に説明させて頂きましたが、チニングのもう一つのターゲットであるキビレはチヌと行動パターンが違います。
キビレは汽水域周辺にしか生息せず、チヌほど時期によって数の増減はありませんが一応知っておいて下さい。
昔はキビレは9~10月は産卵の為に沖に出る(落ちと呼ばれる現象)と言われていましたが、実際にはそうではありません。
キビレは2月中旬から後半にかけて産卵します。
その為12月頃から浅場に接岸して荒食いが始まり、3月は産卵の為に釣れる数が減り、4月からまた食いが良くなってきます。
時期ごとの釣れるポイント
春
春は浅場が良いです。
ノッコミ前の荒食いチヌは積極的に浅い場所まで餌を求めてやってきます。
深い場所には数が少ないので、水深1~2mの場所を重点的に攻めるといいですよ。
ただしこの時期は昨日はたくさん魚がいたポイントが今日はお留守なんてこともあります。
一説によると環境要因によって卵が全滅することを防ぐ為、エリアを変えて複数回に分けて産卵が行われるとのこと。
要は日によって場所の当たり外れが大きいので、釣れなかったらすぐに移動しましょう。
夏
チヌは比較的暖かい水を好む魚ですが、水温が23度を超えると涼を求めて涼しい場所を好むので河川が有望になります。
特に写真のように淡水が流れ込む堰は魚影が濃くなるのでオススメ!
他には垂直護岸も夏には外せない場所となります。
岩壁には潮間帯と呼ばれる「干潮時に露出して満潮時に水没する範囲」があり、そこにイガイやミジガイなどの貝類が多く付着するのでそれを食べる為にチヌが居着いているんです。
秋
秋は気温が下がって適水温になり、チヌが広範囲に散ります。
潮通しが良い砂浜は餌が多くてチヌもたくさんいて有望なポイント。広いし障害物もないので広範囲にスピーディーに探ることが出来ます。
この時期の砂浜の釣りは「渚釣り」と呼ばれ、数釣りしたいなら外せません。
冬
冬は水温が下がってチヌが一段深みに落ちて岸周辺の個体数が減ってしまいます。
しかしそんな時期でも逆に魚影が濃くなるポイントが温排水。
工場から排水される暖かい水を求めて多くのチヌが居着いている為、発電所や工場が近くにある人は行ってみると良いでしょう。
時期ごとの釣り方
春
春は産卵前の荒食いで活性が高いとはいえ、まだ水温は低い時期。
その為チヌ達もあまり速い動きにはついてこれませんから気を付けて下さい。
よく釣れるのはワームを用いたボトムゲームで、この時期は冬の延長なので波動の強すぎないアーバンクローラーなど中波動のワームが強いですね。
底をゆっくりと巻きながらたまにロッドアクションを加えて跳ね上げて落としてやると良いでしょう。
またこの時期のチヌは浮いていることも多く、ボトムゲームで反応しない時は中層をスローに攻められるミノーやシャッドなどのプラグが有効です。
夏
夏はトップウォーター(水面)ルアーへの反応が著しく良くなります。
この時期チヌが多い浅場には岩や藻が多く、ワームやプラグでは根掛かりしそうで攻められないことが多いんです。
そんな場所でもトップウォータープラグなら根掛かりする心配もないので果敢に攻めることが可能。
小場所でネチネチ攻めるならポッパー、大場所で広く探るならペンシルベイトです。
しかし岩周りにカニなど甲殻類があまりにも多くチヌがそれを偏食している時は、小さなワームで根掛かりしないように気を付けながらネチネチ攻めることが重要になってきます。
そういう時はリトルスパイダーが強いですね!
根掛かりの心配がない所ではクレイジーフラッパーなどハイシーズン向きの強波動ワームがよく効きます。
秋
秋はチヌが広く散る為、飛距離が出て素早く巻けるルアーが圧倒的に強いです。
具体的には10gなど重めのシンカーと飛距離が出るワームの組み合わせによるフリーリグ。
ボトルシュリンプやハリーシュリンプなど高比重で飛距離が出るワームが良いですね。
魚が浮いているようなら中層を攻められるスピンテールジグやメタルバイブも強いです。
基本はただ巻きでいいのですが、たまに竿先を下げてフォールさせてやるとリアクションで食ってくることが多いですよ!
冬
冬は水質が良くなって澄んでおり、魚からルアーが良く見えます。
逆を言えば警戒心が強まり、ルアーが見破られやすいとも言えるんです。
だから強波動ワームは冬には合っていません。
弱い波動でも十分チヌはワームを見つけられるし、警戒心が高い時に波動が強いワームは逆効果ですからね。
ということで冬はアーバンシュリンプのように弱波動のワームが強いのでオススメですよ。
最後に
ということでチニングにおける時期ごとの釣り方について解説させて頂きました!
他にも分からないことがあれば、チニングのまとめ記事を作っているので読んで下さい。
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